続 ターボの薩摩ぶらり日記

ー俳句と写真の相乗効果をめざしてー 

黄菅

2016年08月31日 | 日記

和田川をさかのぼると黄菅だろうか、オレンジ色の花が川辺に咲いていた。
画像は29日、慈眼寺で撮影。

    郭公の声古びゆく黄菅かな         岳陽

モデルは日光黄菅だろうか。



青鷺

2016年08月29日 | 日記

餌場を変えるためだろうか、青鷺が低空を飛んでいた。
画像は25日、谷山中央で撮影。

        青鷺のなぞへの風に乗りにけり         夏風

なぞへ(新仮名では、なぞえ)は斜めの意味だそうだ。俳人好みの用語らしい。

猫社会

2016年08月27日 | 日記


路傍に寝そべっている猫へ、猫が近寄ってきた。
画像は27日、谷山中央で撮影。

        恋知らぬわが家の猫をさそふ猫          善雄

猫社会にも悪友がいるらしい。それともドンファン猫だろうか

赤まんま

2016年08月27日 | 日記

赤まんまは雑草かと思っていたが、民家の玄関脇のプランターで育てられていた。
画像は今朝、谷山中央で撮影。

    赤まんま留守番の子の指しやぶり          汀子

指をしゃぶるような幼児に留守番を任せた時代は、いつだったか。
女の子がままごとで、赤まんまを赤飯に見立てたころだろうか。

鶏頭の花

2016年08月26日 | 日記

民家の前庭に鶏頭の花が色づいていた。
画像は25日、谷山中央で撮影。

    鶏頭の一四五本もありぬべし         子規

作者の門下生のうち俳人に無視され、歌人に評価されたという皮肉な作品。
虚子・碧梧桐など弟子たちが編んだ子規句集から除外されたが、長塚節が「今の俳人にはこの句は分かるまい」
と茂吉に言って、以降、一大論争が展開された。

椋鳥

2016年08月24日 | 日記

椋鳥が、引潮によって現れた木之下川の砂州を餌を漁りながら歩いていた。
画像は今朝谷山中央で撮影。

    漂鳥といふのだそうだその椋鳥も          良一

椋鳥はいつもいるので、雀のように留鳥かと思い込んでいた。
漂鳥とは暑さ、寒さを避けるため、夏は山地、冬は平地と言うように、繁殖地と越冬地を区別して
日本国内を季節移動する鳥のことで、燕のような渡り鳥とは違うそうだ。

小鳥来る

2016年08月23日 | 日記

今シーズンはじめて目にしたが、ネクタイを締めているから四十雀だろうか、電線にとまって囀っていた。
画像は今朝、谷山中央で撮影。

    小鳥来る空の青さをひき連れて          治子

台風一過の朝の情景か。青空が小鳥をひき連れてきたのであろうが、その表現では常套句になってしまうと思う。

苔むして

2016年08月22日 | 日記


石垣の隙間から巨木が生えていた。石垣に感情があればただでは済まなかっただろうが、
苔が茂っていて、裂けているかどうか判らなかった。
画像は21日、谷山中央で撮影。

    苔むして有機と無機が融込める         ターボ

庭の宴

2016年08月21日 | 日記

上品な老夫婦が住んでいる洋館に、ガーデンファニチュアーが置かれていた。
盆休みに息子夫婦か娘夫婦が帰省し、宴を催したのだろうか。
しかし盆が過ぎて間もないのに、庭には夏草が伸びていた。
画像は今朝、谷山中央で撮影。

    庭草の虫の宴に吾も参ず          良一

上品なあるじは、引き続いて虫の宴に参じていそうだ。

唐辛子

2016年08月20日 | 日記

観賞用の唐辛子が赤くなった。
画像は今朝、谷山中央で撮影。

    唐辛子男児の傷結ひて放つ         草田男

傷は唐辛子のようにひりひりと痛そうだが、赤チンを塗っておけば治るはず。

2016年08月19日 | 日記

柿が色づきはじめたが、当地では人は喜ばないで、鳥が喜んでいる。
画像は今朝、谷山中央で撮影。

    カブリツク熟柿ヤ髯ヲ汚シケリ          子規

柿の木の鳥をたくさん撮ろうと思っている。

鰯雲

2016年08月18日 | 日記

暦のうえの立秋は過ぎても、地上は残暑が厳しいが、天上には鰯雲がただよっていた。
画像は17日、谷山中央で撮影。

    問へばみな鬼籍の人や鰯雲          敏彦

長生きし過ぎてしまった。

朝顔

2016年08月17日 | 日記

民家の壁に貼りつくようにして、朝顔が咲いていた。
画像は今朝、谷山中央で撮影。

    朝顔や我に寫生の心あり          子規

初学のころ、作った俳句について、説明、報告であって、写生していないといつもいわれた。