ついに始まりました!昨年7月に当ブログで「ドラマ化希望コミック『弁護士のくず』」として取り上げたらまさかまさか,マジでドラマ化してしまった『弁護士のくず』。あのときは九頭&真実のコンビを長井秀和&井上和香という『不幸の法則』コンビで勝手にキャスティングしましたが,苦み走った顔のトヨエツが九頭役なら当たらずとも遠からず(トヨエツファンに即殺必至)。か~なり,楽しみにしておりましたが,原作のよさを改めて実感&トヨエツが表情で結構笑わせてくれたのに満足でした。くず記事をUpされている多くのブロガーの皆さん,トヨエツのおばちゃんパーマと赤ら顔にツッコミが集中してました(「BJ21」でのハットBJへのツッコミもすごかった…w)が僕はその辺は最初からそういうものとして見てたなぁ…。
弁護士のくず CASE01
「踊るセクハラ裁判」
損得が先に立って、善悪の基準が見えにくくなっている今、「色、欲、金」が法律をタテにぶつかり合う。訴える方も訴えられる方もどっちもどっち、なんとも扱いに困る相談が、ここ白石誠法律事務所に持ち込まれる。
所長は、正義と人権を掲げる実力派弁護士・白石誠(北村総一朗)。そこへ、司法修習明けの新米弁護士・武田真実(伊藤英明)が初出勤してくる。白石や先輩敏腕弁護士・加藤徹子(高島礼子)、事務員・小俣夕花(星野亜希)に挨拶をしていると、何やら外が騒がしくなる。事務所ビルの屋上で自殺騒ぎが起こっていたのだ。
早速現場へ駆けつけ、自殺しようとしている男を必死に説得する武田たちの前に、“弁護士のくず”九頭元人(豊川悦司)が現れた。彼は、拾った遺書を読み上げ男をバカにした挙句「せっかくならもっとデカいビルでやれよ。こんなチンケなビルから飛び降りて助かっちゃったら恥ずかしいだろ。」といい…。
白石の指示で、九頭とコンビを組むことになった武田。初仕事は上司にセクハラされた銀行OLの訴訟。典型的な“対価型セクハラ”で、強制わいせつ罪で刑事告訴も視野に入れるべきという武田に、九頭はとんでもないことを言い出した!
ほほう,原作ではテレビや著作でも有名でナイスミドルな白石先生,
ドラマでは人権派としてテレビや著作で有名,良心的な料金でオンボロビルに
事務所を構える初老弁護士…同じようだがどこか違うw。
司法修習明けの新米弁護士・武田,あこがれの白石事務所に入り,
初々しさ100%の英明君,白石先生の著書『問題児をほっとかない』を
取り出し,サインを求める。やけにきれいな本だが,ちゃんと読んだのか?
それともサイン・保存用で読むのとは別に買ったのか?
「照れるなァ…」とその場でサインする白石先生
で,鹿児島から上京ってことで薩摩芋焼酎の銘品・森以蔵を手土産に差し出す。
「まぁ!幻の焼酎ね」黄桜なんて比較にならないわと喜ぶ加藤先生(こっちの女先生も加藤かよ)。
と和気あいあいとニューカマーを迎えていると,
29歳が売り物だけど役柄は26歳の事務員・夕花ちゃんbyほしのあきが
「大変です!」と駆け込んでくる。
「ほら,武田くん。君がお待ちかねの新人の先生だよ」
「それどころじゃなくて,上で大変なことになってます!」
ビルの屋上で飛び降りスタンバイのオッサン。
僕が…と男に呼びかける武田。
「死ぬ気になれば何だってやれます!ほら,幻の焼酎
森以蔵。一緒に飲みましょう!」
「モリゾー?キッコロ?」ボケ役夕花ちゃん「違う!」エイブルダー武田。
裏手の階段で,自殺男が落とした遺書を拾う男。
「きれい事並べたって,何も解決しないと思うけど」と屋上に上がり,
自殺男の背後にスタスタ歩み寄る。
「なになに,会社の倒産に母の病気,息子が傷害で捕まって,
妻が男と逃げていきました…いいじゃんいいじゃん,不幸な感じが。
しかしあんた字が汚いねぇ」
「人の遺書,,読むんじゃねぇよ!」
「あの世に行く前にペン習字ならえっての。
“先立つ不幸をお許し下さい"って書き方も古くさいし
許すって字の右が牛になってるし。
死んだ後いろんな人が読むんだぞ。いいのか?これで」
