「生協だれでも9条ネットワーク」

日本国憲法と平和主義、民主主義を守る活動を進める生協関係者のネットワークのブログです

【参加報告】1/19映画「標的の村」上映会+トークセッション~立教で語ろう!沖縄の現在と平和のこと(寄稿)

2017-01-23 23:59:38 | 参加報告


<管理人より>
 「安全保障関連法に反対する立教人の会」他が主催する標記の企画に参加したM.Kさんからご報告を寄稿いただきました。映画「標的の村」は、米軍の新型輸送機「オスプレイ」配備をめぐって、沖縄で2012年9月に起こった住民の運動を地元テレビ局・琉球朝日放送の報道クルーたちが記録したものだそうです。
 先にお知らせをいただいた企画情報はESD研究所からのものでしたが、既に削除されているので、以下は「安全保障法に反対する立教人の会」のHPからの情報です。150人の参加者を得たイベントとなったとのことです。

立教で語ろう! 沖縄の現在と平和
映画「標的の村」上映会+トークセッション 

2017年1月19日(木) 18:30〜
主催:ESD研究所・安全保障法に反対する立教人の会
共催:豊島9条の会

 以下、M.Kさんからのご報告の紹介です。

【参加報告】1/19映画「標的の村」上映会+トークセッション~立教で語ろう!沖縄の現在と平和のこと

 1月19日、立教大学で映画「標的の村」を見ました。この映画は、沖縄の集落 高江でのヘリパッド反対運動と、普天間基地へのオスプレイ配備反対運動を中心としたドキュメンタリー。撮影時期は2012~13年です。いつか見たいとずっと思っていたものでした。

 最初に出てくるのは高江。ヘリパッド建設について住民に十分な説明もなく、反対運動をする住民を国は訴え、裁判に発展します。「一国民」対「国」の裁判に「権力に歯向かうな、弱い者はひねり潰せ」という姿勢を感じます。
 また、オスプレイ反対運動では、県議会で全会一致で反対を決議し、当時の仲井真知事も国への要望書を提出したにも関わらず、国はその直後に配備を決定します。それを受け、普天間基地ゲート前に反対する沖縄県民が集まり、それを止めようとする沖縄県警、それを報じる沖縄のメディアという「沖縄だけの問題」が発生します。官邸や「本土」の人間はこれをどう見ていたのか。私を含めほとんどの本土の人間はこの事件を知らない、また関心を持っていないのだろうと思います。

 組合員活動部に配属されてから、毎年行く沖縄(※)。高江も、普天間基地周辺も何度も足を運んだ場所です。この映画は、やんばるの深い緑、沖縄の悲しみ、その中で暮らし続ける住民のたくましさが印象的でした。過去の出来事の記録ですが、これからが問われている作品だと強く感じます。

※日本生協連では「地球・未来を考える取り組み」の中で、毎年3月にピースアクション「沖縄戦跡・基地めぐり」を実施しています。 日本生協連のHPでの情報はこちら

(管理人より補足)
映画「標的の村」公式サイトはこちら

大学生がクラウドファンディングで学内で上映した時の情報をネット検索で見つけたのでご紹介します。
こちら

【参加の呼びかけ】「安倍政権の暴走止めよう!自衛隊は南スーダンからただちに撤退を!1・19国会議員会館前行動」

2017-01-16 23:59:12 | 参加のよびかけ

2017年1月6日
「生協だれでも9条ネットワーク」世話人会

 新しい年が始まりました。皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 今年は日本国憲法施行70年ということで、「5・3憲法集会実行委員会」が有明防災公園(東京臨海広域防災公園)で、「施行70年 いいね!日本国憲法-平和といのちと人権を!5.3憲法集会」の開催を予定しています。皆様、予定に入れておいてください。

 私たちは昨年12月17日に20名の参加で「生協だれでも9条ネットワークのつどい」を持ち、山本邦雄さん、原田裕子さん、斎藤嘉璋さんから素晴らしい話題提供を受けました。参加者の信頼が溢れる交流の場となりました。(報告はこちらのブログに何回かに分けて掲載いたしましたので、どうぞご参照くださいますようにお願いします。)
 12月12日から実施可能となった「駆け付け警護」をも担う南スーダン派遣施設隊第11次要員(約350名)が12月中旬までに首都ジュバに着任しました。それを受けて、12月の19日行動の「安倍政権の暴走止めよう!自衛隊は戦地に行くな!12・19国会議員会館前行動」に全体では3000人が集まって抗議の声を上げ、私たちは「生協九条の会・埼玉」の皆さんととともに15名が参加しました。

 私たちは今年も引き続き、戦争法廃止!安倍政権の暴走止めよう!自衛隊は戦地へ行くな!沖縄辺野古・高江に連帯!などを掲げて行動しようと思います。それでは1月の19日行動への参加を呼びかけます。

