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弁護士のくず06 ゲゲ!おっとCHIKAN!

2006-05-19 01:12:15 | 弁護士のくず
今回の原作は第3巻から(第6話「魔の電車」)。
最近,ワイドショーなどでちょくちょくhitomiさんの姿を見ることがありますが,そのときBGMに『GO MY WAY』のサビ部分が流れるのを聞くにつけ「ああぁッ!『くず』の予告編,自分で編集してみてぇッ!」などと考えてしまうのは私だけ?な今日この頃。
公式HPの「橋本P日記」も視聴率10→13%でほっと一安心,映画『海猿』最新作の感想なんぞを書く余裕が出てきました(めざせ15%!)。で,先週の“九頭・美月ちゃんを引き取る”衝撃の結末に「視聴率目当てで原作をねじまげたなどとうがった見方をする人がいますがそんなことはない」と言い訳してますが,ハイその通りです。原作でも準レギュラーとしていいツッコミ役やってます。原作で女性だった武田真実がドラマで男性になっている(その分男性でチョイ役の加藤弁護士が高島礼子さんで結構いい役にチェンジ)分,九頭に「この女性の敵!」とつっこむ役が加わってドラマに幅が加わりました(10歳じゃ無理か?)。

弁護士のくず CASE06
「痴漢!女性専用車輌の秘密」
(原作:第3巻「魔の電車」)
黒田食品の取締役・黒田真吾(沢村一樹)が痴漢容疑で逮捕された。
黒田は無罪を主張するが、目撃者・大谷薫(一戸奈美)が間違いないと証言したことで窮地に立たされる。九頭(豊川悦司)と武田(伊藤英明)が担当することになり接見に行くと、真吾は証人がいようとやってもいないことを認めるわけにはいかない、無実を証明して欲しいと頼む。
だが、真吾の妻・真希は真吾が痴漢していると思うと言い、おまけに夫婦仲がうまくいっていない事や出世のために父親の会社と結婚したのだと警察の事情聴取でも話したと言う始末だった。
数日後、もう一度当日の様子を聞くため九頭と武田は目撃者の薫に会うと「絶対見間違えていない」と言いながらも証言に矛盾している点があることに気付くが・・・。



原作では依頼人の痴漢容疑者が沢里近夫(さわり・ちかお)という学生で
被害者(自称?)の名前が相良麗奈(さわら・れいな),
痴漢の目撃者(麗奈とグル)が清楚な名前で,
被害者と目撃者の同じコンビにはめられたと証言する証人の名前が
無実を明かすという,名前を聞いただけでオチが読める話だったので
さすがに役名はチェンジ、原作でも一応依頼人は秘密を抱えていましたが、
ドラマではその中身を大幅に変えてきました。

なんといっても,原作では痴漢容疑の依頼人は,大学に通うのに
忘れ物をしたと言っては満員電車を何往復もしてる怪しい男。
そんな近夫を「絶対やってるはずがない!」とかばう強烈な
ママゴンの依頼で張り切って(金払いがいいから)弁護に取り組む
九頭…という話だったのですが,第4話も担当した脚本・瀧本智行氏にかかると
こういう展開になるわけですね。
笑わせてちょっと泣かせる回は荒井修子・脚本,今井夏木・演出の
女性ツートップが仕切るバージョン、ちょっと硬派に(ギャグもハード系)いく回は
男性中心でいくということでしょうね。

さすがに、「妻とまったく性交渉をもっていない」
「すごく親密そうな友人がいる」というヒントとのセットでは
1時間のドラマが佳境に入るまでにはあるていどオチが読めざるを得ませんが
沢村さんが熱演する生真面目な依頼人・黒田の葛藤と
裁判に勝つためのダメ押しとして黒田にカミングアウトを迫る
トヨエツ九頭との真剣勝負が見ものでした。

沢村さん、たとえ(ショムニの張り切り警備員のような)ギャグ系の役をやってさえ
すごく真面目なイメージがあるから、
「ザ・チーター」でついてしまった
“算数ができない”レッテルにしても今回のモーホー役にしても
全部マジって思われないか心配になってしまいます(←大きなお世話だ)。

◆「おはよう!お父さん!お仕事遅れるよ!
 ちゃんと起こすように武田君からも頼まれてるんだから」
 大音量ロックで九頭をたたき起こす美月ちゃん。近所から苦情来ねぇか?
 「食べないの?ちゃんと食べないと体によくないって先生も言ってたよ」
 「お父さんは大人だから食べなくっていいの」
 「せっかく一生懸命作ったのに…」
 しぶしぶトーストをメキメキとかじる九頭。
 「おいしい?」 泣き落としはベタだが許す!かわいい。
 「将来いやな女になりそうだな、こいつ…」
 「何か言った?!」

 私は世話好きすぎて、将来ダメ男に入れ上げそうで心配です。

◆男子にスカートめくりされて
 「そんなに嫌ならお金をとればいい。お金が続かなきゃやめるし
  お小遣いにもなるし」
 九頭の足を思いっきり踏み潰し!
 「それが父親の言うセリフ?!」

 九頭の足、毎週しこたま踏まれて大丈夫か…?

◆「加藤先生も痴漢されたことあるの?」
 「そりゃありますよ」
 「何時代?」
 「どうせ昭和です」
 「あぁ、そうね…」白石先生、地雷リアクションw
 痴漢談義から、女性専用列車は不公平だ、いや男社会がもともと横暴だった
 おごるのはいつも男から女へだし、九頭先生におごってもらった記憶など
 一度もない!事務所を割っての侃侃諤諤・喧々囂々の男女バトルに発展。
 「まあまあ、この世には男と女しかいないんだから仲良く…」
 ってところで
 「オカマだっているわよ~~!!!」
 やっぱり出たか妖怪。
 しかし、深沢さんのオカマママ演技、すごいプロ芸のうまさですね。

 区役所職員と称していた九頭の正体が弁護士だと知って弁護士会に
 問い合わせて白石事務所に乗り込んではツケを請求にやってきたポン太ママ。
 (ちなみにツケの時効は1年です。払うと約束したらその時点から1年延長されます)
 「(金持ちそうに思われてる弁護士でも)ないものはない!
  お前はポ●チン無い!」 (なんて下品な…)と捨て台詞を残して逃げていく九頭、
 それを追って去って行くポン太。
 それと入れ替わりに入ってくる黒田妻。
 この落差、大きい…。

 で、「新婚1年間、1度も性交渉していない」という衝撃の事実が語られます。
 いくら性格がわがままできついお嬢様だからって普通の健康な男性ならあり得る話ではありません。
 後に九頭が依頼人・真吾に
 「1回くらいやっちゃえばよかったのに。タダなんだし。
  なんなら俺が代わりにやってやろうか?」
 と(暴言ぎみに言うことで真吾の異常ぶりを視聴者に対してぼかしていますが)
 ツッコむのも無理ない話です。

◆いつもの「桜島」で徹子さんとしんみり語り合う武田。
 武田に「ちょっと年上の女性が合っている」と言うまでは普通だけど
 なんか武田君のほうがちょっと?年上の徹子さんを意識しだした?
 それで先週まで九頭に惚れていたはずの徹子さんもまんざらでもないような
 意味深なリアクション?

 そんないいところで突如現れて武田をBAR「ポン太」に連れ出す九頭。
 「あ″~~~~~!!!!!!!!」
 オカマたちの餌食になる武田。
 「連れてきたらツケ待ってくれるって言うからさぁ」
 って、人でなし!!w「まるで女衒ね」

 「「パパ、ぜげんって何?」…今週もまたPGサーティーンな放送でしたな。
 夕方とかに再放送できるんでしょうか?