「人が一生懸命説得してるのに,なんなんだあんたは?!」エイブルダー怒る
「だいたいこんなチンケなビルから飛び降りて
生き残ったりしたら恥ずかしいだろ。
あのビルなんかどうだ」
自殺男の肩を抱えるまでしておきながら,
「期待してるヨ♪」とそのまま立ち去るトヨエツ。
その後を追おうとしてフェンスの内側に戻ろうとするが,
またぎきれず転落…
「下に布団屋のトラックがなければ死んでたんですよ!」
(下もビルの屋上だったような気がするが…)
うざそうな顔してエイブルダーに反論するトヨエツ。
「お前の説得はシカトされてたけど,俺には言い返してきただろ
ああいう奴に頑張りましょうといったって頑張れないんだよ
だから死ぬことにしたんじゃないか。
だいたい司法修習明けてここに来るってことは
大手は全滅か?」
「僕はここが第一志望です!」
「それもしけてるナァ」
ともあれ,胸強調ポーズで挨拶する夕花ちゃんから
事件の資料を受け取る武田。
セクハラでOLが上司を訴えるというもの。
「1モミ1千万じゃ割に合わないナァ」とうそぶくトヨエツ。
加藤センセイ,武田クンはクズさんとコンビを組んで裁判にあたると
指示。「ちょっとォ,新人は勘弁してって言ってるでしょぉ」
「あんた,ここの弁護士だったのか!」
入り口の所属弁護士の名札には「九頭(くず)元人」の名が。
「弁護士の九頭です。ヨロシクゥ…」
加藤センセイ・夕花ちゃんとバーカウンターで飲む武田,
「あのセンセイとコンビを組んだ人,すぐ辞めちゃうからなぁ…」
と聞かされ不安に。
翌日,面談室で依頼人・矢賀照代(やが・てるよ)の話を聞く九頭と武田。
夕方,職場に1人で残業しているところを
課長・関原仙一(せきはら・せんいち)に抱きつかれキスされた。
その後もエレベータ内など2人きりになるたびに迫られ,
銀行に出社できなくなった。
課長の声を聞くと気持ち悪くなるので電話にも出られなくなり,
そしたら自分の留守中に上司が押しかけ,玄関のドアにメモをはさんで
帰って行った。ちょうどその時彼が留守番をしていてそのメモを読み,
それまで話していなかったのだけれど,それを機にすべて話した。
「セクハラじゃねぇかよ…」と激高する彼を止めて
自分で訴えるからと,白石事務所に相談に来た…
武田「強制わいせつでの刑事告訴も視野に入れましょう」
九頭「オッパイもまれちゃったんだ…
俺ももみてぇ…(空中で手をモミモミ)
気持ちよかった?」
「九頭さん!」
「あのな,オッパイもまれて気持ちよかったらセクハラとは言わねぇんだよ
どうなの?本当は気持ちよかったんじゃないの?
…どうも不自然なんだよね。
残業とはいえ6時半だろ,7時過ぎたら外回りの連中も戻ってくる
シュパッと触られるだけならともかく,15分も抵抗して
もみあってた…フン」
照代「その時は誰もいなかったんです」
「そんなとこ見られたら男は身の破滅だよ。
危なすぎるよ…あんた本当に抵抗したの?
色々できるじゃんよ,逃げるとか大声出すとか」
武田「相手は上司です。会社にいづらくなるかもしれない。
抵抗できないのは当然です」
「怖くて会社にも行けないのに,課長が来たときには
外出してたんだろ。仮病じゃないの?」
照代「朝は具合が悪かったんです」
武田「ストレスが原因で実際に症状が出るんです」
「まぁ,俺も禁煙したときはストレスで便秘になったけどね」
当事者の証言しか証拠のないセクハラ裁判では
一貫性のない主張や意見の食い違いはすぐ揚げ足とられるんだよ!
向こうは絶対断言してくるだろうな…
「セクハラなんてしてません」
「そうですよね,近頃の若い娘はちょっとチチもんだくらいで
セクハラだなんだって大騒ぎしますからね」
「ですから,してません」
そこへ入ってきたのが相手方の代理人で銀行の顧問弁護士
川田郁夫by佐野史郎。「弁護士の許可無しに当事者に質問するのは
ルール違反ですよ。約束は2時のはずだが」
武田「すいません,早く着いたもので…」
銀行から帰途につく武田。姿が見えない九頭。
あれ?
