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大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

日中韓首脳会談にまで女房を連れて行った馬鹿―この時期にどう云うつもりだ

2010年05月30日 21時49分18秒 | Weblog

 いやはや呆れたものです。自分がどんな状況に置かれているのかまるで判っていないのではないでしょうか。まさに愚かな総理,愚かどころか馬鹿殿様並みです。
 一昨日昨日と,韓国済州島で開催された日中韓首脳会談は,北朝鮮の潜水艦による至近距離からの魚雷攻撃で韓国軍艦が撃沈され,一瞬にして40数名の韓国軍人が犠牲になった事件に対する今後の日中韓の態度を調整しようとして,韓国李明博大統領が呼びかけたものです。
 つまり,極めて深刻な,そして今後の東アジア情勢に及ぼす影響大な会談だったはずです。
 そして,各国首脳の夫人が列席するわけでもなく,夫人同士の交流すらなかったはずです。
 しかるに能天気な鳩山由紀夫夫妻は,済州島で開催されるこの会談に,手をつないで出かけたのです。夫人の同行にいかなる意味があったのでしょうか。
 会談に先立って,韓国国内(テジョン?)の墓地に,今回犠牲になった兵士の慰霊のため参拝したとき,同行した女房の方は,黙祷もせずに終始目を開いていました。(この女房は,日本の天皇皇后両陛下が,諸外国の墓地を参拝される際の様子すら見ていないようです。)
 そして,本日帰国した際には手をつないで夫婦で嬉しそうにタラップを降りてきました。出かけたときには,女房の方がそそくさと機内に隠れるように入って行き,鳩山由紀夫だけがタラップ上で手を振っていました。きっと,こんな時に女房を同行することに多少の羞恥心は働いたのかも知れませんが,それも「往き」だけ。帰国の際にはその羞恥心もすっかり無くなっていたようです。
 女房の方は有名な韓流狂いで,首相官邸に何度も韓流スターを呼び込んでいるそうですから,今回の日中韓首脳会談が韓国第一級の観光地済州島で開催される,というので旦那にねだったのかも知れません。
 これが平常時ならば細かいことは申しません。しかし,出発前日には福島瑞穂を大臣席から放逐したばかりであり,普天間基地移設問題は自ら国民に固く約束したはずの5月末決着が全く絶望的,口蹄疫は未だ進行中。自分のクビすら危うくなっている時です。帰国した本日は,社民党が政権離脱を決定し,明日からの週には鳩山由紀夫を総理の椅子から引きずり落とそうとする動きが,野党のみならず民主党内部からも起ころうとしているのです。
 そんな時期に,女房と手に手を取り合ってのこのこと訪韓するなんて,この男にはまるきり空気が読めないのでしょうか。危機感ゼロです。
 こんな人間が,「沖縄の人たちの苦しみはよく分かります」などと空虚な妄言を繰り返しても,なんの益もありません。益どころか厄を蔓延させるだけです。まるで口蹄疫のウイルスのようなものです。
 民主党自体からの「ノーモア鳩山由紀夫」が湧き起こることを期待していますが,全く自浄作用のない民主党には無理なのでしょうか。
 国民が,この愚かな総理をリコールする手段はないのでしょうか。


鳩山政権では大規模災害に対処できない―今,大震災が起こったら日本は壊滅する

2010年05月29日 19時24分48秒 | Weblog

 普天間基地移設問題,口蹄疫問題と,政府の決断が求められる場面で,鳩山由紀夫はすべて後手後手に回り,まともな解決ができない状態に陥っています。
 今や,鳩山由紀夫を信頼するに足る首相としてみる人は,全国民の20%以下となってしまっています。これは,鳩山由紀夫の危機どころか,日本国民の危機であります。
 しかし,冷静に考えてみれば,沖縄の基地問題は直ちに日本国民の生命を危殆に陥れるものではなく,近い将来において日本の安全保障について好ましくない状態に導くものである,といういわば強毒性であっても遅効性の毒をもつ問題と云えます。
 宮崎県を源とする口蹄疫問題も,人体に感染するものではなく,あくまでも感染牛の殺処分という,育牛農家を中心とする経済的損失ではあります。
 愚かな総理・鳩山由紀夫に率いられる?現政権の迷走は,すでに生じているこれらの問題の解決をほとんど怠っている,と云えますが,これらの問題は,繰り返しますが,今すぐに国民の生命それ自体を脅かすわけではありません。
 しかし,これが大震災のような国民の生命に対する直接的脅威だったらどうなるでしょう。
云わずと知れたこと,とも云えますが,大地震の発生直後からの展開を時系列的に考えてみましょう。
 まず,地震の発生は時と場所を選びません。もちろんある程度の予測は可能な場合もあり,東海地方などには多数の地震計が埋設されて,ある程度の予知ができるとは云われておりますが,この予知能力を過信してはいけません。地震そのものは予知不能と断言している研究者もいるのが現実です。
 そして,ひとたび大地震―ある程度マグニチュードで表すこともできますが,ここでは単に大地震もしくは大震災としておきます。なぜなら発生場所との関連で被害も異なりますので―発生したら,総理官邸に直ちに対策室が設けられるはずです。「はずです」と云うのは,実際の地震発生から総理に報告されるまでの時間差が懸念されるからです。
 そして,いかなる大地震といえども,連続して揺れが続くわけではなく,最初の揺れから断続的に揺れが繰り返されます。
 しかし,建物の倒壊,出火,…などの被害はすでに始まっています。消防,警察などは初動開始していなければなりません。
 そして,被害の拡大が続き,総理官邸に刻々と被害状況が報告される段階にいたり,自衛隊の救助派遣が決断されなければなりません。
 この過程で,鳩山由紀夫は決断できるでしょうか。普天間基地移設問題にしても,口先では「国民の皆様,特に沖縄県民の皆様の安全を第一と考え…」などと云いながら,結局何もできなかったではありませんか。
 そしてもっとも問題にされるべきなのが,自衛隊を何時,何処に,どれだけの規模で派遣するかの決断です。
 忘れてはならないのは鳩山政権が民主,社民,国民新党の連立政権であることです。それぞれに自党の主張を押し通そうとして,これまでにも普天間基地移設問題を始めとする重要懸案を混迷に導き,ないがしろにしてきた鳩山政権において,特に有害なのが社民党です。何故,こんな吹けば飛ぶような泡沫政党並みの頭しかない社民党を連立の相手にしてしまったのでしょうか。
 もちろん,選挙第一の闇将軍・小沢一郎の差し金であることは公知なのですが,これほど有害無益な政党はありません。
 そして,社民党の前身である社会党には,過去の大震災―阪神淡路大震災において自衛隊の救助派遣にとんでもない横やりを入れて,助かるべき人を見殺しにした前科があります。その罪はどんなに云い繕おうとしても拭い切れるものではありません。
 阪神淡路大震災当時,内閣総理大臣は社会党の村山富市でした。云わずと知れた呉越同舟のいびつな自社さ政権であり,政権構造は今日の鳩山政権と酷似しています。
 そして,村山富市が大震災を知ったのは,たまたまつけていたテレビを通してであり,官房を通してではありませんでした。しかも村山富市は,大震災が起きつつあることを感じつつも,間近に迫った通常国会への対応や,当時の新党問題への対応などを優先した,と後の国会で非難を浴びました。
 しかし,忘れてならないのは,社会党,あるいはその後継である社民党が,本来自衛隊を否定していることです。もちろん村山政権において,村山富市は総理として自衛隊の存在を否定することはできず,やむなく容認せざるを得ませんでした。しかし,今日に至るまで,ことあるごとにこの村山富市の自衛隊容認を誤りとしているのが社民党です。
 阪神淡路大震災当時の自衛隊派遣を逡巡したのは,村山富市並びに社会党の連中であったと見てよいでしょう。
 そして,今日の鳩山政権においても,社民党を抱え込んでいるのです。さいわい,硬直した福島瑞穂は,昨日大臣を罷免されましたが,まだ社民党そのものを政権から排除するか否かは確定していません。そこには,愚かな総理・鳩山由紀夫の優柔不断,闇将軍・小沢一郎の存在が,社民党排除を妨げています。
 もし,いま阪神淡路大震災級の大地震が発生したら,日本は壊滅してしまいます。


