青嶺

７月３０日、ベランダから写す。

青嶺あり青嶺をめざす道があり　　章
「脇句」
途中に汗を流す出湯あり　　ターボ

合歓の花

７月２５日、谷山中央で写す。

乳牛の角も垂れたり合歓の花　　碧梧桐
「脇句」
閑古鳥啼くまひるの牧場　　ターボ

木の家

７月２７日、谷山中央で写す。

ふうの木の家と呼ばれて梅雨籠　　美佐
「脇句」
籐寝椅子得て読書三昧　　ターボ

縷紅草

７月２７日、和田で写す。

縷紅草垣にはづれて吹かれ居り　　清　子
「脇句」
撒く水ひかる玩具の如雨露　　ターボ

灸花

７月２５日、谷山中央で写す。

昼暗き山路に灯す灸花　　秋　恵
「脇句」
色鮮やかに跳べる斑猫　　ターボ

苦瓜

７月２５日、谷山中央で写す。

苦瓜にひと夏の影もらひけり　　智　治
「脇句」
疲れ目癒すみどりの日蔽　　ターボ

夏河

７月２３日、谷山中央で写す。

夏河を越すうれしさよ手に草履　　蕪　村
「脇句」
小波の浮巣まさに揺籃　　ターボ

雲の峰

７月２２日、ベランダから写す。

大の字に寝て見たりけり雲の峰　　一　茶
「脇句」
なにも用なくぐつすり午睡　　ターボ

手水鉢

７月１９日、谷山中央で写す。

秋の水湛へて溢る手水鉢　　信　子
「脇句」
竹伐りつくる絡繰筧　　ターボ

白芙蓉

７月１９日、谷山中央で写す。

山門の白芙蓉まづ意にかなふ　　青　邨
「脇句」
庫裡へ間引菜はこぶ梵妻　　ターボ

釣忍

７月１９日、谷山中央で写す。

すぐ前に塀がふさがる釣忍　　たかし
「脇句」　
浴衣きりりと下町娘　　ターボ

ペンタス

７月１８日、ベランダで写す。

ペンタスやここに咲いたか流れ星　　遊　雀
「脇句」
七夕笹に短冊にぎやか　　ターボ

カンナ

７月１５日、谷山中央で写す。

カンナの黄吐息ハンカチ以て蔽ふ　　槐　太
「脇句」
立つ秋風に拭はる涙　　ターボ

朝顔

７月１５日、谷山中央で写す。

朝顔が日ごとに小さし父母訪はな　　秞　子
「脇句」
松茸いつぽん袂に持参　　ターボ

梅雨晴間

７月１５日、谷山中央で写す。

あの黒猫梅雨の晴間のこの黒猫　　和子
「脇句」
新節買うて媼が帰宅　　ターボ