給湯コーナーでOLに話しかけてやがる
弁護士バッジを見せながら「ほら,僕弁護士。
君のハートも解決しちゃうゾ~♪」
事務所に帰り,明るく夕花のケツにタッチする九頭。
それを見た武田が自分も…と手を伸ばすと
夕花「セクハラ!訴えますよ」
九頭「セクハラ」
加藤センセイも「セクハラ」。
その夜,1人下宿で東京の寒さにふるえる武田。
「僕のハートも預かって!高利回りで♪」などと言いながら
銀行OLたちと1人対6人のウハウハ合コンの九頭。
翌日,ふたたび依頼人との面談。
二日酔いでぐでぐでの九頭「本当にセクハラされたの?
次の日課長と一緒にメシ食ってんだろ?」
「別々に弁当を買って食べただけです。同じ部屋でも席は
離れてました」
「何もなかったかのように残業してんだろ。
本当に何もなかったんじゃないの?
会社の女の子たちは,関原課長はまじめで
セクハラがあったとしたら
あんたの方が誘ったんじゃないかって言ってたよ。」
「白石誠事務所なら安心と思ってたけど…他の事務所に
頼みます」
「ほら逆ギレしない。相手はそうやって突いてくるに
決まってるんだから。勝ちたいんでしょ?」
物証があれば…ということで,
課長が残して彼氏が見たというメモを証拠にしようと考える武田。
彼氏(マージャン中)を尋ねて聞くと,破いて捨てたって。
あちゃー。落胆の色を隠せない武田。
その後ろで「リーチ!今日は朝までコースかな?」
とノリノリで卓を囲んでいる九頭。
武田「あんなヒモみたいな彼に証言させて大丈夫かな…」
九頭「相手を油断させるにはあれくらいで丁度いいんだよ。
それにヒモヒモっていうけど,女に貢がせるのも才能なんだよ。
お前には絶対無理だもん」
と言ってるうちに5時。
これから矢賀照代に会いに行くと言う武田を九頭無視,
書類作成手伝ってくださいよ!という訴えにも
24時間弁護士でいたらおかしくなっちまうよと言って定時退社。
加藤センセイについてもらって照代のアパートを訪れる武田,
そしたら彼氏と修羅場の真っ最中。
九頭は水着パブでご満悦
そして裁判の日。
裁判所で九頭と仲良く話をするオジサン,武田は弁護士仲間かと思って
声をかけるが「俺(弁護士)バッジ持ってないよ」
「この人は法廷マニア」
なんだよと一足先に法廷へ向かう武田。
国光は九頭に耳打ち「相手の弁護士は隠し球を持ってることが多いから」
裁判。
被告ははっきりセクハラの行為・事実を全否定。
川田弁護士「それではなぜ原告が虚偽の訴えをしたと?」
「食事に連れて行ってほしいと頼まれたのですが,
妻子ある身ですし断ったのを,気を悪くしたのかもしれません」
そして川田弁護士は原告を「たきつけた」京塚が
メモを破って捨てたという証言を突き,
さらには彼に恐喝の前科があることも指摘。
これが隠し球…
愕然とする武田。「“異議あり”くらい言っとけ」と九頭に言われ
「異議あり!本件には関係ありません」
「証言の信憑性に関係があります」
「異議を却下します」
裁判後落胆する武田。
「やっぱりそこを突いてきたか…」
「知ってたんですか?」
「何のためのマージャンだよ。3万も負けて」
「知っててなぜ?!」
「知ってたらお前あの彼氏を証言台に立たせたか?」
※時間と字数がきましたのでひとまずここでUpしておきます。
圧倒的形勢不利のため示談へと路線転換しようと提案する武田。
しかし金と引き替えに示談するのは負けたのと同じだ,
裁判に訴えたのは何のためだったのかと依頼人を制する九頭。
結局,マジメそうな上司も実はウソをついていて
実際には触っていた(同僚を水着パブに連れ込んで被告が喋っていたことを
聞き出し,こっそりこれを録音して証言せざるを得ないよう追い込んでいた)。
これが決め手となって原告・照代の勝訴。
九頭の活躍で慰謝料もガッポリGET。
で,九頭はお見通しだったのだが
このセクハラ行為,照代のほうも実は合意の上だった。
