今や既存(主流)メディアの中で唯一「sane(狂ってない)」声を聞くことがあり得る時間帯となったFoxのタッカー・カールソン枠で、今回のタッカーはゼレンスキー他があまりにもカジュアルにロシアに核を使えとか言ってる状態に釘をさした。
Tucker Carlson: This is insane
「This is insane」というタイトル通り、実際これは、狂ってる、以外に言うべき言葉がないような事態に足を突っ込んでいるのが現在の西側であり、ひいいては全世界。
リーダー層が総じて狂っているだけでなく、それを修正できないことが非常に怖い。
導入部分では、ロシアのウクライナ侵攻から7カ月たって明らかになったことが2つある、1つは、ウクライナがロシアに対して決定的な軍事的勝利をあげることはできない。ロシアはウクライナと比較して大きすぎる、強すぎる、豊かすぎるから、と言ってる。
(これ自体、既存メディアでは到底聞かれないこと)
もう1つは、この戦争は破壊的で、ウクライナのみならず、私たちの経済を含む西側全体の影響に悪影響を及ぼしている。
このあたりはもうみんな起こる前から知られていたことで、だからこそ早く収拾すべきで、4月にチャンスはあった。だがしかし、バイデン政権はそうはしなかった。
なぜなら、バイデン政権はロシアに対する全面的なレジーム・チェンジ戦争をしかけているからだ、と。
サダム・フセインのレジームをひっくり返したようにロシアにもやりたい。これは明らかに狂っていて危険だ。だがしかし、ウチの政権はそうで、それが故に今こんなことになって、核危機の騒ぎにまでなってる。
そこで、今週ゼレンスキーがthe Guardianで行ったインタビューの話に行く。
もう1つは、この戦争は破壊的で、ウクライナのみならず、私たちの経済を含む西側全体の影響に悪影響を及ぼしている。
このあたりはもうみんな起こる前から知られていたことで、だからこそ早く収拾すべきで、4月にチャンスはあった。だがしかし、バイデン政権はそうはしなかった。
なぜなら、バイデン政権はロシアに対する全面的なレジーム・チェンジ戦争をしかけているからだ、と。
サダム・フセインのレジームをひっくり返したようにロシアにもやりたい。これは明らかに狂っていて危険だ。だがしかし、ウチの政権はそうで、それが故に今こんなことになって、核危機の騒ぎにまでなってる。
そこで、今週ゼレンスキーがthe Guardianで行ったインタビューの話に行く。
ゼレンスキーが語った問題の部分はこれ。
“The other nuclear states need to say very firmly that as soon as Russia even thinks of carrying out nuclear strikes on foreign territory – in this case the territory of Ukraine – there will be swift retaliatory nuclear strikes to destroy the nuclear launch sites in Russia,”
ざっと訳すと、
ロシアが外国の領土(ウクライナ)に核攻撃を実施しようと考えるや否や、ロシア国内の核ミサイルの発射サイトを破壊する報復の核攻撃が素早く行われるのだ
と、他の核保有国は(ロシアに)断固言う必要がある
と、他の核保有国は(ロシアに)断固言う必要がある
これは、ロシアが考えたら、つまり、まだ実行に移してないのに「報復」攻撃せよと言っていることだろう、とタッカー。
言ってみれば、USに今すぐ核攻撃しろと言っているようなもの(ロシアは、THINKしたことはあるに違いないから)。
で、どうしてゼレンスキーがこんなことを言うかというと、数日前にプーチンに、例の「ブラフではありません」を語られてしまったからだろう、といってここでプーチンが語っている動画が出る。(5:04)
言ってみれば、USに今すぐ核攻撃しろと言っているようなもの(ロシアは、THINKしたことはあるに違いないから)。
で、どうしてゼレンスキーがこんなことを言うかというと、数日前にプーチンに、例の「ブラフではありません」を語られてしまったからだろう、といってここでプーチンが語っている動画が出る。(5:04)
ロシアの大統領の重要発言を切り取らず、ちゃんとしたボイスオーバーを付けて見せてくれるのは今やFoxだけ!
