猫じゃらし

６月２７日、谷山中央で写す。

猫じやらし持てばじやさらずにはをれず　　舞
　　　　　　　　「脇句」
　　　　　　　　芒でくすぐる赤子の蹠　　ターボ

番犬

６月２７日、谷山中央で写す。

床下が犬の昼寝の指定席　　登美子
「脇句」
風鈴鳴りて空巣おぼえず　　ターボ

凌霄

６月２７日、谷山中央で写す。

凌霄は妻恋ふ真昼のシヤンデリア　　草田男
　　「脇句」
　　梅酒の試飲まばゆきグラスで　　ターボ

源平葛

画像の源平葛は２６日、ベランダで写す。

百合匂ふ暗き方へと向き睡る　　眸
　　　　　「脇句」
　　　　　籐枕して数ふる羊　　ターボ

源平葛:ユリ科

夏の海

６月２4日、錦江湾洋上で写す。

別荘や膳を向けたる夏の海　　子　規
　　　「脇句」
　　　芋焼酎に烏賊の沖漬　　ターボ

焼酎＝夏季

卯浪

６月２4日、錦江湾洋上で写す。

ゆるやかに卯浪序章の錦江湾　　広　治
　　　　「脇句」
　　　　初夏の御岳信号の青　　ターボ

百日紅

６月２１日、谷山中央で写す。

採血や雨後なほ燃えて百日紅　　憲　吉
　　　「脇句」
　　　玉葱食うて血圧下げん　　ターボ

向日葵

６月２１日、谷山中央で写す。

向日葵や傷つきやすき地獄耳　　勝
　　　　　「脇句」
　　　　 　知るが煩悩灼熱世界　　ターボ

木槿

６月２１日、谷山中央で写す。

木槿垣母ゐてうから集ひ易し　　章　子
　　「脇句」
　　隠居部屋には干柿あまた　　ターボ

桔梗

６月２０日、、谷山中央で写す。

桔梗や男も汚れてはならず　　波　郷
　　　「脇句」
　　　　清貧装ひ窓あけ涼む　　ターボ

桔梗（秋季）　旧仮名読み：キチカウ、キキャウ

深梅雨

６月１9日、ベランダから写す。

梅雨はげし傘ぶるぶるとうち震ひ　　爽　波
「脇句」
　　　　　　防水のすべ学ぶ日焼子　　ターボ

朝顔

６月１７日、谷山中央で撮影。

朝顔に風ふんはりと通りすぐ　　幸　子
　「脇句」
　スピーカーから澄む琴の曲　　ターボ

蜻蛉

６月１３日、中山で撮影。

生れたる蜻蛉すぐに日表へ　　夏　風
　　「脇句」
　　秋空の糧とりに飛びさう　　ターボ

＊蜻蛉（秋）　読み＝トンボ、アキツ、セイレイ

夏の川

６月１３日、中山で撮影。

夏の川ここまで流れ疲れたり　　又　一
　　　「脇句」
　　　旱つづきに項垂る野鳥　　ターボ

揚羽蝶

６月１３日、中山で撮影。

すぐゆくべく揚羽蜜吸ふ翅せはし　　多佳子
「脇句」
　　　黒南風に身を傷めるもなほ　　ターボ

＊黒南風（夏季）読み＝クロハエ