静岡ラーメン放浪記2

ラーメン大好きな管理人が、自ら食べ歩いた静岡のラーメン店を巡る紀行文。
最近では居酒屋放浪記になりつつあります。

みたか@三鷹

2018年08月31日 07時07分31秒 | ラーメン(静岡県以外)
みたか@三鷹

 今季三回目の東京ツアーです。
今回は一人旅、いつもの時間に静岡駅を出発しました。
残念ながら一人なので、車内での乾杯はありません。
何本かの電車を乗り継いで、やってきたのは「三鷹」駅です。



 この駅で降りるのは久しぶりのことですね。
駅の南口を出て、目的のお店を探します。
こちらのお店は4年ほど前に一度来たことがあるので、すぐに見つけられました。
ビルの地下に降りていくと、階段には行列ができていました。



 ただ今の時間は11時50分ほどですが、すでにお店の前には5人ほどが並んでいました。
私はその最後尾に並んで待ちます。
しかしこの行列がなかなか進みません。
そのうちに私の後ろにもどんどんお客さんが並んでいきます。

 そして待つこと20分、何とかお店に入ることができました。
「みたか」さんは、U字型のカウンターだけ10席ほどのお店です。
ここに来たのはぜひとも試してみたいものが一つあったからです。
席に着いて、満を持しての注文です。

 「ビールに竹の子」ください。
すると奥から女性の店員さんが二本の瓶を持ってきてくれました。
「今の時期はラガーと秋味がありますが、どちらがよろしいでしょうか」
「ラガーでお願いします」


 わざわざ現物を持ってきてくれるとは、憎いばかりの気配りです。
「みたか」さんは接客がよく、気持ちよく過ごすことができます。
これも大繁盛されている理由なんでしょうね。



 すぐにおつまみの「竹の子(200円)」が出てきました。
これはラーメン用のメンマに味の素とラーメンのたれを掛け、上に刻みネギを散らしたものです。
以前来た時にも常連さんがこれをつまみにビールを飲んでいました。
今回愛読しているブログにこの記事が出ていて、急に食べてみたくなったというわけです。



 ビール(500円)もすぐに出てきてまずは1杯です。
うーん、かなり待ったせいかこの1杯はのどに染みわたりますね。
私が待っているときにもビールを飲んでいる方が数名いらっしゃいましたが、よく見ると今では私一人だけのようです。
常連さんは混みあう前の早い時間に来るんですね。

 肝心のメンマですが、これも良い歯応えで美味しかったです。
目の前ではワンタンメンが作られていました。
こちらのお店のワンタンは肉ナシの皮だけというタイプです。
麺とは別にあとでワンタンの皮だけを茹でてラーメンに後乗せしていました。

 このタイプは浜松の「みやひろ」さんと全く同じですね。
注文を見ているとこのワンタンメンや五目ラーメンもよく出ていました。
この「五目ラーメン」は前のお店「えぐち」さん時代からの名物で、上に乗る具もユニークです。
そうかこれも面白そうだなと思いましたが、やはり久しぶりのラーメンを注文です。

 体格のいいご主人は、流れ作業でラーメンを作っていきます。
丼にタレ、味の素、刻みネギが二種類とリズミカルに投げ入れ、スープを張って出来上がり。
ここに茹で上がった麺を器用にざるで投げ入れていきます。
例えば三人前で、一人だけが大盛りというときでも、全部を同時にゆでていき、それを分けるんです。

 これがほぼ1回でスパっと入るから熟練の技が光ります。
見ていても感心するほどの名人芸でした。
私のラーメンもこうやって出来上がってきました。
 


 「お気配りありがとうございます」
丼の場所を空けるために私がグラスを横にずらすと、こういう配慮もしてくれます。
この言葉、なかなか出ないです。
面白いことにラジオにノイズが入るようで、しきりに何か調整していました。

 このあたりはなかなかレトロなお店です。
電話のコードが通路に掛かってじゃまなので、女性の店員さんがそれを持ちあげ、その下を大きなご主人が腰をかがめてくぐっていました。
なるほどここでも腰が低いぞ。



 さて、このラーメンです。
具にはチャーシューにメンマ、そしてナルトです。
今どき500円のラーメンはなかなか食べられないですね。



 麺は中太のストレートで、かなりの腰があります。
この噛み応えは独特ですね。
この太麺のせいで、麺を茹でるのには時間が掛かることになりますが、そのぶん同時にゆでられるので、効率も良くなります。
茹でる前のものを見ると、黒っぽい感じがするのは、たぶん特注の麺なんでしょう。

 スープはあっさりしたしょうゆ味です。
コクはそれほどないですが、昔なつかしい屋台風の味で、私は大好きですね。
このラーメンにもメンマはたっぷり入っていて、今日はタケノコ祭になりました。
美味しいラーメンを食べ終えて、ここでお会計です。



 次回はおつまみチャーシューに、五目ラーメンいやワンタンも良いかな。
ごちそうさまでした。


 

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紅蘭@両替町

2018年08月30日 07時14分36秒 | ラーメン(静岡市内)
 紅蘭@両替町



 今日はまたまたラーメン放浪記です。
本通りから両替町に入る入口、そこに位置しているこじんまりとしたお店「紅蘭」さんにやってきました。
この「紅蘭」という名前のお店は、漢字違いで静岡市内にもう1店あります。
さらに昔はもう1軒本格中華のお店もありましたが、現在は二つだけのようです。



 こちらのお店の前に来るとかなりの獣臭いにおいが感じられます。
これはたぶんラーメンの出汁を取るのに豚骨あたりを煮込んでいるせいだと思いますが、ここまできついのは珍しいです。
月曜日の開店直後、まずはお店に入りました。

 当然ながら一番乗りで、まだお店の電気も点いていませんでした。
お店はご夫婦でやっているようで、おかみさんが氷入りのお冷やを出してくれます。
「ラーメン(700円)お願いします」

 すぐにご主人がラーメンを作り始めます。
テレビを見ながら待っていると、しばらくたってそれが前から出てきました。
なるほどこれがあのスープを使ったラーメンか。



 具には大振りのチャーシューが1枚にメンマです。
コショーを振っていただきますが、上に浮かぶ脂がけっこう多いですね。
何か似たようなラーメンを思い出しました。
私の記憶では、浜松の「浪花」さんに似ているようなラーメンですが、関係はまったくわかりません。



 まずはスープ、かなりこってりとした豚骨醤油系の味です。
そして麺は細麺のストレートで、これは好みですね。
昔風でもあるし、意外にあっさりしているので食べやすいです。



 お店の場所が繁華街の外れなので、昼間よりも夜遅くに繁盛しそうなお店でしょうか。
飲んだ後の締めに1杯、というお客さんが多いのではないかと思います。
このお店は確かかなり前に一度来たことがありますが、その時も昼間でしたから、夜のことは分かりません。

 静岡ではラーメン店も多いので、ランチタイムはセット物やサービスを付けないと集客には苦しいかな。
静岡ではあまりないラーメンなので、ラーメン好きな方はぜひ食べ比べてみていただきたいと思います。
このスープですとライスも合いそうですね。

 独特のラーメンを食べ終わって、このままお会計をします。
ごちそうさまでした。


 
 

 

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一膳屋@鷹匠

2018年08月29日 07時23分37秒 | グルメ
 一膳屋@鷹匠

 土曜日の夜、午後7時過ぎの帰り道です。
普段は土曜日に寄り道することは無いんですが、今夜は珍しく外食することになりました。
しかしこの時間帯はどこのお店も混んでいます。

 初めから繁華街は諦めて鷹匠方面に行きましたが、「鳥貴族」さんは待っているお客さんで一杯でした。
ダメもとで「一番鶏」さんも見てみましたが、カウンター席に二組座っていて、ここも断念。
それではと「六角」さんも見てみますが、やはり満員でした。
唯一空いているお店もありましたが、ここはお財布に優しくないのでパスです。



 しかし通りの最後に何とかお店を見つけました。
こちらを見てみると、それほど混んではいません。
ではとお店に入ります。
数年前に一度だけ入ったことがある定食のお店、「一善屋」さんです。

