森中定治ブログ「次世代に贈る社会」

人間のこと,社会のこと,未来のこと,いろいろと考えたことを書きます

オペレッタを歌う

2020-02-12 12:17:36 | 声楽

昨年(2019年)11月に前ブログ “残された人生” を書きました。
だんだんと身体がしんどくなり、行動もスローになってきました。

10年くらい前は社会問題や哲学的な会合やシンポジウムなどがあれば喜んで参加しましたが、もうそう言うものにはほとんど行かなくなりました。
残された時間は貴重だと思うので、やる事を絞らざるを得ません。
4月18日(土)午後、東大の弥生講堂で丹羽宇一郎先生をお迎えして市民シンポジウム「次世代にどのような社会を残すのか?」を開催します。丹羽先生からいただいたご講演のテーマは「日本の国是は平和と自由」~人こそ最大の資産~ なので、人間とは何かと言う内容になると考えています。

私の生命論については、その趣旨説明で話します。
・人間はなぜ対立するのか?
・その対立はいつまで続くのか?
・その対立を解消する方法はあるのか?  の答えが出できます。
3月には私の趣旨説明の要旨をブログにあげたいと思います。

その前に、私の人生の最後にとても面白いことが起こりました。歌のコンクールで1位になりました。昨年東京で開催されたウィーン・オペレッタコンクールシニア部門で1位をいただき、その受賞コンサートが1月19日に東京オペラシティーで行われました。
その時のYoutubeを添付します。

https://www.youtube.com/watch?v=UvfKreXEDD0

東京オペラシティーで歌ったオペレッタ2曲です。最初は軽い曲ですが、2曲目はレハールのオペレッタ『微笑みの国』から「我がすべての命を捧げる」、なかなか雄大な歌です。2曲とも日本語です。2曲で7分程度です。ご関心のある方はぜひ聴いてみてください😄

なお、3月29日(日)に浜松町のサン・ミケーレで歌います。グルメのお医者さんが作ったイタリアンレストランで、豪華です😆

クリックお願いします。

  

 

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残された人生

2019-11-21 21:37:16 | 声楽

2019年11月16日、日本技術士会の愛知県支部で講演依頼をいただき約1時間の講演をした。依頼の内容は“プルトニウムと原子炉”についてであった。しかし私は生物学者であり、かつ単にその専門家ということではなく私自身の研究が現代人類に大きな意味を持つので、その話を前半にさせて欲しいと申し出た。

その結果、 講演の演題は「現代人類における熔融塩炉の意義」であったが、1.現代人類が迎えた情勢(偏った潮流) 2.生物学研究(種問題、人間の実在の形) 3.熔融塩炉の意味(福島、プルトニウム、専焼炉と原子炉の用途)という配分で話をさせていただいた。

東洋熱帯からオーストラリア、ニューギニアにかけて広く生息するカザリシロチョウを材料にした分子系統学研究と、その翅の鮮やかで多様な色彩が自然界でどのような意味を持つのか、それを見つけることが私の主たる研究テーマであった。2017年にカザリシロチョウの分子系統地理学の論文が英国のリンネ学会の雑誌に掲載され、2018年にカザリシロチョウの毒性と擬態(外敵に対する色彩の効果)についての論文が日本昆虫学会の雑誌に掲載され、今年2019年は毒性に関する続報が日本生物地理学会の英文誌Biogeographyに掲載された。カザリシロチョウの艶やかな色彩と著しい多様な模様が持つ意味について、最後の論文を来年に書く。こうして私の人生における生物学研究は概ね幕が閉じる。私の生涯にやりたいことの一つが終わる。

その生物学研究の過程で、種問題にぶつかった。生物の種とは何か?これは、生物学者が長年にわたって深く考察し研究し、侃侃諤諤の議論をしても答えの出ない超難問である。生物学者ではないこのブログの読者は、生物の種とは例えば“犬”とか“猫”と聞けば、それは誰にもわかる現実にあるものだ。当たり前のことだ。いったいそれのどこが超難問なのかと不思議に思うだろう。では、犬という種がこの世にあるなら、どういう形なのかと問われるとその途端に答えに窮する。犬のそれぞれの個体のことではない。犬という“種”そのものが個体なのかという問いである。

