小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

穏やかな死を邪魔する奴ら:続-「大往生したけりゃ医療とかかわるな「自然死」のすすめ」を読んで(その4)

2012-08-30 08:52:37 | 弱さへの思考
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本書の
p.17「治療に関する思い込みテスト」(治療に関する信頼度テストとも言う)の続き。


ちょっと飛んで
⑦よく検査するのは熱心ないい医者だ。
検査するのは、おそらく病院経営のためです。検査をたくさんすると、その分、保険で、病院にお金が入ってきます。
精査検査をすればたしかに詳しくは分かるでしょう。
その結果を踏まえて、好転させる手立てがあるかどうかが重要なのです。
わかりさえすればなんとかなるというのは、誤解です。
辛い・苦しい・恥ずかしい検査がたくさんあります。なのに、「ただわかっただけ」で「なにも手立てはない」としたら、
何のために耐え忍んだのでしょう?よく考えてください。

⑧医者にあれこれ質問するのは失礼だ。
自分の身体のこと・病気のことなのです。十分に納得いくまで聞きましょう。
嫌な顔をしたり、「自分を信用できないのか!」と怒鳴るようなら、即刻医者を変えましょう。
何度かお伝えしていますが、こういう医者、多いです。私などはケアマネジャーで医者とかかわったとき、あれこれ質問したところ「じゃ!お前が治せ!」と怒鳴られました。
こういう医者はヤブです。

⑨医者はプロだから、自分に一番いい治療法を教えてくれるはず。
そんなわけはありません。プロとしては、最善と信じる方法を勧めるでしょう。でも、治療法は唯一無二、1つとは限らなくなっています。
例えば、がん。
手術・放射線・化学、と各療法があります。
しかし外科医であれば切りたい。よって手術を勧める。しかも「放射線もいいかも」とは言わないのです。
よって。
紹介状を書いてもらい、意見を聞き、それぞれの長所・短所をはっきりさせること。
その際、同じ大学出身の医者に聞くことはやめましょう。
外科医が先輩の場合、異を唱える後輩は考えにくい。ここでも、ヒエラルキーは作用するのです。
あなたの身体と病気ですよ。にもかかわらず、「先輩後輩」という縦の関係は、続いており、それが治療に影響を及ぼすのです。これが、現実です。

医療は、針を突き立て、切ったり、はったりする「傷害行為」
なでたり、もんだり、妙なところに指を突っ込んだりする「強制わいせつ行為」
なのです。
これが許されるのは、目的が診断・治療にあり、患者が理解し、納得し、同意しているからにすぎません。
だからこそ患者は、辛さも恥ずかしさも耐えられるのです。もし医者であろうとも「趣味」でやっていたら逮捕されます。

内容を理解した上で、自分の生き方に照らして、治療法を選択しましょう。

飛んで
⑮リハビリすればするほど効果が出る。
酷ですが、そんなことはありません。
どんな状態でも、リハビリすれば元の状態に戻れる…というのは勘違いです。
どの程度まで回復するかは発症時点で決まっています。
よく「がんばったおかげで、こんなに回復した」などとマスコミ報道がありますが、
あれは「よくなるものが、がんばって、よくなっただけ」です。そして、報道するということは「極めてまれ」であるからです。
そうでないと、よくならないのは「本人の努力が足りない」という誤った自助論=差別につながります。

中国では「再建医学」と呼んで、残存機能や潜在機能をフルに活用し、補助具や用具や住宅改修をして、
病前の姿にこだわらず、病気や障害によって失われた「生活」をもう1度立て直すこと、と定義しています。


いかがでしょう?
これまで医療は全能だと思っていませんでしたか?
違います。医者は神さまではありません。
医療は、人が考えてやっていることです。

考え方を変えない限り、医者の思うツボです。

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