無縁ビジネス その3

保証人ビジネスというのがある。
これは、意外に知名度は高いかも知れない。
賃貸保証人になるビジネスである。
１回3万円で、年間10万人が利用している。

これは、日本の賃貸制度が作り出したビジネスと思う。
部屋を借りる際に連帯保証人が必要な不動産業。多分、イギリスは必要ない（と記憶している）。
部屋がなければ、住所不定。仕事にも就けないし、生活保護も受けられない。

そして、その賃貸保証人になる家族（または知人）もいない人々が、少なくとも10万人いる。
もっといるだろう。

これも、墓や相談事のように「家族や知人に迷惑を掛けたくない。金で解決」という人々も中にはいるのだろう。
その人々の優しさであり、かつ、自立を明示するが故の「孤立」であるような気がしてならない。

私たちは、
もう、死ぬほど、
頑張っているのではないだろうか。

これ以上、自立を強いる社会構造に成長は望めないし、政府は信頼できない。

市井の、地べたを這うように生きている人々に、寄るべきシステムとは何だろう。