彼がアレなだけに,上司にちょっかいだされてそっちに倒れたのも無理はない。
会社を休んだのもセクハラを口実にしてのずる休みだった。
だが,上司が自宅にまでやってきてメモを残していったために
彼に事を知られ,訴えざるを得なくなったのだった。
話は一転二転,
真の正義や本当の真実のために裁判があるのだと理想を求める武田が
結局何も知らないままピント外れなことばかりする結果となり,
ふざけた事ばかりしている九頭が“真実”を見抜き,
その上で依頼が求める“裁判所が認める真実”を勝ち取る。
でも話を追っていく段階ではなかなか先が読めないから
バカ真面目なエイブルダーが一方的にイタい存在に浮いてしまってもいない。
※私ぁ,『海猿』や『白い巨塔』での英明キャラのバカギレぶりに
再三げんなりした…ドラマの中では肯定されてるっぽい扱いなんでなおさら…
ので,同じ空回りキャラでも笑われ要素を盛り込んであるのはありがたい。
結構,どのキャラクターにも感情移入できるドラマに仕上がっている
んじゃないかなと思います。
この作品,弁護士の話だけに毎回ドロドロの争いが題材になるのですが,
その間をひょうひょうと泳ぎ回りながらも九頭が頼もしく事実を見抜き,
むかつく言動を見せ続けてきた依頼人や紛争相手の別の面が
明らかになるストーリーは本当に秀作揃い,泣きと笑いのバランスも
絶妙なのですが,ドラマも初回の料理ぶりを見れば太鼓判ですね。
トヨエツのぼさぼさ頭についてはオバチャンパーマだ林家ペーだ
はたまたのっぽさんだ,松田優作へのオマージュだとさまざまな
感想・分析が上げられてましたね。あと高島礼子さんの極妻とか。
僕は,へらへら遊んだり女の子を口説いているシーンが何度も出てくると
獠さん(CITY HUNTER)を思い出しました。
彼も一応“ぼさぼさ頭”のキャラですからね。
また,原作ではタケちゃんマンの赤丸ほっぺだった赤ら顔が
トヨエツ版では酒焼けに変換されて実写化されたのもなるほど納得。
このドラマ,
伊藤英明出演となるとどうしても新米専門職の成長物語になってしまいそうですが
九頭が武田に尊敬されるヒーローになってしまっては話が続かないw
(12話完結のドラマならギリか)。
というわけで,今回も,冒頭の自殺志願男の世話もして偉いと思わせつつ
依頼料10万円(分割)とってしまう(「他人の不幸が金になる,
いい商売だねェ」)→「やっぱりあんたはクズだ」
としっかりオチをつけましたとさチャンチャン。
◆キャスト◆
九頭元人(くず もとひと)(クズ弁護士40)… 豊川悦司
武田真実(たけだ まさみ)(新米弁護士28)… 伊藤英明
小俣夕花(おまた ゆうか)(事務員26)… 星野亜希
白石誠(しらい しまこと)(正義と人権の弁護士事務所所長60)… 北村総一朗
加藤徹子(かとう てつこ)(敏腕弁護士39)… 高島礼子
国光裕次郎(くにみつ ゆうじろう)(飲み仲間48)… モト冬樹
矢賀照代(やが てるよ 銀行OL)…安めぐみ
関原仙一(セクハラ上司?37)…宇梶剛士
川田郁夫(辣腕弁護士)…佐野史郎
京塚克彦(照代の彼氏)…
キャバクラ店長 真崎…北原雅樹
とろサーモン久保田和靖・村田秀亮
※白石所長の息子・寿仁也役として橋下徹弁護士に出て欲しいと
思う人,クリック♪
(イメージが命だから絶対引き受けないな。ヘボなボンボン弁護士の役なんてw)
◆次回以降の予定◆
第2話は援助交際事件で三津谷葉子さん,ヤクザ役で小川直也さん登場
第3話は傷害罪で訴えるセクシー美人作家(北川弘美さん)vs著作権侵害で告訴する女(片桐はいりさん)。
第4話は恋人(小町桃子さん)を殺した容疑で逮捕された男(斉藤慶太さん)と,容疑者のふざけた態度に激怒し「できることならこの手で殺してやりたい」と訴える父(平田満さん)
ドラマ弁護士のくず公式ページ-TBS
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弁護士のくず CASE01
