DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

昔陸軍、今なんとやらの時代らしいのだが

2016-11-23 16:21:49 | 太平洋情勢乱雑怪奇

「逝きし世の面影」さんの今日のエントリーに私はホッとした。おかしいと感じた人は私だけではなかったのね、と。

津波被害が何も無いのに「命を守るため、今すく逃げて」!!と絶叫するTVアナ

http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/c44138ec11b3fd2e84c18af1f6209c0f

11月22日午前5時59分ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュードM7.4の地震が発生し福島県などで震度5弱を観測した。
震源地は福島県いわき市の東北東約60キロ沖で、震源の深さは約25キロだった。
もっと正確に言うと東京電力の福島第一発電所から40キロ沖合いの地点だったのである。
ところが『震源の深さは約25キロ』とだけ繰り返すが、肝心の震源の位置は『福島沖』とだけ言って、マスコミは距離を絶対に言わない不思議。


私も、気象庁のサイトで震源地を見た時、これって原発の真ん前あたりではなかろうかと思った。


にもかかわらず、原発の立地箇所にあたる地名が全然でてこなくて、隣接しているいわき市をテレビが取り上げ、しかも、そのいわき市のうちでも震源地から一番遠いエリアにあたるだろうな、という南側の小名浜をずっと取り上げていたのに非常な違和感を持った。

上の地図でいう、福島県と茨城県の県境側にかけて欠けている感じになってるところにあるのが小名浜。

小名浜港はアクアマリンがあるところとして知ってる人も多いような気がするけど(いい水族館ですよ)、行ってみればわかる通り、南に向けて大きく開けた、かなり広々とした地域。深いカーブの入り江みたいな湾じゃない。そこに、工業地帯と漁港&大きな魚市場が込み入った感じでもなく適度に住み分けてるみたいなところだった。全体になんかとても広々していた。

だから、東日本大震災の時に多くの人がよくみた、リアス式海岸っぽい湾に向かって津波が遡上していって、湾の内側には多くの住民が住んでいる、みんなが高台に駆け上がる、みたいな立地では全然ない。まったく違う。

wikiに写真があった。全貌としていえば大きな国際工業港で、多分カメラの固定点は中央右に飛び出た岬が囲んでいるようなエリア。観光地っぽくなっててこのへんだけ漁業っぽいのかも。

 

で、小名浜港の午前5時59分(地震のあった時間)にいた人は各種施設、工場の夜勤の人はいるかもしれないけど、大勢は漁師さんと市場関係者だろうし、その人たちはプロなんだからNHKが何を言おうとちゃくちゃくと自分がすべきことをする。事実、映像でも、港からじゃかすか船が沖に向かって出て行って(津波を避けるため)、用がない人たちはちゃくちゃくと車で市場周辺あたりを出ていく姿が見えていた。

つまり、この港を映しながら、住民に逃げて~と叫ぶことの意味がわからん、と私はテレビの前で不可解な気持ちになった。

それだったら、震源域から近い原発周辺の地域の方が小さな入り江があるような地域があるから、そっちの人たちに地名を言いながら呼びかける方がずっと正しいでしょう。しかしそれはなかった。

 

しかも、その絶叫映像を見つつ、小名浜では60センチの津波が観測されましたと何度も何度も繰り返されていたほぼ同時刻、原発付近にはそれよりも高い1メートルの津波が到達していた。共同通信の配信によるロイターの記事。

Domestic | 2016年 11月 22日 10:34 JST
福島第2、燃料プール冷却止まる
http://jp.reuters.com/article/idJP2016112201001174

東京電力によると、22日午前6時10分ごろ、福島第2原発3号機(福島県富岡町、楢葉町)で、使用済み核燃料プールの冷却水を循環させる系統が自動停止した。午前7時47分に復旧した。プールの水は十分冷却されており、プールからの水漏れや、放射性物質の漏えいはないとしている。

 東電によると、福島第1、第2の両原発で、午前6時38分にそれぞれ1メートルの津波を確認した。いずれも人や設備の被害は確認されていない。

 

 

震源域の目の前の福島第一、第二原発の津波到達が6時38分

小名浜が6時49分 (NHKの報道による

というのは単純に距離から言えばもっともだ、って感じですね。

 