「首長」を「クビ長」だって―驚くべき福島瑞穂の国語力

2010年05月25日 18時54分25秒 | Weblog

 こんなに驚いたことはありません。これが日本の政治家,しかも小なりとは云え一政党の党首の国語力とは。
 たまたま,本日午後5時頃のTBSテレビ,堀尾正明が司会するNスタを見ていたら,大変衝撃的な場面にぶつかりました。
 番組が始まって直ぐに,社民党党首の福島瑞穂が沖縄に行く直前のインタビューがありました。その中で,福島瑞穂は「沖縄のクビ長さんたちと直接お話しするために…」と云っているのです。一瞬迷いました。はて,組長さんとは変だな」と。
 テロップには首長とはっきり出ていたのです。そして,「首長」を「クビ長」と云ったのだな,と気が付きました。
 これがメモでも読んでいるのではなく,全くの口から出た言葉であることに驚きました。
 口から出たわけですから,福島瑞穂の頭の中では「首長」イコール「クビ長」なのでしょう。
 ひどいものです。一般の中学生でも「クビ長」とは云わないでしょう。活字を見てもまさか「首長」を「クビ長」とは読まないでしょう。(もっとも福島瑞穂の出自を考えれば,むべなるかな,かも知れませんが。)
 私の聴き間違えとは到底思えません。
 他のチャンネルでも出てくるかも知れません。みなさん,耳を澄まして聴いてみて下さい。
 「クビ長」では冒険ダン吉の世界ですね。

(冒険ダン吉:1933年から講談社の少年倶楽部に連載された島田啓三の冒険マンガ。戦前戦中を通じて絶大な人気がありましたが,戦後の民主主義に反するとか,差別用語があるとか指摘されて,現在では過去のマンガとしてほとんど葬り去られています。→Wikipediaを参照して下さい。私が冒険ダン吉を持ちだした意味も分かって頂けるでしょう。)


何を根拠にしてオバマ大統領に“Trust me!”と云ったのか―中身空っぽの鳩山由紀夫

2010年05月24日 17時59分46秒 | Weblog

 鳩山首相自身が沖縄普天間基地移設に関する合意のデットラインと公言していた5月31日まで,残すところわずか1週間。行き着くところは事実上のいわゆる現行案回帰であることが明らかになってしまいました。
 鳩山由紀夫がどんなに云い繕っても,沖縄県民のみならず,全ての国民が,過去13年間をかけて日米両国が合意に至った,そして愚かな総理がそれを一瞬にして否定し去ってしまった辺野古への移転を主体とした現行案が結論であるとの認識に至っているのです。
 とすると,昨年11月にオバマ大統領が来日した際に,鳩山由紀夫が直接オパマ大統領に伝えた“Trust me!”は,一体何を根拠にして発した言葉だったのでしょうか。
 まさか,あれこれ見せかけの曲折を経るかも知れないが,結局は現行案に落ち着かせるから“Trust me!”だったのでしょうか。
 それとも,なんの確信もないままに,ただ出任せに“Trust me!”と口走っただけなのでしょうか。
 何度も繰り返していますが,最高権力者の言葉は「綸言汗のごとし」で,一度発せられた言葉は取り返しがつきません。
 一体何の根拠があって“Trust me!”だったのでしょうか。
 たまたまテレビドラマ「TRICK」の一話を見ていたら,阿部寛演ずる物理学教授・上田次郎が,仲間由紀恵演じるヒロイン山田奈緒子に向かって,“Trust me!”と叫んでいる場面が出てきました。もちろん,信用されていないからのひと言であって,決して自分が間違いなく実行するから信用してくれ,という意味で使われた言葉ではありませんでした。
 最近の雑誌の見出しにも,作家・曾野綾子さんの一文の見出しとして「“Trust me!”と云われたら信用するな」と云った表題が掲載されていました。
 つまり,“Trust me!”は,いい加減なのです。このブログの中でも,映画ビバリーヒルズ・コップ2の中でのエディー・マーフィーの“Trust me!”を挙げたことがありますが,要するにいい加減なのです。
 そんな使われ方をする“Trust me!”を,こともあろうにオバマ大統領に対して使った鳩山由紀夫。自らのいい加減さを表明したようなものであり,しかもそれが全く空虚な口から出任せであったことを自ら示してしまった鳩山由紀夫。
 日本という国は,こんな男を首相にしたまますでに6ヶ月以上をムダに費やしてしまっているのです。
 自他共に許す「愚かな総理」を引きずりおろす手立てはないものでしょうか。