「踊るセクハラ裁判」
損得が先に立って、善悪の基準が見えにくくなっている今、「色、欲、金」が法律をタテにぶつかり合う。訴える方も訴えられる方もどっちもどっち、なんとも扱いに困る相談が、ここ白石誠法律事務所に持ち込まれる。
所長は、正義と人権を掲げる実力派弁護士・白石誠(北村総一朗)。そこへ、司法修習明けの新米弁護士・武田真実(伊藤英明)が初出勤してくる。白石や先輩敏腕弁護士・加藤徹子(高島礼子)、事務員・小俣夕花(星野亜希)に挨拶をしていると、何やら外が騒がしくなる。事務所ビルの屋上で自殺騒ぎが起こっていたのだ。
早速現場へ駆けつけ、自殺しようとしている男を必死に説得する武田たちの前に、“弁護士のくず”九頭元人(豊川悦司)が現れた。彼は、拾った遺書を読み上げ男をバカにした挙句「せっかくならもっとデカいビルでやれよ。こんなチンケなビルから飛び降りて助かっちゃったら恥ずかしいだろ。」といい…。
白石の指示で、九頭とコンビを組むことになった武田。初仕事は上司にセクハラされた銀行OLの訴訟。典型的な“対価型セクハラ”で、強制わいせつ罪で刑事告訴も視野に入れるべきという武田に、九頭はとんでもないことを言い出した!
ほほう,原作ではテレビや著作でも有名でナイスミドルな白石先生,
ドラマでは人権派としてテレビや著作で有名,良心的な料金でオンボロビルに
事務所を構える初老弁護士…同じようだがどこか違うw。
司法修習明けの新米弁護士・武田,あこがれの白石事務所に入り,
初々しさ100%の英明君,白石先生の著書『問題児をほっとかない』を
取り出し,サインを求める。やけにきれいな本だが,ちゃんと読んだのか?
それともサイン・保存用で読むのとは別に買ったのか?
「照れるなァ…」とその場でサインする白石先生
で,鹿児島から上京ってことで薩摩芋焼酎の銘品・森以蔵を手土産に差し出す。
「まぁ!幻の焼酎ね」黄桜なんて比較にならないわと喜ぶ加藤先生(こっちの女先生も加藤かよ)。
と和気あいあいとニューカマーを迎えていると,
29歳が売り物だけど役柄は26歳の事務員・夕花ちゃんbyほしのあきが
「大変です!」と駆け込んでくる。
「ほら,武田くん。君がお待ちかねの新人の先生だよ」
「それどころじゃなくて,上で大変なことになってます!」
ビルの屋上で飛び降りスタンバイのオッサン。
僕が…と男に呼びかける武田。
「死ぬ気になれば何だってやれます!ほら,幻の焼酎
森以蔵。一緒に飲みましょう!」
「モリゾー?キッコロ?」ボケ役夕花ちゃん「違う!」エイブルダー武田。
裏手の階段で,自殺男が落とした遺書を拾う男。
「きれい事並べたって,何も解決しないと思うけど」と屋上に上がり,
自殺男の背後にスタスタ歩み寄る。
「なになに,会社の倒産に母の病気,息子が傷害で捕まって,
妻が男と逃げていきました…いいじゃんいいじゃん,不幸な感じが。
しかしあんた字が汚いねぇ」
「人の遺書,,読むんじゃねぇよ!」
「あの世に行く前にペン習字ならえっての。
“先立つ不幸をお許し下さい"って書き方も古くさいし
許すって字の右が牛になってるし。
死んだ後いろんな人が読むんだぞ。いいのか?これで」
「人が一生懸命説得してるのに,なんなんだあんたは?!」エイブルダー怒る
「だいたいこんなチンケなビルから飛び降りて
生き残ったりしたら恥ずかしいだろ。
あのビルなんかどうだ」
自殺男の肩を抱えるまでしておきながら,
「期待してるヨ♪」とそのまま立ち去るトヨエツ。
その後を追おうとしてフェンスの内側に戻ろうとするが,
またぎきれず転落…
「下に布団屋のトラックがなければ死んでたんですよ!」
(下もビルの屋上だったような気がするが…)
うざそうな顔してエイブルダーに反論するトヨエツ。
「お前の説得はシカトされてたけど,俺には言い返してきただろ
ああいう奴に頑張りましょうといったって頑張れないんだよ
