森中定治ブログ「次世代に贈る社会」

人間のこと,社会のこと,未来のこと,いろいろと考えたことを書きます

平成の国難!日本民族が世界から疫病神,犯罪的民族と言われないために

2013-08-27 14:18:08 | 人類の未来

友人から緊急トピックとして,以下のカレイドスコープというブログを紹介されました.まさに”国難”と言ってよいと思います.

http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-2309.html

福島の原発事故による放射能の海洋流出は,事故当初は海外の研究機関などで紹介されました.私もインターネットで何度か見た記憶があります.ですが当時,原子力安全・保安院の官僚によって,万一汚染水のいくらかが海に流れ出ても,大量の海水で希釈され,魚介や藻などが吸収する前に充分に薄まるので問題ないと言われました.その後そういったシミュレーションを目にする機会がなく,新聞,TVなどの報道もないので忘れていました.

ところが高濃度汚染水が,事故後現在までずっと継続して太平洋に流れ出ていることが分かりました.東電が先般の参議員選挙の後,それを発表しました.300—400tもの高レベル汚染水が,事故後現在まで毎日ずっと流れ出ているようです.

上記のカレイドスコープは2012年7月のデータに基づいたシミュレーションであって,それよりもずっと汚染濃度も汚染水量も大きいことが分かったので,シミュレーションはやり直しを行うようです.

汚染水が太平洋に出るとどうなるか?

単純にその海水量で割った平均値の汚染濃度になるのではなくて,海流によって陸と同じように一定の高濃度スポットができ,また一定の流域が常時高濃度の汚染地帯となるようです.その場所は米国の西海岸,カリフォルニア州でなんと日本の沿岸の10倍の汚染濃度にもなるようです.人類史上最大の環境破壊と言えるでしょう.

これは10年くらいまでの未来予測ですが,私が思うには,海流があるとは言え海はつながり水もつながっています.このまま汚染水の流出が続けば50年後,100年後には太平洋だけでなく,大西洋も汚染海になってしまうような気がします.

日本民族は,世界から太平洋を奪った,あるいは全人類から海を奪った犯罪的民族として,世界中の人々の憎悪と指弾を受けるような気がします.たとえ,その原発の電力を使って大金持ちになった人が海外に逃げ出しても,この場合は無事に済まないでしょう.

海外からのODAや援助資金を国民のために用いず私腹を肥やし,国民を虐める権力者はその不当な私益を持って中立国などへ逃げれば,後は安泰な生活が保てるのかもしれません.しかし,その人はあくまで一国内の国民にとっての犯罪者であり敵です.今度は,未来人類も共有する海を奪ったのです.限られた国民の敵ではなく,全人類の敵になります.何処へ逃げても日本人である限り,無事で済みはしないと私は思います.

日本民族がこのような末路を迎えないためには,以下の方法があります.

1.   日本の優秀な工学・技術の粋を集め日本民族の浮沈を賭けて,福島で毎日産み出される汚染水を太平洋に流さない方策を立てること.

2.   1がどうしてもできない場合は,日本の優秀な工学・技術の粋を集め日本民族の浮沈を賭けて,太平洋の海水を浄化すること.

1も2もできない場合は,日本民族は日本国から何処へも出ず,太平洋の汚染された海産物を食べて生活せざるを得ない.友人である米国を含む太平洋の諸国から食料に係わる賠償請求が来るでしょうが,それを支払わなくてはなりません.金持ちは,人間として生きていく以上の総てのお金,富を差し出して,日本人が一体となってその賠償金を支払わねばならないでしょう.日本は破産するでしょうし,従来の誇りも名誉も失うし,病気が多発する一地方となるでしょう.それでもこの地球を歪めている狂ったようなお金への執着から目が覚め,他国のことを蔑んだり,武器や軍隊をもって他国へ攻めていくことはなくなるでしょう.

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味わい深い映画「風立ちぬ」

2013-08-22 16:55:38 | 人類の未来

8月6日に「風立ちぬ」を友人と観にいきました.スタジオジブリの映画は,「コクリコ坂から」以来1年半ぶりでした.夏休みの性か,待ち合いは若いアベックや女子大生のグループ,子ども連れでごったがえし,この映画もほぼ満席に近い状態でした.

