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大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

NHKの津波報道に異議あり―これでは避難した人たちが帰りたくなる

2010年03月02日 22時14分50秒 | Weblog

 チリの巨大地震の結果として,地震発生から丸一日以上経て日本に津波がやってきました。NHKを始めとするテレビ各社は,津波の実況放送に大童でした。
 NHKなどは,民主党の小沢一郎,鳩山由紀夫,それにひとつ増えた北海道教職員組合(北教組)の政治資金疑惑の目眩ましに放映していたバンクーバー・オリンピック放送を放り出して,もっと強力な目眩ましとばかりに,丸々一日中津波情報ばかりでした。
 しかし,結果を見ると気象庁の責任者が記者会見で危険を強調しようとも,東大地震研の准教授が一日中過去の津波の恐ろしさを繰り返そうとも,一旦は避難勧告で高台などに避難した人たちが,早々に避難所から自宅に引き上げてしまったり,海岸に見物人が集まって避難勧告に従わなかったりと,危険回避行動には疑問が多かったようです。
 しかし,テレビなどを主たる情報源とせざるを得ない一般の人たちにとって,NHKなどの津波情報(映像とアナウンス)は,本当に津波の恐ろしさを伝えていたのでしょうか。
 私には非常に疑問に思えるシーンが何度も見られました。それは,津波警報あるいは注意報が発令されている現地から実況放送しているはずなのに,切迫感が全く感じられなかったのです。その最たるものが,実況放送で何度も「津波の到着時刻を過ぎましたが,ここから見る限り海面に変化はありせん」と繰り返されたことです。
 放送しているアナウンサーは,何を考えてこういう云い方をしたのかは判りませんが,善意に解釈すれば,安心させようとしたのでしょう。しかし,これこそ阿呆の善意。このアナウンスを受け取る国民の側からすれば,「なんだ,津波は来ないんじゃないか」となるのは当然ではありませんか。避難場所から早々に家に戻った人たちの多くは,こう考えたのではないでしょうか。
 アナウンサーには確かに海面上昇や下降は見えなかったのでしょうが,遠距離にある高台などから海面を見下ろしていれば,海面の変化が見える方が異常でしょう。
 しかし,避難者にしてみれば,状況を良い方へ良い方へと解釈したくなるのが,こう云った情況下での心理ではないでしょうか。病人が,医師の言葉を,自分の都合の良い方へ解釈したがるのと変わりありません。
 そして,アナウンサーの実況放送から,「なあんだ,津波は来ないじゃないか」と考えるのです。その上で,群集心理が働いて,一人が動き出せばあとは雪崩現象です。
 ですから,避難者を騙すのではなく,動揺させないためには,「海面に変化は見られません」などと,軽々に小賢しくアナウンスすべきではないのです。
 太平洋を何千キロも離れたチリから伝わってくる波が,津波となって日本へ到達する時刻に大きな幅があるのは当然ではありませんか。気象庁にしても,地震学者にしても,過去のデータからシミュレーション・モデルを(苦労して?)構築して,到達時刻を計算したのですから,その精度を誇りたい気持ちは分かります。しかし,当たらない,いや誤差があるのは当然です。計算は,過去に起こった地震の震源と強度,海底の地形等々に基づくシミュレーション・モデルによる計算結果に過ぎません。それが,新たに発生した津波にぴったりと当たったら偶然です。
 これは,いま世界中が浮かされたようになっている地球温暖化の人為的二酸化炭素原因説と同根の誤解です。いや,津波予報の方がシミュレーションの精度は高いかも知れません。津波の方が,大気よりもずっと密度が高い海水が相手であって,しかも太平洋の海水は洗面器に張った水の様なものですから。
 忘れてならないのは,過去のデータから未来を推定する精度には限界がある,と云うことです。所詮シミュレーションはシミュレーション。このことを理解しないといけないのではないでしょうか。


米国議会のトヨタ・リコール問題公聴会第1日の証言に疑問あり―女性被害者の証言

2010年02月24日 21時31分40秒 | Weblog

 トヨタ車のクレーム問題は,アクセル・ペダルの問題から,電子制御システムの問題へと発展してしまいました。
 米国議会では,トヨタのリコールについて公聴会を開催し,第2日には豊田章男・トヨタ社長が証言をすることになっています。
 第1日目の画像が,日本では本日放映されましたが,公聴会の冒頭に,被害者と云われる中年女性が「涙ながらに」トヨタの車を運転していて味わった恐怖の状況を証言していました。
 彼女に云わせると,アクセルペダルに足も置いていないのに,突然時速160キロで暴走し始めた,のだそうです。
 ここで彼女は気になることを言い出しました。「ギアを前進にしてもバックにしてもトヨタの車は言うことを聞きませんでした。もう怖くて怖くて(ここで涙)。」
 変だと思いませんか,時速160キロつまり100マイルでギアを前進・後進に切り替える人間がいるものでしょうか。
 少なくとも,NHKの(確か)午前中の放映では,間違いなく「ギアを前にしても,バックにしても」と訳していました。翻訳テロップにはそう書いてありました。残念ながら録画しておりませんでしたので,彼女の英語を聞き損ないましたが。
 午後7時のニュースでは,すでにこの部分はカットされてしまっていました。日本にとって大事なところなのに,です。
 アメリカのすることには,こう云った芝居がかったことがままあります。勘ぐれば,こう証言して涙した彼女は,そう証言するように,あるいは涙するように,事前に云い含められていたのかも知れません。アメリカの議会も,やりかねないことです。
 今回のトヨタ問題については,品質管理担当常務の思い上がった態度もあり,けっして弁護するつもりはありせん。
 しかし,こうした芝居がかったやり方もあり得る,と云うことを心しておく必要があるでしょう。
 数年前に,医薬品分野での副作用訴訟問題に間接的にではありますが関わったことがありましたが,アメリカの弁護士が主導しての集団訴訟の手口を目の当たりにして,すごい国だな,と思ったものです。
 なにしろ,インターネット上にはその副作用係争専門サイトが数え切れないほど開設され,必要事項を簡単に入力すれば,訴訟成立です。それらサイトは,全て弁護士の新設サイトなのです。注意して見ていると,集団訴訟に参加する(させられる?)のは黒人,あるいはヒスパニック系などの貧困層が多く,賠償金をせしめようと云う意図がありありでした。その訴状の文言の刺激的なことに辟易させられました。訴訟を煽って勝訴すれば,かなりの金額が弁護士の収入になるわけです。さすが訴訟社会アメリカ,ひとつ対応を誤れば大変なことになってしまうのです。
 今回のトヨタ・リコール問題も,悪くすれば集団訴訟に広がり,とんでもないことになりそうです。私の関わった米国の最大手の製薬会社もその後かなり経営が苦しくなりました。かつて世界最大のシリコーン樹脂メーカーが,女性の胸に注入するシリコーン樹脂豊胸剤で集団訴訟に遭い,倒産したことがありました。トヨタだって安心できないのです。
 トヨタは,先述の品質管理担当常務を速やかに更迭するべきかも知れません。おそらくは,自らの立場を有利にするために後先考えず,「ユーザーのフィーリングが古いんだ,プリウスに合わせろ」と云い張ったのでしょうが,古い話,かつての日本陸軍では,軍服も軍靴も,制帽までもが,軍服・軍靴に合わせろと,肝心のそれらを身に着ける兵隊は無視されたのと同じだとは情けない話です。
 しかし,日本人として考えれば,これ以上日本の技術を貶めて欲しくないものです。


