歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

久々に映画の話

2014年02月17日 | 映画
やっぱり映画は好きだ。
未来の話をするのはあまり好きじゃないけれど、
映画と出会うことはきっとこの先もずっとやめられないと思う。

2014年2月も中頃、既に8本の映画を観たけどありがたいことに全て楽しめた。

気まぐれに手に取ったウディ・アレンの「ミッドナイト・イン・パリ」。
気軽で優く皮肉たっぷりな彼の映画は観るときを選ばない。
それにつられて借りた同じくウディ・アレンの「人生万歳」。





人に強く勧められたSF映画「ダカタ」。
若き日のイーサン・フォークとジュード・ロウ。
そう遠くない未来、私たちに起こりえないとは言い切れない人間の在り方。
勧めてくれた友達は、SFにはどこかにリアリティが必要だと言っていた。
まぁ私は「バック・トゥー・ザ・フューチャー」や「スターウォーズ」のような
エンターテインメント性の強いSFも好きだけどね。



ずっと気になっていたけどなかなか手を出せなかった「17歳の肖像」。
大人の世界に入っていく17歳の少女の話。
2009年のイギリス映画で、原作はリン・バーバーの自叙伝なんだとか。
主演のキャリー・マリガンは21世紀のオードリー・ヘップバーンともてはやされたらしい。



実家に帰って観たジョージ・クルーニーの「ファミリーツリー」。
母がジョージ・クルーニーの走り方が凄いと言っていた。
確かにあれほどかっこいい人がこんなにもださい走り方ができるのかと驚いた。
その姿は笑えるのだけど、なぜか感動もするのだ。
そして必要以上は飾らない映画だった。



実家から帰る2日ほど前に観たミヒャエル・ハネケの「ピアニスト」。
これは一言でいうとまさに強烈。
この映画を最後まで観るには、何らかの免疫が必要かもしれない。
もう少し女優が可愛らしい人だったら観やすいのにと思ったけど、
それではこの映画は成り立たないのだろうな。
心に何かを残すという意味ではなかなかの映画だと思う。
できるならこれは一人で観た方がいい。



そしてTSUTAYA一押し映画から「フィラデルフィア」。
これまた若き日のトム・ハンクスとデンゼル・ワシントン。
巨大権力の不当解雇と闘う社会派映画。



最後に明日返却期限ということでさきほど義務感で観た「ハロルドとモード」。
1971年のアメリカ映画で監督はハル・アシュビー。
TSUTAYAの発掘良品コーナーにひっそりと置いてあった。
なぜそれが気になったのかは覚えていないけど本当に借りてよかった。
1度観ないで返した映画というのは、相当なこだわりがない限り大抵観る気がうせてしまう。
この映画を観ないで返していたらと思うとぞっとする。
それくらい私の感覚にマッチする映画だった。

映画の面白さを批評するのはあまり得意じゃない。
ほとんどの場合、自分がどう思ったか分からないからだ。
「つまらない」というのは簡単だけど「面白い」は難しい。
生真面目すぎるかな。
言葉に縛られている窮屈な話なのかもしれない。
その代わりによく使う言葉が「楽しめる」とか「満足した」といったもの。
しかしごくまれにその言葉では足りなくなる映画に出会うことがある。
抜きん出た「楽しめる・満足する」に自分の好みが掛かって初めて「面白い」に到達する。

それが最近でいうとまさに「ハロルドとモード」である。
死に執着する少年ハロルドが天真爛漫な79歳のおばあちゃんモードに出会う物語だ。
抜群のセンスとバランス、さらにはCat Stevensの奏でる音楽と美しい映像で観る者を虜にする。
この映画はっきり言って大好きだ。
日本でも舞台化されるなど、知る人ぞ知る名作なんだとか。
もう一回観てから返そうかな。
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東京都知事選で考えたこと

2014年02月09日 | 社会
本日投票日を迎えた東京都知事選。
有力候補の宇都宮健児さん、細川護熙さんを破って舛添が当確。

NHKでは自民党の石原伸晃、公明党の高木陽介が舛添の勝因についてたらたらと喋っている。
彼が当選したのは政策を訴え続けたからではなく組織票とメディア戦略。
そして若者が選挙に行かなかったこと。

細川さんが結果を受けて「脱原発がなかなか争点にならなかったのは、それをさせないための大きな力が働いたからだ。」と言っていた。
元総理が言うのだから説得力がある。
実際にそういう力があるのだな。

これによって自民の暴走を妨げる力がまた一つなくなってしまった。


1月22日の日本記者クラブの記者会見でで宇都宮健児さんの言葉を聞いてこの人しかいないと思った。
このような賢明な人が都知事選に出馬してくれたことに感動した。
しかし彼も言ったように今回の都知事選は議論の場が少なく、単なる人気投票になってしまう危険性があった。
その場合、知名度の高い者が票を獲得するシステムになってしまう。
まともなことを言う人は地味だから、宇都宮健児さんが当選することはかなり難しいなと思っていた。
今回の選挙で私には選挙権がない、ただそれが悔しかった。
記事The Huffington Post Japan

それが、投票日が近づけば近づくほどSNSで見る名前は宇都宮健児さん、これには驚いた。
宇都宮健児さんの声を聞くために渋谷にどれだけの人が集まったか、
日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネルDOMMUNEへの出演、
おなじみ奈良美智、座間宮ガレイなどの応援の声、
2006年に放映されたプロフェッショナルの映像
これが新しい支援の形。
思いが乗っかるといろんな方向に広がって行くのだな。


2月2日渋谷

この写真を見たときにとても衝撃を受けた。
2013年7月の三宅洋平の選挙フェスの光景が浮かぶ。
若い人、小さな子どもを持つ親、使命感を持った年配者。
様々な人が彼らの話を熱心に聞く姿は、私をも元気づけてくれる。

この短い期間に急速に広がった宇都宮健児さんの支持の輪。
宇都宮健児さんが獲得した票は、そのすべてに強い思いが込められていると確信している。


大事なのは負けても負けても屈しないこと。
まともな言葉を堂々と言う人は少ないかもしれないけれど確実にいるのだ。
そして自分自身が熱い心を持って勉強し発言していけるようになっていかないとね。

宇都宮健児さんブログ
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