続 ターボの薩摩ぶらり日記

ー俳句と写真の相乗効果をめざしてー 

芋の葉の水玉

2017年06月30日 | 日記


里芋の葉に雨が溜まっていた。
画像は28日、谷山中央で撮影。

    芋の葉にこぼるる玉のこぼれこぼれ
                  子芋は白く凝りつつあらむ          長塚節

31字を17字に凝縮しようと試みたが、できなかった。

立揚羽

2017年06月29日 | 日記


キタテアゲハだろうか、小さな花にとまっていた。
画像は26日、谷山中央で撮影。

    黒揚羽庶子ゆゑに墓小さきや          洞然

庶子の意味を知らなかったので、辞書を引いた。
引かなくてもわかった時代の作句。


雨の木槿

2017年06月28日 | 日記


生垣の木槿の花が雨に濡れていた。
琉球槿とも呼ぶハイビスカスとの違いは知らないが、多くの俳人がそうするように、風情で木槿と同定した。
画像は27日、谷山中央で撮影。

    道のべの木槿は馬にくはれけり          芭蕉

子規は句意を「出る杭は打たれる」と解釈し「此句は文学上最下等に位する者なり」と酷評した。
その解釈では、なぜ詠嘆の助動詞を用いたかとの疑問が残る。
槿花一朝の夢というように、木槿は儚い花の代表格であり、この世の儚さを詠った句との解釈もあり得ると思う。







紅白の花

2017年06月27日 | 日記


これまで白ばかりだった源平空木に、紅が加わった。
画像は今朝、ベランダで撮影。

    源平桃にも紅白散りみだれ          花蓑

紅色、白色の混ざった桃の花は豪華だと思っていたが、源平桃と呼ぶとは知らなかった。

カンナ炎ゆ

2017年06月26日 | 日記

民家の玄関脇でカンナが咲いていた。
画像は25日、谷山中央で撮影。

    カンナ炎えビゼーの曲が早瀬なす          南畦

フランクのニ短調交響曲のCDを買ったとき、ビゼーの第一交響曲がセットになっていたが、
17歳で作曲したとのこと、びっくりした。

白合羽

2017年06月25日 | 日記

学生だろうか、雨のなか前のめりにペダルを漕いでいた。
画像は24日、ベランダから撮影。

    郁子も濡るる山坂僧の白合羽          節子

僧には笠が似合うが、合羽はどうだろうか。
警官はそのほかの場合はともかく、白合羽を着て交通整理するすがたは、ダンディだと思う。

仏性の花

2017年06月24日 | 日記

民家の玄関脇に、桔梗の花が雨に濡れていた。
画像は23日、谷山中央で撮影。

    仏性は白き桔梗にこそあらめ          漱石

下の画像は鎌倉・円覚寺の引用句の句碑。firefoxからダウンロードしシャープに修正。




三年前に円覚寺を訪ねて拝観料をとられ、隈なく見なければ損だと右往左往したが、句碑には気がつかなかった。

AI将棋と対戦

2017年06月23日 | 日記


藤井聡太将棋四段の大活躍をテレビが大きく扱っている。
まだ中学生なのに、なぜ新記録を樹立できたのか、いろんな角度から分析しているが、
そのなかでAI将棋の制作者が「AI将棋も藤井四段に負けるかもしれない」の発言に興
味を抱いた。
AI将棋にはつい先日、佐藤天彦名人が負けているが、藤井四段の駒の進め方はAI将棋
に似ているから、強いのだそうだ。
パソコンを買ったときに入っていたソフト「柿木将棋」を思い出して、対戦してみた。
画像は22日、拙宅で写した。

    深梅雨やAI将棋に待つたして         ターボ

相手にもっとも弱いクラスを選んだが、歯が立たなかった。



束の百合

2017年06月22日 | 日記


紅蓮さんから家人あてに百合の花束セットが送られてきた。
百合の知識は歳時記に載っているだけなので、調べてみると、女性に捧げる花だそうだ。
写真は20日に写した。

    かぐはしや海越え山越え着きし百合          ターボ

百合は紅蓮さんの別荘のある三宅島から送られてきた。
いきさつは、ブックマーク「園芸ハウスー三輪」をテレビで愛読している家人が詳しかった。

    一夜経て




百合は今朝みると、新たにいくつかの蕾がひらいていた。画像はそのとき撮影。

    一夜経ていよよ絢爛束の百合         ターボ

主役はサルビア

2017年06月20日 | 日記


集会所の隅にいろんな花が咲いていて、サルビアが主役だった。
画像は17日、谷山中央で撮影。

    サルビアを咲かせ老後の無計画          あや

計画は立てるが、立てるだけか、実行してもすぐ挫折する。最初から立てない方がよさそうだ。

夾竹桃

2017年06月18日 | 日記

緑地帯に花期のながい夾竹桃が咲きだした。
画像は17日、谷山中央で撮影。

    夾竹桃幕末志士の詩短し            令二

作者は句兄。氏の影響をうけて、司馬遼太郎の幕末物はぜんぶ読んだ。
南洲(西郷隆盛の詩号)の至言「児孫の為に美田を買わず」はつぎの七絶の結句。

    幾歴辛酸志始堅
    丈夫玉碎恥甎全
    我家遺法人知否
    不爲兒孫買美田



凌霄

2017年06月17日 | 日記

散歩の途次、あちこちで凌霄の花が咲いていた。
画像は15日、谷山中央で撮影。

    風の凌霄楽の終曲高まりつつ          節子

凌霄はトランペットに似ていなくもないが、ハイドンのトランペット協奏曲は引用句のように終了する。

小海老草

2017年06月16日 | 日記


知人宅の生垣には小海老草も咲いていた。歳時記には載っていなかった。
画像は14日、谷山中央で撮影。

    ゆでてなほ海老たくましや夏に入る          真砂女

ノンオイルフライヤーを買って、男子厨房に入らずの時代に育ったので、厨房の外に置いて利用している。
それで揚げたエビはひさしぶりだったせいか、たいへんうまかったが、CT検査の帰途ことしはじめて外食、
天ぷらを賞味して生きていてよかったと思った。