「生協だれでも9条ネットワーク」

日本国憲法と平和主義、民主主義を守る活動を進める生協関係者のネットワークのブログです

【みんなの声】「2・19国会前集会を振り返って」(寄稿)

2018-02-26 23:59:05 | みんなの声

<管理人より>
「安倍9条改憲NO!森友・加計疑惑徹底追及!戦争煽るな!安倍内閣退陣!2・19国会議員会館前行動」には1,800人が集まり、「生協だれでも9条ネットワーク」と「生協九条の会・埼玉」から14人が参加しました。山本邦雄さんから「2・19国会前集会を振り返って」というご寄稿をいただきましたので、以下にご紹介いたします。
【2・19国会前集会を振り返って】
 2月20日戦後俳句を牽引した金子兜太さんが亡くなった。98歳だった。戦後は反戦平和を貫き通し、戦後70年の夏には作家の澤地久枝さんの依頼で「アベ政治は許さない」というスローガンに筆をふるったことは記憶に新しい。そして毎月3日、亡くなる前日の2・19集会でもこのプラカードを持って多数の人が参加していた。
 それにしても最近の安倍政権の暴走、無責任極まる答弁は目に余る。森友問題然り、今国会の最重要法案と言われている「働き方法案」での不適切なデータ問題などは仮に野党が追及しているように捏造であれば企業に例えれば数字を改ざんした粉飾決算を株主総会に提出するようなものであり、明らかに犯罪行為になる。
 こんな劣悪な政治がまかり通る日本にした現政権の責任を厳しく追及するとともにこれを容認するかのような報道のあり方など、国民一人一人がこの嘆かわしい現実を直視することを迫られているのではないか。「改憲」については当然いろいろな考え方、意見があると思う。世論調査では9条改憲反対はほぼ過半数、改憲を急ぐべきではないは70%をこえているなかで安倍政権は今年中の国会発議を強行する構えだ。「これ以上国民を愚弄するな!」「恥を知れ!」と言いたい。異なった考え方があったにしてもこんなデタラメな政権による改憲は絶対許してはならないという一致点で行動することが今、求められているのではないか。
-水脈の果炎天の墓碑を置いて去る-
 これは金子兜太さんが1946年トラック諸島を引き上げるとき艦上から遠ざかる島々を見詰め亡くなった仲間のためにも絶対に戦争はしてはならない、平和な日本をつくろうと万感の思いで詠んだ句であり、多くの人が共鳴し涙したと聞いている。戦後の日本は、紛いなりにも戦争をせず、平和を貫いてきた。「安倍晋三さん、国会での官僚が書いた原稿を読み上げるような答弁はもう聞きたくもないがアンタに知性と良心があるならば日本の首相としてこの句に込められた思いをどう受け止めるか」を真剣に問いたい。そして私たち市民は金子さんが揮毫した太字の「アベ政治を許さない」のプラカードを掲げ、国会前で、全国各地で抗議し続けるだろうことを申し添えておく。

 以上、2・19国会前集会、及び集会後の参加者による懇談会の内容を振り返っての私なりの感想とささやかな決意を記しました。
山本 邦雄


※冒頭の写真は藤原一也さんのfacebookよりいただきました。以下、藤原さんの記事からのコメントです。
「東大の本田由紀先生が指摘された安倍首相の“醜い人間観”を認めるわけには参りません。諦めずに勝つまで闘うぞ!安倍9条改悪を許さない!」
※「戦争をさせない1000人委員会」の報告記事→こちら
※生協労連がyoutubeにてライブ配信されたとのことです→こちら
※本田由紀東京大学教授「安倍政権のデタラメぶりをぶった切る怒りのスピーチ」→こちら
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【情報提供】「立憲主義を取り戻す!9条壊すな!戦争させない2・26埼玉大集会」

2018-02-23 23:20:47 | 情報提供

<管理人より>
 先に19日行動とともに情報提供をしていましたが、「オール埼玉総行動」のfacebookにチラシ画像がありましたので、あらためてお知らせいたします。
【情報提供】「立憲主義を取り戻す!9条壊すな!戦争させない2・26埼玉大集会」
と き:2月26日(月)18:30~
ところ:埼玉会館大ホール
    (JR浦和駅西口徒歩6分) ※アクセス→こちら
主 催:「安保関連法」廃止!集団的自衛権行使容認「閣議決定」撤回を求めるオール埼玉総行動実行委員会
講 師:中野晃一さん(上智大学教授)
[連帯挨拶]
・後援団体・政党、他
[特別報告]
・地域活動交流、他

※「オール埼玉総行動」のfacebookの簡単報告記事→こちら
※「オール埼玉総行動」のfacebookで紹介された「レイバーネット」の記事→こちら
※「オール埼玉総行動」のfacebookで紹介された「レイバーネット」のダイジェスト動画→こちら
※「春夏秋冬」の動画「【中野晃一教授が安倍改憲破綻させるための戦法を述べる】内容よりも、”安倍、嫌だね~”で国民一致して、発議を阻止」→こちら
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【参加報告】東都生協での「憲法カフェ」に参加して(寄稿)

2018-02-20 23:59:32 | 参加報告

<管理人より>
 chabochanさんより初めてのご寄稿です。この間、東都生協で開催されている「憲法カフェ」に参加した感想を寄せていただきました。以下、ご紹介いたします。
【参加報告】東都生協での「憲法カフェ」に参加して
 昨年末から今年初めにかけて、地元近辺で開催された東都生協ブロック委員会やサークルの「憲法カフェ」に、組合員として3回程参加してきました。いずれも小規模ながら、初めて顔を合わせる方々と思いを共有しつつ、新しい視点を見つけたりとてもよい機会になりました。
●1/23練馬区中村ブロック委員会『今、憲法を学びましょう』(この企画のチラシが冒頭の写真)
 長尾詩子弁護士を囲んで約10名で、最初にイラストの可愛い絵本『あなたこそ、たからもの』の朗読の後、憲法の個人の尊重→幸福追求権、社会権→生存権、それらとつながっている前文と九条の戦争放棄・平和主義についてお話を。
 その後自民党改憲草案を詳しく読み、「みんなお国の為ってことよね?こわいね!」と語り合いました。また新たな9条自衛隊書き込み案については、安保法制に続いて違憲の追認であること、「書かれていない」ことによる「抑止力」がなくなる危険、そもそも改憲より先に外交努力こそすべき!などのお話がありました。
 そしてこれから想定される改正へのスケジュール~憲法審査会を経て国会発議が今年5・6月頃、60~180日の広報の後国民投票がもう今秋か冬!国民投票には広報期間の短さ、運動資金上限、最低投票率・有効投票数なし等々たくさんの問題点があるとのこと。とにかくまず何より「発議をさせないこと」だと。本当にそう思います。
 絵本『あなたこそ、たからもの』で語られていた「こじんのそんちょう、にんげんらしくいきること」の大切さ、と現憲法の関係が再確認できる会でした。
…参加者に「練馬九条の会」の方がいらして、個人的に、初めて地元で活動してらっしゃる方に会うことができてよかったです。また、主催の生協ブロック委員会のお一人から声をかけられてびっくり…10年以上昔の長男小学生時代のお友達のママでした。いろんな方がいろんなところで頑張っているんだな、と心強く思いました。
●昨年末参加した阿佐ヶ谷でのカフェ
 「私、昔から憲法が大好きなんです」という若い女性がいたり、「デモ等も必要だが何か他の手段もと思い、今『小説』を書いている」という元ライターの男性も。「平和主義っていうと平和の為の戦争も必要だ、と言われてしまう。だから僕は『戦争をしない主義』と言う」という言葉が印象的でした。
 こちらの講師は、「明日の自由を守る若手弁護士の会(あすわか)」の青龍美和子弁護士。パワポの紙芝居等を交えとても解りやすいお話で、老若男女15人程の参加者も全員発言し活気ある会でした。

 企画を主催する「運動上級者」にはなかなかなれそうにない私ですが、これからもいろいろな方とお話をしながら考えを深めて、少しずつ発信できるようになりたいと思います。

※下の写真は、絵本『あなたこそ、たからもの』の表紙画像。
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【参加の呼びかけ】「安倍9条改憲NO!森友・加計疑惑徹底追及!戦争煽るな!安倍内閣退陣!2・19国会議員会館前行動」、ほか

2018-02-17 23:59:26 | 参加のよびかけ

<「生協だれでも9条ネットワーク」世話人会>
 自民党の憲法改正推進本部は安倍首相の意向を受け、衆参両院の憲法調査会に提示する党の改憲案を3月25日の党大会までに取り纏めるよう議論を進めています。(東京新聞2月10日)
 安倍内閣が自らの政治日程の都合から「切迫性を欠く自衛隊の明記」を進めることは主権者たる国民に対して失礼千万です。実に憲法9条の正念場です。
 私たち「生協だれでも9条ネットワーク」は、1月30日の市民連合シンポジウム「あたりまえの政治を取りもどす」、2月3日の澤地久枝さん呼びかけの国会正門前行動、2月10日の「ストップ安倍暴走政治!2.10市民と野党の大街頭宣伝」などに参加しました。
 引き続き「安倍改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」、いわゆる3千万署名への取り組みとともに、生協の仲間に幅広く呼びかけていく、これからの私たちの活動の進め方についても世話人会で具体化を急ぎたいと思います。
 そして、総がかり行動実行委員会や安倍9条改憲NO!全国市民アクションなどの行動提起に応えて行きましょう。
2018年2月14日
「生協だれでも9条ネットワーク」世話人会

【参加の呼びかけ】「安倍9条改憲NO!森友・加計疑惑徹底追及!戦争煽るな!安倍内閣退陣!2・19国会議員会館前行動」
と き:2月19日(月)18:30~
ところ:衆議院第2議員会館前を中心に
主 催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
   安倍9条改憲NO!全国市民アクション実行委員会
※総がかり行動実行委員会の行動予定の記事→こちら
※「生協だれでも9条ネットワーク」の幟旗は、17:30頃から衆議院第2議員会館前に立てます。何かの際の連絡は藤原携帯までお願いします。
国会周辺図

【情報提供】「立憲主義を取り戻す!9条壊すな!戦争させない2・26埼玉大集会」
と き:2月26日(月)18:30~

ところ:埼玉会館大ホール
    (JR浦和駅西口徒歩6分)
主 催:「安保関連法」廃止!集団的自衛権行使容認「閣議決定」撤回を求めるオール埼玉総行動実行委員会

※下の写真は藤原一也さん撮影。
「2月10日の市民連合「ストップ安倍暴走政治!市民と野党の大街頭宣伝」は立憲民主党、社会民主党、日本共産党から海江田、又市、小池の各氏が街宣しました。憲法に則り嘘のない国会論議を望みます。とりわけ憲法9条を改悪させたい安倍首相の嘘を見抜きましょう!」

※生協労連によるyoutube配信→こちら
 登壇者は以下(敬称略)。
海江田万里(立憲民主党)、又市征治(社会民主党)、小池晃(日本共産党)、山口二郎(市民連合)、町田ひろみ(安保関連法に反対するママの会)、谷虹陽(未来のための公共)、大江京子(法律家6団体連絡会)、佐藤学(安保関連法に反対する学者の会)、池田香代子(九条の会)、高田健(総がかり行動)、菱山南帆子(総がかり行動)
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【参加報告】1/16長谷部恭男先生×石田勇治先生トークイベント「緊急事態条項の先はどこに向かうか?」後編

2018-02-15 00:20:58 | 参加報告

【参加報告】1/16長谷部恭男先生×石田勇治先生トークイベント「緊急事態条項の先はどこに向かうか?」後編
※大久保厚さんからご寄稿いただきました。前編は、こちら
 長谷部教授からは、自民党改憲案は、発動の要件が曖昧で、歯止めがなく、発動の効果(内閣だけで法律を制定、改変できる)が強大過ぎる。これは国家総総員法に近いとばっさり断じて、いまはこれの条項を言う者はいない状況になった。いまの検討状況は、「憲法54条(解散後、及び総選挙後30日で特別国会)は厳格過ぎる」というものである。政府側の研究会では、正当な理由があれば、日数に拘ることとはない、趣旨は、解散権と招集権の濫用を抑止することにあるし、最高裁も選挙を無効とするはずはないという。
 もう一つは、衆議院の任期満了後の緊急立法の必要性が言われているが、「参院の緊急集会」を求めればよいことであると説明された。
 それでも緊急事態法は必要かという論議があるとすれば、どのように考えるかの論理を展開された。つまり「何が起こるかは事前の完全な予測は不可能である」→「従って何が起こっても対処できるよう予め備えるべきだ」→「とてつもなく広汎な権限を政府に与える危険極まりない緊急事態条項」という結論になる。
 このような発想を回避すべきであると言われた。
 それをイギリスのA・V・ダイシーが『イギリス憲法研究序説』(1885)で法の支配を理論化した三つの原則を示して説明された。3つの原則とは、「(1)専断的権力の支配を排した、慣習法(コモン・ロー)の支配。(人の支配の否定)、「(2)制定された法律は国民にも政府にも平等に適用される。(特別裁判所の禁止)、「(3)裁判所による判例の集積が正しい法となる。」の3つである。
 こうである。「既存の法で対処しえない事態は起こりうる」→「政府は国民の生存確保のための必要な措置を(違法といえでも)とるべし」→「事後に議会に免責を求める必要がある」。この事例としてダッカ日航機ハイジャック事件における福田内閣の超法規的措置の事例やビスマルクに対オーストラリア戦争における予算不成立時における軍事財政支出などの事例をしめした。
 石田教授からは、ビスマルクの事例については否定的な見解を示された。私は石田教授の見解を支持する。
 石田教授は、日本における緊急事態法について、欧米各国での事例とりわけ制限発動の枠組みを正確に把握し、検討することが必要と強調され、現在のドイツ憲法(ボン基本法)は緊急事態法の制定経緯、及びヒトラーに悪用された手口を分析しそのような再発を繰り返さない仕掛けについて詳細に検討し、制定されたものであると紹介された。

※このトークイベントで語られた範囲は、集英社新書『ナチスの「手口」と緊急事態条項』の前半部分であった。後半部分の論点を知りたい方は、拙ブログの記事をご覧ください。
集英社新書『ナチスの「手口」と緊急事態条項』ノート
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