【参加報告】4/20市民連合｢あたりまえの社会を考えるシンポジウム―貧困･格差の現場から―｣(寄稿)

<管理人より>
　こちらでも情報提供していた4/20市民連合主催のシンポジウムの参加報告を、Ｋ．Ｍさんからご寄稿いただきました。以下にご紹介いたします。
【参加報告】市民連合｢あたりまえの社会を考えるシンポジウム―貧困･格差の現場から―｣
　4/20(金)の仕事帰りに北とぴあ さくらホールに向かったが18：30の開会には間に合わず、シンポジウムの途中からの参加となった。（シンポジウムの全体については、市民連合のＨＰに開催報告の記事があるのでそちらを参照してください。→こちら）
　その開催報告にあるように｢あたりまえの社会を考える｣このシンポジウムは、｢安倍政権以降の政治を具体的に構想する上で、貧困・格差の問題を継続して考えていくことの重要性を確認｣するものだった。安保法制の強行採決以降、｢安倍政権打倒｣ということに力を入れて国会前行動や街頭宣伝が積み上げられているが、やはり市民連合はその先を考えているんだなぁと感心。
　前川さんの発言の途中からの参加となったが、私がメモした内容から少しご紹介する。
●元文部事務次官の前川喜平さん：学ぶことに確信がもてない問題がある。高校の数学は必修からはずしたらどうかと言ってきた。現場では小中学校段階の数学を高校で教えていたりする。その人その人にふさわしい内容が必要。希望をもてなければ学ぶ意欲を継続させることは難しい。学ぶことの意味付けや意欲がもてないとドロップアウトしていってしまう。

●NPO法人しんぐるまざあず･ふぉーらむ理事長の赤石千衣子さん：非正規の働き方は年収100～150万円。一家を支えている正社員は400～600万円で、この間は日本では崖のように道がない。ラッキーな人はいるがルートがない。デパートの売り場のチームリーダーも非正規で正規になるには年齢制限があってダメで転職したいということがあり、会社側ももったいない。ルートをどうつくるか？一方では労働者が不足している。夫の配偶者控除の100万円を超す女性の働かせ方を起業に用意させる必要がある。生協も100万円以下でパートを働かせている(うわっ、言及されてしまった！)EQUITASで最低賃金1500円要求を掲げているが、どういうことになるのか？企業はレジ打ちなど安くて使える仕事、無駄なサービスは期待できなくなるだろう。そういう社会も含めて、ジェンダー平等の社会のイメージをつくっていく必要がある。
●活動家･作家の雨宮処凛さん：時給が1500円、年収240万円になったら何をしたいと聞くと、病院や歯医者に行きたい、処方通りの薬を手に入れたいという声が多い。貧困者は保険証ももっていない人が多い。医療へのアクセス保障がまず必要。家賃負担も重いが賃貸物件契約の際は保証会社に7000円も毎月払わなければいけない。高齢者もはじかれる。一人あたりの介護は４年10か月で5461000円かかるというデータがあるが、なしくずし的に介護突入し介護離職する女性が多く、｢利根川心中｣などの悲劇も起きている。貧困対策をパッチワーク的につなぎ合わせていく必要がある。

●下野新聞真岡総局長･山崎一洋さん：子どもの貧困について取材するプロジェクトの中で取材すると｢うちの子なんにもワガママ言わないいい子なのよ｣と言うお母さん。それが異常で子どもに意欲がない。世知辛いことも多く、生保問題を書くと何もせいないでお金もらってずるいとクレームがくる。その人自身も非正規でつらいのに金持ちには批判が行かない。社会全体のもみほぐし、つなぎ直しが必要。国会前でコールをしてもスカッとできない。貧困問題はどこまでシンパシーをもって助けてあげなければいけないの？という人が多い。｢能力に応じて教育を受ける権利｣があると言われるが能力がないなら仕方がないねという社会で、戦前からの意識がそのまま残っている。広く重く苦しいテーマ。隣人に対して引き受けていかなければならないが、どう引き受けていけばいいのか？これができなければ未来がない。多くの人に四方八方から取り組んで欲しいし、政策にしろと突き上げてほしい。連載を｢希望って何ですか｣にしたが、そういう問いがなくなるといい。

