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「生協だれでも9条ネットワーク」

日本国憲法と平和主義、民主主義を守る活動を進める生協関係者のネットワークのブログです

2016/12/17 “生協だれでも9条ネットワークのつどい”のご報告(その4)原田裕子さん報告レジュメ

2017-01-09 23:59:21 | 参加報告
2016/12/17“生協だれでも9条ネットワークのつどい”のご報告(その3)の記事はこちら



【『憲法カフェ in わこう』の取り組みから(報告者:原田 裕子)】

 私は、昨年の「日本生協連友の会」の席上で、連絡担当の藤原さんからネットワークの紹介を受け、7月~9月の国会行動に参加しました。会員支援本部の元同僚が「たくさんの人たちが国会に行っているけど、どんな人たちなのだろうね?」と言うので、「一度自分の目で見てみたら?一緒に行こうよ」と誘いました。
 茨城から通っている「SAORI東京」の生徒さんは、「国会に行きたいけど一人では心細いからと教室が終わるまで待っている」と6時まで私の仕事の終わるのを待ち一緒に参加しました。その当時、国会を包囲した参加者の熱気は今でも忘れられません。
 その後も藤原さんから、毎月「19日の行動」の案内と情報がこまめに配信され、毎回国会に集まった仲間の映像をフェイスブックで見ながら元気をもらっています。継続して参加されている諸先輩方や懐かしい顔ぶれに脱帽です。メールアドレスを登録すれば情報が提供され、気軽に誰でも参加できるネットワークの活動スタイルは素晴らしいし、それを支える方々の地道な取り組みの継続に敬意を表します。
 なかなか「19日行動」に参加できていない私ですが、「日本国憲法を守りたい!」という思いから地域で始めた「憲法カフェinわこう」の取り組みを紹介したいと思います。

あすわか「明日の自由を守る若手弁護士の会」の「憲法カフェ」って?
 黒澤いつきさん「あすわかの共同代表」(パネラーとしての発言から)
2012年4月自民党の憲法草案が出て、最大の危惧を持って2013年1月「あすわか」を立ち上げる(弁護士歴15年以下の300名)フェイスブックやブログなどSNSで発信活動を行い、「知識という武器を持って、自分の頭で考える主権者になろう」と今までの学習会とは異なる「憲法カフェ」活動を進め、全国に大きく広まっている。
(2016.1「戦争法廃止、辺野古新基地建設阻止の国民的協同を」『連帯・共同21』シンポ)

わたしの「憲法カフェ」との出会い(あすわかのフェイスブックで興味を持つ)
 2014.4 高円寺の「café garage Dog berry」で開催された「ワインサロン憲法」
 オーナーでミュージシャンの島 昭宏弁護士(東京)とソムリエ試験講座元講師の肩書・武井由紀子弁護士(横浜)が講師。イタリアワインとチリワインにおつまみ付のサロン。武井弁護士は、商社に勤務中はワインの買い付けで海外を飛び回っていた。後に「OVERSEAs」(安保法制に反対する海外在住者・関係者の会)を立ち上げる。紙芝居「フランス革命をおとぎ話風にアレンジして立憲主義を解説(憲法は王様を縛る)

和光市で「憲法カフェ」がしたい!
 2015.6 埼玉母親大会(埼玉会館)「憲法カフェ分科会」に参加。
 埼玉総合法律事務所の黒澤瑞希(みずき)弁護士と徳永美之理弁護士が講師。
資料:「わたしにできること」初級・中級・上級・達人(冒頭の写真の表を参照)
⇒ 上級:学習会を自分で企画
 保育園時代のママ友である小学校教師2人、保育士と私の4人が言い出しっぺとなる。あすわかHPから講師依頼。埼玉でなく東京弁護士会の和光市在住弁護士を紹介される。

2015.8 「憲法カフェinわこう」① (喫茶店の地下のスペース)
 講師はメンバーの教え子だった「東京法律事務所」長谷川悠美弁護士(登録2年目)。35年前の保育園時代のママ友で立ち上げたのだから、孫も一緒に子ども達を呼ぼう。
 「そもそも憲法って何?」「わたし達に関係あるの?」「平和主義」憲法前文を読む
  資料:2分でわかる「集団自衛権 ほぼ A to Z」

2015.11 「憲法カフェinわこう」② (地域センター)
 「日本国憲法」と「大日本帝国憲法」どこがちがうの?「主権」「平和主義」「人権」
 「自民党改憲案とは?」「安保関連法制のポイント」
  資料:「憲法が変わっちゃったらどうなるの?」~自民党案シミュレーション~