NHKのオリンピック放送は,民主党疑惑の目眩ましだ―鳩山,小沢,そして…

2010年02月19日 18時25分50秒 | Weblog

 開催中の冬季オリンピックは,かなり前から「バンクーバーはNHKデジタルで」などと派手に宣伝を繰り返してきた通り,NHKが一日のかなりの時間をオリンピックに費やして放送を続けています。
 一日中オリンピック放送を見ている人もいるのでしょうが,結果だけ判ればよい,という人も多いのではないでしょうか。
 ただ,気になるのは,今回の冬季オリンピックの中継にかけるNHKの力の入れ方がちょっと違うように感じるのです。どこが違うのかというと,まずNHKにとって不可欠のはずの定時ニュースまで無視していることです。世の中の一大事でもなく,ただの,そう,ただのオリンピックの中継もしくは中継録画(時差17時間ですからこちらの方が多いはずです)を放送するために,ニュースをパスするというのは異常です。報道を第一の使命とする公共放送としては,優先順位が倒錯しています。
 高校野球などでは,ニュースの時間には野球中継を教育テレビに動かしているではありませんか。(大相撲中継では,取り組みの間に入れていますが,それでもニュースを欠かしはしません。)
 そして,今回のオリンピック放送では,ニュースの中にまでオリンピック関連のニュースが入り込んで,まさに我がもの顔,オリンピック最優先の方針です。
 これは異常だと気が付き,何故だろうと考えました。そして,合点が行ったのは,なまじニュースの時間を入れると,民主党政権の最大の問題点,つまり鳩山由紀夫と小沢一郎の政治資金規正法疑惑,小沢一郎のヤミ献金疑惑,鳩山由紀夫の贈与税脱税疑惑,さらにはこの二人ばかりでなく,北海道教職員組合の不正献金事件等々に触れなければならなくなります。
 このブログで何度も書いていますが,民主党の最大の支援団体(相撲などで云う「タニマチ」)は日本労働組合総連合会(連合)です。そしてNHKの放送労連は,連合の中でも無視できない規模の組合であり,一昨年辺りに死亡した上田 哲(あえて死去とは書きません)は,NHKの組合委員長から衆議院議員(旧社会党)にのし上がり,NHKの闇の天皇とまで呼ばれた男でした。そして現在でもその系譜は隠然とNHKを裏支配しているのです。
 NHKには一応NHK会長がいるにはいますがお飾りで,労働組合が実質的に牛耳っているのです。(現会長・福地茂雄氏は,アサヒビールの会長でしたが,08年2月にNHK会長に就任,ところが今年1月,退任を表明しています。NHKが伏魔殿と云われる所以でもあります。)
 ですから,NHKは民主党を援護射撃しなければならないのです。そこで考えついたのが,オリンピック放送優先の目眩ましです。
 別に援護射撃でなくとも,同様なことは有力新聞でも起こっています。この2週間ほどはオリンピック関連記事が紙面を占め,民主党のスキャンダル関連記事の量は減ってしまっています。
 NHKはそれを見越して,民主党にとって受難の時期の冬季オリンピック開催を奇貨として,オリンピック放送優先を狙ったと云えます。
 公共放送とは名ばかりの,民主党有利を願うNHK労組の卑劣巧妙な戦術に乗せられてはならないでしょう。それでなくとも,NHKの偏向,偽造,捏造はすでに周知されつつあるのですから。


いつからトヨタはそんなに傲慢になったのか―ユーザーの感覚の違いだって?

2010年02月05日 18時36分41秒 | Weblog

 世界的経済不況の中で,自動車業界もご多分に漏れず売り上げ減少に苦しんできました。そのなかでトヨタは,ハイブリッド車の好調で高い売り上げを維持してきたのに,ここへきて大問題を抱える形になってしまいました。
 連日新聞で伝えられるハイブリッド車プリウスのブレーキ問題です。報道によりますと,低速走行中のプリウスが,ブレーキ作動開始に1秒程度の遅れが出るのだそうです。走行中のブレーキ作動開始の1秒遅れはもちろん危険ですが,問題が低速時に限られるとすれば,致命的大事故につながるケースは少ないかも知れません。
 しかし,ブレーキという自動車における特級の重要保安部品に作動開始遅れの問題があるとすれば,ドライバーにとってはこの上ない不安です。
 トヨタ側の発表によれば,プリウスでは在来のエンジン車と異なり,油圧ブレーキと回生ブレーキを併用しており,低速走行時には主として回生ブレーキに依存する。その切り替えのタイミングに1秒程度の遅れが生じるから,ドライバーが感覚的に遅れを感じてブレーキが効かない,と受け取るのであって,実際にブレーキが効かないわけではない,ということらしいのです。これは電子制御回路のソフト改善で回避できるものだ,というのです。付け加えておけば,回生ブレーキ・システムというのは電車では今日ごく普通に用いられている方式で,車両の駆動モーターを逆に発電機として利用し,運動エネルギーを電気エネルギーに変換して回生し,同時にブレーキとして利用しようとするものです。当然,電流の向きが変わるわけてすし,応答の遅れは避けられません。そこを油圧ブレーキが補充することになります。
 それはそれで結構なことですが,この問題に関するトヨタの国内記者会見で気になったトヨタ側の発言があります。
 新聞とテレビで見たのは横山常務という人の発言ですが,「ドライバーの感覚が,従来の油圧ブレーキだけのエンジン車に慣れているので,回生ブレーキとの切り替えを感覚的に捉えているのだ。欠陥ではない。」というのです。
 いつからトヨタはかくも傲慢になったのでしょうか。かつてのトヨタでしたら,こんな傲慢な発言はあり得なかったはずです。
 横山常務という人の発言には,「我が社のプリウスはこれまでのエンジン車と違うんだ,ドライバーがこの感覚の違いに慣れろ,分からんのか」というニュアンスが濃厚です。
 要するに,トヨタはプリウスというハイブリッド車を開発して世界的に成功した。これは自動車の革命であって,ドライバーの方が慣れればいいのだ,ということでしょう。(余分なことですが,この横山常務,会見の席上で薄笑いを浮かべているように見えたのも,この高飛車を裏付けしているようで不愉快でした。)
 なるほど,トヨタはハイブリッド車で世界的に成功をおさめました。それで天狗になる愚か者も出てくるでしょう。しかし,外国とくにアメリカのゼネラル・モーターズ(GM)などに追いつけ追い越せ,と全社が一丸となって立ち向かっていた時代には,こんな傲慢な発言はありませんでした。
 20年以上も前のことですが,当時のトヨタの技術者達は,異口同音に「世界のトヨタですから」と云って,甘い規格は徹底的に排除して受け入れませんでした。それが世界に通用するトヨタ品質を築いたのです。
 「ドライバーがプリウスのブレーキ感覚に合わせろ」などと云う思い上がった発言はトヨタの技術者が口にするものではありません。
 ハイブリッド車ですから,油圧ブレーキと回生ブレーキを併用するのは結構です。しかし,かつてのトヨタ・マンでしたら,車の感覚に慣れろなんて云わないでしょう。むしろ,いつエンジン車からハイブリッド車に切り替わったのかも分からないくらいの自然さを組み込んだはずです。
 どんな世界も傲慢になったらお終いです。現に,後発のハイブリッド車,ホンダのインサイトは,油圧・回生切り替えの違和感を開発段階で察知して解決済みだと云うではありませんか。油圧と回生はメカニズムが違うのですから,当然独立した別系統のはずです。したがって,両システムがオーバーラップする時間を作れば済むことです。
 せっかくのトヨタがクレーム続きとは,日本人として残念です。ネット上では,アメリカは鳩山政権の無節操で無能,無様な姿を見て,これを叩き潰し,併せてGMなどの国内メーカーの復活を企図して,トヨタ車のクレームを殊更に大きく取り上げようとしているのだ,といううがった見方さえ出ています。
 「世界のトヨタ」は傲慢の合い言葉であってはなりません。謙虚な言葉でなければならないのです。