 「くずの馬鹿ヤロ~~~!!あんなお化け屋敷に連れて行きやがって」
 またもや酔いつぶれた武田をアパートに送り届けるのは徹子さんの役目。
 「加藤先生~。加藤先生もちょっと年上ですけどね」
 寝言にまぎれて、射程範囲発言か?
 「ちょっとじゃないでしょお…」徹子さんには嫌味に聞こえた?

◆拘留期限いっぱいまで留置された(てことは、20日間?!)黒田。
 保釈金500万円で出ることができたけれど、
 味方であった義父である社長も、大事な娘を女として触れていないと知って
 役員を解任、離婚状を突きつける。「保釈金は手切れ金としてくれてやる!」
 安!
 保釈金は逃亡しなければ返ってくる金だから、500万円は実際に手元に入ってくる
 お金だけれど、あんなでかい本社ビルを持っている大企業の婿養子後継者にまで
 しておいて、一般社員の1年分の給料程度の金で追い出すのか?

 この社長も、婿選びの時点で身辺調査が甘かったのもさることながら、
 下手すりゃ株価に影響するくらいの赤っ恥ですよ、この対応も。
 体面を気にするならとりあえず裁判だけは全力で勝って、痴漢事件はなかったことに
 しておいてから、こっそりと窓際で飼い殺しにするもんじゃないかな?
 
 ともあれ、もともと営業マンで、(社長の婿に選ばれるくらいなのだから)
 やりがいのあった仕事も、そして(女性として愛していなかったとはいえ)家族も失った
 真吾。「仮面をかぶり続けた罰なんです。…でも、痴漢をやっていないのは本当なんです。
 どうして誰も信じてくれないんだろう…」
 それは、自分でも言っているように、直接の原因ではないのだけれど、
 仮面を脱ぎ捨てないと解決できない問題なのだった。

◆逮捕直後に武田と九頭が面会に行った日にも面会を求めに警察に来、
 黒田が保釈された土砂降りの日も警察の前で遠くから見守っていた若い男性。
 仕事も家庭(というより住むところ)を失った黒田は彼の元を頼ることに。
 迎えに来たその友人と連れ立って帰っていく黒田の姿を見ながら
 「友人か…」とつぶやく九頭。

 もう皆さん、わかりましたよね?

◆国光古書店にて。
 「好きでもない相手と一緒に暮らさなきゃなんないのも苦痛。
  その点、俺たちみたいな独り者が一番いいんだよな…
  おい、何読んでんだ?」
 九頭が手に取っているのは三島由紀夫の『仮面の告白』。

 ていうか、冬樹さん、本当に地で言ってそうですね。強がりも含めて。

◆今週の一番強烈だったシーンは、張り切り武チャンの指揮による、
 容疑者・九頭、被害者・白石先生の事件再現シミュレーション。
 ミニスカート姿にさせられ「こんな姿ワイフに見せられないよ」と
 言いながら、「スカートの中に手を入れ、大腿部をまさぐり…」と
 調書の内容に従い、人間の尊厳を侵害されていく白石先生…「あぁ…」
 一方、痴漢役をさせられて壊れる寸前の九頭センセw
 「お父さん!… … ……何やってるの?!」
 パッと散る監督・共演者・面白がって見ていた女性陣。
 一人固まってる九頭の姿がギガワロス…。

◆痴漢事件の真相は、原作と同様、目撃者と被害者がグルで、
 犯人に仕立て上げた相手が示談を持ちかけてくるのを待って、
 慰謝料をふんだくるという悪質なでっち上げだったというもの。
 九頭があからさまに示談を持ちかけて、それまで本当に、痴漢被害で
 精神的に傷ついた被害者そのものだった水原リサの表情が変わる様、
 餌に食いつく瞬間を見逃すまいとする九頭の表情。
 息もつかせないシーンと馬鹿騒ぎシーンとの緩急が今週も絶妙でした。