“種”などはない。この自然界に実在する唯一の生物はそれぞれの個体である。人で言えば個々の個人である。個体だけが現実に存在する。そのそれぞれの個体を構成員として人間が意図的に束ねた(グループ化した)ものが種であって、種は単なる人間の作為的な集合(クループ)である。この考え方を、唯名論という。個体以外の総てが名前だけだという意味である。生物の分類には種の他にも“属”や“科”やその他たくさんの階層に分かれているが、それらは総て人間が考え出した空想の産物、人間の頭に中だけにある観念である。この考え方、唯名論は中世の時代から知られ、現在まで続いている。こう言われてみると、なるほどそうかとも思える。

ある人が“規約種”という概念を出し、その分かり易い事例として“1グラム種”を提示した。重さが1gであるものは総て含まれる。それだけがこの種に属するための規約である。誰が考えてもわかるが、これこそまさに人間が恣意的に束ねたグルーピングである。“1グラム種”というものがこの世に実在しないことは直感的にわかるし、無論それは個体でもないし、形もない。この“1グラム種”と“犬”や“猫”という生物種とは同じ空想上の産物、人間の頭の中だけの観念だろうか?そう問われると、“1グラム種”は明らかに人間が作ったものだが、“犬”や“猫”はそうではないだろうと、これも直感的にわかる。

この唯名論に対して、1950年代から1970年代に複数の学者が、生物は種こそが一つの実体であり個体であり、個々の個体はグループを構成する構成員(メンバー)ではなく、種という一つの個体の部分(パート)であるという“種の個体説”を打ち出した。“種の個体説”は、個々の個体こそが唯一の実在する構成員であって、種は単なる観念(グルーピング)であるという唯名論と真っ向対立し、どちらが正しいか生物学者の長年にわたる議論でも決着がつかないのである。

私は、この種問題について、チョウを材料とした純粋生物学研究とともにずっと考え続けてきた。そして“実在する”とは人間が実感することであることを見出した。生物学的視点からの実在論である。

自分自身がこの世に実在することを疑う人は、ほとんど誰もいないだろう。「我思う 故に我ある」とデカルトは言った。人間は、自分自身を認識するつまり知覚することで実在する実感を持つ。さらにもう一つある。知覚できないものでも、理性によってつまり論理によって実在を認識できるものもある。例えば原子。人間は原子を見ることはできない。五感で知覚できない。しかしすべての物質の構成因子である。原子がなければこの世の全ての物質はない。原子がこの世に実在することを疑う人はほとんどいないだろう。このように、人間は知覚と理性によって実在しているという実感を持つのである。

私は、個々の個体もこの世に実在し、同時にまた種も実在することを見出した。私は、このどちらかではなく、両者が実在することを見出した。そして両者が実在するというこの理解こそが、現代人類が今まさに直面している危機を乗り越えるために、もっとも必要なものの一つだと思う。

1.      人間はなぜ対立するのか?

2.      その対立はいつまで続くのか?

3.      その対立を解消する方法はあるのか?

この3つの問題が、種問題への理解から解けるのである。

これが、私の生涯に与えられたなすべき仕事である。純粋な生物学研究はまもなく終わるが、この仕事はもっと長く続くだろう。

こういった話とは全く別に、私は歌(声楽)をやっている。生活費を稼ぐための仕事からリタイアしたその2年後から始め、およそ8年が経過した。2019年10月14日にウィーン・オペレッタコンクールが開催され、その愛好家シニア部門で1位をいただいた。2020年1月19日には東京オペラシティで受賞者コンサートがあり、それに出演する(チラシのリンクFBを添付します。興味のある方は是非おいでください)。8年間やってやっと片目が開いた。2019年12月4日には日本クラシック音楽コンクールの声楽部門全国大会があり、それに出る。まだ伸び代があり伸びるうちはやる。とても楽しいが、伸びが止まったらきっと熱が冷めるだろう。