　コーディネーターの東京大教授の本田由紀さんも熱弁をふるい(メモの紙がなくなって･･･m(_ _)m)、最後に一巡して終了。全体の司会は市民連合の諏訪原健さん(元SEALDs)で、締め括りに参加者は約1000名だったと報告してくれた。聞き応えがあるシンポジウムだった。
　抗議行動への参加が続くが、このように考える場への参加もしながら息長く続けられるようにしたい。写真はデジカメを忘れて遠くからガラケーで撮影したものを１枚送ります。

※冒頭の写真は、協賛の総がかり行動実行委員会のＨＰより→こちら
※生協労連が動画をアップしています。→youtube版はこちら

【参加報告】4/14｢アベ政治を許さない｣キャンドル･デモ(寄稿)

<管理人より>
　4/14｢アベ政治を許さない｣キャンドル･デモの参加報告を、Ｋ．Ｍさんからご寄稿いただきました。以下にご紹介いたします。（３点の写真もいただきました）
【参加報告】4/14｢アベ政治を許さない｣キャンドル･デモ
　4/14国会前大集合の日、土曜勤務だった私は18:00からの澤地久枝さん呼びかけのキャンドル･デモに参加。小さいエリアだったが雨が降ったりやんだりの中、警察の規制がかかるほどの参加者がLEDキャンドルを掲げた様子に胸が熱くなった。スピーチと無言でキャンドルを掲げての抗議を繰り返す。昼間はスピーチとコールを繰り返す抗議行動と対照的でこれもいい。約500人の参加があったとのこと。


　スピーチは澤地久枝さん、憲法学の清水雅彦さん(日体大教授)、落合恵子さん、ドイツ語翻訳者の池田香代子さん。池田さんはナチス関係の翻訳もしたが、ユダヤ人を殺すことを決めた会議にはヒットラーは出ていない。ヒットラーの考えを忖度をした人たちが決めた。ユダヤ人だけでなく障害者、さらにお風呂が極端に嫌いな人など普通の行動ができない人もナチス信奉者が密告して死に追い込んでいった。忖度と密告が怖ろしいのだと話したことが印象に強く残った。世界に冠たるドイツ民族の社会に不要な人間は抹殺することが正義になってしまっていた。新自由主義の席巻で経済効率の悪い人は排除されて当然という意識の蔓延が重なってぞっとした。

　それと澤地久枝さんが掲げる｢安倍政治を許さない｣の揮毫にはみんなが持っているのとは違って、｢兜太｣の記名と落款が押してあった。澤地さんが兜太さんに書いてもらった本当の揮毫を持って参加されているんだなぁと、亡くなった兜太さんの思いもここにある気がした。先人の皆さんの想いも引き継いで行動していかなくてはと気持ちが引き締まった。キャンドル･デモもよいですね。

<藤原一也さんのfacebookより>　
※毎月の｢アベ政治を許さない｣行動に参加され、この日は総がかり行動実行委員会の時間帯に参加の後、キャンドル･デモにも参加されました。以下の写真も藤原さん撮影分。
「安倍政権はこの静かだけど強い怒りを感じ取ることはないだろう。そして市民への嘘は安倍政権の命取りに…」


※｢毎日新聞｣4/14付け：国会前デモ「キャンドル」で沈黙の抗議の記事は→こちら
※共同運営ブログ｢リベラル２１｣の小原紘さんによる4/21付け記事｢韓国のローソクデモがわが国に与えた影響｣も大いに参考になります。→こちら

【参加報告】｢安倍政権は退陣を！あたりまえの政治市民の手で！0414国会前大行動」(寄稿)

<管理人より>
　「安倍政権は退陣を！あたりまえの政治市民の手で！0414国会前大行動」の参加報告を、東京カズちゃんさんからご寄稿いただきました。以下にご紹介いたします。（４点の写真もいただきました）
【参加報告】｢安倍政権は退陣を！あたりまえの政治市民の手で！0414国会前大行動」
　4/14(土)はどんよりしてひんやりする天気のもと、"安倍政権は退陣を！あたりまえの政治市民の手で！"「０４１４国会前大行動」へ参加した。３万人が集まったと報告が最後の方であった！｢生協だれでも９条ネットワーク｣も、普段来ないＳさんが牛久から足を運び、現役も３人が集った☺

　政党から長妻昭(立憲民主党)、志位和夫(共産党)、又市征治(社民党)の３氏が発言した。最も激しくスピーチしたのは金子勝先生で、「文書の改ざんは民主主義社会の最も基本的なものを壊してしまった。安倍氏は史上最も劣った首相である」と発言した。その通りだと思う。
　14時から総がかり行動の主催で15時半まで集会があり、その後、未来のための公共とStand for Truthがバトンを受けて、「アベはやめろ」のコールの途中から「前へ」「前へ」となって何故このコールなんだろうと思ってたら、警察の規制線が"決壊"して国会前の車道に人が溢れ出たからだった❗

　2015年8月30日(日)に国会前の警察の規制線が決壊して人々が車道を埋め尽くして以来だろうか。高田健さんもスピーチで「人々の想いが表現された形になった」と決壊に触れていた。
　安倍政権もいよいよ"詰み"が近づいていると多くの参加者が思ったのではないだろうか…⁉


<藤原一也さんのfacebookから>
　4月14日の国会正門前は、３段階で抗議行動がありました。最初は総がかり行動実行委員会が進行し、続いて未来公共やStand for Truth がマイクを持ち、夕方からは澤地さんらが呼びかけた韓国に学ぶキャンドルデモでした。どの行動も表現の違いこそあれ、怒りが渦巻き安倍政権の政治責任を問うものでした。国会正門前だけでも５万人(のべ)が参集しました。｢生協だれでも９条ネットワーク｣からは２０人が参加しました。改ざん、隠ぺい、嘘だらけの安倍政権は退陣しかない！

※TBSテレビの4/14の｢報道特集｣の動画情報は→こちら
＞｢主催者側は午後５時までにのべ５万人が集まったとしています｣
決壊の様子、ヘリからの撮影画像もあります。
※リテラの4/14付け編集部による記事｢「安倍はやめろ」抗議デモが2015年以来の事態に！ デモ封じ込めの鉄柵も決壊し国会前を埋め尽くした怒りの声｣は→こちら
＞主催者発表によると、参加者数はのべ５万人。しかも、本日は札幌や名古屋、大阪、福岡など全国各地で同じようにデモや抗議集会が開かれており、これらの参加者の総数はかなりの数となるだろう。
※共同運営ブログ｢連帯共同２１｣の4/14付け藤田観龍氏の｢国家の私物化許さない　あたりまえの政治を市民の手で｣の記事は→こちら
※生協労連がアップされた動画は→こちら

【参加の呼びかけ】１９日行動、【情報提供】4/20市民連合シンポジウム

<管理人より>
｢森友学園疑惑徹底追及！安倍内閣は総辞職を！国会前連続行動｣の参加の呼びかけ企画の続報と、4/20市民連合シンポジウムの情報です。

【参加の呼びかけ】｢森友学園疑惑徹底追及！安倍内閣は総辞職を！国会前連続行動｣
と　き：４月１９日（木）１８：３０～
　　　　４月２６日（木）１８：３０～
ところ：衆議院第２議員会館前
主　催：｢戦争させない・９条壊すな！総がかり行動実行委員会｣
※総がかり行動実行委員会の行動予定の記事→こちら（変更の可能性があるので最新情報は公式サイトをご確認くださいとのこと）
※｢生協だれでも９条ネットワーク｣の幟旗は１７：３０頃から衆議院第２議員会館前に立てます。何かの際の連絡は藤原携帯までお願いします。
※国会周辺図

【情報提供】市民連合｢あたりまえの社会を考えるシンポジウム－貧困・格差の現場から－｣
日時：４月２０日（金）１８：３０～（１８時開場）入場無料
シンポジスト：前川喜平さん　雨宮処凛さん　赤石千衣子さん　山崎一洋さん
コーディネーター：本田由紀さん
場所：北とぴあ さくらホール
※北とぴあ アクセス
主催：安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合
協賛：戦争させない・９条壊すな！総がかり行動実行委員会
※市民連合のＨＰの記事→こちら

【参加報告】｢#0406官邸前大集合 全部明らかにしてください 森友学園公文書改ざん問題の真相解明を求める緊急行動｣(寄稿)

<管理人より>
Ｋ.Ｍさんより官邸前抗議行動の参加報告の寄稿がありました。以下、ご紹介します。写真もＫ.Ｍさん撮影のものです。
【参加報告】｢#0406官邸前大集合 全部明らかにしてください 森友学園公文書改ざん問題の真相解明を求める緊急行動｣
　4/6(金)仕事の後、プラザエフ女子３人組で｢Stand For Truth｣主催の｢#0406官邸前大集合 全部明らかにしてください 森友学園公文書改ざん問題の真相解明を求める緊急行動｣に参加。丸の内線の国会議事堂前駅３番出口から地上に出たがまだ早い時間で首都圏反原発連合主催の｢0406再稼働反対首相官邸前抗議行動｣をやっていて、こちらの行動から続けて参加したのでスピーチエリアの台の近くで声を上げることができた。小熊英二さんの著書『首相官邸の前で』の内容を思い出しながら、3.11からの金官行動から始まった新しい感覚のデモのルーツを体感。SEALDsも彼らからも学んでスタートしたんだよなぁ。

　ドラムとともに｢〇〇原発、再稼働反対｣｢原発ゼロを撤回するな｣｢原発ともども安倍もやめろ｣と用意していった鈴を鳴らしてコール。テンポが速いので鈴だけだったりしたが、徐々に口が追いつくようになった。合間に再稼働合格が出された柏崎刈羽原発反対運動をしているばぁちゃんが官邸前行動で元気をもらって頑張るので支援をとか、スピーチタイムが入るのがいい。

　19:30にスムーズに｢Stand For Truth｣に交代。参加者もプラカードを持ち替えて続けて参加する人が多い。司会は諏訪原さんだった(生協労連の動画で確認！)。女子学生の慣れていない感じのコールもいい。スピーチエリアに入れた甲斐があって、何人ものスピーチを聞くことができた。政党からは立憲民主党の福山さん、共産党の小池さんと吉良さん、社民党の福島さん、ということでみずほさんのスピーチで抜けて四ツ谷に移動。ジョナサンで定食セットの夕食をして解散。
　この３人組での行動参加は初めてだったがなかなか楽しかった。お二人からも感想を寄せてもらったので、あわせてお読みいただきたい。

●chabochanさん
　｢Stand For Truth｣の集まりには初めて参加しました。スピーチエリアにいても遠くのコールエリアのコールが力強く聞こえます。集まる年代も最近また老若男女とても幅広くなっているようで、心強く感じました！有名な議員さんと並んで無名の方々のスピーチがいいですね。
　感想を記すのが遅くなっているうちに、日々次々とひどい話が明らかになっていますね。本当に放っておけない状況になってきました。特に自衛隊の日報隠しは、命を軽んじていて絶対許せません。一人でも多くの国民が現政権の問題の大きさに気づいて欲しいと切に思います！

●黒猫招きさん
「今回は早い時間から未だ残っている権利を行使してきました。今が正念場。まずは、政権交替。国民を馬鹿にするな～～～」



※生協労連が動画をアップされています。→こちら
※共同運営ブログ｢連帯･共同２１｣4/7付けの岡本敏則さんの記事→こちら
※｢朝日新聞デジタル｣の記事→こちら