朝青龍は最後まで「横綱」を理解できなかった―あの親方じゃ

2010年02月05日 10時45分35秒 | Weblog

 昨日,朝青龍は引退しました。追い打ちをかけるのは日本の武士道いや相撲道に悖り気は進みませんが,今後の相撲界のあり方のためにひと言書いておきます。
 引退表明後の記者会見で,朝青龍はこう語りました。「みなさん,品格,品格と云いますがね,土俵に上れば鬼にもなる…」。
 これがそもそもの誤りであって,朝青龍には最後まで横綱というものが理解できなかったのです。土俵上の鬼と云われた力士は過去に何人も居りました。しかし,最高位の横綱を張るようになったら鬼になってはいけないのです。闘志は結構です。鬼のような闘志というのも表現としてはできるかも知れません。しかし,横綱本人が心底鬼になってはいけないのです。
 横綱の土俵入りでは,神社で見られると同じ紙垂(かみしで)をつけた注連縄そのものを腰に巻きます。つまり,鬼ではなく神なのです。
 鬼と違って神には心があります。敗者に対する惻隠の情があります。土俵から外に出た敗者を土俵の下に突き落とすようなことはしません。土俵下に落下しないようにそっと手を貸します。大相撲でも,土俵から出た敗者を後ろから突き落とすような真似は,「だめ押し」と称して禁じられています。朝青龍が本場所でだめ押しする姿を何度見たことでしょう。相撲協会も注意を与えたことがありますね。
 モンゴル出身の朝青龍には日本の「神」が理解できなかったのです。本来ならば,こう云った外国力士には親方が教えなければならないはずですが,あの高砂親方にはそれができませんでした。朝青龍の引退記者会見まで付いてきた高砂親方,親方と云うよりは朝青龍の付け人みたいだったではありませんか。朝青龍が親方を従えてきた,という感じでした。この親方は現役中に横綱を張った力士ではありませんでした。ですから,人に教えられるような横綱の心得なぞ最初から持ち合わせてはいなかったのです。
 それにしても,結局は世論に負けた格好になった日本相撲協会,貴乃花が理事になったところで早急に改善するはずもありません。旧弊に充たされた相撲協会。
 改善はほど遠いでしょう。横綱にしたかった魁皇の勇姿もあと数場所で見られなくなるでしょう。贔屓だった琴光喜も相撲人生の終わりに近づいています。
 もう大相撲を見る気がしなくなりました。


鳩山由紀夫はハリー・ポッターか―普天間基地を魔法で移動する?