 

https://teamroom.jp/team/661/album/578

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2476602605947137&set=pcb.2701261333269616&type=3&theater

https://www.facebook.com/sadaharu.morinaka.3?__tn__=%2Cd*F*F-R&eid=ARAN3SCiZI30NF1K3hgrldYI13rkAOSQelxFS3MjArc7F2satC2DMLofoayV2qp7mrFB20iC7l50wgNT&tn-str=*F

先般、放送大学埼玉学習センターで「日本歌曲の魅力と発声法1」を受講した。埼玉県のバリトン歌手、福井克明先生が歌い方を教えてくださった。日本歌曲「くちなし」を初めて歌った。

 “熟しても、口を開かぬくちなしの実だ・・”

あれもしたい、これもしたい、ああなりたい、こうなりたいと一所懸命努力し、恋い焦がれても口を開かぬ、つまり成就しない。

それこそが人間の“生”である。こういう意味を持つ歌である。

生涯においてやれるだけやれば、その結果がどうであっても、たとえ不首尾に終わっても清々しい気持ちでこの世を去ることができるだろう。

私もあと残された時間、やれるだけやってみたい。

 

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仕事をしながら趣味の研究で学位をとる

2016-06-28 07:38:13 | 声楽

 私は1972年に農学部を卒業し、学士として民間企業に就職しました。人間社会の様々な問題に深い関心のあった私は、経済学や哲学、あるいは環境問題といった人間の起こす現象の概要を知りたいと思い、1994年44歳の時に企業で仕事を続けながらも1年間の在籍が許される選科履修生として放送大学に入学しました。以後選科履修生を繰り返し大学に在籍し続けます。

 暫くして就職先が農業関連部門を売却し、それに伴って農業関連部門から医薬学術部門に異動になり、仕事もガン免疫担当に変わりました。ガン免疫は分子生物学そのものでした。趣味のチョウの研究を通して生物学には係わっていましたが、分子生物学は全くの未知でDNA、ゲノム、遺伝子、染色体の区別もできませんでした。新しい職場の上司は関連の本を読めというだけです。これでは仕事を続けることができず早晩辞めねばならなくなると思い、必死で策を考えた結果、学ぶ時間が自由な放送大学で分子生物学の基礎から理解することを思いつきました。

 これで仕事の継続が可能となり、職場で恥ずかしい思いをすることがなくなりました。さらに当時の副学長の趣味がなんと“チョウの研究”でした。それでガン免疫に関わる医師との対応をスムーズに進めるための分子生物学の知識だけでなく、チョウの身体からDNAを取り出したり、増幅したり、解読までできるようになりました。

 それで趣味のチョウの研究が、新種や新生息地の発見、分類学、生態学などだけではなく分子データを用いた分子系統研究ができるようになり、東京大学の若い人たちと共同研究をするようになりました。暫くして名古屋支店の学術室に異動になり、古巣の母校に挨拶に行くと、まさに母校でも分子を用いた研究が真っ盛りであり、教授から「君も分子を扱えるなら東大の仲間もいいが、こちらも一緒に共同研究をしたらどうかね」とのお話しをいただき、とても嬉しく思ったものです。ただ平日は仕事があるので、平日の夜か休日を利用した研究にならざるをえず、とても忙しかったのですが、好きなことができて日々とても充実していたことを思い出します。自宅でならなかなかこうは行かなかったでしょうが、単身赴任であり家族と離れて暮らしていたことが幸いしました。当時所属した放送大学愛知学習センターや、母校の教室との共著で書いたチョウの系統学の論文が、2002年分子系統研究では世界的な雑誌(Molecular phylogenetic & evolution)に掲載され、この論文を中心に今までの全研究をまとめました。そしてそれを名古屋大学に博士論文として提出しました。それから約1年かかって数回の審査を終え、外部からは日高敏隆先生においでいただき、厳しい口頭試問を経て2003年母校から博士の学位を頂きました。

 一般に企業に勤める人が博士になるのは、企業の研究所に勤めていて必要な研究が生じて大学に派遣される場合だけだと思います。民間企業に勤め生活の糧を稼ぎながらも、仕事とは関わりなく企業の助力も得ず趣味で博士号を取得することは稀のように思います。なぜ、どのような経緯か?思い起こしてみると、完全に無知の分子生物学が自分自身の仕事に必須になり、その時まだ私は若くて私より若い周囲の人が皆こなしている学術の仕事ができず営業や専門知識の不要な他の部門へ移ることが心理的にできず、それができなければ辞めざるをえないという気持ちに追い込まれたところから始まって、名古屋に異動になり家族と離れ自由時間を思い切って使うことができ、分子系統学上の発見があって論文が国際雑誌に掲載になり、広い心で私を受け止めてくださる母校がそこにあった・・・。結局これは、私の人生の総合論ということかと、感慨と共に人間に対して天に対して感謝の気持ちを禁じえないこの頃です。

  最近声楽(テノール)をやっています。コンクールで3度入賞しました。クリックをお願いします。

    

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コンサートナイン2015再掲(無料,事前カンパなし)

2015-08-10 14:24:16 | 声楽

2015年10月12日(月,祝日)に平和憲法を活かし,反戦や核兵器の廃絶,反原発の意志を込めた声楽のコンサート“コンサートナイン2015”を開催します.

憲法学者の違憲表明そして国民の反対の意思表示にも係わらず,安保法案は成立しました.さらに沖縄の基地問題では,翁長知事が沖縄県人に対する人権無視を国連人権理事会で演説し,日本政府を代表してジュネーブ駐在大使が世界の前でそれに反論するという状況になっています.さらに辺野古移設の見直しはないと,米国務省は翁長演説の直後に異例の発表をしました.時代の激しい変動が日本にも押し寄せていると感じます.

翁長知事の演説に対する,すかさずの米国の意思表示は,米国を取り巻く多くの国に考える猶予を与えない効果を持つと私は思います.暴力,戦争を伴わないでこの問題が解決できるか,この沖縄問題を通して世界が戦争を,暴力を止める・・,その方向へと道をつなぐことが出来るか,我々現世代の日本人も大きな試練の時を迎えています.親米国は,多くが米国の意志を汲むでしょう.強大な勢力との息の長い闘いになります.

力で人を強制しないで,言葉も習慣も違う人間同士がどのように共感するか,合意を見いだすか.その方法を見いだすこと,それこそがこの試練に打ち勝つ明確な一つの道であると確信します.
その方法の一つが文化であり,音楽だと思います.先の大戦で,アジアで何千万という尊い生命の犠牲をもって得た結果,その犠牲の上に立つ具象こそが現在の平和憲法です.
そういう社会的主張を,趣旨説明で一言申し上げてコンサートをはじめます.
これからの長い闘いを貫くには,癒しと精神の回復,エネルギーの励起が必要です.音楽,歌はそれに有用です.
沢山の反戦/平和,反原発のオリジナル曲を唱います.また,世界の歌曲,童謡,オペラのアリア,ミュージカル曲もあります.

チラシを添付いたします.参加は無料で,チケットの販売はありません.しかし,席数には限りがありますので,事前にご参加の方のお名前のみ登録させていただきます.チラシの下にある番号に電話いただくか,アドレスにメールをお願いします.これからの闘いに備え,癒しと安らぎのひと時をお過ごしください.

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ジュリアード音楽院の無料公開講座

2013-08-01 08:38:47 | 声楽

ジュリアード音楽院の公開講座が7月29日,30日と2日間に渡って第一生命ホールで開催されました.たまたまインターネットで見つけて,どういう内容か分からなくて電話をしたら,公開レッスンでどうぞおいで下さいと大変好意的だったので,参加してみました.29日(月)は自分の歌のレッスンもあるし,昨年書いた拙著に感動したという人と夜に食事の予定があったので,30日のみの参加になりました.第一生命ホールは初めて行きましたが,700人くらいの規模の真新しいホールでほぼ一杯の人でした.

レッスンは8名で午後2時から始まって夜7時まで,途中休憩はありましたが一人30分強の大変充実したレッスンでした.生徒はどの人も大変歌がうまくコンクールに出ても皆上位に入賞するのではないかと思われる人ばかりでした.男の生徒が,米国でレッスンを受けていると壇上で発言がありましたが,皆そう言ったレベルのような感じでプロの卵のような印象を受けました.

それにも係わらずレッスンは,とても厳しく様々な指摘がありました.私は大変参考になりました.先生はボイストレーナーではなく,発声に関する指摘はありませんでした.ブレスしてどこまで続けるのか明確に意識していないとか繰り返しをどのような抑揚で唱うのか,それをちゃんと意識しているかとか,なかにはピアノとピアニッシモを明確に区別できていると褒められた生徒もいました.リズムは常に自分でとっているかという指摘もありました.母音を続けて唱う方法もありました.イーアーイーアーとアリアの歌詞の代わりに母音だけで唱い,ビブラートをずっとスピン,口の形を変えず舌だけで音を明確に変え,滑らかにつなげて唱う練習でした.大変面白いと思いました.大きなポイントは,先生は“プラン”という言い方をされましたが,楽譜をしっかり頭に入れたうえで何処をどのように唱うのか“設計”するのです.これは参考になりました!参加してとても良かったです.

最後のご挨拶も面白かったし,とても有用でした.自分の考えている歌のイメージとピッタリあって,大変有意義でした.9月9日,10日の本選は,時間が取れれば是非聴きにいきたいと思います.

第一回オーディションで優勝された大西宇宙という人は,私はよく記憶していました.というのは,私は声楽を始めてまだ1年半くらいなのですが,日本歌曲の“落葉松”という曲が大変好きで,この曲は男女を問わず様々の人が唱っていて,YouTubeに沢山あります.習い出した頃に,この落葉松の様々な人の歌を聴き比べて,もちろん私の好みですがこの大西氏の歌唱は特に強く印象に残りました.まだ20歳代で米国で頑張っているとの話がありましたが,今後もさらに成長して人類の芸術,文化に多いに貢献してもらいたいと思います.

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ソプラノ古澤真紀子を聴く, KOSMAレッスン

2013-06-02 19:44:48 | 声楽

6月1日,埼玉県羽生市の産業文化大ホールで古澤真紀子さんのソプラノを聴きました.2階席の一番後ろで聴いたのですが,よく通る美しい声で堪能しました.

ハバネラを唱った時は,ピアノの前奏が始まるとすぐ袖に消え,観客席の入り口から現れ客席を巡って唱ったのは大変面白く感じました.1階のもっとステージ近くにいればよかった!

大正から昭和にかけて和光市に住んだ清水かつらが作詞した「叱られて」をはじめとして,埼玉県の童謡を沢山唱われたのがとても心に残りました.

「ママのおひざ」を作詞した埼玉県加須市在住の秋山くにさんが会場で元気な姿を見せてくださいました.

 

今日,6月2日は6月16日開催のKOSMA音楽コンクールの公開レッスンでした.冒頭,岡崎雅明先生の声が大きくよく響く声で圧倒されました.そして,最初のグループレッスンで日本,ドイツ,フランス,イタリアで発声が異なることを図解で教えて頂き,目からウロコでした.そして身体に矢を一本通すこと,声帯がお腹にあるような感じで唱うことを教えて頂いて,自分の声が今までと違ってよく通るようになったように感じました.

レッスンに参加してとてもよかったです.

かなり前奏,間奏を切り詰めたのですが,それでも4分丁度かかりました.16日までになんとかもう少し短縮するべく努力したいと思います.

