お家着物で、紬の袷を着るにしても、ウールや木綿の単にしても、家事をするのに袖の重いのはいたって不都合である
だから、私は衿襦袢を着ている
その下は、シルクのキャミソールか、寒い時は半袖で衿のクリの深いヒートテック
私が二十歳前の頃、家で着物を着る時用に 母が衿襦袢を仕立ててくれた
身頃は晒しで、衿は長襦袢の衿、袖は市販の袖口にレースのついた化繊の肌襦袢用?の袖だった
この市販品、表は化繊の裏地、裏はガーゼが使ってあり、袖口のレースはケミカルレース
袖口が細くなっていて、普通の筒袖よりはるかに温かい
着物が普段着でもあった昭和の頃の、知恵の詰まった袖だと思う
身頃は経年劣化で二回ほど交換して使っていたが、とうとう この正月に袖がほつれてしまった
ヘビーローテションに、流石に耐えられなかったようだ
そこで、大嘘つきと呼ばれる二部式の上衣の長襦袢の袖を外して(私はファスナップというスナップで袖を付けたり外したりしているので)着ていたが、やはり腕が寒い
先が細くなった肌襦袢用の袖を ネットであちこち探してみたものの、見当たらない
今は商品として存在しない過去の遺物のようだ
しょうがない
手元にある材料で作ってみることにした
貰い物の化繊の裾回し布、救急箱のガーゼの反物、木綿のレースを用意した
ガーゼは必要量よりかなり余分にカットして、手揉みで洗って予め縮ませ、アイロンをかける
① 地の目を通して寸法でカットし、表の袖布としつけで縫い合わせる
② 両端をロックミシン
③ 袖下を縫い、袖口を縫い縮ませ、木綿のレースのテープを仕付け糸でとめて、ミシンかけ
④ 身頃と袖を縫い合わせて、端っこはほつれ止めに、四ヶ所力ボタンを縫い付けた
洗いたての半衿にアイロンをかけ、衿芯に綴じつけた後、襦袢の衿に縫い付けて完成
あーぁ面倒😅 半日の針仕事になった
もう一組作って、二枚を交互で着ればいいのだが、もうしばらくは作りたくない
そこで、処分するつもりだったほつれた袖をアイロンかけてガーゼと表地を両面テープで貼り合わせた後、ロックミシンをかけた
どうにか再生
手前が表、後ろが裏側でガーゼになっている
もうしばらく頑張ってもらおう😅