だから死ぬことにしたんじゃないか。
だいたい司法修習明けてここに来るってことは
大手は全滅か?」
「僕はここが第一志望です!」
「それもしけてるナァ」
ともあれ,胸強調ポーズで挨拶する夕花ちゃんから
事件の資料を受け取る武田。
セクハラでOLが上司を訴えるというもの。
「1モミ1千万じゃ割に合わないナァ」とうそぶくトヨエツ。
加藤センセイ,武田クンはクズさんとコンビを組んで裁判にあたると
指示。「ちょっとォ,新人は勘弁してって言ってるでしょぉ」
「あんた,ここの弁護士だったのか!」
入り口の所属弁護士の名札には「九頭(くず)元人」の名が。
「弁護士の九頭です。ヨロシクゥ…」
加藤センセイ・夕花ちゃんとバーカウンターで飲む武田,
「あのセンセイとコンビを組んだ人,すぐ辞めちゃうからなぁ…」
と聞かされ不安に。
翌日,面談室で依頼人・矢賀照代(やが・てるよ)の話を聞く九頭と武田。
夕方,職場に1人で残業しているところを
課長・関原仙一(せきはら・せんいち)に抱きつかれキスされた。
その後もエレベータ内など2人きりになるたびに迫られ,
銀行に出社できなくなった。
課長の声を聞くと気持ち悪くなるので電話にも出られなくなり,
そしたら自分の留守中に上司が押しかけ,玄関のドアにメモをはさんで
帰って行った。ちょうどその時彼が留守番をしていてそのメモを読み,
それまで話していなかったのだけれど,それを機にすべて話した。
「セクハラじゃねぇかよ…」と激高する彼を止めて
自分で訴えるからと,白石事務所に相談に来た…
武田「強制わいせつでの刑事告訴も視野に入れましょう」
九頭「オッパイもまれちゃったんだ…
俺ももみてぇ…(空中で手をモミモミ)
気持ちよかった?」
「九頭さん!」
「あのな,オッパイもまれて気持ちよかったらセクハラとは言わねぇんだよ
どうなの?本当は気持ちよかったんじゃないの?
…どうも不自然なんだよね。
残業とはいえ6時半だろ,7時過ぎたら外回りの連中も戻ってくる
シュパッと触られるだけならともかく,15分も抵抗して
もみあってた…フン」
照代「その時は誰もいなかったんです」
「そんなとこ見られたら男は身の破滅だよ。
危なすぎるよ…あんた本当に抵抗したの?
色々できるじゃんよ,逃げるとか大声出すとか」
武田「相手は上司です。会社にいづらくなるかもしれない。
抵抗できないのは当然です」
「怖くて会社にも行けないのに,課長が来たときには
外出してたんだろ。仮病じゃないの?」
照代「朝は具合が悪かったんです」
武田「ストレスが原因で実際に症状が出るんです」
「まぁ,俺も禁煙したときはストレスで便秘になったけどね」
当事者の証言しか証拠のないセクハラ裁判では
一貫性のない主張や意見の食い違いはすぐ揚げ足とられるんだよ!
向こうは絶対断言してくるだろうな…
「セクハラなんてしてません」
「そうですよね,近頃の若い娘はちょっとチチもんだくらいで
セクハラだなんだって大騒ぎしますからね」
「ですから,してません」
そこへ入ってきたのが相手方の代理人で銀行の顧問弁護士
川田郁夫by佐野史郎。「弁護士の許可無しに当事者に質問するのは
ルール違反ですよ。約束は2時のはずだが」
武田「すいません,早く着いたもので…」
銀行から帰途につく武田。姿が見えない九頭。
あれ?
給湯コーナーでOLに話しかけてやがる
弁護士バッジを見せながら「ほら,僕弁護士。
君のハートも解決しちゃうゾ~♪」
事務所に帰り,明るく夕花のケツにタッチする九頭。
それを見た武田が自分も…と手を伸ばすと
夕花「セクハラ!訴えますよ」
九頭「セクハラ」
加藤センセイも「セクハラ」。
その夜,1人下宿で東京の寒さにふるえる武田。
「僕のハートも預かって!高利回りで♪」などと言いながら
銀行OLたちと1人対6人のウハウハ合コンの九頭。
翌日,ふたたび依頼人との面談。
二日酔いでぐでぐでの九頭「本当にセクハラされたの?
