goo blog サービス終了のお知らせ 

静岡ラーメン放浪記2

ラーメン大好きな管理人が、自ら食べ歩いた静岡のラーメン店を巡る紀行文と居酒屋放浪記です。
土曜と日曜はお休みです。

アドリア海の復讐

2025年03月12日 07時22分10秒 | 最近読んだ本

アドリア海の復讐

 ジュール・ヴェルヌ 著

 

前回の図書紹介で取り上げた「モンテクリスト伯」ですが、無事7冊を読破しました。
実に読み応えのある作品で素晴らしかったですね。
ひさびさの大作は満足感の高いものでした。
さて、それから一週間たち、次に読む本を図書館に借りに行きます。

 

 その時に偶然目に着いたのがこの本でした。
ヴェルヌは好きな作家で何冊か読んでいますが、この本は初めてです。
何気なく手に取ると、どうやら面白そうな要約が書いてありました。
ともかく借りてきて本のページを開けます。

 

 すると最初のページを見てびっくり仰天でした。
なんとヴェルヌさんは、「モンテクリスト伯」の作者であるデュマさんと親交があったんですね。
これは全く知りませんでした。
しかも息子さんのほうに親書まで送っていました。

 

 こういう偶然があるとは面白いものです。
まだ読み始めてばかりですが期待が高まるばかりですね。
字が細かいのが玉に瑕ですが、どんどん読んでいきたいと思います。
これは楽しみだぞ。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モンテ・クリスト伯

2025年01月24日 07時05分10秒 | 最近読んだ本

モンテ・クリスト伯

 アレクサンドル・デュマ作

 

今更なんですが、最近読み始めた名作です。
読むことにしたきっかけは、尊敬する池上彰さんが著書の中でお勧めされていたからでした。
そういえば遠い昔に読んだことがあったようななかったような。
おぼろげなあらすじは知っていますが、もちろん詳しくはないです。

 そしてある日、偶然に図書館で見かけてすぐに貸し出ししてきました。
分厚い文庫本ですが10冊ほどになっていました。
まずは最初の第一巻です。
とりあえず読み始めてみてみるとこれがなかなかのものでした。

 20歳の主人公エドモン・ダンテスは船員です。
長い航海を終えて故郷に戻ってきた彼は次期の船長が確約されていて、船主からの信頼も厚い。
そして愛する恋人との結婚式が始まります。
ところがそれを妬むものや、まるで関係ないものなどの陰謀により、無実の罪をかぶせられてしまいます。

 式の途中で警吏に連行された彼は裁判を受けることもなく、孤島にある独房に監禁されてしまうことになります。
第1巻はここまでのお話ですが、文章に含まれる様々な表現が著者のすばらしさを伝えてくれますね。
初めはけっこう疲れるのかと思いましたが、読み始めるとどんどん進んでしまいます。
これはさすがに名著ですね。

 

 唯一の欠点は文庫本ですから字が細かいので読みにくい点だけです。
現在第2巻を読んでいますが、これでしばらくは退屈しなくて済みそうです。
長編小説もまたいいものですね。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グローバルサウスの逆襲

2024年10月15日 07時03分47秒 | 最近読んだ本

グローバルサウスの逆襲

 池上彰・佐藤優 著

 

 

文春新書からの新刊です。
なんと2024年4月に出版されたばかりという本を図書館で借りてきました。
私は普段は時代小説や科学系の本ばかり読んでいますが、たまにはこういうものも読むんですよ。
本書は池上さんと佐藤さんの対談形式で書かれています。

 

 内容ですが、実に新しいのでびっくりします。
つい先日行われた事件まで詳しく解説されているのが面白いですね。
これを読むと現在の世界がどう進んでいくのかがよくわかります。
まずは目次から書いていきます。

 グローバルサウスの逆襲が始まった

 中東情勢から動向を読み解く

 アジアの均衡が崩れるとき

 ロシアと結びつくアメリカ

 アメリカ大統領選が世界最大のリスク

 グローバルサウスは福音か、混沌か
 
いずれもなるほどと思わせる解説で、現在世界で起こっている事件の内幕がよくわかる気がします。
なお、主題の「グローバルサウス」について説明しておきます。
グローバルサウスとは、アフリカ、中東、アジア、ラテンアメリカのなかで、新興国や発展途上国と呼ばれてきた国の総称です。
具体的に国名を挙げれば、インド、インドネシア、サウジアラビア、南アフリカ、ブラジルアルゼンチン、タイマレーシアフィリピン、UAE、イランエジプトナイジェリア、チリキューバペルーなどだそうです。

 

