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徒然綴り・・・歌詞&ひとり言

醸造家と王子

2008年03月08日 02時02分41秒 | Weblog
みどりの森の奥
富の道を得た山里の醸造家は
見たこともない贅沢を探して
欲しい物は何でも買った
Herrliches unser Land(素晴らしい我が国)
他国に勝る美酒が彼に与えた幸福
どんなに使っても金は増えるばかり

        足を伸ばして探し
        美しい少女を住み込みで雇った
        自分が若返る希望を託して
        妻の目を盗んで愛した
        Herrliche Jugend(素晴らしい若さ)
        妻と子供と愛人 優秀な労働者たち 
        地位に家族に少女 足りないものはナイ

ある日 王族に呼ばれ
知識とユーモアで王族も満足
彼は気に入られて褒美まで貰った
尽きることがない彼の幸福
Herrliches unser Land(素晴らしい我が国)
自信が更に彼を風格と威厳で包む
拡がり深まる高貴な人脈

        王族の息子が来た
        樽から美酒を飲み 彼の暮らしを見た
        町中の歓迎 王子は満足した
        そして その時見た 少女を
        Herrliche Schönheit(素晴らしい美しさ)
        「愛人か?」と訊かれて 彼は「違います。」と言った
        王子は通いつめて 少女は母になった

蔵に 閉じ込められて
闇の中で生きる 男の子がいた
言葉を教えられず 読み書きも出来ず
親の顔も知らず 友達もいない
Ein Prinz im Faß(樽の中の王子)
醸造家は こっそり少年を育てていた
愛していた少女の 忘れ形見
存在が 実の父の 負になってしまう少年を

         Ein Prinz im Faß(樽の中の王子)
         Der Junge wurde geliebt(少年は愛されていた)
         Alles war, dem Befehl des Jungen zu folgen
         (すべては少年の命を 守る為だった・・・)

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