 お店はカウンターと、奥に一つだけテーブル席のある細長い造りです。
お客さんは三人で、奥に若い二人連れ、中央に男性一人です。
私は一番手前の席に座りました。
まずは紙おしぼりとお冷やが出てきます。

 「瓶ビールとかつ丼下さい」
最初から決めていた注文を告げます。
そういえば前回このかつ丼を注文して美味しかったことを思い出しました。
 


 お店はご夫婦のお二人でやっているようで、ご主人が調理専門、奥さんが配膳という分担です。
しかし調理場が狭いので、すれ違うのには大変そうでした。
まずはすぐに「瓶ビール中(550円)」が出てきました。
これで軽くのどを潤します。



 そしてうれしいサービスの枝豆です。
これをかじりながらビールを飲んでいると、ようやく前のお客さんの注文が終わり、私のかつ丼の番になりました。
まずはカツを揚げています。
それを刻んで専用の鍋に入れ、煮込んでから卵を落とす。

 しばらくたってどんぶりにご飯が盛られました。
いよいよ仕上げに掛かります。
奥さんがセットを準備して、かつ丼が完成しました。



 「おまちどうさまです」
かつ丼にお味噌汁とお新香が付いて780円です。
丼は普通のものよりも朝目で食べやすいですね。




 かつ丼の真ん中の切れ目にネギがあしらってあるのは面白いスタイルです。
お味噌汁に一味を掛けて、まずはカツ丼をいただきます。
うーん、これは美味しいですね。
カツがサクサクに揚がっていて、このクリスピーな歯応えが良いです。

 そして丼汁もたっぷり。
しかしそう濃い目の味ではないので、飽きることはありません。
メニューに「カツ煮」もあったので、これならおつまみに良さそうです。



 お味噌汁は豆腐と油揚げでした。
しっかりと出汁が取ってあって、これも美味しかったです。
奥に小さなお子さんを連れた女性4人グループが入ってきて、テーブル席に座ります。
一気にお店が賑やかになってきました。

 食べログで営業時間を見ると、土曜日は20時までとあり、開いているか気になりましたが、まだまだ大丈夫なようでした。
他にもお客さんが入ってきて、お店はずっと賑わっていましたから、人気のお店ですね。
まあ、この付近には夜に営業されているお店が少ないですから、ご近所では貴重なのかもしれません。



 メニューにはおつまみになるものもありますが、肝心のお酒の種類が少ないです。
まあ、居酒屋使いで長居されても困るんでしょうね。
美味しいかつ丼でお腹も膨れて、締めのビールも空きました。
ここでお会計をしてお店を後にします。

 ごちそうさまでした。



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福竜@復活

2018年08月28日 07時05分50秒 | 居酒屋
 福竜@復活

 水曜日のお仕事終わりです。
今夜は久しぶりに「ナカミヤ」さんでも覗いてみようと、昭和通りを越えて進みます。
ところがそのナカミヤさん、どうしたわけか明かりが点いていません。
お店の前には「臨時休業」の張り紙が貼ってあります。

 これはいよいよお引越しが決まったのか。
しかし、よく見るとお店の中に明かりが点いていて、ご主人が何やら仕込みをされているようです。
お休みと書いてありますからわざわざ中に入ることも憚られて、そのまま引き返しました。
しかしそれではどこにしようか。



 そこで急に思いついたのが、以前これも臨時休業中だった「福竜」さんでした。
ここまで来たついでに福龍さんを確認していきましょう。
通りを越えてしばらく行くと、良かった紅ののれんがはっきりと見えました。
よし、それでは入りましょう。

 お店の扉を開けるとそういうわけかお客さんはまったくなく、私だけでした。
まずはカウンターの一番端に座って注文です。
「ワンタンとビールください」
ご主人はすぐにワンタンを作り始めました。



 おかみさんが冷えたおしぼりに瓶ビールを出してくれます。
まずはくいーっと1杯。
冷えたビールは最高ですね。



 普段ならここですぐにサービスのお新香が出てくるはずですが、今回はなかなか出てきません。
あれ、システムが変わったのかな。
今回は先にワンタンが出てきました。
まあ、お客が私一人だけですから早かったんですね。



