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狼とおせん・きくち正太はもっと評価されるべき

2008-03-20 01:34:40 | 本・コミック・かってに配役
いや~、もっと早く気がつくべきだった!
「まんたんウェブ」や「きゃらびぃ」でやけにプッシュされていた
アニメ『狼と香辛料』。
8話目あたりというかなり遅い時期から見始めたのですが
こりゃ、ええわ!

馬車で各地を巡り、数々の物品を取り引きする行商人若きクラフト・ロレンス。ひょんな事から「賢狼」を名乗る少女・ホロに出会う。ホロが本当に豊穣の狼神なのか疑いつつも、その可憐な容姿にひかれたり老獪な話術を巧みに操る様子に翻弄されたりしつつ、北の故郷へ帰りたいという彼女の言葉に絆され、ロレンスは共に旅することを了承する。そんなロレンスの元にさまざまな罠や儲け話や悪巧みや命に関わる危機が舞い込んできてはホロの知恵や機転や特殊能力で切り抜け、ピンチが来ては生き延びて…。( ;∀;)イイハナシダナー(ノ∀`)

絵がいい、雰囲気がいい。
風景も美しいしテーマ曲も作中BGMも雰囲気があって非常にいい。
セリフも軽快でありながら話がゆったりと進んでいく時間感覚もいい。
ロレンス役の福山潤さん、さすがは第1回声優アワード男性主演賞。
男前役の声、すばらしいです。

それになんといってもヒロインのホロがむちゃくちゃかわいい!
絵も原作電撃文庫のイラストより数段洗練されて非常にチャーミングに描かれているし、主人公ロレンスに対するほれっぷり、態度やセリフもかわいらしく、それを演じる小清水亜美さんの声が朗々としてかつ澄んでいて心地よい。コケティッシュなセリフを語られると心をくすぐられる思いがしてたまりません。狼というよりキツネっぽい感じがしなくもないですが、所謂ネコ耳属性というか頭から出ている動物の耳と、大きなふさふさのしっぽ(これの動きがまたかわいいんだ。アニメ化してこそですね)、今度の夏コミケのコスプレで流行るんじゃないでしょうか(作るのすっごく難しいと思いますが)。

狼と香辛料 Official web site

このホロのセリフ、言い回しに特徴があって、「私」を「わっち」と言い、
「あなた」を「ぬし」といい、
「~ありんせん」「~してくりゃれ」「~じゃ」「~してくれるかや?」
これ…花魁言葉ですよ…ね?
自称神がなんでそんな言葉使ってんの?ということなんですが
聞いてると違和感ないんですよねぇ。
時代感と異世界感とつやっぽさを表現する巧みな装置になってますね。

私が違和感を感じないもう1つの理由として、
すでにこういう言葉を使う主人公に慣れ親しんでいた
というのもあると思います。
奇しくもその作品がこの春クールにドラマ化されるとの由。
蒼井優がドラマ初主演 天才若女将に
2008年2月26日(火)06:00(スポーツニッポン) - goo ニュース

 女優の蒼井優(22)が、4月にスタートする日本テレビのドラマ「おせん」(火曜後10・00)に主演する。これまでに映画は3作で主演しているが、意外にもドラマでは初めて。演じるのは天然ボケで酒好きだが、天才的な感性で仕事に取り組む老舗料亭の女将。「(視聴者にとって)週に1度の放送が楽しみになるよう、やるだけのことをやる」と意気込んでいる。
 蒼井が演じるのは東京の下町にある老舗料亭「一升庵」の若い女将・半田仙。普段は天然ボケで大の酒飲みだが、きっぷが良くて姉御肌、仕事のことでは本物をとことん追究。料理や陶芸、書道もこなし、堂々と啖呵(たんか)を切るなど個性的なキャラクターだ。
 雑誌「イブニング」(講談社)に連載されている漫画家・きくち正太氏の同名コミックが原作。おせんを中心に、一流の味ともてなしを提供しようと奮闘する料亭の従業員らが繰り広げる人情ドラマ。日本の食や文化も重要なポイントとして描かれる。

