夏の甲子園、第93回全国高校野球選手権大会での代表校の注目選手、キーマンをあえて1校1人にしぼってみました。書いている人がパワプロ好きのため色分けすみません(赤は投手、青は捕手、黄は内野手、緑は外野手です)。
小林 航(白樺学園・北北海道/3年)
北道大会を変化球主体の投球術で制した。打も中心を担う上位進出のキーマン。
玉熊 将一(北海・南北海道/2年)
センバツベスト8の右腕は健在。変則フォームから、変化球を組み合わせ相手を翻弄する。そのバランスのよい投球術に、球威の増したストレートも加わった。南道大会も危なげのない投球。舞台は整った。
川上 竜平(光星学院・青森/3年)
主将で3番、強肩強打俊足に加え投手としては最速142キロのストレートに多くの変化球を持つ、オールマイティな選手。打撃の勝負強さはセンバツの和智弁戦で実証済み。本当に頼もしくなる選手。
大谷 翔平(花巻東・岩手/2年)
選手層の厚い花巻でもやはり別格な来年の主役級投手。身長191センチから繰り出すしなやかなフォーム。地方大会はケガでほぼ投げられず。ダルビッシュ再来なるか。
保坂 祐樹(能代商・秋田/3年)
昨夏を経験した細身の左腕がパワーアップして帰ってくる。球速はさほどなくとも丹念にコースを突いてくる技巧派。精神的にも強くなった。昨夏の鹿実に打ち込まれた雪辱を果たす。
萩原 悠右(鶴岡東・山形/3年)
昨秋の東北大会では歳内(聖光学院)から3安打。山形大会でも勝負強さが光った主砲。
山田 大貴(古川工・宮城/3年)
東北、利府を1封したエース。冬を越してストレートの威力とスタミナが急上昇。一躍「速球派」に成長した右腕に期待が集まる。
歳内 宏明(聖光学院・福島/3年)
福島史上最強チームを率いるエース。今夏を代表する投手。得意球のスプリットの切れ味はもはや超高校級。
鵜沢 弘充(藤代・茨城/3年)
茨城大会で常総を完封した右腕。縦のスライダーを中心に変化球にキレがある。
板崎 直人(作新学院・栃木/3年)
全員が振れている作新打線の主将で、栃木大会でも高打率をマーク。恐怖の2番打者としてムードメーカーになれるか。
長坂 拳弥(健大高崎・群馬/2年)
強肩でリードも打撃も守りも評価が高い。群馬大会打率.444、7打点の活躍。この選手が機動力軍団の鍵を握る予感。「何かを持っている。長坂の力は大きかった」(青柳博文監督)*1。
松本 晃岳(花咲徳栄・埼玉/3年)
1年次からエース候補であったが、昨年5月に右肘内側側副靭帯損傷。1年以上のブランクを経て、この夏復帰した*2。埼玉大会では救援として活躍した背番号10番。大舞台で継投が見られるか。
宮内 和也(習志野・千葉/3年)
関東を代表する遊撃手。能力は高い。各種寸評を読むと、打撃も守備も「美しい」との評価が目立つ。
伊藤 拓郎(帝京・東東京/3年)
本格派右腕。その高速で落差のあるスライダーは「消えるスライダー」といわれる。1年夏の甲子園で148キロをマークし、高校入学時は最強クラスの投手と目されたが、ケガや不調が続き伸び悩んでいる。
横尾 俊建(日大三・西東京/3年)
昨年から三高の4番に座る。2度のセンバツ上位で経験値も十分。すくい上げるような弾道の本塁打、強振でも安打にできる全力のフルスイングはゲームを盛り上げてくれる。振れる打者というのは打率以上の魅力がある。
乙坂 智(横浜・神奈川/3年)
細身で長身の米国人ハーフ選手、名門の主将。確実性の高い打撃センスと美しく柔軟なスイングを見せるハマのリードオフマン。
湯本 翔太(日本文理・新潟/3年)
文理といえばこの選手以外に考えられない。2009年甲子園準優勝経験メンバーの1人。高速スイングが持ち味。
金子 豪(東京都市大塩尻・長野/3年)
塩尻の背番号11は「抑え」の切り札。この金子につなげる勝利の方程式で勝ち上がってきた。速球と得意のカーブ、スライダーで緩急をつける。
廣瀬 直紀(山梨学院大付・山梨/2年)
2年生エース左腕の出来にかかる。スライダーのキレがいい。威力のあるストレートとチェンジアップも交えて三振がとれる。
高階 隼(静岡・静岡/3年)
春季大会で初球先頭弾、サイクル安打、静岡大会では2試合連続本塁打と強打のリードオフマン。思い切りのよいスイングに定評あり**。全国区の選手が古豪の公立校を引っ張る。
小関 康之(至学館・愛知/3年)
最大6人の投手陣の継投で快進撃が続いている「継投軍団」を支える捕手。ここ一番で結果を残してきた打撃にも勢いを感じる。
内城 寛貴(関商工・岐阜/3年)
春から急成長。岐阜大会も準決勝決勝は2試合連続完封。勢いに乗りたい。ストレートとスライダーがよい。エースで4番、チームの中心。
中川 誠也(伊勢工・三重/3年)
伊勢の大型左腕。球速以上のノビを感じさせるストレートに変化球を織り交ぜる。守備力も高い。投球フォームがよい**。
加藤 聖弥 (新湊・富山/3年)
富山大会で25打数17安打、打率.680と大当たりのトップバッター。長打力もある。出塁して中軸に回すパターンを甲子園でも作りたい。
釜田 佳直(金沢・石川/3年)
北陸を代表する右腕。最速152キロのストレートにスライダーで三振が取れる投手。序盤とばして後半打ち込まれたセンバツの敗戦を払拭する投球をファンは望んでいるに違いない。
山方 航太(福井商・福井/3年)
福井大会では毎試合複数安打を放った。主将、トップバッターとしてチーム力のチームを牽引。
吉中 佑志(八幡商・滋賀/3年)
チームの要は1年秋からエースナンバーを背負う。試合経験と低めをつく制球力、安定感がある。相手打線をうまくかわし、術中にはめたいところ。
高橋 大樹(龍谷大平安・京都/2年)
「銀仁朗(西武)2世」の呼び声高い、将来が期待される捕手。福知山成美戦で2打席連続本塁打。強い脚力にリスト、身体全体が強い。サイド右腕の田村と組む2年生バッテリーは智弁学園に双璧。
石川 慎吾(東大阪大柏原・大阪/3年)
高校通算本塁打は55号を越えた。脚力、背筋力(中3時で235キロ)も高い好素材。鋭く振り切るスイングに定評**。捕手としても成長した。勢いに乗る新星を率いる磐石の主砲。
原 樹理(東洋大姫路・兵庫/3年)
1年次から注目された関西地区屈指の右腕。変化球もさることながらストレートの球威が魅力。スタミナ、制球力、安定度も高い。兵庫大会はとられても2失点。決勝の加古川北戦では延長15回を2封、再試合を完封し甲子園へ乗り込む。試合中に「ハンカチ」を使用する。
中道 勝士(智弁学園・奈良/2年)
今年の春夏と県内では手のつけられない好調ぶりの鋭い打撃に注目。評価を見ると打席での雰囲気、存在感、風格といった言葉が目につく楽しみな選手。来年のドラフト候補といわれるエース青山とともに1年次からレギュラー。
道端 俊輔(智弁和歌山・和歌山/3年)
1年夏からベンチ入りし、過去4度の甲子園を経験している常勝軍団の要。強肩で打てる捕手、左右に打ち分ける能力。「ただちにプロ」という選手ではないが、捕手不作の現代球界を鑑みると、魅力を感じる。
渡邊 雄貴(関西・岡山/3年)
昨春のセンバツで島袋(現中央大)から3安打。対応力、打ち分ける力が高い。プロ注目の素質を持つ主砲。
金尾 元樹(如水館・広島/3年)
パワフルな打撃を見せる3番打者。1年次に甲子園(2試合連続ノーゲームの対高知戦)を経験。粘りを期待したい。広島大会は不調に陥るも決勝で4安打。大舞台で開花なるか。
橋本 友樹(鳥取商・鳥取/3年)
春季大会では鳥取西と延長13回を戦う。コーナーをつく丁寧な投球で接戦をものにしてきた。術中に入れば強力打線校でも大量得点を奪うのは難しいだろう。
白根 尚貴(開星・島根/3年)
「島根のジャイアン」の異名をもつ巨漢投手。球は重くて速い。打っても怪物クラスで高校通算40本塁打。昨春夏に甲子園を経験も、ともに初戦敗退。雪辱なるか。
矢澤 駿(柳井学園・山口/2年)
長身の本格派右腕。山口大会で6試合を完投し、わずか2失点。脅威の防御率とスタミナを持つ背番号10番。
中内 大登(英明・香川/3年)
四国屈指の左の強打者だが、いまだ発展途上にある。高校通算55本塁打。昨夏の甲子園でも4番。鋭い打球で観客をわかせる。
増富 大鳳(徳島商・徳島/3年)
徳島大会では要所で好機を作り打点を生んだ。勝負強さが光った主将。
矢野 敦士(今治西・愛媛/3年)
愛媛大会17回を投げて8被安打。サイドスローの救援投手として優勝の原動力になった。エース林と形成する勝利の方程式が甲子園で通用するか。
北川 倫太郎(明徳義塾・高知/3年)
1年次から明徳の4番。昨夏の島袋から2安打1四球が印象的。最強クラスの中距離砲。打撃は非常にパンチ力*があるとともに確実性があり、安心して見ていられる。
三好 匠(九州国際大付・福岡/3年)
1年夏から甲子園を経験。センバツ準優勝右腕。打っては高校球界トップクラスの九国打線で3番。投打にわたりバランスのとれた魅力的な野球センス。
北方 悠誠(唐津商・佐賀/3年)
今大会注目の右の豪腕。魅力は最速149キロの重い直球に尽きる。2年次秋季大会で全試合完投、3完封の活躍。佐賀大会では7安打以上許していない。
永江 恭平(海星・長崎/3年)
長崎を代表する強打者。チームで主将、打っては3番、守っては遊撃手、投げては最速149キロ右腕、抑えにも回る。そのパワフルな身体能力は見る者を引きつける。
園道 工也(専大玉名・熊本/3年)
投打、守備、機動力の柱。熊本大会では140キロ台の速球を武器に救援として活躍。
稲垣 翔太(明豊・大分/3年)
2009年の甲子園ベスト8選手が主将で3番に座る。長打も短打も期待できるチームの要。
古市 賢助(日南学園・宮崎/3年)
投手陣が豊作の日南でエースナンバーを背負う。181センチの長身左腕から繰り出されるストレート。
久保 大星(神村学園・鹿児島/3年)
167センチの小柄なエース。甲子園出場の原動力で鹿児島大会34回2/3を投げて18被安打、1試合平均が5本ほど。制球とテンポがよい。球速は130キロ台も球にノビがあり変化球も多彩。実力を出し切れればしっかりゲームを作れる投手。
神里 和毅(糸満・沖縄/3年)
俊足、巧打の1番打者で、高い身体能力を誇る。「琉球のイチロー」**との呼び声も。
参考資料
*1)『東京新聞』7月28日付
*2)『埼玉新聞』
*『高校野球小僧――2011夏号』(白夜書房)
**ドラフトレポート http://draftrepo.blog47.fc2.com/
小林 航(白樺学園・北北海道/3年)
北道大会を変化球主体の投球術で制した。打も中心を担う上位進出のキーマン。
玉熊 将一(北海・南北海道/2年)
センバツベスト8の右腕は健在。変則フォームから、変化球を組み合わせ相手を翻弄する。そのバランスのよい投球術に、球威の増したストレートも加わった。南道大会も危なげのない投球。舞台は整った。
川上 竜平(光星学院・青森/3年)
主将で3番、強肩強打俊足に加え投手としては最速142キロのストレートに多くの変化球を持つ、オールマイティな選手。打撃の勝負強さはセンバツの和智弁戦で実証済み。本当に頼もしくなる選手。
大谷 翔平(花巻東・岩手/2年)
選手層の厚い花巻でもやはり別格な来年の主役級投手。身長191センチから繰り出すしなやかなフォーム。地方大会はケガでほぼ投げられず。ダルビッシュ再来なるか。
保坂 祐樹(能代商・秋田/3年)
昨夏を経験した細身の左腕がパワーアップして帰ってくる。球速はさほどなくとも丹念にコースを突いてくる技巧派。精神的にも強くなった。昨夏の鹿実に打ち込まれた雪辱を果たす。
萩原 悠右(鶴岡東・山形/3年)
昨秋の東北大会では歳内(聖光学院)から3安打。山形大会でも勝負強さが光った主砲。
山田 大貴(古川工・宮城/3年)
東北、利府を1封したエース。冬を越してストレートの威力とスタミナが急上昇。一躍「速球派」に成長した右腕に期待が集まる。
歳内 宏明(聖光学院・福島/3年)
福島史上最強チームを率いるエース。今夏を代表する投手。得意球のスプリットの切れ味はもはや超高校級。
鵜沢 弘充(藤代・茨城/3年)
茨城大会で常総を完封した右腕。縦のスライダーを中心に変化球にキレがある。
板崎 直人(作新学院・栃木/3年)
全員が振れている作新打線の主将で、栃木大会でも高打率をマーク。恐怖の2番打者としてムードメーカーになれるか。
長坂 拳弥(健大高崎・群馬/2年)
強肩でリードも打撃も守りも評価が高い。群馬大会打率.444、7打点の活躍。この選手が機動力軍団の鍵を握る予感。「何かを持っている。長坂の力は大きかった」(青柳博文監督)*1。
松本 晃岳(花咲徳栄・埼玉/3年)
1年次からエース候補であったが、昨年5月に右肘内側側副靭帯損傷。1年以上のブランクを経て、この夏復帰した*2。埼玉大会では救援として活躍した背番号10番。大舞台で継投が見られるか。
宮内 和也(習志野・千葉/3年)
関東を代表する遊撃手。能力は高い。各種寸評を読むと、打撃も守備も「美しい」との評価が目立つ。
伊藤 拓郎(帝京・東東京/3年)
本格派右腕。その高速で落差のあるスライダーは「消えるスライダー」といわれる。1年夏の甲子園で148キロをマークし、高校入学時は最強クラスの投手と目されたが、ケガや不調が続き伸び悩んでいる。
横尾 俊建(日大三・西東京/3年)
昨年から三高の4番に座る。2度のセンバツ上位で経験値も十分。すくい上げるような弾道の本塁打、強振でも安打にできる全力のフルスイングはゲームを盛り上げてくれる。振れる打者というのは打率以上の魅力がある。
乙坂 智(横浜・神奈川/3年)
細身で長身の米国人ハーフ選手、名門の主将。確実性の高い打撃センスと美しく柔軟なスイングを見せるハマのリードオフマン。
湯本 翔太(日本文理・新潟/3年)
文理といえばこの選手以外に考えられない。2009年甲子園準優勝経験メンバーの1人。高速スイングが持ち味。
金子 豪(東京都市大塩尻・長野/3年)
塩尻の背番号11は「抑え」の切り札。この金子につなげる勝利の方程式で勝ち上がってきた。速球と得意のカーブ、スライダーで緩急をつける。
廣瀬 直紀(山梨学院大付・山梨/2年)
2年生エース左腕の出来にかかる。スライダーのキレがいい。威力のあるストレートとチェンジアップも交えて三振がとれる。
高階 隼(静岡・静岡/3年)
春季大会で初球先頭弾、サイクル安打、静岡大会では2試合連続本塁打と強打のリードオフマン。思い切りのよいスイングに定評あり**。全国区の選手が古豪の公立校を引っ張る。
小関 康之(至学館・愛知/3年)
最大6人の投手陣の継投で快進撃が続いている「継投軍団」を支える捕手。ここ一番で結果を残してきた打撃にも勢いを感じる。
内城 寛貴(関商工・岐阜/3年)
春から急成長。岐阜大会も準決勝決勝は2試合連続完封。勢いに乗りたい。ストレートとスライダーがよい。エースで4番、チームの中心。
中川 誠也(伊勢工・三重/3年)
伊勢の大型左腕。球速以上のノビを感じさせるストレートに変化球を織り交ぜる。守備力も高い。投球フォームがよい**。
加藤 聖弥 (新湊・富山/3年)
富山大会で25打数17安打、打率.680と大当たりのトップバッター。長打力もある。出塁して中軸に回すパターンを甲子園でも作りたい。
釜田 佳直(金沢・石川/3年)
北陸を代表する右腕。最速152キロのストレートにスライダーで三振が取れる投手。序盤とばして後半打ち込まれたセンバツの敗戦を払拭する投球をファンは望んでいるに違いない。
山方 航太(福井商・福井/3年)
福井大会では毎試合複数安打を放った。主将、トップバッターとしてチーム力のチームを牽引。
吉中 佑志(八幡商・滋賀/3年)
チームの要は1年秋からエースナンバーを背負う。試合経験と低めをつく制球力、安定感がある。相手打線をうまくかわし、術中にはめたいところ。
高橋 大樹(龍谷大平安・京都/2年)
「銀仁朗(西武)2世」の呼び声高い、将来が期待される捕手。福知山成美戦で2打席連続本塁打。強い脚力にリスト、身体全体が強い。サイド右腕の田村と組む2年生バッテリーは智弁学園に双璧。
石川 慎吾(東大阪大柏原・大阪/3年)
高校通算本塁打は55号を越えた。脚力、背筋力(中3時で235キロ)も高い好素材。鋭く振り切るスイングに定評**。捕手としても成長した。勢いに乗る新星を率いる磐石の主砲。
原 樹理(東洋大姫路・兵庫/3年)
1年次から注目された関西地区屈指の右腕。変化球もさることながらストレートの球威が魅力。スタミナ、制球力、安定度も高い。兵庫大会はとられても2失点。決勝の加古川北戦では延長15回を2封、再試合を完封し甲子園へ乗り込む。試合中に「ハンカチ」を使用する。