これ、なんというか、実に危ないことをしていると私は思いますね。

まず第一に原発周辺の話を言わないようにしようと報道各社が官邸だからどこだか知らないけどどこかの指示によって申し合わせたってことなんだと思うんです。そうでなかったら、なんで震源地の目の前は福島第二原発のあるあたり、浪江、双葉、楢葉等々と咄嗟に言わないのでしょう。

これ、もしそうでない、彼らが想定する以上のことが起こっていたら、半分ホントの半分嘘みたいな報道の影で、またまた何か事故が起こっていても多くの人は気づかないみたいな話になっていた可能性だってあるわけです。

まぁ、知ったからといって原発事故が起きたらそれまで、その時対応する以外にないだろうとも言えますが、自然災害を相手に情報操作をしようというのは実にリスキーなことだと思う。

なんてかこう、昔陸軍、今原子力村みたいな感じなんだろうかなぁとか思う。

で、それならそれでももうどうしようもないならそれでいいけど(よくはないんだが)、せめて自然災害に対してはもう少し慎重にしていただきたい。

 

■ GPS波浪計

自分で書いてそれなりに頭が整理できたところでもう一歩考えを進めると、今回この危機感煽りプロジェクトを進行した人たちは、かなり初期から大きなことにはならないという確証があったのではなかろうか。

それはGPS波浪計が設置されているから。 wikiに簡単な説明があった。小名浜にも測定地点がありますね。

GPS波浪計
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%A5%E6%B3%A2%E6%83%85%E5%A0%B1

 

その上で福島県の海岸線はリアス式ではなく、むしろ浜辺が長い海岸線が多数なので奥まった湾で生じるだんだん津波が高くなるという現象が生じるリスクは従って低いでしょう。

ということは、では一体何を目的にこんな騒ぎをしたのだろうか、ですね。何かの訓練なんでしょうか?


 


コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トゥルシーさんまで来た | トップ | 仏大統領選予備選、サルコジ... »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
計画停電 (蔵権)
2016-11-24 00:28:28
こんばんは。計画停電みたいな怪しさですね。

ttp://onodekita.sakura.ne.jp/sblo_files/onodekita/image/2011091403.jpg
ttp://onodekita.sakura.ne.jp/sblo_files/onodekita/image/2011091404.jpg

ttps://www.youtube.com/watch?v=L6ysi7GooD4
返信する
なんで絶叫するんでしょうね (ブログ主)
2016-11-23 19:21:39
Ha-Koさん、

あんなに叫ぶってどういうことなんでしょうかと思いましたよね、やっぱり。

しかも、こうやって整理してみると沖合観測+マグニチュード+地勢条件をかみ合わせれば、想定できる津波高はある程度見えてた可能性は大きい。そうなると一層、絶叫はどこの指示なんだよと不審に思わないわけにはいかないです。
返信する
陽動というより訓練? (ブログ主)
2016-11-23 19:17:37
銀行襲撃はともかく何かおかしいことは間違いないと思いますね。で、なんかの訓練をしているって感じなのかな、と。

でも、それをマジのリスクのある自然現象でやってらいかんでしょう。住民ってか国民はどないなりまんねんってことで。
返信する
私も異様に感じました。 (Ha-Ko)
2016-11-23 18:42:55
 あの地震の揺れ、私のいる中部地方にもはっきり伝わってきました。3.11の時よりもこきざみな揺れで時間も短かったですが、家がギシギシと音を立てていました。震源は東北、でも3.11よりは規模が小さいと思いました。
 異様だったのは、ラジオが絶叫し続けていたことと、「津波テンデンコ」が教訓だったはずなのに、声をかけ合ってlくださいとか、逃げられない人たちを避難させてください」とか、言っていたこと。今にも「戒厳令発令!」と叫びそうな、叫びたいような調子でした。
 例の凍土壁、壊れたんじゃないですか?どうせちゃんと機能していなかったんだから壊れたってどうってことないとばかり、けっして公表しないでしょうが。
 過酷事故が起きないと、原発政策の変更はないらしい。
 止めることができない日本。変えることができない日本。
返信する
『銀行襲撃の陽動作戦』 (ローレライ)
2016-11-23 17:46:17
昨日調度『テレビ東京の昼映画でダイハード3』やってが『銀行襲撃の陽動で爆弾テロ』の話だった。『津波警報で銀行襲撃』でもやったか?
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

太平洋情勢乱雑怪奇」カテゴリの最新記事