「愚かな総理」鳩山由紀夫の二枚舌―虚言の極地

2010年05月08日 12時16分00秒 | Weblog

 昨7日に東京で行われた,徳之島の3町長と鳩山首相の会談は,結局平行線に終わったことはマスコミで報道されているとおりです。
 本日8日付の読売新聞(14版31面)には,新聞の1面には書かれていないニュアンスが書かれています。その中に,私の目にとまった文言がありました。誤解のないよう,読売新聞の記事の一部を転載します。
《100人以上の報道陣が見守る中、鳩山首相は、3町長や鹿児島県の伊藤祐一郎知事に向き合うと、今月4日に沖縄を訪問して「すべてを県外にというのは難しい」と語った時とほとんど同じように、伏し目がちに切り出した。

 「普天間飛行場の機能の一部を、徳之島にお願いできないか」「遅きに失してしまったことを申し訳なく感じているが、率直にお願いをさせていただきたい」

 黙って聞いていた3町長のうち、天城町の大久(おおひさ)幸助町長は、移設に反対する島内外の住民ら約2万6000人分の署名を首相に手渡しながら「重いですよ」。伊仙町の大久保明町長は、「沖縄県民の気持ちは痛いほど理解できる」と述べた後、首相が今年1月の施政方針演説で、「非暴力」を掲げたインド独立の父、マハトマ・ガンジーを取り上げたことも持ち出し、今回の移設案の再考を訴えた。

 うつむき加減に聞いていた首相が「私は奄美大島、徳之島にあこがれていた。大好きだった相撲取りが島出身と聞くたび、行きたいなと考えていた」と話題を変えても、徳之島町の高岡秀規町長はじめ3町長は険しい表情を崩さなかった。》
 注目したいのは,最後の部分です。
「私は奄美大島、徳之島にあこがれていた。大好きだった相撲取りが島出身と聞くたび、行きたいなと考えていた」。
 なんですか,これは。幼稚すぎます。
 場当たりの口からの出任せではありませんか。よしんば鳩山由紀夫の少年時代に贔屓の奄美大島なり徳之島なりの出身力士がいたとしても,それで島にあこがれるには,少年時代からこれらの島に関する並々ならぬ知識がなければならないでしょう。私なんか,徳之島と云えば「五つ子ちゃん」が話題になったときに,初めて知りました。
 百歩譲って鳩山由紀夫が少年時代から奄美大島,徳之島にあこがれをもっていた,としましょう。そうすると,そこまであこがれていたこれらの島に,今や日本中から忌避されているとも云える基地の機能を,たとえ一部たりとも移転させる,というのは矛盾しませんか。
 憧憬の島に基地を持ち込み,米兵を闊歩させてよいのでしょうか。少なくとも徳之島の3町長を前にして,こう明言するのは完全な自己矛盾ではありませんか。
 ですから,いかに云い逃れしても,これは従来通りの虚言の域を出ないのです。
 もしも,鳩山由紀夫が徳之島3町長との会談の前から「あこがれ」云々のセリフを考えていた,と主張するのであれば,それが熟考の賜物とは到底云えない駄言であることに思いがおよばない,お粗末な頭のお粗末な思考の結果に過ぎない,と断ぜざるを得ないではありませんか。
 こんな愚かでお粗末な人物を,少しでも早く総理の座から引きずりおろす手立てはないものでしょうか。日本の存続にとって,これほど有害な人物はありません。


民主党の火事場ドロに心せよ―断末魔の鳩山政権

2010年05月04日 19時13分01秒 | Weblog

 「愚かな総理」と自他共に許す鳩山由紀夫が率いる?民主党政権はすでに断末魔の様相を示し(→正論6月号),崩壊は早ければ5月末になりそうです。
 この期に及んでくれぐれも注意しなければならないのは,政権崩壊を狙っての火事場ドロです。
 昨年10月に行われた歴史的な?(あちこちに“?”がつきますが)政権交代は,これまでの自民党内での首相交代とは異なり,自民党から民主党への交代でした。
 そして,意気揚々と(当時)登場した鳩山由紀夫は,「コンクリートから人へ」,「官僚主導から政治主導へ」など,もの新しい文言をちりばめて,「友愛政治」?なるものを始めたわけですが,今や全てが破綻の淵に至っております。
 政権交代直後から鳩山政権が始めたことは,奇妙なことに自民党政権時代に確立していた政策をほとんどすべて否定,廃棄して,法律そのものから改変してしまおう,と云うことでした。その中には,夫婦別姓や外国人参政権など国の根幹に関わる,国家としての道徳観にまで悪影響を及ぼす法律があり,また郵政再改革,事業仕分けによる科学技術の目先の取捨選択などが含まれています。
 わずか半年あまりで当初70%あった支持率は,いまや20%台まで急降下してしまいましたが,断末魔にあるとはいえ,衆参両院では過半数を維持していますので,法案は通し放題とも云える状況にあります。
 上に挙げたような外国人参政権や夫婦別姓に関わる法案は,元々ある種のイデオロギー的な動機から,民主党や連立与党の社民党などが売国的な動機を秘めて画策しているものです。
 そして彼らは,現在の鳩山政権の命脈が尽きつつあることを感知して,ともかくこの政権が維持されている状態,衆参両院での優位性が保たれている状態の間にこれらの法案を成立させてしまおうとしています。
 これが鳩山政権第1番目の火事場ドロです。ここでは「第1種火事場ドロ」と命名しておきます。この危険性はかなり高いと思います。そして,一度通過してしまった法律を改正するには大変な時間と労力を必要とします。
 国民の半数以上が問題あり,としている「子ども手当」にしても,次期政権で本年度の半額支給から来年度の全額支給に移行せずに廃止とすれば,今年度受益対象となった家庭からは怨嗟の声が聞こえてくるかも知れません。まさに朝三暮四のサルの怨嗟ですが。
 この「第1種火事場ドロ」にはくれぐれも気を付けなければなりません。
 そして,今回の鳩山政権の崩壊には,文字通りの火事場ドロとも云うべきものが控えています。それを「第2種火事場ドロ」としましょう。それは,政党としてのれっきとした資金の泥棒です。
 それは,金と不動産に異常な執着心を示す小沢一郎による火事場ドロです。思い出して下さい。民主党幹事長の座を確保している小沢一郎には,この「第2種火事場ドロ」とも云うべき実績があります。
 スクラップ・アンド・ビルドが性癖の小沢一郎は,かつての自由党の崩壊に際して,自由党の政党としての資金(政党助成金などの公金)を着服した疑惑が持たれています。証拠がないのですから,あくまでも疑惑ですし,マスコミもこの問題に関しては妙に逃げ腰ですが,確か15億円近い自由党の資金が,自由党解散時に跡形もなく消えてしまったのです。
 当時の自由党幹事長が,件の小沢一郎です。小沢一郎にとって,鳩山由紀夫は単なる金づるに過ぎません。これまで鳩山由紀夫が説明すると云いながら実行していなかったいわゆる「ママからの月1500万円の資金」の多くは,小沢一郎の「黙らせ料」,暴力団風に云えば「みかじめ料」だったとも見られます。だからこそ,ママからのお小遣いの使途を公にできないのです。鳩山由紀夫の政治家としての能力なんかとっくに見通して,見切りをつけているはずです。
 ですから,まもなく実現する鳩山政権の崩壊に当たって,小沢一郎がしようとしていることは,昨年の衆院選でかき集めたフリーターなどの新人議員約100名を引き連れて,崩れゆく民主党を後にすることです。雨後の竹の子のごとく乱立する新党の中には,小沢一郎と組もうと心底で思っている人間もいるはずです。
 そして,小沢一郎が民主党を見捨てる際に画策するのが,第2種火事場ドロでしょう。
 よくよく監視する必要があります。