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オペラ歌手アンネット・カズエ・ストゥルナートさん

2013-05-04 13:38:11 | 声楽

4月29日午後,有楽町でオペラ歌手アンネット・カズエ・ストゥルナートさんの発声法に関する講演を拝聴しました.終戦時家族で大陸から引き上げてこられ,ものすごい苦難を受けたというか,まさに風に舞う木の葉のような運命の人です.ロシアで橋から飛び込み自殺を図りましたが,見ず知らずのロシアのおばさんに生命を助けられました.「あんたは,神様のところに行くには,まだはやいよ」

そのままウィーンに行き,東洋人で初めてウィーン国立歌劇場(通称オペラ座)の正規の団員(歌手)になりました.初めての東洋人ということで大変ないじめに遭いましたが,カラヤン,カール・ベーム,バーンシュタインなどに支えられました.

http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/archives/archives213.html

顔は魔女とか言われるそうですが,これほど穏やかで丁寧な人を見たことがありません.でも,強運の他に自らの強さがなければとてもこんな生涯はないと思いました.

西洋のクラシックの他,日本歌曲/童謡などいろんな歌を唱っています.ブルースも唱うとのことでした.「ウイーン わが夢の町」という自伝を出版されています.

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5月2日は新宿へ出かける予定があったので,帰りに歌声喫茶「ともしび」に寄りました.今練習中の初恋を唱わせてくれました.とても親切で暖かい対応をしてくださった司会の行貝ひろみさん,ピアノの南部勇木さん有り難うございました.

PS

6月16日,錦糸町トリフォニーホールで行われるKOSMA声楽コンクールに参加することにしました.


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第66回日本学生音楽コンクール本選

2012-12-10 18:08:31 | 声楽

2012年11月25日が私の声楽の初めての発表会でした.唱う直前になって声がかすれどうなるかと思いましたが,無事に「遥かなるサンタルチア」と歌劇カヴァレリア・ルスティカーナから「アヴェ・マリア」を歌いました.この次は,日本歌曲の「初恋」と反原発の意志を込めた歌「My wish」を唱いたいと思っています.できれば韓国の歌も・・.

12月6日から9日まで,最後のクラス会(高校2年)をやるというので,故郷に帰っていました.“最後”というのは幹事を代わって欲しいとの意味だったようで,幹事が交代して続けることになりました.実家で久しぶりに87才の母親がシャンソンを唱うのを聴きました.以前とは様変わりして往年の声は出なくなっていました.しかし,先生(日仏シャンソン協会 加藤修滋氏)には褒めてもらっているようです.母の歌を聴いて,シャンソンの歌唱に年齢は無関係であることがよく分かりました.シャンソンの良さ,シャンソンのもつ意味が,今回しみじみと分かりました.

12月4日に横浜みなとみらい小ホールで,第66回全日本学生音楽コンクール全国大会声楽部門(高校,大学)が開催されました.私は,今年の3月から声楽を習いだした初心者であり,また聴くことも楽しみにしている声楽ファンの一人です.10月の日本音楽コンクールに続き2度目のコンクール観戦でした.あくまで声楽の1ファン,1観客としてのブログ(コメント)です.

どの方も大変素晴らしい歌でした.私自身のためになったし,自分の歌をどうすればよくなるかという点について参考になることが多々ありました.拝聴して大変よかったと思います.沢山の方が唱われたので,それぞれの方について,声楽の1ファンとして会場でお聴きして感じた率直な感想を書きます.

(高校の部)

桑畑ゆきなさん  声が美しく,しなやかだった.のびのびと唱っているのが感じられた.

山岸裕梨さん  表現力を感じた.歌が円環を描いた感じがした.

松下 真君  パワーを感じた.豊かな声量を感じた.

岡うららさん  パワーを感じた.表情が豊かだった.

山田晃也君 2位 横浜賞  声量があり,迫力があった.歌が安定していた.

堀越俊成君  声質がよく,リズム感があった.表情もよかった.

鈴木美郷さん 1位  リズム感があり表情もよかった.高音部を強調した唱い方だった.

濱野杜輝君  声の響きがよく,歌が安定していた.

貞松 響君  リズム感の良さ,響きのよさを感じた.

木村彩香さん  透き通った声でリズムもよく,また安定していた.

寺島弘城君 3位  歌が安定していた.パワーもあり表現力を感じた.

高橋 慶さん  表現力があり,舞台に映えた.堂々と唱っているのが感じられた.

