お騒がせのコロナですが、4月の中旬に、アメリカのランド・ポール上院議員がFoxで、
ファウチ博士はなぜ米国で禁止されたウィルス研究を資金提供して中国のラボで継続していたのか答える義務がある、と言っていた。
Senator Rand Paul: Dr. Fauci Must Answer Questions on Why He Continued to Fund Dangerous Human-Virus Studies after they were Banned in US (VIDEO). Did Dr. Fauci’s WUHAN LAB purposely release COVID-19 to get BIDEN elected? https://t.co/Up463eXg65
— America Lover (@daynutrition) May 1, 2021
その様子を伝える記事はこのへんか。
どうしてそんな話になったかというと、司会の女性が、バイデンは気候サミットとかいって習近平に会う機会があるのに、コロナのことを話題にしない、なぜだ、これこそトップの話題になるべきだろうとふったから。
するとランド・ポール議員が、ここには道徳的な問題がある、ファウチ博士はなぜ米国内で禁止された後も米国の資金を投入して中国のラボで研究を続けたのか答える義務がある、と答えた。
この話は前からずっとあって、新説でもなければ解釈の問題でもないでしょう。だからランド・ポールの言うことはもっともな話。
とはいえ、アメリカの主流メディアはもうヒトラーもかなわないほどの統制っぷりなので、この話が広がるといった感じはなかったと思う。
すると・・・、なのか偶然なのかしらないが、
■ ロシア下院議長参入
そういうアメリカの様子をウォッチしてるに決まってるロシアからも一声が出てきた。
下院議長のヴォロージンが、
アメリカの属国群もおとなしいし、アメリカ自体も黙ってるけど、論理的に1つの結論を引き出せるでしょう。このウィルスは世界中に設置された米の研究所の1つからリークされたものだ、ということです。（ロシア）政府がこの問題を提起するのは正しいでしょう。
"Since the client states of the United States are silent and the United States itself remains mum as well, one conclusion could be logically drawn: obviously, this is because of a leak from one of the laboratories they have set up across the globe. It would be right for the government to raise these matters," he said at a meeting of the Council of Legislators of the Russian Federation.
と発言したというのが、4月27日、RTやTASSといったロシアの主流メディアに出てきた。まぁ下院議長の発言だから出て悪いってことはない。
Leaked from US lab? Head of Russia's parliament & key Putin ally Volodin claims to have new ‘explanation’ for origin of Covid-19
‘Whose lab? America's’: Speaker says coronavirus might have escaped from US facility
とはいえ、珍しいことを言ったかというとそうではなくて、ロシア政府筋は、かなり早い段階からだいたいこの説と言っていいでしょう。
早い段階から、アメリカは危険なウィルス研究を世界中に置いた施設でやっているが、どういうつもりなんだという訴求の仕方をしていた。だけど、そこで武漢と名指ししたことは、少なくとも大物についてはなかったのではなかろうか思う。たいてい、グルジアと東欧諸国の施設の話をつなげていた。
だけど、ヴォロージンは今回、武漢をつなげてた。
アメリカ人たちに、人々が被った損害を各国にどうやって補償するのかを考えさせましょう。ウィルスは武漢で見つかりました。しかし、誰のラボだっていうんですか？ それはアメリカのです、アメリカが資金提供したラボです。
"And, let them think about how to compensate all those countries for the losses they have sustained. The virus was found in Wuhan. But whose laboratory is it? It's an American one, financed by America," he noted.
そして、こういう研究が止まらないのだったら、世界はまた類似の状況の人質になるだろう、とも言ってる。
If such research is not stopped, the world "will be held hostage to another similar situation,"
■ Newsweekが書く
4月28日、Newsweekからこの件で長文の記事が出た。
リスクの高いコロナウィルス研究のために米国資金が入った問題の武漢ラボをファウチ博士は支援した、というまどろっこしい見出し
Dr. Fauci Backed Controversial Wuhan Lab with U.S. Dollars for Risky Coronavirus Research
ざっと目を通すにファウチ関係の事実関係はよくまとまっている印象。
日本語版newsweekにはない模様。
■ 未知の世界
で、アメリカはこの話を開けられるのだろうか？ 最低限、ランド・ポールのいうように、ファウチはなぜ続けたのかという疑義は正統なものでしょう。
そんなことが出来る気は現状とうていしないわけだけど、ず～っとそのまま行けると踏んでいる人たちの思惑は叶うのかというと、誰にもわからないところはある。
そもそも、コロナも温暖化と同様、金融をキーにして世界を再編しようとしている西側上層部が新しいコントロールのために使ってるだろう、というのは現状主にマーケットに興味関心のある人の中では普通の話題といった感じがする。そういえば、元MI6の人まで堂々と書いたり話したりしてた。素のまま新型ウィルスがやってきましたと思ってる人は、ナイーブな人しかいないと言っていいかもしれない（ナイーブな人が多数派だとしても）。
そして、この件は、アメリカが問題であるのみならず、中国も最初から知ってることを言ってないだろうという点で無傷ではないと思う。国内の派閥闘争の結果だとしてもそれはどこの国でも同じこと。
どうなっていくんでしょうか？ 議論を開けられるのだろうか？ Big Techがエライ世の中だとしても、人々の頭の中身まで変えることはできないわけで、どうなるのだろうか。
そうなんですよ。勝手に適当に安全っぽい名前つけて、安全だという適当な書類だして終わりにする、この仕組みが非常に危険だとロシアは警告しっぱなしですが、聞く耳がないアメさん。ユニバーサルに危険な存在。
内紛？
こちらも、なんとなく抜け道を探しながら生きていくしかないでしょう。