そこから、タッカーは、我々は多分このプーチンの発言を真面目に取った方がいいだろう。なにせ核攻撃というのは何千万もの人間が死ぬぞという話しなのだと語りながら、画面には核攻撃シミュレーションが映っている。(動いてる。6分あたり)
こんなことを言いだす人(もちろんゼレンスキー)は普通ではない、狂ってない人はこんなことを言わない。
(Sane people do not talk this way)
にもかかわらず、国務長官のブリンケンは、プーチンが核で脅している、なんという無責任で云々かんぬんと取ってつけたような原稿を読み、広め、ヒラリーに至っては、ゼレンスキーが「戦時の英雄」とか言い出す。さらには、ペンタゴンのエキスパートとかいうおっさんが、ウクライナにこれをもたせろ、あれをもたせろロシアを脅せと恐ろしいことを言ってる(全部映像付き)。
ということで、アメリカの直近のいくつもの戦争でアメリカ人を貧しくしていった人たちがみんなして、恐ろしいことをしろと言っていってる、これは完全に狂ってる、とタッカーは〆る。吐き捨てるようにいいながら、再度核攻撃シミュレーションが映る。
青がアメリカからロシアへ(日本付近からも行ってるね)、その後、ロシアから茶色が立ち上がってそれはアメリカに向かう。
いやほんと、世界一大きな核ミサイルのアーセナルを持ったロシアにどうしてそんなことをしないとならないのか、そして、そうしたらどうなるのか、誰も考えて話してないというのは恐ろしい。
おそらく、希望的観測として、どこかで、誰かが、なんとかしてくれる、ペンタゴンの中の核戦略ユニットはそうそう簡単に馬鹿にはならないだろう、ぐらいに想定しているんだろうと思う。
だがしかし、こうまで政治家ども、ペンタゴンという軍事組織が無責任極まりないことを言い散らかし、金をまき散らし、実際に交戦して毎日人が死んでいる、という事態を前にすれば、どこでどう不測の事態が発生しないとも限らない。
また、ネオコン、ネオリベ、ヒラリー、ペンタゴンの強硬派といった過去二十数年の好戦派の一式が、失敗を認めるより、屈辱に晒されるより、犯罪者になるより核戦争を選ぶというタイプの人間たちでないと誰が言えるだろう、ってのもある。「これはみんなプーチンが悪いのだ」という言い訳があればなんだってやっていいと思ってきた人たちに自制を求めることは不安にすぎる。
This is insane以外に言葉がない。
■ オマケ
そういえば、4月に、リチャード・ブラックさんという元上院議員が、核兵器の使用をとても簡単に語ってる人たちがいることにウォーニングを投げていた。44分あたりから。
Col. Richard Black: U.S. Leading World to Nuclear War
ブラック上院議員はバージニア州選出で、バージニア州といえばノーフォーク海軍基地のあるところ。また、将官のための学校をいくつも出て政治家になった人。
どうしてこんな事態になったのかと尋ねられて、将官がとてつもなく劣化していると言っていた。それが一番怖いんですけど、と思った。
■ オマケ2
ドイツで、ノードストリーム2を開けろ、ドイツ連邦政府の方針は間違いだ、といったことを訴えるデモとか論調がある。
だがしかし、ロシアがもうお前とは付き合わないと言ったらそれまでだとわかってる?
ロシアに糞を投げ続けて、生きたまま人を焼くような奴を支持してきたことに何の自省もない。この無感覚、無責任さも非常に恐ろしい。
🛢️🇩🇪✊🇷🇺Action was held in Germany in support of the launch of the Nord Stream 2
— AZ 🛰🌏🌍🌎 (@AZmilitary1) September 25, 2022
According to police, 3,500 people gathered in Lubmin near Greifswald on Sunday afternoon to demonstrate against the energy policy of the federal government, for the opening of the Nord Stream 2 pic.twitter.com/xzcTkp7vC3
■ オマケ3
ブリンケンが、ロシアは核に関してぐずぐずな話(loose talk)をするもんじゃない、とか言い出す。
US calls on Russia to stop loose talk about nuclear weapons, top diplomat says
この人たちは自分がしたことを非難されそうになると、相手がしたことだと言い出すことが常態化してる。
こうやっていくと、自省できず、自制できない思考回路とその実行が常態化する。つまり、嘘の上に乗ってることに気付けない。
もう、どうにもこうにも制御不能、修整不能みたいだから
袋叩きにされるかもしれないし、できることならさけたいけど中国あたりなら生き延びることができるかなぁ?
でも、家族を置いて逃げるわけにもいかないよね…
あ〜困ったもんだ…
劇的には終わらないと思いますよ。
ロシア人がロシア人を守るためにできることを最小限やるだけでしょうから。
そしてどっちにしても欧州人、アメリカ人、日本人はそれを認めない。どこまでも嘘を言い張り、どんな苦境もロシアのせいと言い放つだけでしょう。(例:クリミア)
つまり、NATO側が変化しない限り、欧州人、アメリカ人、日本人にとってすっきりしたことは生まれないと思われます。
2700万人以上の犠牲を伴った大祖国戦争、今は地球を護る「聖なる戦争」への突入。
それはソ連(ロシア)の軍が研究しつくした分野やないかい、と私は思う。あかんよ。