みんな,はつらつとして真剣に力の限りに唱っているのが感じられました.それが,私がこの部門の歌を聴いて一番楽しかった点,一番良かった点です. 

(大学の部)

前田 満君  声がきれい,パワーも表現力もあった.全開で唱った.

山田花織さん  透明な声で,表情もよかった.表現力も感じられた.

加藤裕子さん  声に幅があった.リズム感もあるし表情もよかった.可愛い感じ.

野町知弘君  パワーがあり声量もあった.ファイトも感じた.

島田奈津子さん  声が美しく厚みがあった.表現力もあった.

野々村彩乃さん 1位  声が透明で,パワーがあった.高音部を強調され,大変滑らかだった.

加藤菜子さん 2位  声がきれいで厚みがあった.歌を丁寧に唱った.

城村紗智さん  声が美しく表情がよかった.表現力もあった.強調された高音部は滑らかだった.

中山美紀さん 3位  高音部を強調された.聴衆をリラックスさせ楽しくさせる.リズム感もよかった.

佐藤優衣さん  パワーがあり,声に厚みがあった.歌も安定していた.

一番最初に唱った前田満君は,素晴らしい声と歌の表現力でした.私がこれからどれほど練習をしようと,熱心に習おうととても出せる声の厚さ,訴求力ではないと思いました.日本のパバロッティーと思いました.5番目に唱った島田奈津子さんは,歌唱が繊細かつ厚みと強さがあり,舞台での存在感は女王の風格でした.後半の加藤菜子さんは,しっとりとした唱いぶりで森麻季さんを彷彿とさせました. 

高校生と大学生では歌唱について全体的に格段の差を感じました.中学,高校は人間の身体が成長している時期です.一方大学生(概ね大学の後半か大学院生)は,既に大人として身体が完成しています.その違いが大きいのでしょう.しかし,高校生はひたむきでやはり魅力的でした.

それぞれの歌い手が自分の魅力を最大限に引き出そうとしていること,そしてそのための最適の曲を選んでいることが分かりました.それが,審査にフィットするのでしょう.前回拝聴した日本音楽コンクールではそれが分からなかったけれど,今回はそれを感じました.私も少しずつ学びます.冒頭にも書きましたが,そういった基準を何も知らない,私個人の1観客としての印象ですので,そのつもりで読んでくださいね.

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第81回日本音楽コンクール本選

2012-10-26 15:26:49 | 声楽

一昨日の10月24日,初台の東京オペラシティコンサートホールで第81回日本音楽コンクール声楽部門の本選が開催されました.私は,今年の3月から声楽を習いだした初心者です.初めての競技観戦でした.あくまで声楽の1ファン,1観客として以下のブログを書きます.どの方も大変素晴らしい歌でした.私自身のためになったし,自分の歌をどうすればよくなるかという点について参考になること,考えさせられることが多々ありました.聴きに行って大変よかったと思います.

一番最初に唱われた石井藍さんの声の素晴らしさに感動しました.日頃はエリーナ・ガランチャの歌ばかり聴いているので,声が似ていたからかも知れません.岩谷賞の投票用紙が観客に配られ,帰りに投票しなければならなかったので初めてで大変僭越とは思いましたが,一人の観客として自分なりに点数を付けてみようと考えました.最初の人なので50点としました.最後まで,これ以上の点はありませんでした.

盛田麻央さんの声は透明で,澄み渡っていました.次に唱った松原友君は,歌がとてもうまいと感じました.これは発声が普通とはちょっと違うように感じられました.その他も皆揃っていたので,総合点ならこの人だろうと思いました.同じように感じたのは,最後から2人目に唱った八木寿子さんです.この人も歌はうまいと深い印象をもちました.一番最後に唱った澤山晶子さんは,強く唱うところを非常に強調されました.ここが他の人と大きく違ったと思いました.

