MOMOSE'S DOOR Day book in New York

NY在住のシンガーソングライターが『自称シンプルライフ』を語ります。ぷぷっと笑ってホロっとなるよなDay book.

いいから いいから

2011-05-16 16:00:40 | 日本が揺れた日

 

  怒りやイライラは人に伝染する。

  そういうときに、この言葉をつぶやいてみよう。

 

 ”  いいから  いいから  ” 

              by いいからいいからの帯コピーより抜粋

 

いいからいいから
長谷川 義史

 

先日、

 MY SONSにこの絵本を勧めてくれた友人の訃報が届いた。

 

家もない、家族もみんないなくなった友人の最後は、

地元民役場の手によって葬られたそうだ。

 

しばらくしてから、

友人を知る共通の知人達が口を揃えて私に受話器越しにこう言った。

 

細かいことにこだわらないさっぱりした性格のあいつのことだ。

今頃、空の上から、

 

はいはい、 自分のことみつけてくれただけで、

もう、えーから、えーから、って

 呑気に手でもふってるよ・・・

 

 

 

 

   んなわけねーだろーが!

 

 

 

 

 

今日は私の誕生日。

 

 私はまた年をひとつ重ねた。

 

 

不本意な出来事が原因で、

永遠に年をとらなくなるということがどんなことなのか。

私はこの先もずっときちんと考え続けようと思っている。

 

 

 

イライラは伝染する。

 怒りにまかせた言葉からは何も生まれない。みつからない。

 

 

そうそう。

心許ない言葉を書きたくなったり、人に投げつけたくなったりしたら

 大きく息を吸って、はい。

 

    いいから   いいから

 

 まずは一呼吸。人呼吸。

 あんまりカリカリせんとな。な、ももせ。

 あんたマジでキレルと極道みたいやからな(爆

 

 

今年のあたまにスカイプで話した友人の最後の言葉の重さを私はけして忘れない。

MY SONSにもらったこのバースデープレゼントの存在も合わせて。

 

命名 by MY SON1号

地球を助ける為にやってきたバルーンフラワーのウエンウエンちゃん。

 

 

 

 

 

 

        パーン!!

 

 

 

あっ・・・

 

 

 

怪獣MY SON2号によりあっけなくウエンウエンちゃん爆破・・

 

 

 

  そ。。そうですね。

   こういうときにこそ。

 

 

 

 

  い。。いいから 、いいから・・・。

 

 

 

       い。。いいから 、いいから・・・。

 

追伸)

愛しき友人たちへ。

バースデーメッセージありがとねー。

 


いたいのいたいのとんでいけ

2011-04-25 06:50:09 | 日本が揺れた日

 

マンハッタン59丁目から 

 

        

 

 

   トラムに乗ること約5分。

 

 

       

 

  マンハッタンの街並みを後方にリバーを超えると

 

 

     

 

 ニューヨークの孤島ともいわれる

      ルーズベルトアイランドへ到着~~ ※マップのAポイント

 

 

    

 

 いつもより少し遠出をして、

 リバー沿いに咲いた今年のニューヨークの桜をみながら

 

 

 

      

 

家族と一緒にしばらく歩いていたら、

MY SONSが木の下で息絶えていた鳩をみつけ、

 

 

  いたいのいたいのとんでいけー。

  いたいのいたいのとんでいけー。

 

 

っと、呪文のように言いだした。

 

 

  いたいのいたいのとんでいけー。

  いたいのいたいのとんでいけー。

 

 

 

人は、”死”というものに突然向き合わなければならなくなった瞬間、

 それまで正常に動いていた心の秒針が止まってしまう。 

 

 

 

 日本が揺れたあの日から一月余り。

 

 

私の愛する母国を思い 心の秒針を止めたまま

 海に飲まれた魂を鎮めることも認めることもできず、

  ただ、ただ、日々を刻々と過ごしている人たちがたくさんいるだろう。

 

 けして忘れてはいけない。

 痛みを感じることもやめてはいけない。

 

それが、命あった遠方に住む今の私たちにできることのひとつでもある。

 

 

 

 

涙雨を降らせたような桜絨毯に

春の訪れを誘う風が吹く

 

少しづつ舞い上がる花びらが

抜け殻になった人々の魂をのせ

亡き友人達の愛しき魂をのせ

どうか どうか それぞれに やすらかな場所へとたどりつくように・・・

 

 

   いたいのいたいのとんでいけ

 

 

  私も呪文のように祈った。

 

 

 

 

 


前に進もう

2011-03-16 19:01:55 | 日本が揺れた日

 