何が腹案だ,政府案だ―結局は現行案の蒸し返しじゃないか,貴重な時間を無駄にしてしまった

2010年04月28日 22時06分48秒 | Weblog

 最初にお断りしておきます。ここで云う「現行案」とは,沖縄普天間基地移設問題に関して,自民党政権時代の政府と米国との間で16年間協議した結果合意した普天間基地移設計画で,キャンプ・シュワブ(沖縄県名護市辺野古)の海岸にV字型に2本の滑走路を造ることを主体としたものです。
 それでは民主党政権下,総理・鳩山由紀夫が本日明らかにした「腹案」とはどんなものか。「現行案」の蒸し返しに過ぎません。工法が違う,もっと沖合だ,と云うだけのことですし,工法と云っても,数千本の杭を打ち込んでその上に滑走路を造る,と云うだけです。しかもこの杭打ち工法は,メガフロート工法と共に,「現行案」に辿り着く過程で,自民党政府と米国との間でとっくに検討済みのもので,コスト,テロ対策などの理由で捨てられた案です。
 昨年の衆院選での民主党・マニフェストでは,少なくとも県外への移設,と明記していたのではおりませんか。
 本日の「腹案」とやらでは,徳之島への海兵隊一部移転(約1千名)で,先のマニフェストの県外移設のお茶を濁そう,という姑息さです。
 昨年末までに「現行案」を実施に移していれば,もっと穏便に,スムーズに進んだはずではありませんか。
 米国との信頼関係をここまで損ない,日本国民,特に沖縄県民を愚弄することこの上ない鳩山由紀夫が勿体付けながら,ここまでこじらせたのはどういうつもりでしょうか。
 前のブログで,鳩山由紀夫は普天間基地移設問題を解決するつもりは当初からないのだ,と指摘しましたが,まさにその通りでしょう。これからの1ヶ月で纏まるかどうかが危ぶまれています。
 本日発売の週刊新潮には,『普天間移設を迷走させた「鳩山幸」夫人のインド人予言者』という見出しが躍っています。奇しくも私は,鳩山由紀夫のアキレス腱はその夫人だ。と半年前に書きました。
 恩人の妻を寝取って女房にした(こんな下品な表現は,これまで使ったことがありませんが事実のようです)鳩山由紀夫の正体は,このレベルだったのでしょう。アメリカ・スタンフォード大学のPh.D.を取得したとか云っていますが,これもママに億単位の寄付金をスタンフォード大学にして貰った結果かも知れません。つまり金で買ったPh.D.と云うわけです。名門スタンフォード大学だって億単位の寄付には転ぶのではありませんか。
 今の世の中,インド人予言者なんかの言葉を信じるのは愚かな鳩山由紀夫の女房レベルでしょうし,その女房の言葉に唯諾々と従うのは,北海道のバーのママとのスキャンダルで,女房に頭が上がらなくなった愚かな総理・鳩山由紀夫ぐらいのものでしょう。
 このインド人予言者の言葉というのは,「普天間基地移設問題は,こちらから何もしなくとも米国が折れてくるから放っておけ」と云うことだったようです。これは,ネット版msn産経ニュースで昨日読みました。
 ともかく,無節操,無責任の鳩山由紀夫と内閣を早く何とかしないと,日本は取り返しのつかない,後戻りできない破滅への道を転落しつつあります。