2010年02月04日 18時06分18秒 | Weblog

 十年以上の歳月をかけて,ようやく決着して米国との間で政府間合意ができていたはずの普天間基地の移設問題。おそらくは米国も,これで沖縄の基地問題は一件落着したと認識していたのでしょう。だからこそ海兵隊のグアム移転など,米国としての世界戦略の再構築を進め始めていたはずです。
 しかし,米国の極東における盟友とされる日本の政権が昨年交代した途端に,民主党は政府間合意をご破算にしてしまい,ゼロベースで基地問題を考え直すと言い出しました。
 本来,政府間合意は,政権が変わろうと継続して実行されるべきものです。民主党もそれは認識しています。なぜならば国名も内容も忘れましたが,東南アジアのある国と自民党政府が結んだ政府間合意を,鳩山政権は政府間合意だからと実行しているからです。
 オバマ大統領来日時に“Trust me.”と大見得を切ったはずの鳩山由紀夫は,その舌の根も乾かぬうちに普天間基地移設問題を今年5月末まで引き延ばし,沖縄県民,米国,連立与党の三者が満足するような移設案をまとめる,と何度も明言しています。
 ところが不思議なことに,いまだ与党内でも議論百出,肝心の移転先はいっこうに見えてきません。通常国会が始まり,何度となく野党からの質問が繰り返されても,5月末までに決めます,と繰り返すだけです。
 しかし,自民党政権時代に米国と合意に達した名護市辺野古への移設にしても,十年以上の歳月をかけ,ようやく決着を見たはずです。
 それを知らない鳩山由紀夫ではないでしょうに,一体移設先のどこと交渉しているのでしょうか。外務大臣,防衛大臣,そしてゴミのような社民党党首にして特命担当大臣(消費者及び食品安全・少子化対策・男女共同参画担当,長いですね!)福島瑞穂などがそれぞれに勝手なことを公言しています。現実を無視した福島瑞穂の発言は妄言として相手にする必要もないかも知れませんが,米国との交渉の窓口でもある外務大臣や防衛大臣が現実を見据えて発現すると,鳩山由紀夫が即座に反対する。
  一体この鳩山由紀夫という人物は,何者でしょうか。私はハリー・ポッターのつもりなんじゃないか,とさえ思ってしまいます。
 なぜなら,沖縄県民,米国,連立与党の三者が満足するような移設案なぞ,現実には存在しないからです。(これを連立3次方程式を解くようなもの,と賢しげに解説した新聞がありましたが,これは誤り。3元連立方程式です)。存在しないからこそ辺野古への移設案も十年以上の時間を必要としたのです。
 誰しも,軍事基地なぞ近くに来て欲しくないのは当然です。軍事基地の脅威は,原子力発電所の建設以上に住民の反発を受けることは火を見るよりも明らかです。もちろん脅威の内容は本質的に異なりますが。
 辺野古の市民にしても,本来は好ましくないものがやってくることに反撥していたはずですが,十年以上の歳月を経てようやく受け入れを決定していたはずです。
 それが,今年の1月25日の選挙で蒸し返され,受け入れ反対票が賛成票を上回ってしまったのです。当然と云えば当然,市長選挙の結果は事前に予測できていたはずです。
 しかし,鳩山由紀夫はオパマ大統領に明言したはずの“Trust me.”も反故にして決定を先送りしたのです。
 それでいて,あと4ヶ月もない残り日数の中で,未だに具体的な移設先の目処も立たずに刻々と時間が過ぎていきます。
 本来ならば,具体的な移設先候補を公開して,それぞれの候補地の意見を聴取すべきではないでしょうか。非公開である必要は全くありません。騙し討ちみたいなことは止めるべきです。
 しかし,受け入れ先なぞ出てこないのが現実ではないでしょうか。それとも,結局辺野古に決めた,と突然云い出すのでしょうか。「辺野古市民の民意は斟酌しない」,などという官房長官の失言(慌てて取り消したようですが)は,鳩山政権の真意が見え隠れしています。それとも,最後には投げ出して逃げ出すのでしょうか。
 ハリー・ポッター並みの,いやそれ以上の魔法を使わない限り,普天間基地移設問題は解決しないでしょう。


最高権力者のつもりの人が「権力と闘う」とは?―小沢一郎は狂いだした

2010年01月16日 19時13分10秒 | Weblog

 総理大臣さえひれ伏すほどの権力を手に入れて,自他共に最高権力者とみなされているはずの小沢一郎が,一連の秘書の逮捕に狂いだしたようです。
 本日行われた民主党大会において,秘書らの逮捕は納得できない,不当な権力の行使であるから断乎として闘う,と演説しました。
 演説の中で,さかんに「権力との闘い」を強調し,繰り返しています。最高権力者が闘う相手の権力とは一体何なのでしょうか。理解不能です。
 よせばいいのに能天気な鳩山由紀夫が,民主党代表として小沢幹事長の闘争を全面的に支援する,と演説しました。
 と云うことは,小沢一郎と一蓮托生と云うことですね。そうなると,任命責任も問われることになり,小沢がコケれば鳩山もコケると云うわけで,民主党はお終いになりますね。
 日本にとって有害な民主党政権がコケると云うわけで,それははなはだ結構なことではありますが,本日の鳩山由紀夫は,そこまで分かっていてどこまでも小沢一郎を支持する,と云ったのでしょうか。馬鹿ですね。
 それとも,お得意の“Trust me.”なのでしょうか。明日になれば知らん顔,小沢一郎は悪い奴だったから駄目になるのは当然だ,私はいつかこうなるだろうと思っていた。ほっとしている,とでも云うつもりでしょうか。
 それでもなお鳩山由紀夫を支持する朝三暮四のサルが多いのでしょうか。
 いや,各社の世論調査結果によると,鳩山も小沢も信用していないが,民主党に投票する,と期待してのことなのでしょうか。
 では,民主党の実態はどうなのでしょうか。右派から左派までのガラクタの寄せ集めに過ぎないではありませんか。
 気をつけなければならないのは,瓦解し始めた民主党の中でもとりわけ売国的な連中が火事場泥棒のように,今のうちに自分たちに都合の良いように必要な法案を通してしまえ,と画策していることです。
 外国人地方参政権,夫婦別姓,日教組の教育改悪,その他日本のこれまでの美徳,道徳を否定し,日本を中国や北朝鮮に売りつけようと準備している連中が,自分たちの目的に必要と思われる法案をかき集めて,衆参両院での過半数をよいことに18日からの国会でこれら悪法を通過させようと,虎視眈々と準備しているのです。
 それでもなお民主党を支持しますか。まさに朝三暮四のエサを朝四暮三にして貰えれば結構と考える人たち,次世代,次々世代には日本は消滅するか,中国の属国,朝貢国家に成り下がっているかも知れません。
 それでもいいのですか。


国民は承知の上で投票した,だって?―鳩山由紀夫は,やはり国民を朝三暮四のサルとみなしていた

2010年01月15日 18時07分46秒 | Weblog

 本日のヨミウリオンラインあるいはMSN産経ニュースをご覧下さい。目を疑うような記事が載っています。ヨミウリオンラインの記事の一部を以下に掲載します。
〈鳩山首相は15日朝、民主党の小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入問題をめぐり、首相公邸前で記者団の質問に答えた。
《民主党政権下で首相や小沢氏の「政治とカネ」にまつわる問題が相次いでいることに関しては、「国民も『またか』という思いは感じていると思う。ただ、この問題も私自身の問題も、(昨年の)総選挙の前から出ていた話だ。問題があるにもかかわらず、民主党を国民の多くが選んだ。その責任も果たさなければいけない」と強調した。》 〉
 なんぺんも読み直してください。要するに,自分の故人献金問題や小沢一郎の西松建設問題は去年の選挙以前から公知されていたことだ。にもかかわらず国民は民主党に投票した。だからこの期に及んでがたがた騒ぐな,と云うことでしょう。
 まさに,朝三暮四のサルに朝四暮三のエサをやるから黙っていろ,と云うわけです。これだけなめられても国民は黙っていると思っているようです。
 朝三暮四のサルについてはみなさんご存知でしょうが,このブログでの初出は一昨年なので,さわりの部分だけ再掲しておきます。
 《中国は春秋時代,宋の国の狙公老人が,飼っているサルが増えすぎたために餌を減らそうと,サルにこう言いました。「これからは,栃の実を朝に三つ,暮れに四つやることにする。」 ところが,これを聞いたサルたちが「少ない」と怒り出したので,「それでは朝四つ,暮れに三つやろう」と言い直したらサルたちはご機嫌になった,ということです。つまり,結果は同じなのに,目先の利益に惑わされて,騙されることを寓話としているのです。》
 懸念していたとおり,鳩山由紀夫は昨年の選挙の大勝を受けて,舞い上がったままなのです。いや,鳩山由紀夫ばかりでなく民主党全体が完全に国民をなめきっているのです。
 そうでなければ,上記のような「国民は承知の上で我々を選んだ」などという不遜な発言をしないはずです。
 しかし,世論調査なるものを見る限り,国民の多くは未だに民主党に期待を持っているようです。依然として民主党支持率は50%を超えているのです。
 私が繰り返しているように,まさにサルですね。そして,「自民党だけはお断り」という一念から,鳩山も小沢も信用していないがそれでも民主党に投票する,などと云っているのです。
 自民党も自民党です。谷垣総裁は,未だに山崎拓とか片山虎之助などの落選組,前世紀の遺物を参院選比例区で復活させようなどと画策している連中の云うことを処断できない。
 ともかく少しでも早く鳩山政権を排除しないと日本は駄目になる,極端かも知れませんがかなりの確度で世界から見放されるのは明らかです。
 残念ながら,いまだに朝三暮四のサル,特にメスザルが横行しています。
 国民をなめきった鳩山由紀夫と民主党を生きながらえさせてはなりません。


