「マスコミに載らない海外記事」さんが訳されていた最近のポール・クレーグ・ロバーツの記事は、911の話。
アメリカを破壊した9/11
2017年4月24日
Paul Craig Roberts
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/911-45d5.html
ここで氏が称賛されている、「9/11の真実のための建築家 & エンジニア」さんたちのホームページは、ここ。
で、この人たちだけに限らず、911はオフィシャルストーリーのままのはずはないと考えた人たちは10年以上の長きに渡って大変な人生を送られた。
「9/11の真実のための建築家 & エンジニア」は建築家とエンジニアの賛同を徐々に得つつある。従業員がトラックにアメリカ国旗を掲げる愛国的な建設会社もあるアメリカ国民は、“アラブ・テロリストと連携しているアメリカの敵”である建築家やエンジニアを雇いたがらないので、建築家やエンジニアにとって、真実を支持するのは実に困難だ。アメリカでは、真実を語れば、顧客や命さえ失う深刻な危険があるのだ。
物理学者たちのことをお考え願いたい。通常、軍に関連する研究で、連邦政府助成金に頼っていない物理学部を一体いくつご存じだろう? 化学も同様だ。公式説明が既知の物理学法則に矛盾するという紛れもない事実で、9/11公式説明に異議を唱える物理学教授は、誰であれ、本人の出世のみならず、学部全員の出世を棒にふることになる。
そう。この人たちを雇うなら、お前んところの補助金のためにならねーぞといって連邦政府に脅されるもんだから、どこの大学もびびっていく。で、研究者も「お上」の言うことを聞いていた方が得なので、真実を追求しようとする人たちは仲間から邪魔者扱いされていく。
と、思えば、日本の戦時中のようだ。ただ、スケールが異常に大きいので目くらましされそうだが、中味は一緒ですね。
■ ショック・アンド・オーとレジームチェンジ
で、ふと思うに、イラク人をぶっ殺すといって始めたあの戦争の時、「ショック・アンド・オー」とかいう戯けた用語が有名になったけど、ショック・アンド・オーの一撃の犠牲者はまずもってアメリカ人なんでしょう。
何回か書いたけど、キーワードは、「自国民を撃つ政府」。
アメリカ政府の当局者は、シリアだのリビアだのを侵略する際、リーダーたちは自国民を攻撃している、そんなのはリーダーではない、とかなんとか言うのが習わしになっている。そういえば、ウクライナではオバマのその一言で、ヤヌコビッチは愚かなことに治安出動できなくなって、事態を悪化させた。ウクライナ問題というのはほんとにオバマの戦争ですね。徹底的に、すべてあのバカ男が仕込んで、仕組んで、動作してた。
で、思うに、アメリカこそ、自国民を撃ったわけでしょ。自国民が多数いるビルをビルごと爆破解体させたんだから。
どんなに惨たらしいことか。私は911の直後の埃だらけ、灰だらけでインタビューに答える消防士さんや一般人の姿が頭から離れないんですよ、911と聞くと。
でね。私の観測では、日頃アメリカ政府の暴力的側面に腹を立てているアメリカ人でさえ、しかしながら、物事をこうは表現しない。これは何を意味するのか。私は、彼らにしても、恐ろしくて目を背けているってことなんじゃないですかね、と思ってる。
つまり、国家に裏切られるという事態を受け入れられないのではないのか。
それについていえば、日本人の方が結構、驚くほど、バッサリ、ってところがあるかも。
1945年の敗戦時、満洲にいた軍はソ連軍の侵攻を予測していながら住民に知らせず、いざとなったら自分たちだけさっさと逃げてたという、恐ろしいことが起こっていたことが知られている。これは、公式にはそんなに語られない物語のような扱いになっているとは思う。
が、昭和の時代に生きていた人たちは、別に隠すでもなく、ざっくり語っていたようではあった。平成になってからだけど、私もリアルライフで、そういう人に会ったことがある。
国なんか、いざとなったらあなた、国民を守るなんて、あなた、何を言ってるんですか、そんなことありはしませんよ、お~ほほ、と言った人を私は現実に知っている。知人のお母さん。
最初、なんでそんなことを断言するのだろうといささか憤激を感じたほどだったのだったが、後に、この老齢の御婦人は満洲から引き揚げて来た人だということを知った。学者さんのお嬢さんだったからなのか、怒っているというより覚めていた。別に斬鬼に堪えないという感じでもないようだったし、悲憤慷慨という風もなかった。そういうものです、という確固たる信念みたいな感じがした。
思うに、アメリカ人はアメリカという国家がないとアメリカがないが、日本の場合は、別に明治朝日本(明治維新を境に出来た日本)がなくて、私らここの人です、といった基礎が固いからなのかもなぁとか思ったりもする。頼朝の東国政権こそ日本の礎とか言ったっていいわけだしね。私なんて置文伝説派だし。あはは。
そう。アメリカこそ、レジームチェンジに弱い。つか想像できないでしょう、多分。
考えてみれば、日本人がアメリカの真似する理由って全然ない。むしろ、ロシアとか中国という、レジームが激動したところを参考にしつつ、自分たちのレジームチェンジである明治維新を見直して、今後のアイデンティティ問題を整備する、というのが賢いやり方っつーもんでしょう。
まぁ、太平洋コミュニティーを創設して太平洋人として生きるっていう手もあるけど、それってあんまり実がないと私は思う。大陸動向に大きく依存してアイデンティティ作ってきた集団ですから、私たちって。
私がアメリカに居住していたのは911の前なんですが、その時既に私は、なんという息苦しい社会なんだと思ってました。偽善を是認することが求められてる社会なんだな、って感じ。私は「外人」でしたから、しれねーよ、と言えますが、そうでなかったら大変だろうな、と。
でも圧力が強いからこそバネも強くなるってところはあるわけで、そこは買いだな、ってか立派だなと思うこともあります。
実に息苦しい社会です。これは、私が日本にいた頃には感じたことがなかったものです。