 目撃者が被害者と面識のない第三者だったちおうウソを暴露する
 裏を取って「隠し玉を用意しましたから間違いなく勝てます」と
 意気揚々と公判に臨む武田だったが、
 マジ、それでも目撃者証言を証拠採用しかねないのが日本の裁判所。
 九頭が黒田に促したカミングアウトで決定的な勝利、無罪を決めることになりました。
 これは、やればいいというものでもなくて、九頭が、
 黒田が自分が本当に望んでいた人生を歩むため、背中を押す必要があると
 判断したからなのでしょう。
 
◆九頭・武田コンビによる今週のオチシーンは…
 移動中の電車の中でいきなり中年女性に尻を触られる武田。
 「エェ?!…九頭先生…ち…ち…ち…痴女?!
  あァ……」
 九頭も触られるが、二日酔い・泥酔状態で気がつかない。
 その後、武田の痴女被害発言を信じない九頭。
 缶コーヒーを買おうとして「おい武田、120円貸せよ」
 「その手には乗りませんよ。こないだの3万円だってまだ返してもらってないんだから」
 が、武田も、ポケットに入っているはずのお金がない。
 「もしかして…スリ?!

 でしょうけど、路上でズボンを下ろしてまで財布を捜すのは
 意味があるのかと私は問いたいw 

キャスト

Ki・re・i!―一戸奈未1st.写真集
彩文館出版
一戸奈美(奈未)さんは2000年フジテレビビジュアルクイーン
九頭元人(クズ弁護士40)… 豊川悦司
武田真実(新米弁護士28)… 伊藤英明
小俣夕花(事務員26)… 星野亜希
白石誠(正義と人権の弁護士事務所所長60)… 北村総一朗
加藤徹子(敏腕弁護士39)… 高島礼子
国光裕次郎(古本屋店主48)… モト冬樹
秋野美月(10)…村崎真彩(むらさき・まあや)

黒田真吾(黒田食品の取締役・痴漢容疑者)…沢村一樹
水原リサ(「痴漢被害者」)…
大谷薫(「目撃者」)…一戸奈美
黒田真希(真吾の妻)
古澤ユウキ
ポン太(おかまバーのママ)…深沢敦
ヒト美(オカマ)…坂本ちゃん
ケメ子(オカマ)…弓田真好社
痴女…上村依子



今週のキャバクラ…おかまバー「ポン太」
  “街で噂の乳カマー登場!!”

今週の着ぐるみの犬…女子大のキャンパスで九頭と武田が大谷薫に会っている
  後ろでテニスサークルの勧誘

今週のばんそうこう…左ほお(もみあげのあたり)

今週の掛け軸…「表と裏」白石先生、何を意図されて?


次回以降の予定
第7話は遺産相続をめぐる女の戦い!
依頼人・高井霧子に三浦理恵子さん、対する亀有房子役にふせえりさん、そして若き弁護士・徳大寺貴役に須賀貴匡さんが登場。武田と過去に何かの関係があったらしい永井美佐役でインリン様が…。
第8話は主婦売春と名誉毀損。主婦・湯浅みちる役に石田ひかりさんが出産後の復帰作として出演,その夫役に甲本雅裕さん。


ドラマ弁護士のくず公式ページ-TBS
  5月27日に参加できるエキストラを募集中!
  トップページの仕掛けも細かいのが複数追加。九頭のポーズに国光スパイダー、夕花フラワー…

◆過去の記事
弁護士のくず01 トヨエツいい顔してます
弁護士のくず02 ハッスルハッスル!それ本職?
弁護士のくず03 クリストファーとシャルロット
弁護士のくず04 その思いが重かった…
弁護士のくず05 小泣き・爆笑・最高だ!

「ドラマ化希望コミック『弁護士のくず』」(去年7月に書きました。まさか本当にドラマ化するとは…

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※おかまバーのシーンで、壁に飾ってあった男の裸体写真に
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