JALの倒産はGMと同根である―どちらも労働組合に潰された

2010年01月12日 20時09分13秒 | Weblog

 とうとうJALの整理が始まりました。法的整理,つまり倒産になるようです。以前に,JALの問題に関しては,社内に林立する労働組合がJALをだめにした,と書いたのですが,今回のJAL整理に際しての年金問題処理の遅れを見ても,いかに労働組合が災いしていたかが分かります。
 この顛末は,アメリカいや世界最大の自動車メーカーであったゼネラル・モーターズ(GM)の倒産におけるUAW(United Auto Workers,全米自動車労働組合)の関わりと酷似しています。
 GMの場合も,UAWとの協定が過大な年金を保証することになり,これが重荷となったことは,いま日本で起こりつつあるJALの法的整理とそっくりです。いや,JALがGMの成り行きを注視していれば,今回の結末は見えたはずです。それに,これも前に書いたことですが,私自身が経験した客室乗務員の,乗客よりも組合に向いた乗務態度は,JALが駄目になっていく過程を象徴していました。
 もう一度書きますが,国内線に乗ったときに,目的地に近づく機内では,まだ水平飛行中であるにも拘わらず,客室乗務員が早々に所定席に着席してしまうのです。乗客がトイレなどに立っていても,です。そして言い訳がましく,「機長の指示により客室乗務員は着席します」と機内アナウンスしたのです。これは往復の機内,いやJALを利用した他の人々に聞いたところでは,ほとんどすべての機内で行われていることのようです。
 これに対して,例えば成田―仁川空港間の大韓航空の機内では,乗客である私から見ても心配になるぐらいに,着陸態勢に入って機体が斜めになり始めても,客室乗務員はぎりぎりまで立ち働いていたのです。これはかなりの回数利用した大韓航空の機内で普通に見られる光景でした。
 別に賞賛すべき行動ではないかも知れませんが,仕事に打ち込もうとする態度には感心させられました。それも,JALの客室乗務員の態度を見ていたからです。
 労働組合が不要あるいは有害な機関とは思いません。しかし,肥大化して分裂し,ひとつの社内で複数の労働組合が角突き合ってきたJAL。すでに高齢化した元組合員までが年金の半減を味合う現実は,Flag Carrierを自認して好き勝手に肥大化した労働組合にしてしまったすべての組合員にとって自業自得かも知れません。
 もちろん,JAL崩壊を招いてしまった原因には,陰湿なトップから組合幹部に至るまでの複雑な権力争い,政治家が絡んだ過剰な空港誘致などの利権構造も絡んでいることを考慮しなければなりませんが,労働組合の肥大化は,GMばかりでなく日本の旧国鉄の末期とも酷似しているではありませんか。


副大臣,政務官は官僚制度に屋上屋を重ねるに過ぎない―官僚依存の目くらまし

2010年01月11日 19時30分36秒 | Weblog

 鳩山政権では,毎日のように委員会を創設したり,副大臣,政務官を新たに任命したり,と人事いじりを繰り返しています。これらのポスト創設の理由は,何がなんでも官僚を表に出さない,と云うことのようですが,100名近くの衆参議員を政務官に任命して一見政治主導に見せかけよう,というのが魂胆と見ました。
 民間企業では,製造会社であれ,商事会社であれ,日常業務の現場には必ず業務に精通したベテランがいるものです。言い換えれば,ベテラン社員がいなければ会社の種類,規模に拘わらず会社は成り立たないのです。
 同じことは,政治や行政の世界でも云えるはずです。三権分立の各界でもそれぞれの分野のベテランが,日常の仕事を上手にこなしているはずです。それが役人であり,官僚でしょう。
 鳩山政権は,異常なまでに官僚の台頭を嫌悪し,あわよくば官僚構造を破壊して官僚そのものを消し去ろうとさえ考えているようです。その理由は,これまでの官僚の所業がもっぱら組織温存に走り,公益よりも省益を優先してきたから,とされているようです。
 民間企業のベテラン社員にも,そのような弊害はつきまとっています。この会社は俺が取り仕切っているようなものだとか,俺がいなければこの会社は成り立たない,などと公然と口走る輩が結構いるものです。
 しかし,仕事はこれらのベテランの方が遙かに上手にこなしているのが現実です。部門,あるいは企業のトップたるものは,これらの鼻持ちならないベテラン社員さえも排除せずに,時にはおだて,時には叱るような細かい配慮を繰り返しながら,上手く使いこなす技量が求められます。
 それを今次の政権交代では,官僚を後ろに隠して国会では答弁させず,もっぱら副大臣,政務官等を表面に出そうと,政府内人事を画策しています。これを昨年夏の選挙用のマニフェストに明記したのです。
 しかし,これではベテランと云われる官僚の処遇はどうなるのでしょうか。そして,いわばぽっと出の副大臣,政務官はそれぞれの業務について精通しているのでしょうか。まともに答弁できるのでしょうか。
 考えただけで無理なことが分かります。それでは鳩山政権はどうするのでしょうか。
 結局,官僚は排除するのではなく,後ろに隠して答弁内容をまとめさせ,それを大臣以下の政治家が答弁する,いや読み上げる,というインチキをせざるを得ないのです。
 こんなムダは無いのではないでしょうか。要するに「屋上屋を重ね」それを政治主導の美言で目くらまししようとしているだけです。
 第一,民主党自体,公務員の労働団体(連合)を最大の支援団体としているのです。連合をないがしろにするわけには絶対にいかないのです。つまり,民主党は役人をクビにすることは絶対にできないのです。
 政権発足以来の3ヶ月に,いろいろな法律をお手盛りで通そうとしていますが,連合,あるいは日教組に不利になるような法律は全く出てきていません。出せるはずもないのです。
 こんな馬鹿馬鹿しい矛盾に充ちた虚飾,虚偽の政権は,さっさと退場させるべきではありませんか。