生後4ヶ月の赤ちゃんが瓦礫の中から救出された。

 

 絶望の中から未来への光がみえる。

 

 

人は、必ず誰かの手を借りて生まれてくる。

だから、

人は、そんな誰かの為に恩返しができるよう

使命というものが課せられているのではないだろうか。

 

 

 使命と言う字は”命を使う”と書く。

 

 

なぜこんな単純なことに気がつかなかったのだろう。

 

 命あるものはそれぞれに与えられた役割をまっとうする。

 自分だけの為ではなく、愛するもの全ての為に。

 

何を迷っていたのだろう。

 

 どこに住んでいようと、どんな状況にいようとも、

 皆の心にあるのは、ただ”助けたい”と思う気持ちが根底にあるだけなのに。

 

なのに、なぜなんだろう。

 

不謹慎なのか、そうでないかのボーダーは

 その人のもってるモラルの器によって領域が違う。

それを正そうとか、それが間違っているとか、

今、必要であるものが英雄になり、そうでないものが批判され、

心配という言葉をかけることでさえタブーではないのかと錯覚さえさせる。

そんなことを多くの者同士で論じることなど必要があるのだろうか。

 格差も遠近も温度差もへったくれもない。

 

お金がたくさんある人はお金を正しく使えばいい。

言葉がたくさんあふれてくる人は言葉を心で伝えればいい。

音を奏でることができるなら声を音にのせて届ければいい。

絵をかくことができるなら新しい未来の想像図を描けばいい。

子供の寝顔をみてほっとする者はその子の未来を強く願えばいいい。

毎日を滞りなく過ごす者は微笑みをたやさないように工夫すればいい。

 

震災は命あったものにとって

 心の震災という形で皆平等に課せられた課題なんだろう

 

考えて、

躊躇して、

正解なのか

間違いなのか、

分かろうとして、

分かってもらえなくて、

 

だけど。

 

 必ず自分にしかできないことがある。

 

 

 我欲の塊だと思う相手などほっておけばいい。

 多くの命を飲み込んだ天災に

 子供たちの未来にすまないと思う人災に

 無力だと卑屈になったときは

 使命をもってまっとうする人たちにエールを惜しみなく送ろう。

 限られたことしかできないと自分でレールをひくこともやめよう。

 

今ある命にただただ感謝して、

もどかしいという気持ちを切り替えて私は一歩前に進もうと思う。

 

 KEEP SINGING FOR JAPAN

 

MOMOSE

 

 


愛をもって繋がろう

2011-03-14 13:14:05 | 日本が揺れた日

第3号機が爆発した。

都内近郊に住む友人たちは避難の準備をはじめている。

 

 そんな危険にさらされている状況下、

 

友人からのこんなメッセージが届いた。

 

 

”私が使う電気のために三陸の人たちが危険にさらされてる。

 そんなとき、逃げらんないよ”

子どもいる人、子どもには罪ないから逃げてください””

 

 

自分のことよりも人を思う気持ちの深さ。

 彼女の心意気と相変わらずお人好しな性格に涙がでた。

 

 

今、私が住むこのNYにはたくさんの日本人が住んでいる。

それぞれ、日本にいる家族、親類、友人、被災した状況の安否を気遣い、

日々画面に釘付けになりながらも、

何か自分にできることはないかと模索している。

募金も始まり、それぞれの職業、役割を生かした運動や呼びかけ。

 

祖国を思う気持ちが動かす力となり

 必ず大きなエネルギーになって日本の未来へ繋がるはず。

 

だけど、それだけではまだまだ全然足らないのだと気がついた。

お人好しの友人の言葉でもっと大事なことに気がついた。

 

 シェアすること。

 遠慮すること。

 感情を抑えること。

 思いやること。

 我欲をすてること。

 伝えること。

 投げださないこと。

 

そして、我が子に恥じぬよう、

美しい日本を取り戻す為の努力を惜しまないこと。

 

日本人一人一人が”愛を”持って横と繋がろう

 全てはまたここから始まるのだと私は思う。

 

  届け、言霊。 

  届け、音霊。

 

 

MOMOSE

 

 


無事をお祈りします

2011-03-11 17:28:52 | 日本が揺れた日

 

 

 

インターネットTVでその画像をみたMY SONSが小声でつぶやいた。

 

    怪獣だ・・・・

 

幼心にも何かをかんじとったのだろう。

 

そうだね。

これが子供向けの特撮番組だったら・・。

 

 

被災された皆様・ご家族の方へ

心よりお見舞いを申し上げます。

被害に遭われた地区の皆様の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 

  日本のみなさん、どうぞご無事で。

 

MOMOSE