ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

東急6000系6106F

2022年02月15日 10時40分00秒 | 写真

 今回は、大井町線急行専用である東急6000系の最終編成、6106Fです。今回は、大井町駅始発、田園都市線の長津田駅まで走る急行として運行されるところを紹介します。

 二子玉川駅2番線から急行長津田行きが発車します。多摩川の真上にあるポイントで外側に転線します。

 田園都市線の二子玉川駅〜溝の口駅は複々線区間となっており、内側の2線が大井町線、外側の田園都市線です。つまり、正式には田園都市線の複々線区間であり、大井町線は田園都市線に乗り入れる形となっています。なお、二子新地駅および高津駅には複々線の外側にしかホームがないので、基本的には大井町線の電車が停まりません(青各停またはB各停は外側を走るために停車します)。

 現在の二子玉川駅は、1番線が田園都市線下り、2番線が大井町線下り、3番線が大井町線上り、4番線が田園都市線上りとなっています。このようになったのは1999年からで、それまでは1番線および4番線が大井町線(当時は原則として二子玉川駅折り返し)、2番線が田園都市線(下り)、3番線が新玉川線(上り)でした。

 これまで何度か6000系を取り上げています。この系列は2008年に6両編成6本、つまり36両が登場し、大井町線の急行専用として運用されてきました。また、登場時から大井町線の急行の一部は田園都市線に直通していましたが、その田園都市線でも急行専用でした。この点は今も変わらないので、おそらく、大井町線、田園都市線のいずれでも各駅停車や準急として運用されたことはないはずです。そもそも、大井町線の急行通過駅は7両編成が停車できるような構造になっていませんし、6000系には九品仏駅でのドアカットのための装置が積まれていません。デビューから10年以上が経過していますが、急行専用として運用し続けています。このような例は、東急ではこの6000系のみです。

 なお、2017年から2018年にかけて大井町線の急行が7両編成化されました。これに伴い、3号車に該当するデハ6300形が新製され、旧サハ6300形はサハ6400形に、旧デハ6400形はデハ6500形に、旧デハ6500形はデハ6600形に、旧クハ6600形はクハ6700形に変わっています。また、2019年にQシートが導入されたことに伴い、6101Fのデハ6301および6102Fのデハ6302がQシート車に交代しました(車番は同じ)。Qシート車の色はオレンジで他の車両と全く違うのですぐに識別できますが、長らく編成内の統一感が高かった東急の電車の中でバランスを崩しているように見えるのが惜しいところです。

 1枚目の写真でも奥のほうに見えていましたが、田園都市線中央林間駅始発の急行大井町行きとして6000系の6103Fが入線してきました。6103F、6104F、6105Fおよび6106FにはQシート車が入っていません。そのため、統一感が非常に高くなっています。


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