「寂しい第214回国会」の続きです。
10月9日の午後、衆議院が解散されました。そのため、第214回国会に提出された議案のほとんどが審議未了のために廃案となりました。
但し、既に報じられているように、第214回国会衆議院議員提出法律案第4号「旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者等に対する補償金等の支給等に関する法律案」が10月8日に可決・成立しています。
法律案の提出者:地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員長(谷公一氏)
衆議院議案受理年月日:2024年10月7日
衆議院審議終了日など:2024年10月7日(全会一致で可決。なお、委員会での審査は省略された。)
参議院議案受理年月日および参議院付託年月日:2024年10月7日(内閣委員会に付託)
参議院審査終了年月日および参議院審議終了年月日:2024年10月8日(いずれも可決)
結局、第214回国会に新しい内閣提出法律案は出されなかったのですが、衆議院議員提出法律案および参議院議員提出法律案で新たなものは次の通りでした。
・衆議院議員提出法律案(前述のように第4号のみ成立。それ以外は審議未了の故に廃案)
第1号:公立学校働き方改革の推進に関する法律案
第2号:政治資金規正法の一部を改正する法律案
第3号:公職選挙法の一部を改正する法律案
第4号:旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者等に対する補償金等の支給等に関する法律案
第5号:政治資金規正法の一部を改正する法律を廃止する法律案
第6号:政治資金規正法等の一部を改正する法律案
第7号:政治資金規正法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案
・参議院議員提出法律案(審議未了の故に廃案)
第1号:大深度地下の公共的使用に関する特別措置法の廃止に関する措置等に関する法律案
また、第214回国会には2つの決議案が提出されました。次の通りです。
第1号:旧優生保護法に基づく優生手術等の被害者に対する謝罪とその被害の回復に関する決議案
第2号:石破内閣不信任決議案
このうち、第2号は「審議未了」となっています。これに対し、第1号は、衆議院において10月7日に全会一致で可決され、参議院においても10月8日に全会一致で可決されました。
臨時国会というものは、議案の数も通常国会より少ないものなのですが、第214回国会は特に目立ったような気がします。勿論、過去にも同様の臨時国会があったことは否定しません。ただ、第214回国会衆議院議員提出法律案第4号が成立したことだけはよかったと言えるでしょうか。
余談:衆議院議員総選挙が10月27日に行われるため、既に同日に予定されていた高津区民祭は中止となりました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます