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ふらいすたーげ

人生、一生、日々まじめ

※Fleisstage(勤勉日々)は造語です。
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アンチブリー

2009-05-06 14:11:42 | オピニオン
昨日の東京は雨だった。新生活は、慣れたといえば慣れてきたのだろうか。日常には慣れたが社会生活にはまだまだ慣れない。住まいの三鷹・杉並エリアはとても静かで、車の音がほとんどしないし、ビルもなくいい環境だ。神田川沿いなので、朝には鳥の鳴き声も聞こえる。走っている人もいる。私も井の頭線とともに4キロランニングを再開している。場所が犀川が神田川に替わっただけで同じことをしている。まるで東京にいる気がしない。昨日散歩して地図を見ていたら「何かお探しですか?」と聞かれた。金持ちが多いからか、品がよく落ち着いた人が多い。これもまた東京にいる気がしない。
では本題へ。部屋は片付いてきたので書類整理をしている。紙の山以外はほぼ片付いた。我が部屋の抜本改革もいよいよ最終段階に入った。完成したら報告したい。
紙を整理していると昔のメモ書きが出てくる。

皆さんはイジメにあったときどうしますか? 私は本格的にイジメられた経験はないがある程度はある。こういう人間なので。いまはだいぶマシになってきたが。昔はひどかった。イジメられる理由が今になるとよくわかる。本人に原因があるということも大事だ。その力を刃物にして自分の内心に向けてはいけないが。内藤大助はそれをハングリー精神に変えた。ただ本当に「ひどいイジメ」にあった人にそんなことはいえない。それは犯罪だと思う。前職で仕事した始めのころ、私はいじめられたと言われたが、あんなのはイジメの内に入らない。だが、パワハラに近い、あまりにきつい事を言われる経験のある人は多いだろう。そのとき対策としてひらめいたことをメモしていたものが出てきた。今読むと結構ためになることが書いてある。自分も3年前になると他人のようなものだから面白い。私は注意されたり怒られるのが特に苦手なのでこう防衛した。今の私とは多少考えも違うが、もしかしたら何か参考になるかもしれないし、書き出してみることにする。


【人からきつく言われたときのアドバイス】

①彼はそうなるよう望みたいだけであり、私の実体をどうこうしようというわけではない

例えば「ちゃんと自分の名前を書けといっただろ!」と怒られたら、当人は「ちゃんと私の名前を書いてほしいのだ」とだけ思うこと。自分の名前を書けない私の心、能力、性格、性向などを非難しているわけではない。私の心は自由だ。

②禁止や処罰の律法はすべてこの世界に「自由を持ち込む」ために成立した。

電車の中で遊ぶことが楽しくて仕方がない子どもが母親に「静かにしなさい」と怒られる。母親は乗客たちの自由を持ち込むために注意した。同様に当人は私に何か命令することで自分の原理や規則や自由を持ち込みたいだけなのだと思うこと。

③私のカテゴリーを一般化させる

私を否定したいのではなく、部下(同僚、クラスメイト、後輩 etc.)という私を否定したいのだと思うこと。

④「悪が最終的に勝利し、長く続いたためしはない」(ガンジー)

同じく、嫌なことがあるなら、それも最後まで続かない。私も当人も最後は光のほうに来ることになっている。収穫のときに喜べるようにその人の中にある光を信じる。できたら引き出そうと試みるくらいのつもりになってみる。

⑤前世・先祖の報い

怒鳴られてもけっしてその人のせいにしない。自分の前世での報いがあると思うこと。自分の先祖が、もしくは前世で自分が残酷にこの人を殺したのだと真剣に思い込んでみる。

⑥別に変わらなくてもいい。

あまりに理不尽なことを言われると、たいてい自分か当人に原因があると思うのでそれを変えたくなるが、いわゆる「いいひと」は人のせいにしないから「自分を変えよう」と強迫しやすい。が、別に相手のために無理に自分を変える必要なんてない。

華原朋美

2009-01-27 11:04:17 | オピニオン
かはら……なんというよい響きだろう。天性の歌声とともにこの名が響く。この名字を聞くと、真っ青な空のもとに広がる、東欧の美しい、夏か秋の、見渡す限りの草原が目に浮かんだものだ。そこに、朋美という庶民の、みんなが親しみ易い名前がくっつく。高貴な歌と大衆の楽しい談笑が一つになる名前、みんなの夢が成就した名前だった。
華原朋美……朋ちゃんこそ、平成を代表するシンデレラガールだと思う。
華やかさがあった。大舞台の絵になった。目立つべき存在に見えた。可愛かった。きれいだった。はしゃいでもいやらしくなかった。純だった。大人でも子どもでもない不思議な存在だった。歌は透き通る透明感があった。絵画を見ているようだった。愛があった。気持ちが伝わってきた。鋭かった。キレもよかった。大きく包み込むこともできた。女の子を代表するような歌も歌えた。
が、今の扱いはなんだろう。小室のことで追っかけたマスコミもひどいことした。それに朋ちゃんのニュースでよい話題は一つもないのもひどく、悲しい。かつて芸能界の頂点に君臨し一世をふうびした、音楽プロデューサー、小室哲哉とともに歌手、華原朋美までが並の人よりひどいことに見舞われるなんて。多少彼らに非があっても、「大きな幸せを見ると不幸になる」などという現世利益的な応報的な見方はしてほしくないものだ。本当に彼らのことを考えているファンならもっと幸せになってほしいと願っているはずだ。
小室&朋ちゃんはとても素晴らしかった。正確にいうと大胆かつ繊細な神経が触れ合い、とてもよかった。極言すると、よい意味で理想的なエロスがあった。いやらしくないエロさに満ちていた。
あのときの二人が見れず寂しい。小室は犯罪を犯したから罪を清算するにせよ、安定剤という記載がニュースにあったから朋ちゃんが心配だ。早く元気になって薬物から抜け出してほしいと思う。
視聴者も理想像を押し付けすぎたのかな。彼らが自分自身のイメージと相当格闘して苦しんだのが伝わってくる。大衆の熱狂もあのとき怖いくらいだった。神格化されていたから。
そういえば、水沢奈子ちゃんが鋭いこと書いていた。「ライバルの子はいますか」というファンからの質問に対し、「自分」の一言。……うーん、あの年にして鋭いなあ。確かにアイドルは商品となる自分と、俳優は役になる自分との闘いだ。いや我々一般社会人も「仕事ができる」自分との闘いなのだ。
朋ちゃんは華原朋美に苦しんだのだろうか。

小倉智昭発言

2009-01-14 12:17:05 | オピニオン
フジテレビの朝番組「とくダネ!」司会の小倉智昭キャスターが発言を謝罪した。横綱、朝青龍の出場をめぐる番組中に「星が買えればいいのにね」と発言したことが問題らしい。日本相撲協会から抗議が来たそうだ。
私は月曜日それを生放送で聴いていたが、機知としか思えなかった。
最近、やたら失言を矢のように攻撃する輩が多い。マスコミもそうなっている。かかる失言問題について言いたい。もっと前後の文脈を考慮してほしい。そして、人の話をよく聴いてほしい。
かつて、様々な専門職の派遣についてのニュースで、「僕やピーコさんだってねえ、1日時給いくらとか(笑)(いう時代が来るかもしれないよ)」などと言っていた小倉さんに、当ブログでも抗議したことがあった。しかし、いくら貧乏人の気持ちがわからないとはいえ、私はあの人が嫌いにはなれない。特に今回は彼の気持ちがなんとなくわかるのだ。
「買えればいいのにね」が言われた文脈は、朝青龍が出るにしても難局に立たされることが説明されたあと、佐々木アナの方を向いて小声で、苦笑し、皮肉を込めて自虐的に言っていた気がする(間違えなら失礼)。少なくとも、「買えればいいじゃんね」と言ってない。また、この文は完全に主節と切り離された文脈でしゃべられている。副詞の挿入節だ。しかもこの副詞節「~いいのにね」は英語で言うと条件節ではなく、仮定法過去の可能性が高い。買いたいのに(それはできないのだが)。We would buy~ だ。
つまり彼は「星が買えればいいのに、でも八百長問題があれだけあったから相撲界でそんなことはできるわけないじゃない。辛いよね、勝負の世界は、闘うしかないのだから」
と言いたかったのではないか。また前に「勝負の世界は厳しい」という話題があったはずだ。この流れで行くと、「金で何でも買えるなどと揶揄される時代なのに、金持ちの横綱でも、勝負の世界は相変わらず厳しい」という共通認識が出てきてもおかしくはなかろう。私はこの発言を、金持ちの小倉さんが今の拝金社会を皮肉る発言をしたととって、むしろうれしかった。
私の推測は確実ではなくとも、真意がこうである可能性も十分にある。今の失言をほじくる輩は、こういう考慮ができないのかと思う。
勿論、相撲協会の抗議はよい。全国放送の司会者としてあるまじき失言ということも認める。だが、失言問題の問われるべき基本はまず真意ではなかろうか。以前の大震災発言が典型的で、知事が楽しそうに「関東大震災が起きたらチャンスだ」と言った時点でいくら悪気はなく、仮定に過ぎないと言っても、本心がはっきりわかってしまう。
本心は聞くことで見えて来る。「きく」と言う言葉は私が知るかぎり真意を読みとるという意味が外国語にも見当たる。最近、人の話を最後まで聞かないで、真意を読もうとせずに判断しない人が増えていると思う。この嫌な世相も「嫌な世の中だ」とばかり言わずに、何が本当の問題なのか、嫌な世相は何を語りかけているのかまで、人は、私たちは「きく」必要があるだろう。真意が「来る」まで「待つ」必要があるだろう。
マスコミと視聴者の劇場戦に踊らされないようにしたいものだ。

紅葉の季節

2008-10-18 14:48:41 | オピニオン
最近、激しく引きこもっていたため、なかなか更新出来ませんでした。
いつの間にか世間は紅葉の季節です。今日は日本海側に珍しい快晴なので、余計に色を意識します。普段見ている何気ない公園も、葉っぱの色が変わるだけで違って見えます。また、普段は違いなど意識しない、能面みたいにそびえ立っていた木々に、「世界に一つだけの花」を見ます。木も一本一本違うんだなと当たり前のことに気付かされます。

世にも2008 秋

2008-09-24 10:02:15 | オピニオン
世にも奇妙な物語を久しぶりに見た。思えば1990年からファンだった。小学生のころから、夜中にトイレに行けなかった記憶がある。あの音楽が怖かった。しかし、あの頃に比べて、作品の劣化ははなはだしいといわれる。スペシャル中心になってから、一方では、今世紀に入ってから、一般には質が落ちたといわれている。
今日もそれは避けがたく、私には面白みはやはり中の下だった。軽く感想を。ネタバレ一部あり。
「ボディレンタル」…感動系。ひねりは一つもなかったが、最近のレベルを考えるとよい方か。人間の中身を入れ替えるだけで、その人が変わるというのは自分の持ち論でもある。スターやカリスマは、人生に絶望した人の体と入れ替わっても、私はそこそこすごい人になると思う。
「どつきどつかれて生きるのさ」…コメディ系。展開が読めるため、面白さに欠ける。もともとが、くだらない設定だけに、意義説明はいらないが、どんでん返しがほしい。ただ、男女関係をボケ・ツッコミ関係に構造・象徴変換したのは評価できる。関西のお笑いを見てると笑えない話。
「死後婚」…ホラー系。期待させる展開だったのに、落ちがいまいち。恋人は彼女を守って死んだのに、あれはないでしょう。
「行列のできる刑事」…コメディ・不思議系。つまらなかった。視点はよいが、引き込むものも、落ちもなかった。意義説明がほしい。なぜ刑事にしたのかもよくわからない。
「推理タクシー」…世にも史上トップクラスの支持を誇る佐野史郎と急上昇の谷原章介のキャストで期待していた。途中までは楽しめたが、最後の展開が納得いかない。どんでん返しがほしい作品だった。やはり最終的には佐野史郎を悪役にもっていかないと(笑)
スリル、落ち、タクシーの意義がほしい。
私は女子アナをどちらが殺したのかわからなくなる話しに持っていった方がよかったと思う。実は犯人は運転手で自分が起こした数々の事件の冤罪を築くタクシーだったというのはどうだろう。