自民党に足りないのは「清新さ」である―山崎 拓なぞ切り捨てよ

2010年01月01日 23時02分58秒 | Weblog

 このブログにコメントを寄せてくださる方の中にも「自民党だけは,お断り」と,はっきりと自民党に対する拒絶反応を示される方があります。なぜこれほどに自民党が嫌われるのでしょうか。
 最大の理由は,自民党に「清新さ」が無いからです。自民党といえば年寄りの集まり,派閥,裏金,癒着,官僚とのなれ合い,あるいは官僚の言いなり,すべて「清新さ」からかけ離れているのです。
 それに対して今をときめく?民主党には,何となく,そう何となく新鮮味があるように見られがちなのです。実態は全く別でも何となく,です。
 昨年夏の選挙で民主党候補として140名近くの新人が選ばれましたが,そのなかには渋谷の街頭でスカウトされたフリーターあり,派遣社員あり,で決して質の良い人たちとは限らない人たちが多数混じっています。
 しかし,彼らには自民党の議員にはない若さがあります。若さだけ,と言い直した方がよいかも知れませんが,ともかく新鮮さがあり,それを一般の選挙民が「清新さ」と勘違いするに十分な若さがあったのです。農薬漬けで虫もつかない代わりに新鮮に見えるスーパーの野菜みたいなものでも,です。
 テレビ画面を見ていれば直ぐ分かります。民主党議員には危うさが伴うにしても若さがあります。ところが自民党議員というと,脂ぎった太眼鏡の連中やひと癖もふた癖もありそうな裏街道の人間ばかりではありませんか。選挙民,特に感性だけで候補者を選択しがちな女性有権者から見れば一目瞭然,「自民党だけは,お断り」となってしまうのです。
 ところが,今回の選挙で大敗したにもかかわらず,自民党では,すでに120日が経過したというのに,いまだに本気で政権を奪回しようとする意欲があるのか無いのか,はなはだ頼りない議論ばかりが続いているようです。
 大体,選挙に負けたのは候補者に魅力がなかったからではありませんか。野中広務,森 喜朗,青木幹雄,...。自民党では,そういった何の魅力も感じさせない,加齢臭と不潔感の漂う連中の多くが落選したのではありませんか。落選者の多くは年寄りです。それも苔の生えた連中ばかりで,投票する気も起こらなかったのではないでしょうか。まさに「自民党だけは,お断り」なのです。
 山崎 拓。この人に何の魅力がありますか。この男はとっくに過去の男ではありませんか。何ができますか,何もできないでしょう。加藤紘一,この人は何をしましたか。いわゆる「加藤の乱」で終わった人です。不思議なことにこの男は今回も当選してしまいました。山形で顔が利く,と云うだけのことでしょう。
 加藤紘一については,このブログでも何度か書きましたが,政治家としては一度墓に入った男です。月刊文藝春秋は,かなり前ですが,何かのきっかけでまたぞろ蠢きだした加藤紘一を,「ゾンビは墓に戻れ」と書きました。その程度の男なのに,なぜか自民党内では元幹事長ということで我が物顔の発言を認めているようです。
 いけないことに,山崎 拓に関しては,今夏の参院選挙に比例代表か何かで上位に配置してなんとか当選させようと謀る一味がいるようです。それに立腹している党員もいるようではありますが,現自民党総裁・谷垣禎一は山崎 拓容認派に逆らえないようです。
 挙げればきりがありませんが,山崎 拓や加藤紘一が大きな顔をできる政党のままであれば,今夏の参院選挙で与野党逆転を期待するわけにはいかなくなってしまいます。
 それでは困るのです。民主党,特にそのゴッドファーザー・小沢一郎と,何も決められない無能の総理・鳩山由紀夫は,できるだけ早い機会に放逐あるいは抹殺してしまわなければ日本が滅びてしまいます。おそくともこの3月までに。
 それなのに,自民党は今夏の参院選挙の公認すらまだもたついています。一体どうするつもりか。自民党の若手だといって小泉純一郎の息子ばかりをもてはやして良いものでしょうか。
 自民党に「清新さ」を求めるのは,老木に新芽を期待するよりも無理なのでしょうか。
 民主党による社会主義化を押しとどめ,日本にふさわしい保守主義を取り戻すには,どうしたらよいのでしょうか。


鳩山由紀夫のPh.D. Thesisがシステムの信頼性解析だって―信頼性ゼロの総理大臣なのに

2009年12月31日 23時20分32秒 | Weblog
鳩山由紀夫のPh.D. Thesisがシステムの信頼性解析だって―それが,もっとも信頼性の低い総理なのに

 鳩山由紀夫の病的な嫌米の深層心理を探ろうと,いろいろ調べているうちに,鳩山由紀夫がスタンフォード大学院で何を学んでいたのかを知りました。なんと,システムの信頼性解析だそうです。日本オペレーションズ・リサーチ学会が2009年9月15日にニュースリリースとして伝えています。
 総理大臣として余命幾ばくもない鳩山由紀夫の生命に一輪花を添えています。
 システムとは,たとえばテレビ1台,自動車1台もひとつのシステムですし,鉄道の旅客輸送システムとか,原子力発電所の安定操業システムなどなど,規模の大小を問わず多分野,広範にわたります。その信頼性解析とは,何かの外乱などでシステムの動的安定性が壊されたときに,いかに正常に戻すか,あるいはどれだけの外乱に耐えうるか,などを解析して,システムの安定性,冗長度などシステム設計に役立てようとするものと考えてよいでしょう。
 現代の複雑化したシステムにおいても,重要な研究分野ではあります。
 政治もシステムです。政治が堅固なシステム設計をなされていれば,多少の外乱にはびくともしないはずです。
 では,成立後の鳩山由紀夫の政治システム,すなわち鳩山内閣の信頼性はどうでしょうか。
 残念ながら,その答えは発足100日を経ずしてすでに答えが出ていると云えます。
 信頼性ゼロ。まるで日替わりの安売り広告のようにくるくる変わる鳩山総理の考え方は,一体どれが本心かも分からないくらいのめまぐるしさです。本心そのものがないのかも知れません。
 すでに何度も書いて,さらに書くのは気が引けますが,米国オバマ大統領にすら二枚舌,三枚舌を顔色ひとつ変えずに使う並外れた多重人格者。
有名になった“Trust me.”は,オバマ大統領来日の11月13日の会談時のみならず,ご丁寧にも後日の書簡でも使ったそうです。
 そして,米国ばかりでなく,世界各国の政治家が,「鳩山は信頼できない」と評していると,各国の新聞などが伝えています。
 一国の宰相として,これだけの酷評をされる鳩山由紀夫が,かつてシステムの信頼性解析を専攻していたとは,なんたる皮肉,いや日本国民にとっては悲劇でしょうか。
 研究者としてのテーマと,実践者としての一国の宰相としての諸問題とでは違うのは当然かも知れませんが,信頼性というシステムに不可欠な特性は変わりません。
 要するに,鳩山由紀夫には人間としての存在そのものが虚妄なのです。