 そのワンタンにコショーを振って、つまみながらビールを飲みます。
あいかわらず安定した味で、ここのワンタンは美味いなあ。
すると新しく中年の男性客がお一人入ってきました。
どうやら常連さんらしく、開いていてよかったよと話しています。

 聞こえてくるお話によると、どうやらご主人は入院されていたようで、これは心配ですね。
でも目の前の様子を見ると全く元気なようでした。
おかみさんがもうご飯が切れてしまって、チャーハンは出来ないと伝えています。
注文が揚げやきそばに代って、ごれをご主人が作り始めました。



 しばらくしてどうにかお目当てのお新香も出てきましたから、これで一安心です。
このしっかり漬かった自家製のお新香がまた美味しいんですね。
上から少しお醤油をかけていただきますが、これがロハですから憎いです。

 しばらくするとほかのお客さんも続いて入ってきました。
その方がみな、ご主人を心配されて声をかけていました。
なるほど常連さんに愛されているお店だということがよくわかりました。
再開店して間もないような雰囲気でしたから、これはいい時に来ました。

 すぐにビールが空き、これでお会計です。
急ににぎやかになったお店を後にしました。
まずは復活おめでとうございます。




 

コメント (3)
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じゃんだら@早い時間は

2018年08月27日 07時23分01秒 | 居酒屋
 じゃんだら@早い時間は

  浜松での二日目のお仕事が終わって、何とか一息つくことができました。
時間は午後5時、そうなれば久しぶりに1杯引っ掛けていきましょうか。
いつもの場合はお仕事終わりが午後8時半ほどになりますが、今日はだいぶ余裕があります。



 そこで向かった先は、「立ち飲み・じゃんだら」さんです。
実はこのお店、今までに何回も帰りに見ているんですが、毎回満員で入れないといういわくつきのお店でもあります。
今日はだいぶ早い時間なので、大丈夫ではないかと中に入ります。



 すると驚いたことにお客さんはまったくなく、これは拍子抜けですね。
カウンターの一番奥に立って、まずは生ビールを注文します。
こちらは全てキャッシュオンデリバリー、代金と引き換えのシステムです。
この生ビールが300円、グラスなので少し割高かな。



 おつまみには「まぐろの漬け」を選びました。
量がたっぷりあって、これで300円はお値打ちです。
籠に千円札を入れておくと、そこから代金を取り、お釣りの400円が籠に返されます。



 暑かったのであっという間にビールが空き、二杯目には「ホッピーセット(500円)」を選びました。
しかしここでトラブル発生です。
「白」でお願いしましたが、冷えたものがないということで、同じ値段の「赤」になりました。
そういえばこの「赤ホッピー」はかなり久しぶりに飲みますね。

 私の後から入ってきた常連さんらしい男性一人客は、紙のカードでお支払いをされているようです。
先払いでカードをもらっておき、お酒やつまみを購入するごとにその分のスタンプを押す形式らしいです。
こういう常連さん専用のシステムも面白いですね。



 ホッピーも進んで、ナカのお代わり(200円)です。
うーん、今日はけっこうハイペースですね。
ここで二皿目のおつまみです。



 ホワイトボードのメニューに「手羽先の煮込み」とあったのでこれを注文しました。
しばらくして出てきましたが、これがまた大正解でした。
軟らかく煮込まれた手羽先が3本にゆで卵が1個ですからかなりのボリュームがあります。
甘辛の醤油味で、これはお酒が進みますね。



 ここで2杯目のホッピーも空きましたが、まだ飲み足りません。
そこで「ショーチュー水割り(サービスで200円)」を追加しました。
面白いことにグラスと氷水だけが出されます。
それを受取って、カウンターの後ろ側にあるボトルから好きなだけショーチューを自分で入れるというシステムでした。

 もちろん目いっぱい入れますが、これは安いですね。
早い時間なのでまだお客さんは数名と空いていますが、これがいつもの時間になると満員でしかもタバコの煙がもうもうとしています。
それがこの時間は大違いですから、寄り道をして大正解でした。
これからもできるだけ寄ってみたいお店です。



 50分ほどで4杯目を片付け、これでお店を後にしました。
コンビニで缶チューハイも仕込み、帰りの新幹線もこれで安心です。
ごちそうさまでした。



 

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