2016.3 「憲法カフェinわこう」③ (地域センター)
 「日本国憲法」が出来たころの話、押しつけられた憲法? ベアテ・シロタ・ゴードン
 「戦前の女性の権利」「現在の女性の権利」「どうすればジェンダー平等は実現できる?」
  資料:「イマドキの改憲のはなし」

2016.5 「憲法カフェinわこう」④ (地域センター)
 「絵本で憲法」子どもに絵本を読むことはどんな力が育つのでしょう 山崎翠さん
 「子どもに なぜ絵本を読むの?」「絵本の中に憲法の理念(精神)をみつける」
  個人の尊重13条、自己肯定13条、生存権25条、平和9条

2016.8 「憲法カフェinわこう」⑤ (公民館)
 「憲法と教育」「未来を開く 和光の教育・子育てのつどい」教職員組合と共催 
 「そもそも憲法って何?」「権力から人権を守るために、何が必要?」
 「学問の自由」「教育基本法の改正前と改正後」「教育勅語」「自民党改憲草案」
  資料:「王様をしばる憲法 ~憲法のはじまり」
  2部「地域学習 和光の昔を知ろう」「子どもの生活と地域に根ざした社会科授業を!」

2016.11 「憲法カフェinわこう」⑥ (地域センター)
 「沖縄の基地と憲法」「今、沖縄ではどんなことが起こっているの?」
 「米軍構成員による犯罪」:生存権、自己決定権 「基地」:所有権
 「日米安全保障条約」:日本のどこかに米軍を駐留させることを規定
  ※沖縄返還後、本土の基地は縮小したが沖縄の基地は拡大
  1952年:本土8:沖縄1 1960年:本土1:沖縄1 国土の0.6%の沖縄に74%の基地
  資料:朝日新聞社・教育特集「知る沖縄戦」(小学校・中学校の教材として無料配布)

(管理人追記)
藤原一也さんが、共同運営ブログ「連帯・共同21」で今回のつどいにふれた記事をアップされ、その中で原田さんの活動にとても共鳴できたと書かれています。
2016年12/25付けの記事はこちら

2016/12/17 “生協だれでも9条ネットワークのつどい”のご報告(その3)

2017-01-09 23:49:30 | 参加報告


2016/12/17“生協だれでも9条ネットワークのつどい”のご報告(その1)の記事はこちら
2016/12/17 “生協だれでも9条ネットワークのつどい”のご報告(その2)山本邦雄さん報告レジュメの記事はこちら

<管理人より> 藤原一也さんによる全体のご報告の続きです。

2)原田裕子さんの話題提供から

 続いてネットワークメンバ-の原田裕子さんから「『憲法カフェ in わこう』の取り組みから」と題して報告がありました。(レジュメ参照=次に記事アップします)

 「あすわか」(あすの自由を守る若手弁護士の会)メンバーの黒澤いつきさんによると、「あすわか」は2012年4月に自民党憲法草案が出たことから、危惧を覚え、2013年1月に弁護士歴15年以下の300名で立ち上げたとのこと。「知識という武器を持って、自分の頭で考える主権者になろう」と「憲法カフェ」の活動も始めました。

 原田さんは「あすわか」のフェイスブックでこの活動に興味を持ち、埼玉県で2014年から「憲法カフェ」の活動に参加し、自ら行動して、地元で子供たちの保育園時代のママ友と呼びかけ合って、憲法カフェを企画・主催しています。2015年には2回の企画テーマ、「そもそも憲法って何?」、日本国憲法と大日本帝国憲法の違いは?」、2016年度には4回の企画テーマ、「日本国憲法が出来た頃の話」、「絵本で憲法」、「憲法と教育」、「沖縄の基地と憲法」と粘り強く自分の頭で考える活動を続けて来ました。

 また、原田さんは会場で憲法改悪阻止のために、何をすればいいの?と呼びかけた一覧表を提示し、メディア、アピール行動、学習会、宣伝ツールなど様々な行動における「初級、中級、上級、達人」のレベルについても話されました。

(管理人追記)
 原田裕子さんは昨年3月、「辺野古・高江訪問ツアー」に参加し、生協の「沖縄戦跡めぐり」でもお世話になっているガイドの下地さんの説明で沖縄の基地をめぐったとのことです。その時の報告を写真を中心に共同運営ブログ「連帯・共同21」に寄稿されています。
→その記事はこちら