鳩山由紀夫の自爆テロ―当初からまとめるつもりがなかった普天間基地問題

2010年04月26日 22時46分00秒 | Weblog

 昨日の沖縄県民大会をもって,普天間基地移設問題は決定的に破局に至ったと見てもよいでしょう。来月5月末になろうがこの問題に糸口すら見出せず,鳩山由紀夫自身が公言しているように責任をとる,と云ってもどうにもならない,と云うのが期限の35日前の現時点でのおおかたの見方でしょう。
 しかし不可解なのは,腹案があるだとか,5月末にはきちんとした政府案を出して結着する,だとか云いながら,政府あるいは民主党内から打開案と目される案が提案されるたびに,鳩山由紀夫自身から,打開案を即座に否定するコメントが発せられることです。その姿は,むきになって,そんな案を出してくるんじゃない,と云っているかのようです。
 最新の案と見られるものは,自民党政権時代に米国側と合意に至ったいわゆる「現行案」を若干修正した案で,岡田外相らが提案したことになっていますが,これすらも鳩山由紀夫は即座に否定し,辺野古の海岸を埋め立てるのは,環境に対する冒涜である,とまで極言しています。
 これでは,米国,沖縄県民,連立与党の3元連立方程式(3次方程式ではありません,マスコミの誤用,念のため)を解けるはずもありません。
 いったい鳩山由紀夫が最初に政府案提案の期日として設定した3月末日を過ぎて唐突に「腹案をもっている」と云いだしてから,腹案なるものが具体的に示されたことはないではありませんか。そして結着の期限として繰り返し表明している5月末日までの残り35日に何も出てこない気配。結局はデッドラインは守られないのではありませんか。
 鳩山由紀夫は,自ら認めているように真実「愚かな総理」なのか,それとも全く別の結着を「腹案」として隠しているのか,に限りない疑問が湧き起こります。
 多分前者,つまり全くの愚かな総理であるのでしょうが,わずかに残るのは,もしかすると何かあるんじゃないか,という疑惑です。
 いままで大新聞すら提起していない疑惑とは次のようなものです。
 「鳩山由紀夫は,日本への米国空軍および海兵隊の駐留を否定するために,まず前政権と米国との合意が成立していたいわゆる「現行案」を否定する。次いで,沖縄県民の痛みはよく分かるから,沖縄県外への移設を軸とする,といかにも沖縄県外への移設案が実現可能なように見せかけた民主党政権としての代替案を提起する。これにより,沖縄県民に過大な期待を与え続ける。
 もちろん,代替案が実現可能であるとは,民主党議員ですら思っても見なかった。なぜなら,前政権が12年の歳月をかけてやっとまとめ上げた「現行案」を覆すような新提案がわずか数ヶ月で,しかも政治に,とりわけ防衛政策に暗い素人の民主党議員から出てくるとは誰しも考えていないからです。(事実,これまでの民主党政権の提案は,すべて空論でした。)
 それを,いかにも新提案がある,5月末日までに結着する,と云い続けたのは,これで米国を怒らせることができる,日米関係を悪化させて,相互信頼関係を失墜させることができる,結果として米国は沖縄からグアムなどに後退して日本を守らなくなることになるだろう。というのが鳩山由紀夫の描いていたシナリオなのではないでしょうか。
 なぜなら,政権交代前,かなり前からの鳩山由紀夫の持論は,日本にとって米国の常時駐留は不要である,有事にだけ出てくればよい,と云うことでした。
 その持論にのっとれば,普天間基地問題などはこじれればこじれるほどよいのです。米国側から見切りをつけてくれればなお結構。日本は結着に向けて首相以下「死にものぐるいで日夜」努力しているのに,米国側が離れていった,と責任転嫁できるからです。
 ですから,普天間基地移設問題に関する今日の混乱は鳩山由紀夫のシナリオ通りなのです。
 じゃ,5月末にどうするか。鳩山由紀夫にとって,「辞めればいいだけの話」なのです。そうでなくとも政権発足当初の支持率75%が,たった半年を経ただけで20%台まで落ち込んでおり,しかも不支持の理由が鳩山由紀夫本人の無能によるものとされているのですから,総理の地位にしがみつく気は毛頭ありません。なあに,辞めたって生活費はママが出してくれるのですから。つまり,自爆テロによって,かねてから夢想していた脱米国を実現しようとしたわけです。
 退陣した後で,「私は,当初からこのような結果になることを望んでいた」とでも胸を張って言明するつもりかも知れません。そして,「これこそが米国離れの究極であり,日本は日本人だけのものではない」などと幼稚な夢の実現を独り喜ぶのかも知れません。
 鳩山由紀夫は,おおかたの日本人にとって,大いに迷惑な人間,いや有害無益,危険な人間なのです。願わくば,鳩山由紀夫がただの馬鹿,愚かな総理であって欲しいものです。


愛国心のカケラもない蓮舫を事業仕分けに参画させるな―仕分け人の仕分けが必要だ

2010年04月22日 22時42分08秒 | Weblog

 昨年11月13日に行われた民主党政権の一大ショーとも云うべき事業仕分け(行政刷新会議)において,文部科学省予算仕分けのうちの次世代スーパーコンビュータの評価について,「なぜ世界一でなければいけないのですか,2位では駄目なのですか」と質問した民主党・蓮舫参議院議員。この迷セリフで一躍有名になりました。
この事業仕分けの結果,次世代スーパーコンビュータへの予算削減が決められてしまいました。ただし,この蓮舫の発言は後々ノーベル賞受賞者などを含む科学者などから厳しい非難を浴び,結局この予算の復活という事態にもつながりました。
 この話から直感するのは,いったい蓮舫という人は日本人なのだろうか,ということです。科学研究の世界では,世界一でなければならないものがいくらでもあります。純粋科学に止まらず,科学技術の世界でも,当然のことのようにして世界一を目指しているのです。
 日本に限らず,例えば韓国においても,私が知っている財閥系化学会社の標語は“One,and Only-One”でした。
 科学,医学などの分野において,世界的に権威がある雑誌では,論文発表に際して著者に“Embargo”という制限措置がとられます。通常は「禁輸」と訳されるこの言葉は,論文を投稿した著者が事前に,すなわち雑誌刊行前に他所で内容を発表しないように,雑誌刊行の前日まで沈黙を守ることを求めるのです。もちろん,論文としての発表前の,学会での口頭発表や口頭発表のための講演要旨程度は認めている雑誌もありますが,通常厳しい制約を課しています。
 なぜembargoするかというと,「世界一」つまり世界で最初の研究はどれか,を厳しく定義しているからです。将来ノーベル賞の授与対象になるかも知れない研究の場合,論文の刊行日ばかりでなく,論文受理の時間までが審査の対象になることもあり得るのです。基礎科学ばかりでなく,特許出願においても,出願日時が厳密に確認され,専売特許が与えられるのです。
 そしてそれはその国の国益に寄与することになります。ですから,「世界一」と「世界二」とでは,月とすっぽん以上の開きがあるのです。
 そんなことを知ってか知らずか蓮舫は,「どうして世界一でなければならないのですか,第二位ではいけないのですか」としたり顔で切り出したのです。
 後になって蓮舫は,「一位を目指すのは当然で、あえてそう聞くことにより納得のいく答弁が聞けるかと思ったが、残念ながら聞けなかった」という趣旨の発言をしている一方、「我々は削減するとは決めていない」と明言したそうですが(→Wikipedia),そんなのは後付かも知れませんし,回答者があまりに無知な蓮舫の発言におどろいて,どのレベルの回答をしたものやら,と迷ったのかも知れません。
 しかし,ナンバー・ワンを求めて進む研究者の心は,蓮舫が本当の日本人であるならば理解できたのではないでしょうか。
 国籍の問題を云々するのは気が進みませんが,愛国心を問題とするのであれば,国籍を問わざるを得ません。
 蓮舫の国籍の問題はいささか複雑ですが,少なくとも現在は日本国籍のようです。父親は台湾人,母親が日本人です。1985年に改正された国籍法の規定により,父母両統主義がとられ,誕生と共に台湾国籍と日本国籍の二重国籍を取得しています。そして当初は父方の姓から「謝蓮舫」と名乗っていました。国籍法の規定に従い,22歳までに父母のいずれかの国籍を選択することになり,18歳の時に日本国籍を選択して,「斉藤蓮舫」を名乗ることになりました。その後結婚して「村田蓮舫」となって今日に至っています。
 日本国籍を選択したのは,生活の基盤をもっぱら日本に置いていたからのようです。「帰化」ではありません。
 ですから,蓮舫にとっては日本に対する愛国心が希薄なのではないでしょうか。だからこそ,日本が世界一だろうが世界二だろうがどうでもよかったのではありませんか。
 こういう人物が,自分の売名のために国家百年の計にも影響する予算編成に口出しさせるのは決して好ましいことではないと思います。
 もちろん日本国籍を取得しているのですから,タレントや,参議院議員になることに異論はありません。しかし,国家の大計に参画させるのは如何なものでしょうか。
 仕分け人の仕分けが必要ではありませんか。