鳩山由紀夫の「私は何も知らなかった」はなりすましである―本当は極めて金に細かい

2009年12月28日 22時22分42秒 | Weblog

 鳩山由紀夫は,自身の政治資金の中に含まれていた故人献金から始まった,政治資金規正法違反容疑の案件について,「私は恵まれた家庭に生まれ育ったもので,金に心配したことはなく,したがって自らの政治資金についても秘書に全部任せていたので,母親からの12億円に上る贈与についても全く知らなかった」と繰り返しています。
 しかし本当でしょうか。ここに興味深い記事があります。12月27日付けの読売新聞朝刊の記事,見出しは「巨額な首相の本人貸付金,実態は寄付」です。正確のためその一部を引用します。
《資金管理団体「友愛政経懇話会」の会計を,勝場啓二元公設第1秘書(59)に任せっきりにしてきたという鳩山首相。しかし,周囲の証言では,鳩山氏の違った一面が浮かび上がる。政治資金パーティーの際,何人が来たのかはもちろん,誰が何枚のパーティー券を買ってくれたのかなど,細かいところまで聞く。政治活動の支出についても同様だった。「政治家に向いていないんじゃないかと思うほど,お金に細かかった」 新党さきがけ時代の鳩山氏を知る政党関係者は,そう語る。東大工学部出身で,数字にうるさく,「典型的な理系人間だった」という。》
 記事は,この「金に細かく,数字にうるさい」という点に関しては,これ以上は追求していませんが,これは鳩山由紀夫の人間性を如実に表現しているのではないでしょうか。
 鳩山由紀夫の実態は,金銭に細かいのです。これは記事が指摘するような「理系脳」に由来するものではありません。これは断言できます。だったら,経理担当者はみんな理系出身と云うことになってしまいます。金銭に細かいのは,大金持ちの故です。
 庶民感覚からすると,大金持ちだから1億や10億なんぞ目じゃないんだろう,となるのですが,それはライブドアの堀江貴文のような,いわばあぶく銭で成り上がった中途半端な成金の場合です。数世代にわたる本当の金持ちは,むしろ庶民以上に金銭に細かいのです。
 典型的な例が,鳩山家はもちろん,鳩山家の金づるであるブリヂストン・石橋家のような日本の金持ちとは比べものにならないほどの金持ち,ロックフェラー家の歴代当主を見れば分かります。ロックフェラー家の金銭に対する執着と細かさは伝説的です。例を挙げるのは避けますが,ちょっとしたロックフェラー家物語を見ればいくらでも出てきます。
 逆の見方をすれば,そうしなければ世界有数の財閥など維持できないのです。
 もし,鳩山由紀夫自身が繰り返すように本当に大雑把だとすれば,鳩山由紀夫を当主とする鳩山家はとっくの昔に井戸塀になっています。
 ですから,今回の事件に関しては,鳩山由紀夫は自身の本性を隠しています。そして,庶民感覚での「大金持ちは金銭に執着しない」という誤解を悪用してそれに乗ったふりをしているのです。
 騙されてはなりません。鳩山由紀夫は,すべてを把握した上で「なりすまし」ているのです。その点で,全く悪質であり,計画的です。おそらく,弁護士との綿密な打ち合わせの下で,「大金持ちは大雑把だ」という庶民の誤解に乗ろうとしているのです。生まれついての悪人面の小沢一郎よりも悪質かも知れません。


総理大臣を罷免する方法はないのか―日本は鳩山由紀夫と小沢一郎に潰される

2009年12月25日 15時10分59秒 | Weblog

 昨12月24日午後6時,鳩山首相は政治資金規正法違反容疑に関わる自らの(元)政策秘書等の起訴を受けて,釈明の記者会見の席を設けました。それも,総理大臣としてでなく一国会議員として,国会内でも民主党本部内でもない近隣の会場を借りて,しかも議員バッジも外して会場に臨み,司会者も政府関係者でない人物を選ぶ,というまことに姑息な配慮?まで示しましたが,会見での陳謝と質疑応答には一片の誠意も見られず,まるで他人事のようでした。
 さて,この釈明記者会見の内容については,これまでこそこそと自民・民社を天秤にかけていた大新聞なども,このときとばかり正義の騎士ぶって,質疑応答に臨んだように見せかけていましたが,真実は背後に潜む小沢一郎の陰におびえていて,突っ込んだやりとりはありませんでした。
 そして,鳩山由紀夫は,これで禊ぎは済んだ,と云わんばかりに,これからは政務に邁進するとかナントカ勘違いしているようです。
 しかし,現在の日本が国際的にも,国内的にも置かれている状況は,こんな脳天気な愚か者に付き合っているわけにはいきません。
 早い話が米国との信頼関係の喪失,経済の失速,失業者の増大等々,一日たりとも対策をおろそかにはできないのに,何にも決められない内閣です。すべては闇将軍・小沢一郎の云うなりの傀儡総理です。
 このまま年を越せば,沖縄普天間基地の移設問題は,なんでも反対の絶滅危惧種・社民党に配慮して解決不可能となるでしょうし,できもしない温室効果ガス25%削減(2020年に1990年比)などを国際公約してしまい,国内の経済はさらに疲弊のどん底に堕ちるでしょう。「鳩山二番底」と云われるさらなる落ち込みが深刻な懸念となっているのです。
 小沢一郎は,この事態をどう見ているか,どう対処するつもりか,に関してはこのブログではすでに,国民新党・亀井静香とつるんで一大脱税天国を作り上げた上で中国に対する朝貢政治を進めるであろう,と危険を書いてきました。もともと小沢一郎は鳩山由紀夫を信じてもいないし好感も持っていなかったのです。
 鳩山由紀夫は,小沢一郎の使い捨て駒に過ぎないのです。そして,これまで鳩山由紀夫の資産に目を付けてゆすり,たかりを繰り返してきたのです。ですから,鳩山由紀夫が母親から貰った十数億円,あるいはそれ以上の金も,その大部分が小沢一郎に流れていた,と見られます。こんなこと記者会見で云えっこありません。ですから,昨日の釈明の場所でも使途については鳩山由紀夫,弁護士ともまったく口にできなかったのです。
 国民は,こんな鳩山由紀夫と民主党にこれ以上沈黙を続けてよいのでしょうか。疫病神は,早く駆逐しないと日本全体を滅ぼしてしまいます。
 日本の盧武鉉とも云われている鳩山由紀夫と,それを操っている闇将軍・小沢一郎を排除する手立てはないのでしょうか。


