続 ターボの薩摩ぶらり日記

ー俳句と写真の相乗効果をめざしてー 

猫とカメラ

2017年01月31日 | 日記


猫は気持ちよさそうに日向ぼこをしていたが、カメラが近寄ってくるにつれて、形相を険しくした。
画像は25日、谷山中央で撮影。

    のら猫や思ふがまゝに恋ひわたる          子規

去勢される心配もない。

枯木の鵯

2017年01月30日 | 日記


枯木に集まった鵯は、珍しく喚かず、同じ方向を遠望していた。
画像は29日、谷山中央で撮影。

    どの鵯も風に向つてとまるなり          尚美

こころざしが同じだから同じ方向を遠望しているのかと思ったが、掲句に接して、安定感がよいからだとわかった。

寒紅梅

2017年01月29日 | 日記


本堂脇の紅梅が満開だった。
画像は28日、谷山中央でアンドロイド撮影し、CaptureNX2処理。

    紅梅や見ぬ恋いつくる玉すだれ         芭蕉

紅梅が咲き、玉すだれがかかっているという王朝文学そのままの家のまだ見ぬ佳人に、いつ会えるだろうかという句意らしい。

鵯と柿

2017年01月28日 | 日記


人も鳥も近寄らないので、いつまでも柿の残っていた樹に、最近鵯や目白がやってくるようになった。
画像はアンドロイドにより今朝、谷山中央で撮影。

    柿うまし鵯の嘴あとよりすゝり          爽雨

このあたりの野鳥は、柿の実を選り好みしているようだ。

倒木の梅

2017年01月27日 | 日記


ガラケーをスマホに替えた。写真コンテストでスマホの応募歓迎との付記が多くなったことと、
バスに乗り遅れまいという群衆心理からだった。
アンドロイドを握ったまま懐手でぶらぶらしていると、空き地に白梅が咲いていたので、近寄
った。
画像は26日、谷山中央で撮影。

    倒るるも咲きつぐ梅樹あらまほし         ターボ

有終の美。

2017年01月26日 | 日記


尉鶲か野鶲の雌だろうか、路地で赤い実を啄んでいた。
画像は25日、谷山中央で撮影。

    声でわかる鶲の機嫌空模様          清子

小鳥は意外に怒りっぽいと思う。

桜島に白鳥飛来?

2017年01月24日 | 日記


冬になると、薩摩半島の出水に鶴が飛来する事実をふまえて、谷山で撮った桜島と、北総の本埜村で撮った白鳥の合成写真を作成した。

    綿雲となる白鳥の睡りかな         南方

ある俳句雑誌の特選句であるが、駝鳥をみて白鳥に仕立てた合成俳句。
俳句の場合は置き換えを見抜くことができないが、写真もソフトの改良によって見抜けられなくなってきた。
画像は桜島と白鳥の2枚の写真を用意し、グラデーションレイヤーマスクの手法によって1枚にした。型を切抜いてい
ないので、いくら目を凝らしても、合成の跡が残っていない。

一方、合成とは対極のノートリにも興味を覚えるようになった。肉眼がとらえた景色の端をトリミングしない写真。

2017年01月23日 | 日記


朝起きると時雨なので気分が沈んだが、雪がふわふわと漂っているのをみて童心に返った。
画像は今朝、谷山中央で撮影。

    淋しさの底ぬけてふるみぞれかな         丈草

作者は雨と雪がはっきりと見分けられる霙をみて、淋しさが紛れたのだと思う。












2017年01月22日 | 日記


まだ実が残っている柿の木に鶫が群がっていた。
画像は21日、谷山中央で撮影。

    木守柿の朱を散らしゐる虎鶫          八束

朱は薄皮。くちばしでうまく剝くもんだと感心する。

恋のはじめ

2017年01月21日 | 日記


猫二匹がそろって逃げた袋小路に行ってみると、なかなか現れぬ相手にかたわれが
いらいらしている様子だった。
画像は19日、谷山中央で撮影。

    恋猫となりたり昼は寝てばかり         友治

猫の恋は春の季語。袋小路の場合は、まだ春ではないので、夜会うまでの本格的な恋ではないらしい。

仏の座

2017年01月20日 | 日記


住宅街の空き地に、七草のひとつ仏の座が咲いていた。
画像は9日、谷山中央で撮影。

    山裾の日に燦とあり仏の座          弘子

不思議なことに、花壇に移し替えると光彩を失う。やはり野に置け仏の座(蓮華草)。

寒桜

2017年01月19日 | 日記

夜来の雨があがって快晴無風。春のような陽気に誘われて散歩に出かけた。
緋寒桜か河津桜か識別できないが、何分咲きだろうか、民家の庭に桜が咲いていた。
画像は今朝、谷山中央で撮影。

    ひと雨に空洗はれて寒桜         義人

ベランダの金柑

2017年01月18日 | 日記


ミラーレス用の標準レンズが保証期間の1年が過ぎて間もなく、そして望遠レンズが2年ほど
して使用不能になった。
最近ネット上で標準レンズは無償修理すると知り、望遠レンズの方は無償か有償かメーカーに
問合わせると、症状が同じなら無償にするというので手続きをとった。

そのレンズがきょう午前中に戻ってきた。ふだんなら着の身着のままカメラに装填して外に飛
び出すところ、あいにくの体調不良、ベランダでがまんしようと出てみると、金柑が色づいて
いた。

    金柑の色欺かぬ甘さかな         子温

ベランダの金柑は甘さを欺いているはず。レタッチにより完熟したように見せかけ、ついでに
葉の汚れが目立たないようにガウス処理した。

シクラメンの色

2017年01月17日 | 日記


問診、身長、体重、血圧、血液、MRI、CT、内視鏡の検査を終え、ながい間
待たされて、医師のまえに呼ばれた。

    マスク越しぼそつと告げらる再検査           ターボ

家に戻ると、シクラメンが血にみえた。画像は今朝、谷山中央で撮影。