駐米大使と官房長官がワシントンポスト紙を非難だって?―本当のことを云っただけじゃないか

2010年04月16日 19時08分30秒 | Weblog

 平野官房長官と藤崎駐米大使は,14日付けの米国ワシントンポスト紙のコラムの内容について,それぞれ独立に非難と抗議を行っています。
 そのワシントンポスト紙のコラムの一文というのは,核安全保障サミットに出席した鳩山首相に関するもので,鳩山首相を「不運で愚かな日本の首相」と紹介。普天間基地移設問題で鳩山首相を「まったく当てにならない」とこき下ろし,「あなたは同盟国の首相ではなかったか。(鳩山)首相を相手にしたのは中国の胡錦涛国家主席だけだ」という風刺調の内容でした。(→msn産経ニュース4月16日)
 しかし,これって本当のことを云っただけではありませんか。むしろ日本国民の大部分が認識している鳩山由紀夫に関する理解を正確に表しているのではありませんか。
 それに,このワシントンポスト紙のコラムよりも強烈な文言が,日本の週間誌などで踊っているではありませんか。
 例えば,昨日の朝刊各紙に週間文春4月22日号の広告が載っていましたが,「鳩山にアメリカが音を上げた,バカが専用機でやって来た」「ワシントン最終結論―ハトヤマは何も決められない」「総理経験者―アメリカはハトヤマがバカだと言ってるよ」。「ハトヤマはバカ」の連続ですね。
 これが鳩山由紀夫の実体ではありませんか。藤崎駐米大使の発言は,役人特有の保身と売名でしょうし,平野官房長官に至っては,この週刊文春の広告では「“A級戦犯”平野官房長官のアダ名はアナゴさん」とわざわざ別掲しています。
 ともかく本当のことを書いたワシントンポスト紙のコラムに抗議する必要はありませんし,むしろ日本国民からすれば,「アメリカ人よ,よく云ってくれた」と拍手喝采を送りたいところです。
 それとも官房長官は「お前にだけは言われたくないよ」と,自分たちのことは棚に上げて思ったのでしょうか。この台詞も,アメリカが言うのならば分かりますが。
 ともあれ,鳩山由紀夫をこのまま放置すれば,日本国民全体の恥になります。


5月末決着失敗も詭弁でごまかすつもりか―鳩山由紀夫の言動は,退却を転進と云った旧日本軍と同じだ

2010年04月14日 23時21分09秒 | Weblog

 鳩山由紀夫の迷言妄言は日本国中に知られており,いまや世界でも周知されるようになっています。これがひとりの馬鹿者の個人的な発言ならば無視も冷笑もできるでしょうが,一国の宰相としてははなはだ危険な状況です。
 云うまでもなく,一国の指導者から発せられた言葉は,古くから「綸言汗のごとし」と云われているように,取り返しのつかぬ重みを持っているはずです。
 ところが鳩山由紀夫の口から発せられる言葉は,あまりにも軽く,一貫性に欠け,そのいい加減さはオバマ大統領さえもあきれるほどです。
 そして今回,民主党政権が抱える最大の難問とも云える沖縄普天間基地移設問題においても,鳩山由紀夫が命がけで取り組むと自称していた5月末決着がどう見ても不可能な状況となってきました。政権内の岡田外相,北沢防衛相,平野官房長官は,そろって5月末決着が不可能との見解に達しているようです。 
 そうなると,当然自民党などの野党がとなえるように,鳩山首相の引責辞任という事態が出現してきます。最近の世論調査も,国民の半数以上が普天間基地移設問題の失敗をもって,鳩山首相の辞任を求めていることを示しています。
 この土壇場に追い込まれて民主党政権は何を考えたか。なんと,5月末決着の「決着」の解釈を変えようというのです。
 通常「決着」と云えば,懸案か結論に達して解決する,と云うことのはずですが,それをそうではなく,懸案の糸口が見つかった,と云った意味にしてしまおう,と云うのです。糸口ですよ,お間違えなく。
 普天間基地移設問題に関して云えば,アメリカも,沖縄も,そしてもちろん国民も納得する具体的な移転先を見出して公開し具体化する,と云うのが少なくとも常識的な意味での「決着」だと思いますし,おそらくは大多数の国民がそう理解していたはずです。
それを具体的な移転先候補を提示して,米国,沖縄県民,移転先住民との協議に入ることを「決着」としよう,それを5月末の「決着」としよう,と云うのです。要するに,常識で云う決着よりも時計の針を戻して単なる出発点を「決着」の定義としよう,と画策し始めたのです。全くの詭弁です。日本国民どころか米国首脳までも愚弄しようとしているとしか思えません。
 こんな詭弁を本気で行使しようとしている鳩山由紀夫と民主党の醜い姿を見て思い出したのが,太平洋戦争当時の旧日本軍です。
 戦争末期,日本軍が負け始めて各地で退却せざるを得ない事態に立ち至ったとき,当初は報道管制で国民の眼を現実から遠ざけようとしました。しかし,退却が重なると,それを隠しおおせることも困難になりました。
 そこで軍部が考えついたのが「退却」を「転進」と云い変える欺瞞でした。当時の新聞には毎日のように「転進」の文字が踊りました。それも如何にも勝利した上での戦略的移動の様に見せかけて。
 普天間基地移設問題に止まらず,民主党は昨年の選挙で掲げたマニフェストの矛盾が明らかになるにつれ,これまでに何度「退却」を「転進」と云い変えて国民の眼を欺こうとしてきたでしょう。
 5月末の普天間基地移設問題決着不能で,民主党政権は終わりになって欲しいものです。