 三上絵里子プロデューサーは「自分のハートに忠実で、身の丈にあった幸せを幸せと思う、当たり前のようで、なかなかできないことを、さらりとやってのけるおせんを、蒼井さんが演じると格好いいと思った」と起用理由を説明。おせんの髪形や着物など、原作の世界観はなるべく忠実に取り入れる意向だ。
 3月下旬から撮影。蒼井は料理のシーンに向けて特訓を始めたといい「まさか自分がドラマの主演をすることになるなんて夢にも思ってみませんでした。私たちはやれるだけのことをやるのみです」と意気込みを語った。


4月スタート日テレ系火曜ドラマ「おせん」(主演:蒼井優)公式サイト

「わっち」言葉の先輩が、この『おせん』の主人公であるおせんさん。
公式ページトップのイラストを見ていただければわかるように、
原作のおせんさんって、こんな人ですから。
二十代でもかまいませんが、
ドロンジョ様とかマージョリーさんとかが主役を張るようなものですよ。

女優さんでいえば篠原涼子さん・仲間由紀恵さん・菅野美穂さんクラス、
いやいや米倉涼子さんはたまた天海祐希さんが演じても
いいくらいのオトナの女性でありやんす。
蒼井優さんって…正直、想像つかないっす。

ただ「純和風」というところを追求するなら蒼井優さんの顔立ちや
たおやかな物腰は強力な個性でありますから、どんなおせん像を
演じるかというのはドラマの演出ともども楽しみであります。

で、『おせん』がドラマ化して漫画のファンだけでなく全国一般に
広く知られることになるわけで、これを機に原作者のきくち正太先生も
改めて評価されるべきではないかと思っちゃったりなんかしたりします。

現在連載の続いている『おせん』は、『もやしもん』などで知られる
講談社『イブニング』掲載(連載開始当初は『モーニング』掲載)ですが
以前は秋田書店『週刊少年チャンピオン』が活躍の場でした。
デビュー作の『獣王バイオ』は『北斗の拳』調の超人世紀末バイオレンス。
きれいで迫力のある画力はそりゃすごいものでした。
そして一転路線変更された次作品、怪力眼鏡っ子が主人公のギャグマンガ
『三四郎2(さんしろうのじじょう)』はもうすんごく面白かった。
面白すぎてなかなか評価されないという例は決して珍しく
なかったりしますが、『Dr.スランプ』のドタバタギャグに
『うる星やつら』の青春恋愛要素(男のほうがだらしないってシチュね)が
うまくミックスされて個性豊かなサブキャラともどもにぎやかに
繰り広げられたあの世界、今また甦ってくれないかなぁ…。

さらに次作の『そばっかす!』は高校女子柔道をモチーフにした
スポ根漫画。主人公の日乃本 一(ひのもと はじめ)は前作の
路線を継承してちびっ子キャラで女性柔道家の「茂吉」美奈子を
「もきちさん」と読み間違えるなど天然(ていうかオヤジギャグ?)
要素ももっていましたが、柔道に打ち込むまっすぐさはとても
強く心に届く、さわやかな作品でした。
剣道漫画『バンブーブレード』が人気になったりして
今でも女子スポーツ、武道ものは受け入れられる素地があるだけに
過去の作品を発掘というか、再びこれらの作品に光が当たるといいなと
思います(出版社を移ったからかもしれないけど、秋田書店時代の
作品、今からでもまた単行本出ればいいのに…)




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おせん (12)

きくち 正太
講談社

きりきり亭のぶら雲先生 (1) (バーズコミックス)

きくち 正太
幻冬舎

蒼井優 写真集「トラベル・サンド」

蒼井 優

このライトノベルがすごい!2008

宝島社
2007年版で『狼と香辛料』が作品賞とキャラクター女性部門の2冠


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