テレビの釣り番組では,大物は最終日に釣れることになっています。観る人は本気で最終日に釣れたと思うのでしょうか。
実は,この話はある時本屋で立ち読みした新書の中で見つけたものです。残念ながら書名を忘れてしまったのですが,この本の著者は,テレビが日常的にする編集のマジックに注意を喚起しているのです。つまり,撮影初日に大物が釣れたとしても,編集で自由に並べ替えて,最終日に釣れたように見せかけるのはきわめて簡単なことだというのです。
大石 静という脚本家(かなり思い上がった人ですが)は,同様な疑問を投げかけた視聴者の投書を,なぜ視聴者はおろかなんだろう,こんなことも分からないのか,と嘲笑しています(数年前の月刊文藝春秋巻頭随筆欄)。
現代は,政治もテレビ時代と云われ,テレビをうまく利用した政治家が成功する,とされています。
それにしても,テレビの意図的編集は恐ろしい影響をもたらし,重要な情報が送り出す側の思うようにねじ曲げられ,視聴者である民衆は,それをありのままの真実であると受け取ってしまうのです。
ここでは,テレビメディアの代表とも云うべきNHKによる,映像を通じての意図的情報操作を問題にします。
年金5000万件の名義不明から発した年金問題は,最終的に安倍政権を危うくしました。
この年金問題の端緒から,NHKは庶民としてもっぱら中高年の女性を選択し,画面でこれでもかこれでもかと先行き不安をあおり立てました。「心配ですね」「先行きが不安ですね」と出てくる中高年女性はすべてこのセリフを連発しています。NHKは,もっと多くの老若男女にインタビューしているはずですが,編集し,NHKの意図と異なる意見は外せば,上のような不安をあおり立てられるのです。
しかし,誤解を恐れずに云えば,本当に年金を支払ってきたのは大部分が男性サラリーマンで,主婦は主役ではなかったはずです。地震のあとでもNHKの画面に出てくるのは5対1か2ぐらいの比率で中高年女性が多い。「怖いですね」「何も考えたくありません」「今でも思い出すと震えます」。
NHK労組が社民党の上田 哲(元放送労連会長)に影で率いられているためか,NHK自体大量の電力を消費しているのに「原発反対」を巧妙に隠しながら原発反対に世論を誘導しようとしています。ですから,自然の放射能レベルよりもはるかに低いレベルの放射能漏れでも,低いことを隠して放射能漏れだけをしつこく報道する。今回の柏崎刈羽原発からの放射能漏れに起因する風評被害は,大部分NHKが世界に拡散させたものでしょう。
今回の参院選における民主党の大勝を導いたのも,NHKをはじめとするテレビ・新聞による報道操作が働いたためと考えられます。
前述の年金問題を始めとして,相当に意図的に民主党の意図に添った情報操作を臆面もなく続けた結果,NHKを信じて疑わない民衆の多数が,自民党への不信,裏返せば民主党への期待を持って投票したために,民主党が大勝したのです。
昨年でしたか,NHKはあろうことかこっそりと教育テレビのチャンネルを使って,荒唐無稽な「女性国際戦犯法廷」などと云う番組を放映しました。こんなでっち上げで最初から結論ありき,昭和天皇を戦争犯罪人に仕立てよう,という明白な意図のもとに作成された番組を,公共放送と自ら謳うテレビメディアで放映したのです。「あるあるナントカ」の納豆ダイエットどころではありません。
地球温暖化問題では,禁止されているはずのサブリミナル映像に近い手法で氷山の崩壊,南洋の島の水没などを,番組と番組の間に一瞬見せるという手段もとりました。地球温暖化と昨今の猛暑とはメカニズムも違うのに,そこは頬被りして如何にも温暖化のように見せかけています。人気番組の「ためしてガッテン」では,レジ袋を「要らない」と云えないのは勇気が足りないからだ,とまるで先の大戦中の朝日新聞並みの国民精神まで立ち入った世論誘導をしています。恐ろしい情報操作です。この情報操作は今も続いています。
小文その1でも書きましたが,繰り返せば,民衆は自ら情報を収集し,自ら考えて世論を形成しているわけではないのです。与えられた情報で世論を形作られているのです。決して自主的に形成された世論ではないのです。
それが証拠に,現在民主党を始めとする野党がはしゃいでいるのとは裏腹に,民衆は失望と後悔に頭を痛めているのです。「ちょっと自民党にお灸を据えようと思ったのに,とんでもないことになってしまった」と。
ですから,第2次安倍内閣が発足した直後に,内閣支持率は10ポイントも急上昇したのです。決して民主党に期待したわけでないのです。民主党は,まもなく真の民衆の手痛いしっぺい返しに遭うでしょう。