 お二人の見解はというと、今世間で言われているもの(と私が感じているもの)とはかなり違います。
テレビの番組などで見かける池上さんはかなり言葉を選んでいるんだなあということがよくわかりました。
こういう正確な情報がないと、日本は世界から遅れてしまうんでしょうね。
教養と世界の国々の歴史に対する知識は大事なんだということがつくづくわかりました。

 興味のある方は是非一読してみてください。
とくにアメリカに対する見方がかなり変わってくると思います。
お勧めの一冊でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

池上彰の教養のススメ

2024年05月14日 07時00分00秒 | 最近読んだ本

池上彰の教養のススメ

 池上彰 著

 

 先日図書館で偶然見かけ、さっそく借りてきたものです。
池上彰さんの肩書が、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院 特命教授となっていますね。
この池上彰さんですが、つい最近もテレビで拝見しました。
3年ほど前には静岡市で講演会があって、私はそれにも参加しました。

 

 実にお話がうまく、分かりやすいのはさすがですね。
さて、本書は彼が「教養」の大切さを説明しています。
池上さんは突然東工大から声をかけられて2012年に特任教授として着任されました。
しかしなぜバリバリの理系大学にこれもバリバリの文系である氏が呼ばれたのか。

 それはこれからの大学生には実学的な科目よりも「教養」が必要だからです。
しかしこの教養というものがまたわかりにくい。
そしてすぐに役に立つのかといわれると、はっきりそうだとも言えません。
しかし教養とは一生使える、知の道具なんです。

本書には、哲学の桑子敏雄さん、文化人類学の上田紀行さん、そして生物学の本川達雄さんとの対談が収められています。
読み進んでいきますとこれはまさに目からうろこの興味ある事象がどんどんと出てきました。
ということは私の教養も大したことはないということが証明された気分です。
まあ今からでも遅くはないですから、これから一生懸命教養が身に着くように勉強しようと思いました。

 さて、本文の中でも特に面白かったのが第3章の社会的合意形成でした。
これは現在も日本の各地で起こっている問題です。
ダムの建設に対する対立、お役所と住民の対立、原発の問題など、さまざまな問題が山積しています。
それを解決するのが、教養だというのは改めて感心しました。

 私を含めて技術者というものは専門分野だけに目が行って、まったく狭い範囲しか思考ができません。
お役所などもそういうたぐいなんでしょう。
それが様々な意見を持つ住民とどう対応していくのか、そして全体をまとめるにはどうするのか。
その根本にあるのが教養でした。

 私もこれからは苦手な社会科分野の書物も少しですが読んでみようかと思います。
弁解になりますが、池上さんも書いています。
歴史や地理などの社会科科目は暗記科目なので面白くないんだと。
暗記するのではなく物語を読むように勉強すればいいんですね。

 皆さんも興味があればぜひご一読ください。
気軽に読めて奥が深い本です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大学生物学の教科書@第2章

2024年02月13日 07時12分42秒 | 最近読んだ本

大学生物学の教科書 第二巻

 

 本ブログでは私が読んだいろいろな本を取り上げています。
しかしこの中でも一番多く登場しているのがこの本です。
というのも、この本は教科書だけあって読むのに時間が掛かるからですね。
今回も読み始めてから1か月近く過ぎましたが、読み終わったのはまだ半分以下です。

 

 さて本書はブルーバックスから出ているシリーズですが、この本か初めて出版されたのはなんと2010年でした。
その時に初めてブログに乗せましたが、これは旧ブログです。
シリーズは全部で6巻ですが、当時は1巻と3巻を読みました。
情けないことにそこで力尽きたようです。

 しかし14年後にもう一度チャレンジする機会が訪れました。
昨年末に同じシリーズを一巻読み、今年は中が空いた第2巻を借りてきました。
順番がバラバラですが、教科書ですから問題はないです。
今回の副題は「分子遺伝学」です。

 毎度おなじみメンデルの遺伝の法則などが出てきて、分かりやすいですね。
ほんの一部だけですが内容をご紹介します。
それは細胞はどのように死ぬのかというものです。
細胞にも寿命があって、その時には死を選ぶことになります。

 

 そして細胞死には二種類あるそうです。
それが損傷による死の、ネクローシスとプログラムされた死の、アポトーシスです。
傷ついた細胞が死んでいくのは分かるんですが、正常な細胞でも生物が生きていく過程である時期になると死を選ぶことがあるのが興味深いです。
あらためて生物の持っている不思議な能力に驚きました。

 とはいえ読み終わるまでにはまだまだ時間が掛かりそうです。
ちょうど図書館も春の休館日になるのでじっくり挑戦しましょうか。
たまにはお固い本もいいもんですよ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする