岩市そば@たぬき丼
突然ですが、みなさん丼といったら何を思い浮かべるでしょうか?
牛丼、かつ丼、天丼あたりが最初に出て来るんではないかと思います。
その後がマイナーなもので、親子丼に他人丼や海鮮丼、そうだ鉄火丼もあるか。
まあ何でも乗っけてしまえば丼ですからまだまだありそうです。
珍しいところでは、「孤独のグルメ」で一躍有名になった伊豆の名物、「わさび丼」なんて言うのもありましたね。
しかし今回私が目指した丼はそのどれでもありません。
それは「たぬき丼」でした。
これってかなり珍しいんじゃないかと思いますね。
やってきたお店は駅南の老舗お蕎麦屋さんで「岩市そば」さんでした。
開店すぐの午前11時を狙ってお店に入りましたが、なんとすでに先客が5人も座っていて驚きました。
さすがにこのお店は人気がありますね。
お店はすべてテーブル席だけで、二人掛けと四人掛けがあります。
二人客が一組で、それが四人掛けのテーブルに入っています。
そして後は一人客が三人いて、すべて一人ずつテーブル席に座っていますから効率は悪いです。
私も四人掛けのテーブル席に一人で座りました。
まずはメニューを見ますが、二年ほどの間にだいぶ値上がりしていました。
その中からセット物を選びます。
今回の注文は、「たぬきごはんセット」でした。
あれ、たぬき丼ではなかったですか。
まあどんぶり飯ですから似たようなものです。
このセットはたぬきご飯にハーフサイズのお蕎麦が付いて850円というセットでした。
今のところ誰にも料理が出ていませんから、私は6番手ということになります。
すると最初に私の前にいた年配男性に日本酒が出てきました。
いやあ、昼から日本酒とは羨ましいです。
そして順番に料理が出てきました。
これが様々でして、野菜天盛りそば、カレーライなど人気もバラバラでした。
そしてその間にもお客さんが入ってきてテーブルはついに満席になります。
といっても半分以上の席は空いていますが、相席にはしないようですから、後は外で待つことになります。
そして待つこと16分、ついに私のタヌキごはんセットが出てきました。
おお、これはボリュームがあるセットですね。
まずはメインのタヌキごはんです。
これがどういうものなのかを説明しましょう。
大盛りのご飯に、もみ海苔とかつお節を散らします。
そしてご飯の上に天かすをばらまいて天丼の汁を掛けました。
さらにはその上に刻んだカイワレ大根を掛けてゴマをまぶすと出来上がりです。
日本全国調べたことはないですが、こういうスタイルの丼は珍しいと思います。
そして傍らにはハーフサイズのお蕎麦が付いています。
何種類か選べますが、今回は「かきたまそば」にしました。
上には三つ葉と海苔があしらわれています。
こちらには最初に一味を掛けていただきました。
ということで、丼とお蕎麦に小鉢のお漬物が付いたセットでした。
お蕎麦はハーフサイズとはいえそこそこのボリュームがありますから、間違いなく満腹になりますね。
そして最後に店員さんが蕎麦湯も出してくださいました。
ではいただきましょうか。
まずはお蕎麦からですが、相変わらず角の立ったおそばでのど越しも良く美味しいですね。
そしてたぬきご飯に取り掛かります。
とはいえ最初はご飯が見えませんから適当に端を掘り返しました。
そして天つゆの染みたタヌキを乗せてご飯をいただきます。
この天つゆはそれほど濃くないのでサクサクっと食べられますね。
カイワレがよく効いていてさっぱりとした感覚がいいです。
この天かすはもちろんお店で揚げたものですから、何となく海老などの香りが感じられて美味しいです。
こういうスタイルの丼もなかなか行けますね。
どんぶりをしばらく食べたところでまたお蕎麦に戻りました。
このセットはやはり交互にいただくのがよろしいようです。
さすがに天かすが油っぽいので、これだけを食べるのは飽きが来ますね。
後で考えましたが、ご飯がハーフサイズでお蕎麦がフルサイズのほうが私にはいいかな。
このボリュームですから苦労するかと思いましたが、あっさりと完食できました。
これはカイワレとかつお節の効果だと思います。
こういう丼もありだな。
お冷やを飲み干してこれでお会計をしました。
外に出ると席待ちのお客さんが五人ほど待っていましたが、こちらのお店は開店すぐに来ないといけませんね。
ではごちそうさまです。