この映画は,先の大戦の日本の戦闘機“零戦”の設計者を描いたものです.零戦は真珠湾攻撃から戦争末期には特攻機として日本の若者の生命を絶った悲しい運命を背負っています.従って,こんな飛行機の設計者をよくも主人公にしたものだとか,戦争への批判や反省がみられないとの評価もあるようです.確かに「戦争はいけません」というような直接のメッセージはないので,単純にそれを求めてこの映画を観た人は,期待外れでそんな評価につながっているのでしょう.

でも,この映画はそうではなく反戦も含んだ味わい深い映画だと思います.私の感じたこの映画の素晴らしいところを,以下に3点挙げます.

第1に,この映画はエンターテイメントとして作られているという点です.夏休みで子ども連れが多いからそれに的を合わせてもいるのでしょう.子どもから私のような年寄りまで総ての人が楽しむことができます.別のホールでは米国映画が上映されています.米国のエンターテイメントの映画は沢山あります.シリアスなアクションもの,恋愛もの,コメディーなど様々のジャンルがありますが,その主題(モチーフ)はつまるところ悪(あるいは嫌われ役)と正義(善玉)がでてきて,暴力で闘って最後は正義が勝つというものです.時代,人物がどのような設定であっても,エンターテイメント映画の多くがこのモチーフです.しかしこの「風立ちぬ」に,主人公(彼)が暴力で悪を打ち負かすというところは全くありません.映画の内容は,一所懸命仕事に打ち込んで飛行機を設計する彼と,その彼が若い女性と恋に落ちて結婚するということです.観客を驚かせるような特別の大仕掛けも,悪をやっつける胸のすくようなアクションもありません.それでいて,観客の心を映画へと引き込むのです.余談ですが,アニメだからこそでしょうが,田園や山並み,野原は非常に美しい緑で描かれていました.私は,自然好きですから,この風景描写には心を奪われました.実際,戦前の日本はこのような自然が広がっていたのでしょう.

第2に,彼が日常のなかで人を尊敬する(人を大事にする)ということがはっきり描かれている点です.この映画の最大の魅力がここにあります.好きになった女性に当然ながらアプローチするのですが,彼の様々な行為に相手の女性への尊敬があふれています.彼は女性に無理強いをしません.強引に自分を通すのではなく一歩引きます.これは優柔不断なのではなく,相手への尊敬から出て来ます.この映画は男女の愛を描いたものではなくて,恋人同士の行為のなかに“人間と人間の尊敬”を描いています.人はこれにうたれます.帰りがけに友人が若い女性のグループがこの映画に描かれた男女に感動したといっているのを小耳に挟みました.人間であれば,本来誰もが感動します.子どもも人間の心をもっていますから,もちろん心打たれます.いや寧ろ子どもの方が大人以上に感動するように思います.理解つまり人間の意識に上げることはできません.なんだか分からないけれども心うたれる.そして以後それは物事を判断する心理的な核となって子どもの心の内に育っていくでしょう.これが人間の本来もつ良心に働きかける真の教育であり,だからこそ子ども連れのための良質なエンターテイメントです.

現代の大人は忘れてしまったのです.戦争で人を殺すには,相手をゴキブリや虫けらと見なす必要があります.でなければ,人間は無関係の人を平気で殺すことなどできません.日本と米国の個人と個人,日本と中国の個人と個人,日本と朝鮮の個人と個人がお互い尊敬して接する.ただそれだけのことで戦争を抑止することができます.兵器もお金も入りません.この映画は,人間のもつ本来の感性に基づいて人を育てます.私が「風立ちぬ」を味わい深いというのは,こういうところにあります.

第3に,人間の社会性を強く表現しています.彼は現三菱重工業に就職して,航空機の設計に打ち込みます.愛する妻と一緒に暮らしたいとの気持ちから,上司宅の離れを借りたりあれこれ努力します.むろん彼女も彼と一緒に暮らしたい,彼といつも一緒にいたいと願います.でも,彼女は最後に置き手紙をして,彼の元を去りサナトリウムへ戻ります.男女の愛は二人だけのものつまり直接には私的な利己的なものです.一方,彼が打ち込む航空機の設計は他の人間との係わりのなかにあるもの,社会的なものです.彼女はそれに気がついたというか,知っていた.それで彼の元を去ったのです.半分は利己的な存在,半分は社会的な存在,その合わさったものが人間です.

