続 ターボの薩摩ぶらり日記

ー俳句と写真の相乗効果をめざしてー 

青鷺の餉

2017年03月30日 | 日記


木之下川をのぞくと、青鷺が眼を爛々とかがやかせて、鯉か鮒を頬ばっていた。
画像は30日、谷山中央で撮影。

    弱肉強食了ると青鷺和みたり          ターボ

青鷺は餉を終わると、浅瀬にたたずんで、雑魚や川海老が足元ではねても見向きもしなかった。

ベランダのフリージア

2017年03月30日 | 日記


ベランダのフリージアが咲いた。家人に聞くとここに移り住んで間もなく入手、例年この時期に咲いてきたそうだが、気がつかなかった。
画像は29日、谷山中央で撮影。

    ハウス剥ぎフリージアの香を解き放つ          深雪

臨場感にあふれている。体験しないと作れない即興吟。

青鷺の歩み

2017年03月29日 | 日記


和田川の砂州を青鷺が正面を見ながら、ゆっくりと大股で歩いていた。
画像は28日、谷山中央で撮影。

    青鷺に面あげ歩めと教へらる          ターボ

術後のリハビリとしてウォーキングに努めているが、寒いこともあって、うつむいてのろのろ歩いている。

岩根絞

2017年03月28日 | 日記


民家の庭に赤と白の混じった椿が咲いていた。岩根絞という品種らしく、ネット通販で調べるとびっくりするほど値段が高かった。
画像は26日、谷山中央で撮影。

    日当りて花新しき椿かな         敏郎

散歩の道筋のいたるところに椿は咲いているが、寒さが続いているせいか、疵のない一輪を探すのに苦労した。

花楓

2017年03月27日 | 日記


マンションの植込みの楓に花が咲いていた。
楓は秋の紅葉の代表格であろうが、春の花、初夏の若葉もよく詠まれている。
画像は26日、谷山中央で撮影。

    花楓しづかにこころ燃ゆるなり          白葉女

手元の複数の歳時記に載っている。花楓の代表句のひとつらしい。

御柳梅

2017年03月26日 | 日記


民家の庭先に御柳梅が咲いていた。
団地族がまだ死語ではなかったころ、その仲間入りできてうれしくて、御柳梅の鉢植えを買ってベランダに飾った。
画像は25日、谷山中央で撮影。

    いと赤き梅や雉鳴いて日午なり          碧梧桐

一八か

2017年03月25日 | 日記


「いずれアヤメかカキツバタ」というが、それにショウブとイチハツが加わると、何がなんだか判らなくなる。
そのなかのひとつらしい花が路傍に咲いていたので、「俳句の花図鑑」と首っぴきで調べたところ、もっとも
イチハツに似ていた。
画像は23日、谷山中央で撮影。

    一八やちょんと結びし母の帯         加賀

イチハツはアヤメ属のなかでもっとも早く咲くことから、そう名付けられたそうだ。


かわいい鵯

2017年03月23日 | 日記


庭の赤い花や実を食い散らすので、鵯には庭のギャングの異名があるが、珍しく鳩のような柔和な眼差しをして、
蘂がのこった早咲きの桜樹にとまっていた。
画像は22日、谷山中央で撮影。

         鵯来頬にちょっぴり紅さして          良一

この鵯も珍しくかわいい。

鶺鴒立ちどまる

2017年03月23日 | 日記



    芝生を行ったり来たりしていた鶺鴒が立ちどまった。
    そしてカメラに気が付いたのか、こくびを傾げた。
    画像は22日、谷山中央で撮影。

       鶺鴒のひかり飛ぶものついばめる     草堂
 
    鶺鴒はひとの肉眼では見えないものを啄んでいる。

諸葛菜

2017年03月22日 | 日記



住宅街の空地に、諸葛菜が咲いていた。
画像は19日、谷山中央で撮影。

    東京を一日歩き諸葛菜           悟朗

お茶の水の駅で、地下鉄が地上に現れたあたりでみたことがある

岩躑躅

2017年03月20日 | 日記


廃屋の庭の岩躑躅が見ごろを迎えていた。
画像は19日、谷山中央で撮影。

    日の昏れてこの家の躑躅いやあな色         鷹女

毒々しい躑躅があるかもしれないが、岩躑躅を見て、作者はどう詠うだろうか。

だらしなさ

2017年03月19日 | 日記


民家の庭に紫の木蓮が咲いていた。
画像は17日、谷山中央で撮影。

    だらしなさ小児に同じ紫木蓮          良一

紫木蓮は寒さにやられて、だらしなかったが、引用句は紫木蓮以上に作者自身がだらしないと詠ったのであろう。

葉牡丹の花

2017年03月17日 | 日記


民家の玄関わき、葉牡丹の花が咲いていた。
ところが東京では葉牡丹に花は咲かないからか、どの歳時記にも例句が載っていなかった。
画像は16日、谷山中央で撮影。

    葉牡丹の長けて塔なす島札所          樵人

もう数日島に滞在すれば、花が咲くところを見届けられたと思う。