次の日課長と一緒にメシ食ってんだろ?」
「別々に弁当を買って食べただけです。同じ部屋でも席は
離れてました」
「何もなかったかのように残業してんだろ。
本当に何もなかったんじゃないの?
会社の女の子たちは,関原課長はまじめで
セクハラがあったとしたら
あんたの方が誘ったんじゃないかって言ってたよ。」
「白石誠事務所なら安心と思ってたけど…他の事務所に
頼みます」
「ほら逆ギレしない。相手はそうやって突いてくるに
決まってるんだから。勝ちたいんでしょ?」
物証があれば…ということで,
課長が残して彼氏が見たというメモを証拠にしようと考える武田。
彼氏(マージャン中)を尋ねて聞くと,破いて捨てたって。
あちゃー。落胆の色を隠せない武田。
その後ろで「リーチ!今日は朝までコースかな?」
とノリノリで卓を囲んでいる九頭。
武田「あんなヒモみたいな彼に証言させて大丈夫かな…」
九頭「相手を油断させるにはあれくらいで丁度いいんだよ。
それにヒモヒモっていうけど,女に貢がせるのも才能なんだよ。
お前には絶対無理だもん」
と言ってるうちに5時。
これから矢賀照代に会いに行くと言う武田を九頭無視,
書類作成手伝ってくださいよ!という訴えにも
24時間弁護士でいたらおかしくなっちまうよと言って定時退社。
加藤センセイについてもらって照代のアパートを訪れる武田,
そしたら彼氏と修羅場の真っ最中。
九頭は水着パブでご満悦
そして裁判の日。
裁判所で九頭と仲良く話をするオジサン,武田は弁護士仲間かと思って
声をかけるが「俺(弁護士)バッジ持ってないよ」
「この人は法廷マニア」
なんだよと一足先に法廷へ向かう武田。
国光は九頭に耳打ち「相手の弁護士は隠し球を持ってることが多いから」
裁判。
被告ははっきりセクハラの行為・事実を全否定。
川田弁護士「それではなぜ原告が虚偽の訴えをしたと?」
「食事に連れて行ってほしいと頼まれたのですが,
妻子ある身ですし断ったのを,気を悪くしたのかもしれません」
そして川田弁護士は原告を「たきつけた」京塚が
メモを破って捨てたという証言を突き,
さらには彼に恐喝の前科があることも指摘。
これが隠し球…
愕然とする武田。「“異議あり”くらい言っとけ」と九頭に言われ
「異議あり!本件には関係ありません」
「証言の信憑性に関係があります」
「異議を却下します」
裁判後落胆する武田。
「やっぱりそこを突いてきたか…」
「知ってたんですか?」
「何のためのマージャンだよ。3万も負けて」
「知っててなぜ?!」
「知ってたらお前あの彼氏を証言台に立たせたか?」
圧倒的形勢不利のため示談へと路線転換しようと提案する武田。
しかし金と引き替えに示談するのは負けたのと同じだ,
裁判に訴えたのは何のためだったのかと依頼人を制する九頭。
結局,マジメそうな上司も実はウソをついていて
実際には触っていた(同僚を水着パブに連れ込んで被告が喋っていたことを
聞き出し,こっそりこれを録音して証言せざるを得ないよう追い込んでいた)。
これが決め手となって原告・照代の勝訴。
九頭の活躍で慰謝料もガッポリGET。
で,九頭はお見通しだったのだが
このセクハラ行為,照代のほうも実は合意の上だった。
彼がアレなだけに,上司にちょっかいだされてそっちに倒れたのも無理はない。
会社を休んだのもセクハラを口実にしてのずる休みだった。
だが,上司が自宅にまでやってきてメモを残していったために
彼に事を知られ,訴えざるを得なくなったのだった。
話は一転二転,
真の正義や本当の真実のために裁判があるのだと理想を求める武田が
結局何も知らないままピント外れなことばかりする結果となり,
ふざけた事ばかりしている九頭が“真実”を見抜き,
その上で依頼が求める“裁判所が認める真実”を勝ち取る。
でも話を追っていく段階ではなかなか先が読めないから
バカ真面目なエイブルダーが一方的にイタい存在に浮いてしまってもいない。
※私ぁ,『海猿』や『白い巨塔』での英明キャラのバカギレぶりに
再三げんなりした…ドラマの中では肯定されてるっぽい扱いなんでなおさら…
ので,同じ空回りキャラでも笑われ要素を盛り込んであるのはありがたい。