【参加の呼びかけ】「安倍政権の暴走止めよう!自衛隊は南スーダンからただちに撤退を!1・19国会議員会館前行動」

と き:1月19日(木)18:30~19:30
ところ:衆議院第2議員会館前~参議院議員会館前~国会図書館前
主 催:戦争させない!9条壊すな総がかり行動実行委員会
※「総がかり行動実行委員会」のHPからの情報はこちら
内 容:国会議員や市民団体などの連帯挨拶、コールなど

*生協だれでも9条ネットワークの幟旗は衆議院第2議員会館付近に17:30頃から立てます。何かの際の連絡は藤原携帯までお願いします。

国会周辺図

【みんなの声】2016/12/17ネットワークのつどいに寄せられたひと言集より(3)

2017-01-15 23:52:01 | みんなの声
<管理人より>
「生協だれでも9条ネットワーク」の12月17日のつどいに寄せていただいた皆さんのひと言集の(3)です。
(1)はこちら
(2)はこちら

<K.Kさん>(OB・男性)
 毎月の19日の行動は出来るだけ参加しようとおもいます。これから予想される総選挙も含めて、安倍暴走内閣を本気で倒すために、市民と野党の共闘を土台に闘いを強化していかないと、老後の未来はもとより、何よりも若者に未来は全くなくなり、真っ暗な社会になりますね。生協にとっても、人々の生活を脅かす社会は変えていかなければと思います。

<東京カズちゃんさん>
 何をするにも何らかの組織がないと物事は進んでいきません。毎月19日の国会周辺の集会への呼び掛けは昨年9/19の安保法成立後も継続してされており、違憲の法は許さないという意思表示として一定の成果を上げてきていると思います。
 ただ、OBとOGの参加は多くある一方で、現役の参加は若干名に留まっています。特に、20代、30代といった若い人たちの参加がありません…。私も職場の知り合いに藤原さんのメールを転送していますが、若い人を呼び込むには至っていません…。これはうちだけの問題ではなく、総がかり行動の集会や九条の会の顔ぶれを見ても若い人たちがいません。SEALDsが解散した後、若い人たちの声を吸い上げ、発信する組織がないことも影響している気がします。韓国のデモを見ると若者が多く参加している光景は羨ましくも感じられます。この若い人たちをどう巻き込んでいくかが大きな課題かと思っています。
 そんな世代的なバトンタッチの必要性を認識しながらも、還暦になった自分には子や孫の世代に平和と民主主義の社会を続けていく大人の責務があることを胸に刻みながら、これからも微力ながらこの運動に参加していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

<管理人より>
 ひと言集の連続アップはこれで完結です。
 東西冷戦後の新自由主義の席巻は格差の拡大をおしすすめ、人々の不安を増大化させ、嘘を並べても自信たっぷりにふるまう頼れそうな人に「お任せ」してしまう「post-truth politics」(事実や真実が重視されない政治)の時代に入ったとも言われますが、あきらめずに対話を広げていかなくてはいけないと思っています。そして、その対話のもとになる姿勢が「リスペクト(respect)」ということで、「市民連合」は「リスペクトの政治」に変えようと表現しています。しかし、そもそも「リスペクト」のニュアンスがただ「尊敬する」とか「敬意を表する」だけでないようで、ネット検索してみました。
こちらの情報が分かりやすく、英語のニュアンスとして以下の意味合いも含まれるということです。
●相手の発言や相手そのものを受け入れる
●相手の事や相手の発言を否定しない
●相手を認める
 「異なる意見で議論は交わすし主義主張は違う、けれども立場は平等であり続ける。そういった柔軟な気持ちがリスペクトには込められています」ともありました。

 SEALDsの若者たちがこのような姿勢をとっていたように思います。SEALDsは解散してしまったけれど、メンバーは社会人になったり新しい学びの場でそれぞれのやれる活動をスタートしています。
「市民連合」も元メンバーが中心を担っているようです(諏訪原くん等)。奥田愛基くんが代表をつとめている市民のためのシンクタンク「ReDEMOS」は、年末にウェブサイトを充実させ、引き続きイヴェントの主催や動画の発信等を行っていくとのことです。「ReDEMOS」のfacebookウェブサイト、YouTube 動画の「Re:TV」をチェックしてみてください。
 また、「SEALDs POST」でもいろいろな情報が発信されています。核兵器禁止を求めるヒバクシャ国際署名のキャンペーンリーダーになっている林田光弘くんもこちらで記事を書いています(こちら)。
 このような新しい感覚の取り組みにも学びながら、私たちのネットワークも地道に行動を積み重ねていきたいなと思っています。

【みんなの声】2016/12/17ネットワークのつどいに寄せられたひと言集より(2)

2017-01-14 23:25:13 | みんなの声
<管理人より>
「生協だれでも9条ネットワーク」の12月17日のつどいに寄せていただいた皆さんのひと言集の(2)です。
(1)はこちら

<J.Oさん>(OB・男性)
 グローバリズムの中での協同組合の役割を考えています。格差社会の是正をトリクルダウン方式で行えないのは明らかになって来ました。ネパールの経験では、国が位置づけて市民参加型の協同組合作りを行う動きが出てきました。
 それにしても安倍政治も行くところまで行ってしまった感じがします。南スーダンでの駆け付け警護、「戦争法」にもとづく米軍との合同訓練、TPPの強行採決、国連での核兵器廃絶法制化への反対、パリ議定書の批准遅れ、サービス産業・過労死の放置、日銀の金融緩和政策の破綻、原発再稼働など、どうなっているのかという感じです。
 そんな中、いよいよ総選挙でしょうか。私たちの運動の成果をみせたいものです。

<M.Yさん>(OB・男性)
 国会行動などの参加者をみると若い人の参加が多く有りません。仕事の関係で間に合わないということもあると思いますが、何らかの行動、学習をしていかないと意識が薄れてくると思います。現職の職員の方々が参加できるような学習会などの企画が必要かと思います。

<K.Sさん>(OB・男性)
 「生協九条の会・埼玉」の事務局長を2016年から担っています。やはり若者層にどのように働きかけるのかが課題です。これまでは「生協OB九条の会・埼玉」の名称だったのですが、そこからOBを削除して、現在はOB層に加えて、現役の労組員と組合員にウイングを広げようとしています。具体的にはコープネット労働組合や組合員の平和グループへの働きかけを行っています。
 埼玉県では2011年の東日本大震災以降、反原発の集会などに、九条の会や弁護士会などとともに県生協連がつなぐ役割を継続してきました。2016年度のオール埼玉総行動では戦争法廃止や反原発を掲げて、実行委員会形式で一万人規模の大集会を4回に渡り成功させてきましたが、その場でも県生協連の役割が必要とされてきました。
 集会などの参加者が一時期より減っている傾向はありますが、学習で力をためていきたい。場合によっては埼玉と東京の九条の会が協力して学習会を設定するなども考えていくべきと思います。

【みんなの声】2016/12/17ネットワークのつどいに寄せられたひと言集より(1)

2017-01-12 20:07:24 | みんなの声
<管理人より>
「生協だれでも9条ネットワーク」の12月17日のつどいについては既に報告していますが、参加集約の際に寄せていただいた皆さんのひと言(当日発言を含む)を何回かに分けてご紹介させていただきます。

<K.Oさん>(OB・男性)
 私たちに求められていることは、憲法を実態にあわせて変えることではなく、実態を憲法に近づけていくこと、戦争武力を放棄し平和宣言ができる政治に変えることができる信念を持って、行動を続けていくことだと思います。「生協だれでも9条ネットワーク」に一人でも多くの仲間が参加して、今後も継続して憲法を守る平和行動を広げていきましょう。

<M.Mさん>(OB・女性)
 国会前集会では身動きできないぐらいびっしりの時は、スピーカーからのお話を立ったままじっと聞いているのが大変でした。それでも、政党、大学の先生、沖縄の人、ママの会の人、総がかりの人、どの方のお話も,「どの子も殺さない、殺させない」など、「そのとおりだよね」「そういうことなんだ」と心に落ちるお話で、「来てよかった」と思いました。
 シールズの奥田愛基さんのお話をこの集まりで1回聞きました。あとで、奥田さんが、ラジオで「いじめを受けて苦しかったら、その場所から離れていいんだよ」と聴いて、奥田さんは実際にそこから離れて南の島に行ったという人だと知りました。
今も、「戦争させない。9条壊すな総がかり行動実行委員会」の呼びかけは続いています。シールズはなくなり、頼れなくなった気がして寂しくなりましたが、年配者も、まだ集まって、駆けつけ警護、年金改悪に怒って「そうだ!いつまで国民をだますつもり?」と思いながらじっとお話を聞いています。愛基さん、見ていてね。

<N.Fさん>(生協組合員・女性)
 今月こそはと思いつつ、なかなか国会前も行けないことが多くなっていてすみません。微力にさえもなれていない私ですが、でも私にとってこのネットワークの存在が、考え続けていくこと、そして周りの人に問題を伝えていく気持ちの強い支えになっています。またよろしくお願い致します。

<大久保 厚さん>(OB・男性)(当日発言)
 『日本会議の全貌』という出版物などを参考にしての発言になりますが、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が憲法改正と国民投票を射程にして、「私たちは憲法改正に賛成します」との署名に取り組み、すでに725万筆を達成しています。神社に署名コーナーを設置している事例が数多くあります。これらは九条の会を意識した、左翼に学ぶ取り組みだとのこと。署名用紙には名前と住所と電話番号を記入するようになっており、憲法改正のための国民投票の準備と考えています。
 さらに、同会は日本の小選挙区300のうちすでに250区で設立されています。その運動母体は神社本庁であり、傘下の神社に8万部の機関紙を無料で配布しています。すでに日本の都道府県議会議員の何割かが日本会議のメンバーであり、国会のみならず、地方議会への影響力拡大を狙っています。

※大久保さんからは、12/17に市川市で開催された『日本会議の全貌』(花伝社)を出版した俵義文さんの講演会の報告を寄稿いただいており、先にご紹介させていただいています。→こちら