日本人らしからぬ日本人が大きな顔をしている―鳩山由紀夫,小沢一郎,福島瑞穂,蓮舫

2009年12月20日 22時40分52秒 | Weblog

 昨今の日本では,日本人らしからぬ日本人が大きな顔をして世の中を睥睨(へいげい)しています。
 先ず,「日本人らしからぬ日本人」とはどんな人種を指しているのか定義が必要です。その1は,日本人そのものでありながら日本をないがしろにしている連中,その2は出自が不確かであって,それがためか日本を馬鹿にしている連中,その3は日本人ではないが日本人と結婚したりして日本国籍を持っているらしいが,日本人風に振る舞っている連中,の3種類と見てよいでしょう。
 この3種類の連中に共通するのは,日本人らしからぬ言動を繰り返して憚らないこと,端的に云えば「愛国心がない連中」です。
 鳩山由紀夫,この人はまともな日本人の家系なのでしょうが,全くと云っていいほど愛国心がない,平気で人を裏切る(米国オバマ大統領すら顔色ひとつ変えずに裏切った),と云うことで信じられません。祖父・鳩山一郎は保守系総理大臣経験者であり,決して愛国心のない人ではありませんでした。父・鳩山威一郎も保守政権において外務大臣を経験した,少なくとも日本人らしく行動した人だったと記憶しています。由紀夫の弟・鳩山邦夫も自民党で保守政治家としてそれなりに活動しています。
 とすると,由紀夫だけが鳩山家の突然変異とも受け取られます。それには原因があるはずです。第一は,アメリカ留学時代の屈辱的経験ではないでしょうか。これは想像ですが,アメリカ留学を果たした人は,帰国後2種類に分かれます。第1種は,アメリカ及びアメリカ人と信頼関係を結べる人,第2種は,全くアメリカを信頼しなくなる人。第2種に属する人々は,大概において留学に失敗した人たちです。鳩山由紀夫は後者,つまり留学で深い敗北感を味わった類ではないでしょうか。学位を取れたのは事実かも知れませんが,あるいは母親が10億円ぐらいの寄付をアメリカの大学(スタンフォード大学とのことですが)にしたのかも知れません。しかし,アメリカ人の割り切り方からすれば,寄付は寄付と云うことになってしまったのかも知れません。その裏切られ方がアメリカ人に対する不信感になっているのかも知れません。そうとでも考えなければ,鳩山由紀夫の病的とも云える嫌米感情は理解できません。なにせオバマ大統領に向かって公式の場で“Trust me.”と云いながら,翌日にはそれを平然と裏切れるのですから。
 それにしても鳩山由紀夫の愛国心のなさは群を抜いています。深層心理は忖度するより他ありませんが,正統な日本人としては珍しい愛国心の無さであり,俄に日本人と考えるには抵抗があります。
 これに対して,2番目は出自が不確かであって,それがためかその反動で日本を馬鹿にしている連中です。小沢一郎の出自が闇に包まれていることはよく知られていますが,どこまでが判明していて何処までが不明なのかは分かりません。しかし,ネット上ではさかんに云われていることであり,母親の墓が韓国済州島にある,ということはかなり前から噂されています。本人小沢一郎の人相は,日本人と云うよりはむしろ半島の古い人たち,例えば李承晩大統領時代の人に近いと云ってよいでしょう。現代の韓国人は,小沢一郎とはかなり離れています。
 そう考えると,小沢一郎の愛国心の無さは理解できます。特に,最近問題となっている天皇陛下の習近平副主席との面会を強要した問題における小沢一郎の言動は,到底日本人のものとは思えないくらいに傲岸不遜のものでした。あげくに天皇陛下の心中まで忖度したことには,日本国民の大多数が違和感を持ち,小沢一郎への反感を掻き立てられたことが報道各社の最新の世論調査からも明らかになっています。次に挙げる福島瑞穂でさえも,この天皇陛下に対する面会強要問題については公然と疑問を呈しているくらいです。
 その福島瑞穂ですが,この人についても,果たして日本人なのか帰化半島人なのか,という疑問が挙げられています。そして,それはこの人物の徹底した日本嫌いからも頷けます。どうしようもない人ですね。日本の国益なんぞどうでもよい,ただの何でも反対派に過ぎません。そして,このような怪しい人間を曲がりなりにも大臣として遇している鳩山内閣(現実には小沢一郎支配)の怪しさに行き着きます。明らかなことは,もし来年夏の参院選で民主党が参院でも単独過半数を確保するようなことがあるとすれば,瞬く間に社民党は放逐されてしまうであろうことです。
 社民党にすれば,だからこそ存在感を主張しようとして,目立とう目立とうと無理を重ねているのでしょうが,それが自らの首を絞めていることには気付いていないのでしょうか。
 3番目は,日本人でないか,日本人と結婚したりして日本国籍を取得しているらしい人間です。これまで挙げた鳩山由紀夫,小沢一郎,福島瑞穂よりは遙かにわかりやすい,ただの小物のタレント崩れではありますが,蓮舫参議院議員がいます。日本人男性と結婚しているようですが。
 先の事業仕分けパフォーマンスにおける蓮舫の得意そうな言動には,日本に対する愛国心なぞ微塵もありませんでした。
 次世代スーパーコンピューターの開発予算に関しての,「なぜ世界でトップでなければならないのですか,2位じゃ駄目なんですか」という迷言には,日本国中が驚かされました。本人は得意そうでしたが,この愚かな発言が,逆に日本国民の愛国心を刺激したのかも知れませんが,国産技術の開発に対する民意の強さが再認識させられた,とも云えます。
 もしも永住外国人の参政権問題が,民主党によってゴリ押しされれば,この種の反日本的人間がもっともっとはびこることになるでしょう。ついでに挙げれば,アグネス・チャン,姜尚中などがこの第3類亜種(日本国籍がないのに,日本に依存あるいは寄生している)に属します。彼らは日本国籍を持たず,日本が嫌で嫌で堪らないのに,日本を利用して稼いでいる連中です。
 それにしても,日本人はこう云った連中に寛容すぎます。どうして毅然とした拒絶反応を示さないのでしょうか。そんなことをしていると,日本は取って喰われてしまいます。どこかの国の属国になってしまいます。極めて危険な様相を示しています。