森中定治ブログ「次世代に贈る社会」

人間のこと,社会のこと,未来のこと,いろいろと考えたことを書きます

KAZUYAさんのYouTube

2016-08-11 18:19:29 | 国際政治・外交

私はここ10年くらいスウェーデン社会に強い関心を持ってきました。「持続可能な国づくりを考える会」というスウェーデン社会に関心を持つ人が集まる集いに参加し、近代スウェーデンの礎を造ったスウェーデン社会民主党の綱領を読みました。現在もスウェーデン社会研究所の会員で、スウェーデン大使館で毎月行われる講演会には参加しています。なぜ興味を持ったかというと、自分自身が得た収入の50%以上を税金として納める社会で、それを市民が納得している社会だからです。個人の得た半分以上のお金が見ず知らずの他人のために使われる。どういう風にそんな社会が作られたのか、実際にそこに住む人はどんな人間なのかと強い関心を持ったからです。

次に、これは最近ですが「コスタリカに学ぶ会」という会に所属しました。これも月に1、2度関心のある人が集まっていろんな議論をしています。なぜ関心を持ったかというとコスタリカは軍隊を廃止した国だからです。日本のように四面が海に囲まれた国ではなく、ジャングルで他国とつながっています。過去には実際に他国が武器を持って侵入してきたようです。内乱で負けた方が隣国に逃げ込み、隣国の助太刀を得て自国へ攻め戻ったこともあったようです。そんな地理的環境の中で軍隊を廃止したことに驚いたからです。軍隊は実際には人を殺し、我々人類が今後もずっと生存していく土台つまり自然環境を破壊します。何のためにそれをするのか?軍隊賛成論者は、それは“正義のためだ”と言います。日本の場合は軍隊ではありません。“自衛隊”です。つまり他国が武器を持って侵入してきた時、そこの人間と自然環境を守ることが仕事です。災害などの場合も大きな力を発揮して頑張ってくれます。

このコスタリカに学ぶ会でKAZUYAさんのYouTubeが話題になりました。「KAZUYA Channel」というシリーズで2012年から続いていてなんと36万人が登録し1億人以上が観ているそうです。話題になったのは、『女子中学生を洗脳していた9条の会と話してきました』というテーマのYouTubeです。

この中でコスタリカのことがでてきました。

コスタリカは常備軍は持っていないけれど、有事の際には徴兵制と軍隊の編成権が大統領に与えられる。徴兵制って、彼ら(9条の会の人のこと)が発狂しそうな内容だけど、そんな国を褒め称えているんですよという内容です。KAZUYAさんが何を主張しているのかわかりませんでした。

コスタリカは隣国とジャングルで地続きです。もし武器を持って侵略してきたら、それは防がねばなりません。自身の家に泥棒が入ってきた。警察に連絡するのがまず一番です。警官が来るまでの間、もしその泥棒が子供や家人を傷つけようとしたら、棒やバット、手元にあるもので防がねばなりません。徴兵制にするか、志願制にするか、警察で対応するか、それとも相手の様子を見て説得に入るとか、緊急対応としていろんな方法があるでしょう。徴兵制はあくまで一つの選択肢で、緊急時においてはコスタリカはそれを選んだというだけのことです。一体何が発狂する内容なのでしょうか。

他国の人間も、豊かな感情、喜怒哀楽を持つ我々日本人と同じ人間です。楽しいときは笑うし、平和を望むし、幸せになりたいし、身内を理不尽に殺せば恨みを買うでしょう。武器を持って攻めてくるのは攻めてくるだけの理由があります。理由はなく人殺しと環境破壊が大好き、それ自体を心から望む、それ自体が目的という“悪魔”はいません。それが絶対前提であることがわかれば、なぜ攻めてきたのか、その理由を問いただすことができます。ただし勇気がいります。遠くから敵が撃ってきた。なら2倍にして撃ち返せ。なぜ撃ってきたのか、そんなことは知らない。撃たれればもっと強烈に撃ち返せばいいんだ!これでは少なくとも“将”の器ではありません。なぜ攻めてきたのか、なぜ撃ってきたのか、そちらの“将”と会いたい。差しで話がしたいと言って武器を持たずに敵将に会いに行くのです。戦闘をやめるまで“将”と“将”が差しで飲み明かすあるいは語り明かしたらどうでしょうか。

ものすごい武器で、殺し合いでことを決めようとした。その結果日本はどうなりましたか?何百万、何千万の屍をもって日本人はそれを悟ったのではありませんか。

この悟りの具象が、コスタリカのこの常備軍廃止の真髄です。こうして極端な小国でありながら、武器なしで米国と堂々と対等に渡り合います。将”の器です。米国が基地を置かせろと言ってきた。御免こうむると言って断った。もちろん米国を納得させ得る堂々たる論拠があります。それで米国が怒って武器を持って攻めてきたなんてことはありません。

さらになかなか気づかない点は、武器に使うお金を人を成長させる教育や医療など、住民の実際の幸福のために使えることです。お金を人を殺すために使うか、人を生かすために使うか、端的に言えばこういう言い方になるでしょう。家族が食べることも病気の治療も控え、子供の教育も控えて、泥棒への対処のために高価なスタンガンばかり買い揃えるようなものです。泥棒への対処の前に、家族が空腹や病気で死んでしまいます。

KAZUYAさん、こんな小国でも堂々としているんですよ。我々も武器ではなくて神様から人だけが授かったこの大きな頭、この頭脳を活用しませんか。

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