続 ターボの薩摩ぶらり日記

ー俳句と写真の相乗効果をめざしてー 

韮の花

2016年07月31日 | 日記


  家庭菜園の韮が花を咲かせていた。
  画像は今朝、谷山中央で撮影。

    飴なめて忿りうすめる韮の花     五千石

  飴を常備して、腹が立ったらなめることにし、怒りそうな相手にはしゃぶらせるとするか。

烏瓜の花

2016年07月30日 | 日記

  格子窓の日除けの烏瓜に、花が咲いていた。
  画像は今朝、谷山中央で撮影。
 
    ほのぼのと泡かと咲けり烏瓜    たかし

  以前から月光に照らされた烏瓜の花を写真にしたいと
  思っているが、思っているだけだ。

かいつむり

2016年07月29日 | 日記


  かいつむりは水中から浮き上がったときにできた
  輪の中心にいた。
  画像は28日、谷山中央で撮影。

    かいつむり己が水輪で一呼吸  衛

  一呼吸おいて、かいつむりはまた水中に潜った。

百日薄紅

2016年07月28日 | 日記


  梅に薄紅梅という品種があるが、その表現を借りると、
  民家の生垣に百日薄紅が咲いていた。
  画像は今朝、谷山中央で撮影。

    さるすべり咲きつつ花は天をさす   まさえ

  さるすべりは当然、百日紅、百日白、百日薄紅のいず
  れにも当てはまる。

夏草

2016年07月27日 | 日記


  古井戸だけ残った住宅跡に、草がはびこっていた。
  画像は26日、谷山中央で撮影。

    夏草に汽罐車の車輪来て止る    誓 子

  中学の教科書で学んだとき、映画の一場面のように鮮明に脳裏に描くことができたが、
  どこが優れているのか理解できなかった。
  いまだに、この句の良さを説明しろと言われても、できない。

百日白

2016年07月25日 | 日記


  白いさるすべりの花が咲き、
  上空には飛行機雲が伸びていた。
  画像は24日、谷山中央で撮影。

    此頃は薄墨になりぬ百日白   子 規

  かつて作者の故郷の松山で薄墨桜を仰ぎ、
  みやげに薄墨羊羹を買った。
  花の美しさは忘れたが、羊羹の旨さは鮮
  明に憶えている。

花式部 

2016年07月23日 | 日記

  式部がそろそろ実をつけていはしないかと、
  散歩コースの民家の庭を垣越しにのぞくと、
  花が咲いていた。
  花を知らなかったのは、歳時記に載ってい
  ないせいもあるが、花期が短いのであろう。
  画像は21日、谷山中央で撮影。

    命短く実の露払ひ花式部     ターボ


朝の網

2016年07月22日 | 日記


  多足と無足の動物は苦手だが、蜘蛛の網のあるじは小さい種類な
  のか、まだこどもなのか、めんこかった。
  画像は21日、谷山中央で撮影。

    月涼しいそしみ綴る蜘蛛の糸   久 女

  画像は旭に照らされいるところを撮ったが、夜中に月に照らされ
  ながら綴ったのだろうか。

プール開き

2016年07月20日 | 日記


   こどもたちが騒いでいるので、ベランダに出てみると、
   保育園が屋上にプール開きしたのだった。
   画像は19日、谷山中央で撮影。

     プール開きあかんべえして眼の検査    照 子

   作者も童心に戻っている。

白木槿

2016年07月19日 | 日記


民家の生垣に、木槿の花が咲いていた。
画像は18日、谷山中央で撮影。

    歩をゆるめ木槿の花の白感ず    化 石

  作者は若いときにハンセン氏病を患い、晩年は
  失明しながら、句作を続けたといわれている。

青鷺と白鷺

2016年07月18日 | 日記


  青鷺が佇んでいるそばに白鷺がやってきて、
  青鷺の眺めている方向を見ていたが、やが
  て興味を失くして飛び去った。
  画像は今朝、谷山中央で撮影。

    手こぎ舟仙人のやうに青鷺  和

  稚拙調。指を折って数えると、十七字。


朝焼けとおんどり

2016年07月17日 | 日記


  歯を磨きながら東の空を仰ぐと、赤く染まっていた。
  画像は15日、谷山中央で撮影。
  ただし雄鶏の部分は蔵出し。背景が気に入らないが、捨てかねていたファイルか
  ら切り抜いてはめ込んだ。
  合成写真にはこれまで興味がなかったが、過日観覧した写真展でその多さに驚き、
  調べてみると、カメラ雑誌では「花火をもう一本ふやすとよい」といったレイヤ
  ー技法を勧める選評を載せている。
  レタッチソフトの技術の進歩もめざましく、猫の毛並みを正確に切り抜けるよう
  になっていた。

     朝焼へをんどり声をしぼり出す  ターボ

  最初に「をんどり声をしぼり出す」ができて、つぎに歳時記をめくって「朝焼」
  を選び出すというレイヤー技法は、初心者のころに習得した。