結構,どのキャラクターにも感情移入できるドラマに仕上がっている
んじゃないかなと思います。
この作品,弁護士の話だけに毎回ドロドロの争いが題材になるのですが,
その間をひょうひょうと泳ぎ回りながらも九頭が頼もしく事実を見抜き,
むかつく言動を見せ続けてきた依頼人や紛争相手の別の面が
明らかになるストーリーは本当に秀作揃い,泣きと笑いのバランスも
絶妙なのですが,ドラマも初回の料理ぶりを見れば太鼓判ですね。
トヨエツのぼさぼさ頭についてはオバチャンパーマだ林家ペーだ
はたまたのっぽさんだ,松田優作へのオマージュだとさまざまな
感想・分析が上げられてましたね。あと高島礼子さんの極妻とか。
僕は,へらへら遊んだり女の子を口説いているシーンが何度も出てくると
獠さん(CITY HUNTER)を思い出しました。
彼も一応“ぼさぼさ頭”のキャラですからね。
また,原作ではタケちゃんマンの赤丸ほっぺだった赤ら顔が
トヨエツ版では酒焼けに変換されて実写化されたのもなるほど納得。
このドラマ,
伊藤英明出演となるとどうしても新米専門職の成長物語になってしまいそうですが
九頭が武田に尊敬されるヒーローになってしまっては話が続かないw
(12話完結のドラマならギリか)。
というわけで,今回も,冒頭の自殺志願男の世話もして偉いと思わせつつ
依頼料10万円(分割)とってしまう(「他人の不幸が金になる,
いい商売だねェ」)→「やっぱりあんたはクズだ」
としっかりオチをつけましたとさチャンチャン。
◆キャスト◆
九頭元人(くず もとひと)(クズ弁護士40)… 豊川悦司
武田真実(たけだ まさみ)(新米弁護士28)… 伊藤英明
小俣夕花(おまた ゆうか)(事務員26)… 星野亜希
白石誠(しらい しまこと)(正義と人権の弁護士事務所所長60)… 北村総一朗
加藤徹子(かとう てつこ)(敏腕弁護士39)… 高島礼子
国光裕次郎(くにみつ ゆうじろう)(飲み仲間48)… モト冬樹
矢賀照代(やが てるよ 銀行OL)…安めぐみ
関原仙一(セクハラ上司?37)…宇梶剛士
川田郁夫(辣腕弁護士)…佐野史郎
京塚克彦(照代の彼氏)…
キャバクラ店長 真崎…北原雅樹
とろサーモン久保田和靖・村田秀亮
※白石所長の息子・寿仁也役として橋下徹弁護士に出て欲しいと
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(イメージが命だから絶対引き受けないな。ヘボなボンボン弁護士の役なんてw)
◆次回以降の予定◆
第2話は援助交際事件で三津谷葉子さん,ヤクザ役で小川直也さん登場
第3話は傷害罪で訴えるセクシー美人作家(北川弘美さん)vs著作権侵害で告訴する女(片桐はいりさん)。
第4話は恋人(小町桃子さん)を殺した容疑で逮捕された男(斉藤慶太さん)と,容疑者のふざけた態度に激怒し「できることならこの手で殺してやりたい」と訴える父(平田満さん)
ドラマ弁護士のくず公式ページ-TBS
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へぇ~~、ドラマ化希望って記事を書かれてたんで
すか~~、それでほんとにドラマ化されたら
そっりゃあもう嬉しかったでしょうねえ。
原作のイメージを壊してないんならなおさら良かった
ですねえ。おめでとうございま~~す!
しばらくほんとに楽しめそうですね。
では、またどうぞよろしくお願いしますね~!
つまりこの事件は
矢賀照代(嫌がってるよ)と
関原(セクハラ)上司の事件だったということですね
次回からも登場人物の名前に注意していきます
初回は気合いが入りすぎて録画視聴,ついつい細かいセリフ回しをチェックしながら見ていったためにポーズ・巻き戻しの連発でドラマのリズムなどを十二分に楽しめなかったと反省。次回はブワッと通して見てから感想を書きたいと思ってます。
くぶくりんさん
そうなんですよ。いわゆる『3年奇面組』状態。
ときおりどういう意味なのかわからない名前もあるのですが(レギュラーも白石ジュニア以外は「くず」と「真実」以外よくわかりません),『ナニワ金融道』以上にわかりやすいので以降もご期待下さいw。