続 ターボの薩摩ぶらり日記

ー俳句と写真の相乗効果をめざしてー 

真方井関の鳥たち

2017年12月31日 | 日記

永田川の水鳥が集まる場所へ自転車で出かけた。
撮影は30日、真方井堰で写す。

    鶺鴒



    ひらひらと鶺鴒のとぶ水の上         つとむ

    



    後ろ手に歩むは鴨の気持ちかな         ゆみこ

    白鷺



    白鷺の不動の姿冬の川         不二夫

    



    磯鴫の餌場ととのふ砂湿り         峰子

    




    これからが面白くなる齢と鷭         季羊

梅一輪

2017年12月26日 | 日記


梅林に花が一輪咲いていた。
臘月のうちに白梅を撮ったのは、薩摩に移り住んで以来初めてだった。
画像は25日、谷山中央で写す。

    梅一輪踏まれて大地の紋章たり         草田男

だいぶ変色してしまったが、この句の作者直筆の色紙を持っている。


南国の冬構へ

2017年12月25日 | 日記


民家が石塀を補修していた。
画像は23日、谷山中央で写す。

    南国の塀真つ白に冬構へ           ターボ

歳時記によると、冬構へは冬籠りのための準備。
冬籠りしない薩摩では、正月を迎える準備だろうか。

竹刈り

2017年12月23日 | 日記

薩摩は南国だけあって竹林が多い。
しかし移り住んで十年になるのに、初めて竹刈りを目のあたりにした。
画像は21日、下福元町で写す。

    一本の竹を伐る音竹の中         冬一郎

竹刈りはかつては晩秋から初冬にかけての風物詩であり、歳時記に例句が多い。

小春の桜島

2017年12月22日 | 日記

天に雲なく地に風がなかった。
コミュニティバスにのって、郊外の美術館へ出かけた。
画像は21日、下福元町で写す。

    別荘のごとく冬眠美術館         ターボ

あらかじめネットで休館日ではないと調べて来たのに、正月明けまで閉館する
と貼紙がしてあった。

喫茶室



美術館の脇に「喫茶室←」の札が立ててあった。

    茶房へと珈琲色の落葉踏む           ターボ

鄙にはまれな美人にコーヒーを淹れてもらえると期待して、山道を辿った。

冬木立




あたりが深山幽谷の趣に変わっても、喫茶室はなかった。

    櫛比せる冬木立みて背をただす         ターボ

山道が急になるにつれて背を丸めていたのに気づき、木立を見習った。

桜島



展望台があったので、ベンチに腰をおろした。

    冬霞皺をのばして桜島           ターボ

2月に鴨池の病窓から眺めた桜島は、脈が皺にみえたことを思い出した。
美術館、喫茶室には入れなかったが、満足して帰路についた。


白猫

2017年12月19日 | 日記

路上で白い猫とすれ違った。
このところ猫とは良好な関係にあったので、立ちどまってにっこり
してみたが、閑人とつきあってる暇はないとばかり急ぎ足で去った。

    いなづまの野より帰りし猫を抱く         多佳子

画像の猫は早く帰って、飼主に抱かれたかったのだろうか。

ポインセチア

2017年12月18日 | 日記


ポインセチアの葉が色づいていた。
画像は17日、谷山中央で写す。

    島を死守ポインセチアを天の花          芳南

天草での旅吟だろうか。
ポインセチアの丈が軒を超すとは、九州に移り住むまで知らなかった。