第1位の藤木大地君は,女性のソプラノやアルトを男性が唱うカウンターテナーというのだそうです.私には初めてでした.教会で唱う子どもの合唱団で女性のような高い声を出す人がいることは知っていましたが,大人でしかも高音の部分が一部あるというのではなくて,歌のすべてが高い音です.歌に詳しい友人に聴くと,まだ確立された分野ではなくて,これから広がっていく可能性を秘めた芸術分野だそうです.こういう声だと大きな声,強い声は出し難いと思うのですが,結構大きく強い声が出ていたし,またのびのびと唱っている印象を受けました.常に笑顔で,10月25日の毎日新聞に掲載された写真は真剣な表情ですが,私の印象ではもっともっとニコニコ顔で余裕でしたね.

この他にもいろんなことを感じましたが,あくまで私の好みであり主観ですからこの辺にします.カウンターテナーの曲を以下に添付します.みな素晴らしい歌です.

木村友一氏

米良美一氏

岡本知高氏

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歌のレッスン

2012-10-03 20:22:22 | 声楽

私のブログは原発問題や尖閣諸島を巡るものになりがちですが,今回は趣味のことについてお話しします.

もともと歌が好きです.時々カラオケに行く程度でしたが,2010年5月からシャンソン教室で本格的に歌を習うことにしました.故郷に帰ると,86才の母が今でもシャンソンを習っていて発表会で歌ったテープを聴かせてくれるので,機会があれば私も習ってみたいと思っていたのです.30分/1回,月2回のレッスンで授業料4000円,先生はプロのシャンソン歌手です.

先生は有名ではありませんが,歌を聴くとすごい迫力で,うまいな!と思いました.やはり先生の歌がうまいと思うと,よけいやる気が出てきます.2010年5月から2011年6月まで1年2ヵ月,歌は1曲もやらず発声練習ばかりやりました.ピアノに合わせてパッパッパッとかマッマッマッとか声をだすだけですが,これをしっかりやらないと本格的にはならないと思っていたし,思い切って声を出すだけで結構楽しかったので,あっという間に30分が経ちました.

7月になって,11月に発表会があるので,そこで歌うことになって初めて曲を習いました.曲はアダモの「雪が降る」でした.定期レッスンだけでなく,臨時のレッスンを何度もやって猛練習をしました.発表会では大きな声で楽しく歌えたので,自分としては満足しました.

12月になって先生から,私の望みは違うのではないかと言われました.というのは歌い方には2種類あって,ひとつは米国式とも言うのですが,マイクをうまく使ってきれいな声をマイクに乗せる歌い方で,これが主流です.シャンソンに限らずポップスやほとんどのジャンルで使われる歌い方です.

もうひとつは,ベルカント唱法といって身体全体を楽器のように使って唱う方法です.オペラ等で使われる方法で,この唱い方を私は希望しているのではないかと言われました.自分で気がつかなくても,内心それを望んでいるとここでいくらやっても駄目だと言われました.正直な先生です.そして,ベルカントをやるならシャンソンでその唱法でやっているプロがいるので紹介してやると言われました.

私は,そのときまでベルカントという言葉すら知らなかったし.自分が何を望んでいるか考えたこともありませんでした.しかし,そういわれてみるとそんな気もしてきました.それで,今年2012年1月,1ヵ月考えてみました.そしてベルカント唱法を習うことにしました.紹介くださる先生は,非常に遠いので自宅の近くで自分で探しました.

2012年2月がお試しレッスンで,3月から9月末まで7ヶ月が過ぎました.授業料は2倍近くになったけれど大変楽しくまた充実しています.既にイタリア歌曲「遥かなるサンタルチア」を唱い終え,今はアベ・マリア(マスカーニ)を概ね終え,3曲目アベ・マリア(ゴメス)に入っています.11月末に発表会があり,2曲唱います.

エリナ・グランチャをお手本にして練習しています.素晴らしい歌手です.大きな口を開けることと縦に口を開けることが,この唱い方のコツだと思っています.

以下にYu-tubeを添付します.口の大きさをみてください.

エリナ・グランチャ アベ・マリア(ゴメス)

エリナ・グランチャ アベ・マリア(マスカーニ)

これが終わったら,日本の歌曲をやりたいと思っています.

また,書きます.

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