続 ターボの薩摩ぶらり日記

ー俳句と写真の相乗効果をめざしてー 

祝婚撮影

2016年04月30日 | 日記



   南仏風の庭園。結婚式を迎えるふたりを祝って、仲間たちが写真を撮った。
   花嫁の裾や襟を直す役もいて、撮影がえんえんと続いたので、ベストショッ
   トをもとめて、こちらも最後まで付き合った。画像は29日、平川で写す。

      祝婚歌聖堂に満ち小鳥来る   翠 舟

   祝婚歌とさえずりの大合唱。

ひとりの磯遊び

2016年04月29日 | 日記


   久しぶりの快晴。旗日なのに、平川の磯辺には人影はなかった。
   礁には貝殻が鏤められ、桜島は霞んでいた。画像は今日写す。
 
      砂が鳴く鳴くとひとりの磯遊び   剛 一

  「鳴る」の変換ミスではない。
 

雨燕

2016年04月28日 | 日記


  雨が小やみになった住宅街。燕のさえずりが聞こえたので、見まわすと
  電線にとまってくちばしを開いていた。画像は27日、谷山中央で写す。

    雨燕うつくし風を舞ふ柳   才 麿

  うつくしいのは燕か柳か、その両方か。


コスモスの裏側

2016年04月27日 | 日記


 ビルの植込みにはやくも一輪、コスモスが咲いていた。画像は26日、谷山中央で写す。

    コスモスの裏側こそは寂しけれ   英 二

 歯の隙間がふえて、発音が相手に伝わりにくくなってきた。「コスモスは逆光がいい」
 が「逆境がいい」と聞こえるらしい。

地震

2016年04月26日 | 日記


   熊本の最初の地震のあと、川内原発がいち早く安全宣言したが、
   震源地では余震が絶えず、あらたに鹿児島の離島でも起きたの
   で、最近の天気のように気分が晴れない。
   画像は今朝、谷山中央で写す。

      夕顔や方丈記にも地震のこと    青 畝

   地震の読みはナイ。広辞苑を引くと、方丈記の「おびたたしく
   大なゐふること侍りき」を用例にあげている。

師のげんこつ

2016年04月25日 | 日記


   渓流の岩がげんこつのかたちに見えたのは、身の疚しさを自覚していたせいかもしれない。
   画像は19日、谷山中央で写す。

      夢で叱る先生のをり秋桜   榮 治

   中学生のとき、師から私のげんこつは痛いぞと、げんこつを示されたことがあった。

紅嫩葉

2016年04月24日 | 日記


  民家の植込みの樹木が、秋のもみじの色とかたちをしていた。
  触ってみると、瑞々しかった。画像は24日、谷山中央で写す。
 
     紅嫩葉若き血潮のたぎりけり   ターボ

  どちらかというと、秋の紅葉のほうが好きだ。

さくらんぼ

2016年04月23日 | 日記

  民家の庭の樹にさくらんぼが色づいていた。
  例年なら野鳥が食べつくしているはずだが、ことしは野鳥が極端に少なかったせいか、
  食べごろを迎えていた。画像は22日、谷山中央で写す。

     一つ食べ一句考へさくらんぼ    汀 子

  山形県東根産のさくらんぼだろうか。

躑躅と揚羽蝶

2016年04月20日 | 日記


   野の躑躅の花にクロアゲハ、ナガサキアゲハかカラスアゲハが翔んできた。画像は19日、慈眼寺で写す。 

      揚羽蝶もつれ合ふとき藍発す   洞 然

   掲句の揚羽蝶は、歳時記の分類では黒揚羽と思う。画像のように光線のぐあいによって、藍色がまじって
いるように見える

公園の椋鳥

2016年04月18日 | 日記


   緑地公園の草原に椋鳥が群がっていた。画像は16日、谷山中央で写す。

     跫音のとまるを椋鳥のおそれけり      草田男
   
   公園の椋鳥は通行人は危害を与えないと知っているらしく、逃げない。
   立ちどまってカメラを構えると、大げさに鳴きわめきながら飛び去る。

桜蕊降る

2016年04月17日 | 日記


  花は散ったが蕊の残っている染井吉野にとまって、河原鶸が羽繕いしていた。
  画像は16日谷山中央で写す。

     桜蕊降る一生が見えて来て    眸

  このような句に弱い。句会でまわってきたら、無条件で特選にいただきたくなる。

糸蜻蛉

2016年04月16日 | 日記


   湧水の青草に、青っぽい糸蜻蛉がとまっていた。画像は15日、慈眼寺で写す。

      糸蜻蛉尾の先藍にして瀟洒    蓼 汀

  イトトンボ図鑑で調べると、胴が青くても先の模様の違いによって名称が異なる。
  近年、沖縄、奄美から北上して薩摩に棲みついた蜻蛉も多い。尾の先は光線の角
  度によって微妙に変化するが、画像はぼけているので、特定は無理。