実は,この話はある時本屋で立ち読みした新書の中で見つけたものです。残念ながら書名を忘れてしまったのですが,この本の著者は,テレビが日常的にする編集のマジックに注意を喚起しているのです。つまり,撮影初日に大物が釣れたとしても,編集で自由に並べ替えて,最終日に釣れたように見せかけるのはきわめて簡単なことだというのです。
大石 静という脚本家(かなり思い上がった人ですが)は,同様な疑問を投げかけた視聴者の投書を,なぜ視聴者はおろかなんだろう,こんなことも分からないのか,と嘲笑しています(数年前の月刊文藝春秋巻頭随筆欄)。
現代は,政治もテレビ時代と云われ,テレビをうまく利用した政治家が成功する,とされています。
それにしても,テレビの意図的編集は恐ろしい影響をもたらし,重要な情報が送り出す側の思うようにねじ曲げられ,視聴者である民衆は,それをありのままの真実であると受け取ってしまうのです。
ここでは,テレビメディアの代表とも云うべきNHKによる,映像を通じての意図的情報操作を問題にします。
年金5000万件の名義不明から発した年金問題は,最終的に安倍政権を危うくしました。
この年金問題の端緒から,NHKは庶民としてもっぱら中高年の女性を選択し,画面でこれでもかこれでもかと先行き不安をあおり立てました。「心配ですね」「先行きが不安ですね」と出てくる中高年女性はすべてこのセリフを連発しています。NHKは,もっと多くの老若男女にインタビューしているはずですが,編集し,NHKの意図と異なる意見は外せば,上のような不安をあおり立てられるのです。
しかし,誤解を恐れずに云えば,本当に年金を支払ってきたのは大部分が男性サラリーマンで,主婦は主役ではなかったはずです。地震のあとでもNHKの画面に出てくるのは5対1か2ぐらいの比率で中高年女性が多い。「怖いですね」「何も考えたくありません」「今でも思い出すと震えます」。
NHK労組が社民党の上田 哲(元放送労連会長)に影で率いられているためか,NHK自体大量の電力を消費しているのに「原発反対」を巧妙に隠しながら原発反対に世論を誘導しようとしています。ですから,自然の放射能レベルよりもはるかに低いレベルの放射能漏れでも,低いことを隠して放射能漏れだけをしつこく報道する。今回の柏崎刈羽原発からの放射能漏れに起因する風評被害は,大部分NHKが世界に拡散させたものでしょう。
今回の参院選における民主党の大勝を導いたのも,NHKをはじめとするテレビ・新聞による報道操作が働いたためと考えられます。
前述の年金問題を始めとして,相当に意図的に民主党の意図に添った情報操作を臆面もなく続けた結果,NHKを信じて疑わない民衆の多数が,自民党への不信,裏返せば民主党への期待を持って投票したために,民主党が大勝したのです。
昨年でしたか,NHKはあろうことかこっそりと教育テレビのチャンネルを使って,荒唐無稽な「女性国際戦犯法廷」などと云う番組を放映しました。こんなでっち上げで最初から結論ありき,昭和天皇を戦争犯罪人に仕立てよう,という明白な意図のもとに作成された番組を,公共放送と自ら謳うテレビメディアで放映したのです。「あるあるナントカ」の納豆ダイエットどころではありません。
地球温暖化問題では,禁止されているはずのサブリミナル映像に近い手法で氷山の崩壊,南洋の島の水没などを,番組と番組の間に一瞬見せるという手段もとりました。地球温暖化と昨今の猛暑とはメカニズムも違うのに,そこは頬被りして如何にも温暖化のように見せかけています。人気番組の「ためしてガッテン」では,レジ袋を「要らない」と云えないのは勇気が足りないからだ,とまるで先の大戦中の朝日新聞並みの国民精神まで立ち入った世論誘導をしています。恐ろしい情報操作です。この情報操作は今も続いています。
小文その1でも書きましたが,繰り返せば,民衆は自ら情報を収集し,自ら考えて世論を形成しているわけではないのです。与えられた情報で世論を形作られているのです。決して自主的に形成された世論ではないのです。
それが証拠に,現在民主党を始めとする野党がはしゃいでいるのとは裏腹に,民衆は失望と後悔に頭を痛めているのです。「ちょっと自民党にお灸を据えようと思ったのに,とんでもないことになってしまった」と。
ですから,第2次安倍内閣が発足した直後に,内閣支持率は10ポイントも急上昇したのです。決して民主党に期待したわけでないのです。民主党は,まもなく真の民衆の手痛いしっぺい返しに遭うでしょう。