民主党・小沢幹事長を辞職させるな―ヘビは頭を潰すまで

2010年04月13日 23時21分31秒 | Weblog

 もう何十年も前の文藝春秋の巻頭随筆欄の一文が,未だに記憶に残っています。筆者は富士ゼロックスの小林陽太郎氏,表題は「蛇は頭を潰すまで」だったと思います。
 小林陽太郎氏は,富士フイルムの社長だった小林節太郎氏を父に持ち,富士フイルムを経て富士ゼロックスに転じ,社長,会長を歴任しました。現在は富士ゼロックス相談役最高顧問,経済同友会終身幹事,国際大学理事長などの地位にあるようです。
 巻頭随筆の大略は次のようなものだったと記憶しています。
 《太平洋戦争直後,いまだ占領軍総司令部(GHQ)が日本の全てに支配権を維持していた時代,小林氏はGHQとの各種折衝に困難を極めていたそうです。
 なかでも小林氏を悩ませたのは,GHQのある佐官級の将校で,なにかにつけて無理難題を吹きかけたり,話をおかしな方向に持っていったりして,やりきれない思いでGHQを後にする毎日だったそうです。
 ところがこの将校がGHQ内で大きな失敗を犯したのか,あるとき小林氏にしおらしく下手に出て失敗の後始末を頼んだのだそうです。
 小林氏も日本人,過去のいきさつはさておいて,何とか助けようと苦心したそうです。おかげでこの将校のクビはつながったそうです。
 ところが,こんな負い目を受けたにも拘わらず,この将校は,その後も変わらず無理難題,むしろ以前よりも酷く小林氏に当たったそうです。
 そして,この将校との苦々しい経験から,小林氏がつくづくと思ったのは,「蛇は頭を潰すまで」。要するに,邪悪なもの,すなわち蛇は頭を潰して完全に死滅させなければならない,と云うことだったそうです。》
 私がこの小文を何十年も経て今日,未だに心に刻んでいるのは,真に邪悪なものはヘビの頭を潰すように息の根を断たねば,ふたたび息を吹き返して邪悪を繰り返す,という箴言としてです。
 国家としての今の日本にとって最も邪悪な人物は,云わずと知れた小沢一郎です。この男の頭の中の大部分を占めているのは邪悪な権力欲です。
 日本がどうなろうと自分が支配する,天皇さえも自分の支配下に置くことも厭わない,ましてや政界の有象無象は自分の前に平伏するのが当然だ,鳩山民主党なんかただの手段に過ぎない,と信じて疑わない,とんでもない邪悪に手足を付けたような人間です。
 鳩山由紀夫なんかを政界から放逐する,なんて甘いことをしても日本は唯々堕ちて行くばかりです。傀儡としての鳩山由紀夫を操っている人形師・小沢一郎を政界から抹殺しなければならないのです。
 昨今の大新聞を見ても,みんな小沢一郎に関して腰が引けています。どちらに転んでも逃げが効くようにしているのです。もちろんかつて大連立を画策した読売新聞の渡辺恒雄がその典型でしょう。大新聞のずるさの象徴のような男です。今や,半年でボロが出た鳩山由紀夫の後釜を探して,小沢一郎となにか画策しているようです。
 しかし,渡辺恒雄にしても自らが表に立つことは,新聞屋を装っている限りできないわけですから,小沢一郎の背後に隠れているよりほかありません。
 ですから,小沢一郎の息の根を止めてしまえば,渡辺恒雄も動きが取れないのです。
 小沢一郎という邪悪なヘビの頭を潰してしまわなければならないのです。それには小沢一郎を単に民主党幹事長の座から叩き出してはいけないのです。幹事長の座にある間に「ヘビは頭を潰すまで」なのです。そうでないと,未だにお人好しが多い日本では,幹事長の座から離れただけで小沢一郎を許してしまう可能性が高いからです。
 なにせ麻薬密売人が中国で逮捕され,中国の法律に基づいての正式裁判で死刑判決を受け,現実に死刑執行されただけで,「そこまでしなくとも。ちょっと厳しすぎると思います。」などとしたり顔で街頭インタビューに答える人間がうろうろしている日本です。法律として死刑が存在する日本で,死刑廃止を唱えながら法務大臣の地位に平然と居座る人物がいるではありませんか。
 小沢一郎のような邪悪な人間は,そのような矛盾に充ちた日本人を冷ややかに観察しているのです。ヘビの眼で獲物を窺っているのです。ヘビの頭は潰さなければなりません。


朝三暮四のサルが投票したのは、朝三暮四を知らない男だった―鳩山由紀夫の教養?

2010年03月31日 22時49分52秒 | Weblog

 朝三暮四のサルについてはこのブログで一昨年から何度か書いていますが,念のために要旨だけを書いておきます。
 《中国は春秋時代, 宋の国の狙公老人が,飼っているサルが増えすぎたために餌を減らそうと,サルにこう言いました。「これからは,栃の実を朝に三つ,暮れに四つやることにする。」 ところが,これを聞いたサルたちが「少ない」と怒り出したので,「それでは朝四つ,暮れに三つやろう」と言い直したらサルたちはご機嫌になった, ということです。つまり,結果は同じなのに,目先の利益に惑わされて,騙されることを寓話としているのです。》
 さて,この寓話が日本の国会の衆議院予算委員会で持ち出されました。少し前になりますが,自民党の議員が首相鳩山由紀夫に質問したのです。もちろん趣旨は,自民党が大敗した昨年9月の衆議院選挙の際に民主党側が国民に提示したいわゆるマニフェストが,目先の利益誘導を主にしたポピュリズムそのものであったのではないか,と云うことでした。
 質問者が,首相は朝三暮四の俚諺を知っているか,と糾したのに対し,鳩山由紀夫は,「朝令暮改」は知っているが,朝三暮四は知らない,と答弁したのです。予算委員会での正式質問ですから,質問と回答は速記者によって記録されているはずです。
 このブログでは,昨年9月の衆院選挙で,民主党の利益誘導マニフェストにまんまと載せられて投票した人々を,かねてから朝三暮四のサルと呼んでいたのです。
 子供手当,農家の個別補償制度,高校学費無償化は,すべてポピュリズムそのものです。これらに対して引き当てるべき財源も確保しないままに油揚げだけをぶら下げて,後は何とかなるさ,とばかりに無責任に始めた政策であることは,当時から国民も感づいていたはずですが,呉れるものは何でも有り難い,とばかりに投票した人々。まさに朝三暮四のサルでした。
 しかし,これらの愚かな施策を実行してしまった張本人,鳩山由紀夫は「朝三暮四」を知らなかったのです。しかも滑稽なことに,「朝令暮改」ならば知っている,と自らの宰相としての資質の欠如を改めて衆院予算委員会と云う公式の場所で自認してしまったのです。
 なんたるミスマッチ。いや,悲劇とも云えるでしょう。
 朝三暮四のサルに媚びたマニフェストで実現した民主党内閣の朝令暮改の首相が,朝三暮四を知らなかったのです。
 鳩山内閣が1日でも長引けば,それだけ日本は破滅の淵に近づくのです。


