実は五輪の野球，ここまでの試合，あまり中継を見てないんですが予選２位通過のソフトボールともども最高に面白い展開になってますね。
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２勝２敗でカナダ戦に臨んだ日本代表，もし負ければこのカナダに２勝３敗で並ばれ
対戦成績で負けてしまうというという窮地ですが
今期６勝６敗，オールスター戦では２回８失点と大炎上した
先発成瀬投手が奮起，藤川投手→上原投手のリレーも完璧に決まって
１対０で辛くも逃げ切り，決勝Ｔ進出の切符は手放しませんでした。
それにしてもなんですなぁ…
現時点で韓国がＷＢＣのときよろしく５戦全勝（対アメリカ８－７，対カナダ１－０，対日本５－３，対中国１－０，対台湾９－８）
で予選リーグを爆走，決勝Ｔ進出を決め
キューバも対カナダ・中国・韓国を残して４戦全勝中（対日本４－２，対カナダ７－６，対アメリカ５－４，対台湾１－０）
と決勝Ｔ進出確実という状況ではありますが，２国とも接戦続き。
日本は，対キューバ●２－４，対台湾○６－１，対オランダ○６－０対韓国●３－５ ときて，この対カナダ○１－０で３勝２敗。
アメリカはメジャー不参加とはいえ２勝２敗は屈辱の途中経過。
（対韓３－５，対蘭７－０，対キュ４－５，対加５－４）
台湾は中国に負けたのが命取りとなった１勝４敗。
（対蘭５－０，対日１－６，対中７－８，対キュ０－１，対韓８－９）
カナダは強豪各国と接戦を演じてきましたが今日の敗戦で４敗目。
ほぼ圏外ですがオランダ，中国もまだ３敗というすごい混戦状態。
「サッカーのＷ杯予選にしてもバレーの五輪予選にしても負けてもうダメだ！と思ってもまだ次の試合がある。
いったい首の皮が何枚あるんだ？！って思うけど
その度にハラハラ楽しめて，よくできてるよな」
という言葉を以前読んだことがありますが，
ページシステム採用により予選で４位までが決勝Ｔの枠だけれど２位までに入ればメダル確定というソフトボールで
日本が対アメリカ戦はエース上野を温存して大敗した１戦以外は全勝して
予選２位通過，
そして予選で４位までに入れば，準決勝の組み合わせ以外順位には特に意味がない野球で日本が最初の４戦で２敗し
ギリギリの戦いを迫られている。
負傷者続出で非常に苦しいチーム状態だけど踏んばって勝っている，同時に，
あと１つボタンを掛け違えば「なんだ星野，あれだけ大口叩いておいて，思いっきり期待外れじゃないか」という
幕引きになりかねない崖っぷちの状況。
非常に面白い展開です。
まさに神の気まぐれといいますか，運命の妙といいますか…。
思えば初戦のキューバ戦，エースのダルビッシュ投手を先発させましたが絶不調でチームも敗戦。
あのとき思ったんですけど，このキューバ戦は
捨てゲームだったんじゃないかと。
４位までに入りさえすれば順位は関係ない予選リーグ，２試合は捨てても大丈夫
なんですよね。そうすると，決勝Ｔで当たるであろう
キューバ・アメリカ・韓国にはなるべく手の内を見せずに戦って，３ヶ国のうち２敗してもいい
という計算があったんじゃないでしょうか。
で，ダルビッシュ投手
。おそらく，絶不調だというのは北京入りした頃からまるわかりだったのでしょう。
そうでなければ，「ダルビッシュは２回放らせる
（３試合は先発させない）」という星野監督の言葉からいくと，決勝トーナメントから逆算して
13日の初戦で先発させるというローテーションは考えられません。
（準決勝に中５日・決勝に中６日となる16日土曜は韓国戦なので隠したい，
その前の15日金曜はオランダ戦なのでもったいない…という考えもできますが）
ともあれ，国際試合の重さを(入念な取材・調査で)熟知した星野監督は国際試合の経験という面で(アジア選手権で対台湾戦に勝ってはいるものの)
ダルビッシュ投手を柱とするには不安があったのでは？
そしてコンディション的にも絶不調ということで，
勝てば儲けものと“初戦にエースで捨てゲーム”
という作戦に打ってでたのではないかと推測するんですよね…。
その結果，初戦のキューバ戦も落とし，さらには韓国戦も逆転負けで落とすことになり，「２敗まではできる」プランが
予選リーグの前半で早々に２敗してしまったことで
「もう負けられない」立場に追い込まれてしまったと。
韓国戦で勝っていれば十分計算通りだったのに…ということで
「監督の責任」発言につながるんじゃないかと思ったり。
日本の残り試合は波乱や接戦を演じてきた中国と追い詰められて超本気出してくることが予想されるアメリカ。
決勝トーナメント進出は信じてますけれど
かなりヒリヒリする戦いになることでしょう。
この２試合をどう戦い，
そして準決勝はどのような組み合わせでどんな戦いになるのか？
ドラマチックな試合，結末を期待します。
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