みいのしっぽ2016

主婦のきまぐれブログ

岡本かの子 家霊を読んで

2023-01-26 13:20:06 | 文章教室


 短編が好きです  長編だと読んでいるうちに 最初の方を忘れてしまうの・・・・えへ

 月に一度 読書好きの人が集まり 日本の短編を読んで感想を言い合う会に参加しています

 つまり・・・読書会だね   私が入ったころは 太宰治 芥川龍之介が交代で でてきていましたが

 最近は多様になりました    今回いただいた課題は  岡本かの子   家霊  

  もうね これは絶品ですぜ。。。。    一度は読んでみてくださいませ

 いのち・・・というドジョウ店が舞台なのです  そこは代々に婿を取り 娘が店の跡を継ぐという店

 しかし どの世代のお婿さんも放蕩で 女将は孤独に店を守ってきたのですよ

 その店に 夜な夜な ドジョウ汁を注文する 彫金師。。。がいるのですが まあ 売れないのよね

 たぶん腕はいい  でも時代のニーズについていけないのでしょう

 その日一日の労をねぎらい 明日への活力 精力のために ドジョウ汁をねだるのです

  でもつけもたまっているし  従業員の手前 少しは払ってくれないかと言うと・・・・

  そこからが面白いのよ  彫金師(なかなかの男前) 自分が如何に大変な仕事をしているのかを

  延々としゃべるのです  もうじぶんの言葉に酔っているかの如く

  そして やっと一杯のドジョウ汁をもらい 帰っていくのですが。。

  ここの女将(先代の女将で病の床)と プラトニックな情愛を交わしていたのです

  生きていくのは大変で辛い事の方が多い  でも生きるんだ! という 生へのきらめきを感じます

  日本の文学の面白さ  今読んでも新鮮で 引き込まれる  言葉・・文章の妙 技のすごさ

  一気に読めます   この短編と出会ったことに感謝するくらい・・・   褒めた 褒めた イシシ

  岡本かの子さんの旦那さんは 漫画家・画家の岡本一平氏

  小川未明の赤い蝋燭と人魚の挿絵も描いていらっしゃるのです

    上越ともまんざら 縁がないわけでもない 岡本かの子さん  いいですよ
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