森中定治ブログ「次世代に贈る社会」

人間のこと,社会のこと,未来のこと,いろいろと考えたことを書きます

2024年4月13日(土)市民シンポジウム『次世代にどのような社会を贈るのか?』のご案内

2024-04-05 15:04:05 | 人類の未来

4月13日(土)午後3時からZoomにて市民シンポジウム『次世代にどのような社会を贈るのか?』副題「人類の生成と消滅」を開催いたします。ポスターを添付します。

昨年2023年は、人間の持つ利己性と利他性について、その生成と論拠について講演し、前日本学術会議会長(前京都大学総長)の山極先生をはじめ、哲学者、生物学者の方などあれこれ論評をいただき、議論をいたしました。700万年前に人類が誕生して以来、ホモサピエンスと他の人類との葛藤、戦争の起源、定住など興味深い議論ができました。
https://www.dropbox.com/scl/fi/4j1pb727znum4wh23annt/2023.jpg?rlkey=mf3zrs5fhotgireejqdp8vly8&dl=0
私は人間の持つ利己性と利他性(真の利他性)が人類史においてどのように形成されたのか、お話ししました。このテーマはこのシンポジウムで、その都度切り口を変えて3回やりました。特に3回目は、ゲーム理論の専門家(生物学者)をお招きし、より深く考えることができました。そのまとめを以下に貼り付けておきます。
https://www.dropbox.com/scl/fi/ppylsr886qgm6ta4ei4hl/231220.pdf?rlkey=2h89ew0vmzjulbmmgs654uo1f&dl=0

「人類の消滅」については、少子化こそが大問題だというご意見をいただきました。現代日本の少子化問題については、今回のテーマではありませんが、慶應義塾大学の大西教授が経済学の視点からこれを言及しています。日本は貧困に陥り、結婚したくてもまた子どもが欲しくても経済事情によってそれができないという視点です。これについては大西先生からの依頼で書評を書きましたので添付しておきます。
https://www.dropbox.com/scl/fi/l2j3ho1dnapwmu0bumoy4/231227.jpg?rlkey=99rt4juydzvk6o3v06gugtukc&dl=0
これとは別に、橘怜さんが社会文化の面からこの問題を言及しています。封建時代は個人の意志などなく強制的な結婚でした。現代は誰もが制度として自由を謳歌し、自分の意志で結婚相手を決めます。しかし自分の意志のように見えても無意識の制約があります。橘さんともこのシンポジウムに出ていただいて以来あれこれやり取りしますが “モテ” と “非モテ” の問題です。自分の基準で自由に選ぶとほとんどが結婚できないと・・そんな状態に陥ります。
これはこれでとてもお興味深い議論になります。

私自身は、個人の持つ利己性(欲望、私欲)が生物そのままで変わらず、一方で科学はどんどん進歩・発展する。そのギャップが人類を滅亡させるのではないかという気がします。わかりやすく言えば「人類が生み出した科学によって滅ぼされる」ということです。
AIが人間の私欲で動かされ、その目的に沿ってどんどん進歩・発展していけば人間同士の競合は言葉にできないくらい熾烈なものになるでしょう。AIには「真の利他性」を組み込むことが必要のように思います。

参加ご希望の方は、ポスターの下にあるアドレスまで、メールください。

 

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