ひょっとこ踊り 2015年10月26日 | 日記 商店街で秋祭が催された。近くにショッピングセンターができて以来、シャッターを下ろしたままの店が増えつづいているが、この日だけは賑わった。 画像は25日、谷山中央で写す。 踊らなむあの世この世わかちなく 希 北 商店街のあるじたちは、日ごろの憂さを晴らすかのように、ひょっとこ踊りを演じた。
立つ鳥跡を濁さず 2015年10月23日 | 日記 嘴が黒く、脚の先が黄色いから小鷺だろうか、飛び去った。画像は22日谷山中央で写す。 ひかり翔つ鷺あり蓮は枯れにけり 翠 舟 「立つ鳥跡を濁さず」の鳥とは、鷺ではないかと思う。
鳰 2015年10月21日 | 日記 かいつぶりが水輪の中心に浮いていた。画像は19日、谷山中央で写す。 かいつぶり己が水輪で一呼吸 衛 水面に浮き出たところに生まれた水輪のなかで、一呼吸ほど休んで、また、ながながと水中に潜る。
ホトトギス 2015年10月20日 | 日記 石垣に杜鵑の花が咲いていた。画像は19日、谷山中央で写す。 活ける間も花のこぼるる杜鵑草 佐多子 鳥、花ともに赤い斑点から、ホトトギスには喀血をイメージしたよわよわしい句が多い。
蜆蝶 2015年10月19日 | 日記 小さな体に大きな目。冬が近くなって蝶が少なくなっても、健気に生きているセセリの愛好家は多い。 デュランタの花にとまっているのは、チャマダラセセリチョウ、イチモンジセセリチョウのどちらだろうか。 画像は18日、谷山中央で写す。 茶の花は皆下向いて蜆蝶 白 秋 冬になってめっきり少なくなった蝶と花。その組合わせの希少性を作者は愛しんでいるのであろう。
河原鶸 2015年10月18日 | 日記 河原鶸の鳴き声がするので、探すと、桜のこずえにとまっていた。画像は17日、谷山中央で写す。 河原鶸機屋の昼のしずもりに 春 潮 河原鶸のひと群れが鳴きながら機屋町を渡った。その音楽的な美しい声が一句のテーマであろう。
雀 2015年10月17日 | 日記 タラの花が実となって、雀たちがついばんでいた。画像は15日、谷山中央で写す。 よき顔をして波郷忌の雀たち 杏太郎 「雀らも海かけて飛べ吹流し 波郷」の句をふまえているのだろうか。
海紅豆 2015年10月15日 | 日記 産業道路と住宅街の緩衝地帯の緑地公園に、海紅豆が咲いていた。 画像は14日、谷山中央で写す。 海紅豆さつま隼人の血汐なり 羽 公 海紅豆は鹿児島の県木。作者は県外の人だったから、鹿児島を訪れたときの挨拶句であろう。 隼人との違いは分からないが「熊襲の血汐なり」と挨拶されても、だれも喜ばない。