中道 勝士(智弁学園・奈良/2年)
今年の春夏と県内では手のつけられない好調ぶりの鋭い打撃に注目。評価を見ると打席での雰囲気、存在感、風格といった言葉が目につく楽しみな選手。来年のドラフト候補といわれるエース青山とともに1年次からレギュラー。
道端 俊輔(智弁和歌山・和歌山/3年)
1年夏からベンチ入りし、過去4度の甲子園を経験している常勝軍団の要。強肩で打てる捕手、左右に打ち分ける能力。「ただちにプロ」という選手ではないが、捕手不作の現代球界を鑑みると、魅力を感じる。
渡邊 雄貴(関西・岡山/3年)
昨春のセンバツで島袋(現中央大)から3安打。対応力、打ち分ける力が高い。プロ注目の素質を持つ主砲。
金尾 元樹(如水館・広島/3年)
パワフルな打撃を見せる3番打者。1年次に甲子園(2試合連続ノーゲームの対高知戦)を経験。粘りを期待したい。広島大会は不調に陥るも決勝で4安打。大舞台で開花なるか。
橋本 友樹(鳥取商・鳥取/3年)
春季大会では鳥取西と延長13回を戦う。コーナーをつく丁寧な投球で接戦をものにしてきた。術中に入れば強力打線校でも大量得点を奪うのは難しいだろう。
白根 尚貴(開星・島根/3年)
「島根のジャイアン」の異名をもつ巨漢投手。球は重くて速い。打っても怪物クラスで高校通算40本塁打。昨春夏に甲子園を経験も、ともに初戦敗退。雪辱なるか。
矢澤 駿(柳井学園・山口/2年)
長身の本格派右腕。山口大会で6試合を完投し、わずか2失点。脅威の防御率とスタミナを持つ背番号10番。
中内 大登(英明・香川/3年)
四国屈指の左の強打者だが、いまだ発展途上にある。高校通算55本塁打。昨夏の甲子園でも4番。鋭い打球で観客をわかせる。
増富 大鳳(徳島商・徳島/3年)
徳島大会では要所で好機を作り打点を生んだ。勝負強さが光った主将。
矢野 敦士(今治西・愛媛/3年)
愛媛大会17回を投げて8被安打。サイドスローの救援投手として優勝の原動力になった。エース林と形成する勝利の方程式が甲子園で通用するか。
北川 倫太郎(明徳義塾・高知/3年)
1年次から明徳の4番。昨夏の島袋から2安打1四球が印象的。最強クラスの中距離砲。打撃は非常にパンチ力*があるとともに確実性があり、安心して見ていられる。
三好 匠(九州国際大付・福岡/3年)
1年夏から甲子園を経験。センバツ準優勝右腕。打っては高校球界トップクラスの九国打線で3番。投打にわたりバランスのとれた魅力的な野球センス。
北方 悠誠(唐津商・佐賀/3年)
今大会注目の右の豪腕。魅力は最速149キロの重い直球に尽きる。2年次秋季大会で全試合完投、3完封の活躍。佐賀大会では7安打以上許していない。
永江 恭平(海星・長崎/3年)
長崎を代表する強打者。チームで主将、打っては3番、守っては遊撃手、投げては最速149キロ右腕、抑えにも回る。そのパワフルな身体能力は見る者を引きつける。
園道 工也(専大玉名・熊本/3年)
投打、守備、機動力の柱。熊本大会では140キロ台の速球を武器に救援として活躍。
稲垣 翔太(明豊・大分/3年)
2009年の甲子園ベスト8選手が主将で3番に座る。長打も短打も期待できるチームの要。
古市 賢助(日南学園・宮崎/3年)
投手陣が豊作の日南でエースナンバーを背負う。181センチの長身左腕から繰り出されるストレート。
久保 大星(神村学園・鹿児島/3年)
167センチの小柄なエース。甲子園出場の原動力で鹿児島大会34回2/3を投げて18被安打、1試合平均が5本ほど。制球とテンポがよい。球速は130キロ台も球にノビがあり変化球も多彩。実力を出し切れればしっかりゲームを作れる投手。
神里 和毅(糸満・沖縄/3年)
俊足、巧打の1番打者で、高い身体能力を誇る。「琉球のイチロー」**との呼び声も。
参考資料
*1)『東京新聞』7月28日付
*2)『埼玉新聞』
*『高校野球小僧――2011夏号』(白夜書房)
**ドラフトレポート http://draftrepo.blog47.fc2.com/