宇宙の本質は「ゆらぎ」だからと,自分のブレを正当化―史上最悪の首相・鳩山由紀夫

2010年03月29日 22時12分57秒 | Weblog

 その言動が常にゆらめいて国民の信頼を失いつつある鳩山由紀夫が,ゆらぐのは宇宙の本質である,と妙な屁理屈を付けて自らの無能を正当化しようとしています。昔習ったのでしょうが,自然界のゆらぎを「ん」十年後に持ち出して云い訳にするのは滑稽であり,幼稚です。
 なるほど,自然界はゆらいでいます。水面に浮いた花粉が水の分子のランダム運動によって不規則に細かく運動するブラウン運動もゆらぎですし,そもそも原子そのものがゆらいでいることも確かです。
 しかし,一方で秩序が存在することも事実です。ゆらぎの中に含まれる一定の傾向とも云える秩序です。
 鳩山由紀夫は,世界はゆらぎである,とだけ云いますが,全てがゆらいだままだったら世の中は無秩序になってしまいます。コーヒーに落としたミルクがやがて混ざり合って均一なミルクコーヒーになってしまうのは無秩序化です。無秩序の度合いはエントロピーと云い変えても良いでしょう。無秩序化では,増すばかりのエントロピーと云ったところでしょう。放っておけば増え続けるエントロピーを低く抑えるにはエネルギーが必要です。
無秩序化は,人間社会で云えばグローバルな無政府状態です。
 しかし,現実の世界は国々に分かれ,そこには組織が存在します。秩序が保存されているのです。エントロピーを無限大にしない努力が日々なされているからこそ,とも云うことができます。
 つまり,鳩山由紀夫が云うようなゆらぎ,云い変えれば無秩序状態は,ミクロの世界でのことなのです。一人の人間についてみても,構成する細胞の一つ一つの中では無秩序な運動が繰り返されている,と云えますが,一人の人間は相変わらず一人であり,個性を保っています。
 それは,一人ひとりの人間が,それぞれにエントロピーを増大しないようにエネルギーを消耗しつつ生きているからです。
 結局,この世はゆらぎだらけというわけではないのです。
 こんな,物理学まがいの議論をしなくとも,別な例を挙げれば,闇夜に嵐の中を航海する船を操縦して目的地まで無事に航海しようとする船長を考えれば判ります。
 闇夜の荒海での航海です,船長にも明確な進路は判りません。放っておけば船はあらゆる方向にゆらぎ,沈没してしまう危険があります。
 船長はどうするか。ともかく自身が最善と思われる進路を取り,決して進路を細かくゆるがせてはならないのです。軌道修正は最小に留めなければなりません。
 それには経験と勘,揺るぎない信念が必要なのです。それが船長に求められる資質なのです。
 まともな経営者も同様です。先が見えない時代だからと社長自らがゆらぎまくっていたら,社員は不安に駆られ,まともな業務は続行できないでしょう。
 結局,鳩山由紀夫には指導者になる資格はなく,国家運営どころか小船の船長,個人商店の運営すらもできないのです。
 こんな人間に政治を委ねてしまった日本に将来はありません。


自民党・谷垣総裁は乱世には向かない―いい子になりすぎる

2010年03月18日 19時29分58秒 | Weblog

 昨年,自民党だけはいやだという無党派層などの投票に圧倒されて,民主党が衆院選に大勝してしまいました。しかし,その後半年足らずのうちに民主党の化けの皮は剥げ,今や国民の半数以上が民主党と鳩山政権に見切りをつけ始めています。
 今後,民主党の退勢はさらに顕著となって,7月の参院選前の5月頃には(期待も込めて)鳩山内閣退陣などの決着が付いているかも知れません。
 とすれば,昨年の衆院選で大敗した自民党は,巻き返しのチャンスのはずです。しかし,自民党の支持率は思ったように改善せず,民主党には見切りを付けたが,だからといって自民党もゴメンだ,という有権者が多いようです。
 それは当然かも知れません。安倍晋三,福田康夫,麻生太郎といったお歴々が取っ替え引っ替え総理大臣になって,無責任にも政権を放り出してきたのですから,自民党が愛想を尽かされるのも当然かも知れません。
 そして,今や自民党は谷垣禎一氏を総裁に頂き,7月の参院選に向けて政権奪回を目指して走り出しているはずです。はずです,と云うのは,どう見ても本気になっているとは見えないからです。半ば投げ出しているのか,谷垣総裁からは何の緊迫感も伝わってきません。第一,マスコミからもほとんど無視されているのではありませんか。
 昨年大敗した自民党にとって,今は大変なときです。乱世です。自民党の消滅さえあり得ます。ところが,再生の期待を込めて自民党を見ていても,一向に危機感,あるいは再生に向かう躍動感が伝わってきません。時々見えてくるのは依然として派閥次元の様々な主張ではありませんか。山崎拓,加藤紘一などのゾンビはこのところ表面には顕れないようですが,多分あわよくば7月の参院選で返り咲こうなどと陰で画策しているのかも知れません。
 「みんなでやろうぜ」などと威勢の良さそうな声を上げたはずの谷垣総裁は何をしているのでしょうか。何も見えてきません。
 谷垣総裁のいけないところは,「アク」が感じられないことです。鳩山由紀夫,小沢一郎に拭いがたい金の臭い,犯罪の臭いを感じるのに,予算委員会での党首討論でも追い込むことをしない。
 谷垣総裁は,「レッテル張りは好きじゃない」とも云っていますし,あまり追い込みたくない,とも云い,鳩山由紀夫を追い込むことをしない。
 見ていても歯がゆい限りです。こんな時期にきれいごとばかりで通用するのか,と。
 興味深いことに,ネット情報によりますと,谷垣総裁はクリスチャンであり,麻生前自民党総裁もカトリック(洗礼名フランシスコ)です。この二人とも,敵を徹底的にやっつけないところはクリスチャンのせいでしょうか。
 もっとも,先頃の衆議院予算委員会で,母親から毎月1,500万円の小遣いを貰っていたことが発覚した鳩山由紀夫を平成の脱税王と決め付けた自民党の与謝野薫氏もクリスチャンだそうですから,レッテル張りを好まない谷垣総裁は,ご本人の個性なのかも知れませんが。
 いずれにしても,目下の谷垣総裁では自民党の再生は期待できないのではないでしょうか。自民党に取って代わるべき新党結成が声高に噂される自民党周辺の状況もむべなるかなと思えます。
 ともかく,政党の体をなしていないにも拘わらず日本の政治と方向を強引に変えようとしている民主党政権を早く引きずり下ろさなければなりません。
 こんなときに「レッテル張りは好きじゃない」などと吞気に構えている谷垣総裁には,歯がゆい思いをさせられています。