多摩の神社準備室

偽神道家「掃部助」と申します。
旧武蔵国多摩郡の神社を紹介していきます。
一日一社紹介予定!

あきる野市「二宮神社」

2011年09月18日 | 神社
二宮神社 

鎮座地 二宮2252

祭神 国常立命(くにとこたちのみこと)

旧格式 郷社

例大祭 9月9日(しょうがまち)

解説 
多摩郡小川郷鎮座することから、
もと小川大明神といい武蔵国二ノ宮の格式を持つ古社。

平安時代の武将、藤原秀郷が天慶の乱に際して戦勝を祈願したといわれる。

また、境内は室町時代に大石氏が居館をかまえた城跡でもあり、
東京都指定の史跡に指定されている。

古来武将の信仰厚く、源頼朝が1000石・北条氏政が500石を寄進。

江戸時代には徳川家康以来15石の朱印地を賜っていた。


例大祭は「しょうがまち」といわれる。

また二宮歌舞伎という農村歌舞伎が伝わり戦後一時衰退したが近年秋川歌舞伎と改名して復活。
東京都の無形文化財に指定されている。

その他、農耕の吉凶を占う「筒粥の神事」や社前の池の大掃除「馬場洗いの神事」などが伝わる。


社前には竜の池と呼ばれる湧水があり、現在までどんな旱魃の時でも枯れた事はない。

伝説によると、日本武尊が東征した際水不足に悩まされ、
国常立命に祈願したところ湧き出したのがこの池という。

他の伝説によると、神様が当地の森が気に入り、中に入って行こうとした時、
松の葉で目を刺してしまった。

以来村民によって境内の松はすべて抜かれ、
当社に松ノ木が植えられる事はなくなったという。



二宮神社の狛犬




・奉納年 昭和13年
・右 阿形 子取り
・左 吽形 玉取り


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あきる野市「二宮神社」 (きままにさんぽ)
2011-09-18 08:22:43
いつも拝見しています。
例大祭は「しょうが祭り」ですね。
二宮神社の例大祭は毎年日付が決まっていて、
9/8(宵宮)、9/9(本祭)ですので、
平日の場合は訪れるのが難しいですが、
今年(2011)は9/8(木)、9/9(金)と訪れました。
9/8は山車の巡行について歩き、9/9は
奉納芸能、御神輿、居囃子を見ました。
なんか、本当のお祭り、という感じで、
好きなお祭りの一つです。
返信する
「しょうがまち」と「しょうが祭り」 (きままにさんぽ)
2011-09-18 10:11:28
いつも拝見しています。
Googleで検索してみたら、
いくつか「しょうがまち」という記述が
見つかりました。
・「東京民芸市歳時記」の抜粋
・「東京都あきる野市の記事」
・「あきる野座」のページ
・「ぶらっと西多摩」
・他

何かの誤記かと考えましたが、そうではない
んですね。
失礼しました。

いわれについて、何か情報をお持ちでしたら、
差し支えない範囲でご教示お願いします。
返信する
しょうが祭り (掃部助)
2011-09-20 18:02:13
きままにさんぽ様

いつもありがとうございます。

「しょうがまち」について、
当方が使用した史料は「秋川市史」と
旧秋川市教育委員会が出している、
「秋川市みて歩き」というパンフレットです。

なお、当家の嫁さんが二宮神社の近くに住んでいてよくお祭りに行っていましたが、
やはり「しょうが祭り」と言っていました。
「しょうがまち」は古い言い方なのでしょうか?
返信する
ショウガまち (きままにさんぽ)
2011-09-24 09:08:50
お疲れ様です。
ちょっと長くなりますが、コメントします。

ご紹介いただいた参考図書を立川駅北口の立川中央図書館で見てきました。

(1) 秋川市史
P1579 『例祭日は九月九日である。「しょうがまち」といわれている。』

秋川市史で参照されている以下の 2 冊も見てみました。

(2) 新編武蔵風土記稿 第五巻
・P323 二ノ宮村
・P324 二ノ宮明神社

名前が「二ノ宮明神社」ですが、秋川市史から参照されている内容が
一致しますので、これだと思います。
『例祭九月九日』とありますが、特に「しょうがまち」に関する
記載はないようです。

(3) 西多摩神社誌
・とびらの写真 『二宮神社しょうがまち風景』
しょうがを売っている屋台が写っています。
・P405 『当社の例祭日は一名「ショウガまち」として有名であるが』
「しょうが」がカタカナです。

「しょうがまち」と言われている(た)んだなぁ、と感じました。

掃部助様のコメントから判断すると、最近では特に「しょうがまち」とは
言われていないのかもしれません。

いつごろから「しょうがまち」と言われだしたのか。
どうして「しょうがまち」と言われるようになったのか。
いつごろから「しょうが祭り」と言われるようになったか。
今でも「しょうがまち」と言われているのかどうか。

など興味がありますが、それは別途としたいと思います。

参考図書をご紹介いただき、ありがとうございました。
素人の付け焼刃ですが、少し勉強になりました。
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