数え切れない男たち・３

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　　　　　　　　　　　　　　　少し　ためらうようになった　翳る笑顔
　　　　　　　　　　　　　　　少し　抵抗するようになった　伏せた横顔
　　　　　　　　　　　　　　　目を閉じて　何かを　こらえてる君は　
　　　　　　　　　　　　　　　まるで拷問に　遭っているようだった

　　　　　　　　　　　　　　　それでいいなんて　思ったことはなかったよ
　　　　　　　　　　　　　　　何とかしたかったんだ
　　　　　　　　　　　　　　　今しかないと思った
　　　　　　　　　　　　　　　繰り返し押し寄せて来る闇が　
　　　　　　　　　　　　　　　オレをむしばむから

　　　　　　　　　　　　　　　こんなはずじゃなかった
　　　　　　　　　　　　　　　こんなオレじゃなかった
　　　　　　　　　　　　　　　助けてくれよ・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そう言いたかった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*
　　　　　　　　　　　　　　　理由なんて聞かなくても　思い知ってた
　　　　　　　　　　　　　　　時間をズラすようになった　君の本心も
　　　　　　　　　　　　　　　じっとしてるしかない　オレの人生を
　　　　　　　　　　　　　　　永遠の長さで　粉々にしていたよ

　　　　　　　　　　　　　　　これでいいなんて　思ってるわけはないのに
　　　　　　　　　　　　　　　時には平気なふりで
　　　　　　　　　　　　　　　笑って　誤魔化してた
　　　　　　　　　　　　　　　自分のバランスを取る為には　
　　　　　　　　　　　　　　　仕方なかったんだ

　　　　　　　　　　　　　　　こんなはずじゃなかった
　　　　　　　　　　　　　　　利用なんかしてないよ
　　　　　　　　　　　　　　　愛してるんだよ・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そう言いたかった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*
　　　　　　　　　　　　　　　あの日
　　　　　　　　　　　　　　　君と会うのが突然　怖くなって
　　　　　　　　　　　　　　　飛び出してた　雨の夜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただ　泣き場所を探していた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（自分を　諦めさせる為に）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただ　泣き場所を探していた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　（君を　諦める為に）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*
　　　　　　　　　　　　　　　こんなはずじゃなかった
　　　　　　　　　　　　　　　こんなオレじゃなかった
　　　　　　　　　　　　　　　分かってくれよ・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そう言いたかった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*