森中定治ブログ「次世代に贈る社会」

人間のこと,社会のこと,未来のこと,いろいろと考えたことを書きます

4.13シンポジウム「次世代のどのような社会を贈るのか?」

2013-03-25 11:15:53 | 人類の未来

おはようございます.今日は曇り空で湿っぽく何か梅雨みたいです.以下の通り無料の一般公開シンポジウム「次世代にどのような社会を贈るのか?」を開催いたします.

日時:4月13日(土)午後3時−(開場は2時)

場所:立教大学タッカーホール(JR池袋東口より歩7分)

私は生物学者ですが,現在の世界の動向,人類の未来は,経済つまりお金を集めようとすることから引き起こされるように思います.
今,アベノミクスによって日本は経済と軍事に大きな変換が訪れようとしています.他国との武力による衝突は地球環境の破壊を導き未来の人類に大きい損失を与えます.資源,エネルギー,水が今後乏しくなるなかで世界がどのように共存するか大きな課題です.そのためには,生物としての生命すら維持できないような水準に特定の国家や個人を追い込んではならず,国際的な税の徴収が必要です.今朝の新聞(毎日)の第一面トップに掲載されていますが,原子力委員の設立したNPOに電力資金が1800万円も流れていたとのことです.これほどの事故を起こしてもまだそれを材料に汚職腐敗が続いているのかと思うと暗い気持ちになります.

国際連帯税の日本の権威である上村雄彦教授(横浜市大),「夜と霧」,「ソフィーの世界」,「世界が100人の村だったら」および反原発で著名なドイツ文学者の池田香代子さんをお招きし.グローバル・タックスの理論と人類の未来について縦横無尽にお話し頂きます.ドイツの状況や原発についてもお話があります.私も趣旨説明で30分以上話すつもりです.また会場参加者とのやり取りも積極的に行う予定です.

初めてなのですが,小さな教室ではなく1000人のホールでの開催なのでなるべく沢山の人に来てもらいたいと思います.
みなさまのご来駕をお待ちいたします.

 

なお,4月3日のさくら音楽コンクールに声楽(テノール)で出ることにしました.「遥かなるサンタルチア」を唱います.まだ伴奏者との音合わせもやっていませんが,楽しく唱えればと思います.

  

 

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名張の毒葡萄酒事件を扱った映画「約束」

2013-03-23 10:33:57 | 原発・エネルギー

数日前,名張の毒葡萄酒事件を扱った「約束」という映画を見ました.
心に大きなものが残る,重い映画でした.

http://www.yakusoku-nabari.jp/


狭い町の町会館の宴席で起こった殺人事件,5人の女性が死にます.皆が犯人として考え,本人の自白もあり一人の男が殺人犯として逮捕されます.ところが検察が強要したとして自白を翻し,津地裁で無罪を勝ち取ります.父親の勾留,取り調べの間子どもが迫害されていると脅し,子どもを道具に使って自白に導いたのです.ところが,検察の上告で名古屋高裁で判決がひっくり返り死刑.無罪から死刑です.
被告が上告し,最高裁で被告の上告は棄却,死刑が確定.何と50年も刑務所です.途中で弁護団が生まれ,調べ直すと出るわ出るわで証拠が自白以外総てひっくり返ります.しかし,証拠がひっくり返っても無視,再審は殆ど棄却です.一度証拠が不完全であるとして再審が認められ,死刑はストップとなりますが,その判決を出した裁判長は判決と同時に辞任します.辞表を懐にした再審判決です.その後その再審は棄却され,棄却した裁判長はすぐ出世していきます.
すごい映画でした.ちょっとこれ以上の言葉が出ません.

 クリックお願いします.

  

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イラク戦争とTPP

2013-03-21 22:06:37 | 国際政治・外交

昨日(2013.3.20)の朝日新聞に,イラク戦争を日本が支持表明した時の官房長官だった福田康夫氏のコメントが出ています.イラクに大量破壊兵器があるか?ないか?その情報はなく,戦争は避けたかったけれども,米国に一番の支持を表明し日米関係を強化することが最大の目的であり,支持表明の結果,米国への日本のプレゼンスを大きく高め,結果的には正しかったと述べています.

思うに,イラクに大量破壊兵器が隠されているかいないか,イラクを攻撃することは是か非かは真の論点ではなく,真の論点つまり目的は米国が困っている時に日本が助けてあげられるかどうかで,結果として真の目的を達成したというのです.

私は,これはそのままTPPに当てはまるのではないかと思います.TPPの論点は日本の農作物や保険制度が維持できるかどうかで,それが無理ならば条約を結ばないとしています.しかし,真の論点つまり目的は,農作物や医療制度の維持にはなく,この条約を米国が有利になるように日本が助けることであれば,農作物や医療で日本が駄目になっても,日本が降りれば米国が困ると言われれば,降りることはできなくなります.というかイラク戦争のときの表現を借りれば,日本がTPPに参加することで米国を助けることができて,結果的に真の目的を達成したということになります.

北朝鮮や中国から守ってもらうために,結果として日本が身を捨てて米国に尽くす.こんな尽くし方,いわば片思いの異性に対してアッシー君やメッシー君のようなアプローチで,相手は本当に等と認識するのでしょうか.

イラク戦争への対処も,TPPに対する考え方も俯瞰的な見方をすれば同じ構造があるように私には見えます.細部を検討し個々の問題点を指摘することも大事ですが,一歩離れた視点も必要だと思います.A国は神であって身も心も捧げるべきであり,B国は悪魔であってただ人を殺し襲いかかることだけを無上の喜びとしている.こう規定すること自体,現代では大きなミスであると思います.A国もB国も,歴も違いそれ故に生活習慣や伝統も異なるけれども,理解しあえない神や悪魔ではなく同じ一つの人間ではないでしょうか.

 

   

読み易い総合書,人類の未来が書いてあります.是非読んでね!

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする