家の前に去年から出るネジバナ(捩花、ラン科ネジバナ属の多年草、別名モジズリ綟摺)。
どこからかタネが飛んで来たんだろう。下から順々に咲いてきて一週間は赤い小さな花が順番に咲いてる。ネジバナっていう名も面白い。
集団で咲く花の配列状態を花序(かじょ)って言うんだって。(チューリップのように単独に花付けるのは単頂花序)。そしてその花が下から順に咲いてく(フジ、アジサイ、アブラナ)のを無限花序、先端にまず花が作られ次の花はその下方の側面の芽が伸びて作られるのを有限花序って言うそうだ。花の咲く順序にもいろいろだ。
ラン科ではめずらしく芝生や土手等の人間の生活圏に近い所で普通に見ることができ、花の綺麗な雑草として扱われる。江戸時代から栽培されていて「花壇地錦抄」では「もぢずり」として掲載されていた。(Wikipedia)。
「みちのくの しのぶもじずり たれゆえに みだれそめにし われならなくに 河原左大臣」という百人一首の歌があります。むかし福島信夫郡(しのぶぐん)で作られていた織物「信夫捩摺り(しのぶもじずり)」のよじれた模様と花のつき方が似ているところからモジズリと名付けられたようです。恋の歌のようですがどんな織物かも知りませんが・・・
昭和49年東北勤務になった時、東北道福島舗装工事K社とのJV事務所に泊めてもらったことがありました。信夫山(275m)と福島競馬場を初めて知った40数年前を思い出しました。世の中はどこかでつながってるもんなんですね。そのうちいつか「信夫捩摺り」を見る機会もあるのでしょう。