選挙をすると50%の人が投票所に行きません.私はその大きな理由は,現在を生きる人間が利己性に偏り,社会性をもつ存在であることを忘れたことによると考えます.分かり易く言えば,自分個人に直接に係わるものには強い関心があるけれども,自分に直接係わらないものにはどうでもよいというか,極端に興味が薄れるということです.投票して誰が勝とうとそれは自分に直接の関係はない.ならば,そんなところへ行く必要はない,そんな事に時間を使うなら寝ている方がよいと考えるのです.それが選挙に行かない大きい理由のひとつであると私は考えます.そして,一般社会のいろんな出来事,自分に直接係わらないことは考えなくなるのです.

この利己に偏った現代人に,人間は本来社会性をもっているんだよ!と訴えた映画がこの「風立ちぬ」です.三菱重工業という大メーカーで働く人々,彼の直属の上司も,さらに上の課長も人間味豊かに描かれています.こんな人々が構成する企業であれば,豊かな社会性を本来もっているのです.個人だけではなく,日本を構成する大企業にも,金が儲かるなら何でもするという利己性を半分に抑え,本来もつもう半分の社会性を発揮して欲しい,彼女のように・・というメッセージが込められていると私には感じられました.

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ジュリアード音楽院の無料公開講座

2013-08-01 08:38:47 | 声楽

ジュリアード音楽院の公開講座が7月29日,30日と2日間に渡って第一生命ホールで開催されました.たまたまインターネットで見つけて,どういう内容か分からなくて電話をしたら,公開レッスンでどうぞおいで下さいと大変好意的だったので,参加してみました.29日(月)は自分の歌のレッスンもあるし,昨年書いた拙著に感動したという人と夜に食事の予定があったので,30日のみの参加になりました.第一生命ホールは初めて行きましたが,700人くらいの規模の真新しいホールでほぼ一杯の人でした.

レッスンは8名で午後2時から始まって夜7時まで,途中休憩はありましたが一人30分強の大変充実したレッスンでした.生徒はどの人も大変歌がうまくコンクールに出ても皆上位に入賞するのではないかと思われる人ばかりでした.男の生徒が,米国でレッスンを受けていると壇上で発言がありましたが,皆そう言ったレベルのような感じでプロの卵のような印象を受けました.

それにも係わらずレッスンは,とても厳しく様々な指摘がありました.私は大変参考になりました.先生はボイストレーナーではなく,発声に関する指摘はありませんでした.ブレスしてどこまで続けるのか明確に意識していないとか繰り返しをどのような抑揚で唱うのか,それをちゃんと意識しているかとか,なかにはピアノとピアニッシモを明確に区別できていると褒められた生徒もいました.リズムは常に自分でとっているかという指摘もありました.母音を続けて唱う方法もありました.イーアーイーアーとアリアの歌詞の代わりに母音だけで唱い,ビブラートをずっとスピン,口の形を変えず舌だけで音を明確に変え,滑らかにつなげて唱う練習でした.大変面白いと思いました.大きなポイントは,先生は“プラン”という言い方をされましたが,楽譜をしっかり頭に入れたうえで何処をどのように唱うのか“設計”するのです.これは参考になりました!参加してとても良かったです.

最後のご挨拶も面白かったし,とても有用でした.自分の考えている歌のイメージとピッタリあって,大変有意義でした.9月9日,10日の本選は,時間が取れれば是非聴きにいきたいと思います.

第一回オーディションで優勝された大西宇宙という人は,私はよく記憶していました.というのは,私は声楽を始めてまだ1年半くらいなのですが,日本歌曲の“落葉松”という曲が大変好きで,この曲は男女を問わず様々の人が唱っていて,YouTubeに沢山あります.習い出した頃に,この落葉松の様々な人の歌を聴き比べて,もちろん私の好みですがこの大西氏の歌唱は特に強く印象に残りました.まだ20歳代で米国で頑張っているとの話がありましたが,今後もさらに成長して人類の芸術,文化に多いに貢献してもらいたいと思います.

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