小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

キャリア段位制度ってやるのやらないの?

2012-08-18 11:39:50 | 弱さへの思考
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お手数ですが、ブックマークの方は、変更を願います。

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介護プロフェッショナルのキャリア段位制度~国家戦略・プロフェッショナル検定~

なるものがあるらしい。

これ、内閣府で6月11日に行われた「府省庁版事業仕分け」では、「キャリア段位制度」は「廃止」とした。
理由は「介護分野での転職市場の活性化などを目的に導入された事業だったが、費用対効果がはっきりしない」だからだ。

ところが、よくわからないのだが、このたびゾンビのようによみがえり、秋から実施するそうだ。

ということは、内閣府はただのパフォーマンスで廃止と言っただけ?
それとも、この事業仕分けはなんの効力も持たない?
ということなのか?

いずれにしても、実施と仮定した場合。

こればっかりは、何の意味も見出せない、ただの利権が絡んだ、ろくでもないものと思える。

例えば、目的。
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「 実践キャリア・アップ戦略」は、部長や課長という「肩書」ではなく、「キャリア」や「能力」で評価される社会、プロフェッショナルとして誇りをもって生きられる社会を目指しています。
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なんじゃこりゃ?何言っているのか意味不明。いやぁ、あたしもバカなんでわかりやすく言ってくださらないと。
どういう意味なのか?

さらに
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このような目的のために、成長分野における新しい職業能力を評価する「キャリア段位制度」や、それを取得するための「育成プログラム」やジョブ・カード等の成長分野に「労働移動を促す仕組み」を含めた戦略が進められています。
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これまた全く意味不明。つまりは、段位やるから、あちこち転職しろ!ってことか?
おいおい、できるだけ、長く勤めることが良いとされているはずなのに、しかも不景気なのに、「段位」もっているだけで「よし!転職するぞ!」というすばらしい方がいると思っているのか?この国、マジ終わったな。

そして、職員さんへのメリットとして、
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「現場で何ができるかを証明できます」: 入浴や排泄等の介護技術や、利用者・家族とのコミュニケーション、感染症や事故への対応、地域包括ケアの実践的スキル等を現場で仕事をする中で共通のものさしで評価し、「現場で実際に何ができるか」が証明できます。

「やりがいとモチベーションの向上につながります」:「キャリア段位」の取得を目標に、できていないことを認識して現場で取り組むことによって、やりがいやスキルアップのモチベーションにつながります。

「転職する際のデメリットが軽減されます。」:ジョブカードにキャリア段位制度の中で評価された実践的スキルの評価結果を記載して、求職活動に活用すれば、転職の際のデメリットを軽減できます。
 
「介護分野への参入を促します。」:これから介護職を目指す若い人にとって、キャリアパスが見えやすくなり、介護分野への参入を促します。
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突っ込みどころ満載なのだが、軽くすると、
「現場で何ができるかの証明」=介護は個別的なものであり、あるひとにできたからといって、それがそのまま数々の方に適応できるか?というと疑問である。例えば、移乗。「右麻痺」というカテゴリーであったとしても、性別も身長も体重も性格も個性も全て違う人に「合わせる」必要があり、それは同じスケールで「現場で何ができるかの証明」になるというと疑問である。そもそも「共通のものさし」を、だれが決めるのだ?そこがすでに怪しい。
「やりがいとモチベーションの向上につながります」=段位があがれば、賃金増えるのか?そこが不透明ではないか。だいたい、介護報酬引き下げておいて、それでこのモチベーションがあがるか?勲章なんて欲しくないんだよ。カネよこせカネ!
「転職する際のデメリットが軽減されます。」=いい職場なら転職しないよ。そしていい職場をつくることが求められている昨今、なんじゃこりゃ?人が動けばいいのか?
「介護分野への参入を促します。」=「介護しかない」とまで言われ、職業的には選択肢の下位にある「介護分野」へ入るためには、カネだろうカネ!

メリットねぇじゃん。

さらに評価する人は、施設内にいて、その評価のための研修を受けねばならないそうだ。
そこはタダなはずはなく、お金が動く。
そして、施設内評価であれば、トップレベルの「level7」を量産するだろう。仮にそのような職員ばかりとしても、介護という分野は技能だけではなく、コミュニケーションと相談援助技術と「笑顔」とか「笑い」とかではないのか?それがなければ、「level7」の職員がいても意味ない。それとも、「笑顔」とか「笑い」も「現場で何ができるかを証明できます」に入るのか?

もう、なんだか、暗くなってしまう、変な制度だ。

そして、秋。
これが行われるのか、見ていかなきゃ。


土曜日です。
お仕事の方、事故無く無事でありますように。

お休みの方、命の洗濯をしましょう。

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