カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

三連休は東北へ・姫神山

2016-09-25 | ヤマのこと

2016.9.17~19 岩手県と青森県の山へ

三連休は富山県側の北アルプスの予定でしたが、台風の影響でダメダメな天気予報。
天気が悪い時に行っても結局再訪する羽目になる我が家なので、直前でバスキャンセル。

あ~あ、せっかく出かけられるチャンスの三連休なのに・・さてどうしようかと天気予報を見れば、
東北だけが晴れマークになっていた。
じゃ、東北に行けばいいじゃない!まだ行ったことのない山は・・・岩木山

出発3日前に進路を東北に決め、宿の手配、新幹線の手配と仕事の合間を縫って大忙し
残念ながら連休直前では夜行バスは取れなかったため、初日は移動だけになるのか?
でもせっかく行くのだから朝一の新幹線でも登れそうな山はないかな・・・

と地図を眺めていたら”姫神山”という文字にロックオン♪




通いなれた盛岡駅でお昼ご飯を買い、いわて銀河鉄道に乗る
途中、岩手山へ行くのに滝沢駅で降りる登山者を羨ましく見つつ、”好摩駅”下車。
予約しておいたタクシーに乗り、駅から一番近い”一本杉登山口”へ


誰もいないだろうと思ったら大間違い。
地元の方に人気のお山のようで、駐車場には車がいっぱい。
このエリアのキャンプ場もトレランのトレーニングの為?でテントがいっぱいだそう。
麓から見えるすっきりとしたシルエットのお山が目指す”姫神山”




9:20、登山届ノートに記入し森の中を緩く登って行きますが、階段が続くので汗を絞られます




この時点ではまだ岩手山がしっかり見えていました





五合目で休憩
キノコに食べられそうな道標




六合目からは大きな岩が出てきます




場所によってはよっこいしょ、となるくらいの段差があります




でも階段よりは楽しい~




大きな岩を手を使って登るようになったら、ひょっと視界が開けました
そこから更にひと登りで・・・




広々とした姫神山1124m 山頂




すーーーっと裾野まで開けて気持ちの良い山頂です



目の前に岩手山
岩手山を眺める山として人気があるそうなので、それを目的に来たのですが・・・
雨の中の登山を考えれば、この位の天気は十分ありがたい。




岩手山眺めながら海鮮わっぱめしの駅弁ランチ☆
う~ん、美味しい!三陸と言えばうにいくらめかぶ。
廻りの地元の方々の岩手弁が耳にやさしく響いて・・・気持ちも穏やかに。
第二の故郷はなぜか落ち着くから不思議です。




さて、この”姫神山”という神秘的な名前の由来が気になります・・・


姫神山は岩手山と早池峰山と共に北奥羽の三霊山として、山岳宗教の中心であったそうです。
名前のヒメは「小さい」「かわいい」という意味で女性を表す。
また、ヒム(秘)の連用形で「深い入り込み」
ヒネの動詞ヒネル(捻)で「ねじ曲がった所」
カミ(神)は神聖な山や上(かみ)のことで、高い山を指すetc・・・諸説あるそうです。


▽姫神山伝説▽

岩手山は南部富士と言われるほど男ぶりのよい神様で姫神山と夫婦になったが、
姫神山はさほど美しくなかったので、岩手山は早池峰山を妾にした。

このことを知った姫神山は激しく嫉妬するようになり、
それに耐えかねた岩手山は姫神山と夫婦の縁を切ることにした。
姫神山を追い出す役目を送仙山(オクリセン)という家来に申し渡したが、姫神山は遠くへ行こうとしなかった。

オクリセンは板ばさみになって困ったが、姫神山に同情して北上川をへだて対岸の所に座らせた。

これを見た岩手山は非常に怒り、顔を真赤にし口から火を噴き、あたり一面に焼石を吹き飛ばした。
山は大ゆれし、谷は鳴り、地獄みたいになった。
岩手山はそれだけでは気がすまず、命令にそむいたオクリセンを呼びつけて首を切り落とした。
オクリセンの山のてっぺんが平たいのはそのためで、
切られた頭は岩手山に食いつくようにとんでって鞍掛山になった。

だから岩手山と早池峰山は現在でも中が悪く、夏にこの三山が同時に晴れる事はない。
早池峰山と姫神山が晴れていれば岩手山が曇り、
岩手山と姫神山が晴れていれば、早池峰山は雲って見えない。
こうした事から、姫神山と岩手山は同じ年には登ってはならないと言われていて、
もしもその禁を破ると、その者には必ず災厄があるとされている。(いこいの村岩手より引用)



・・・おーーーこわっ!





と言うことで下りはコワ坂へ




こちらは岩も階段もなく緩やか
でも静かすぎて熊が怖い・・・(実際はこの辺りいないらしいです)




しばらく降りて行くと開けた場所に出て、




一面菊のお花畑
ここからも岩手山が目の前に見えました。



登山口まで戻って、またタクシーで駅まで。
あっと言う間に登れてしまいますが、いいお山でした。
時間的にも十分間に合って、ほっ。


さて、この日のうちに弘前まで移動します。
夕方から夜にかけて雨が降ったりやんだり、明日の天気はどうかな・・・







■行程■
東京駅6:00→盛岡駅8:13/8:40→好摩駅9:03 タクシー(¥2300)一本杉登山口9:20
→姫神山頂11:10~11:50→コワ坂登山口12:45→駐車場13:10 タクシー(¥2300)
好摩駅14:03→盛岡駅14:27 弘南バス盛岡駅西口14:50→弘前バスターミナル17:05→弘前のビジネスホテル




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8 コメント

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Unknown (わら)
2016-09-25 14:31:55
岩手山から見える、きれいな山が姫神山ですよね。精一杯キレイにして、岩手山の気をひこうとしているところが泣けるなぁ。

しっかし、こわっ。姫神山が百名山でなくてよかったと、百名山ハンターはみんな思うでしょうね。
返信する
わらさん (cyu2)
2016-09-25 22:05:50
確かに見た目キレイですよね、姫神さん。
なのに遠くの早池峰山を好きになるとは・・・わかる気がしなくもないけど。
同じ年に登っちゃいけないって・・・
次の連休関東が雨なら、また東北に行こうかと思ったのに(笑)

わらさんの鶴の湯、いいな~♪羨ましい。
車がないと、あそこの湯巡りはバス使わないとだから、山に登って湯巡りって時間的に無理なんですよぉ。

にしても、”山にもそれ位の執念が欲しい”
ってさすがわらさん、面白い。
でも笑ったけど、耳が痛いっす。
私がいつも言われる方だから(*^。^*)
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Unknown (mikko)
2016-09-27 08:49:05
そうなんですよ~姫神山は地元の方に愛されている山なんです。
いつ登っても山頂は賑わってるよ。
地元の方がほとんどだからこんなゴージャスなランチ(笑)食べてる人いなかったでしょ!?
岩手山と早池峰山と姫神山伝説凄いよね。
私からするとスタイルでは姫神山の方が女性的でいいと思うのですが・・・
美しいものにはトゲがある!なんですね~
(美しさにヒガミ?)(笑)
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mikkoさん (cyu2)
2016-09-27 21:14:59
さすが、岩手宣伝部長のヨメ様、よく御存じですね~
ってことはレポもあるのかな?今度見に行きます!

直前に決めたので、とにかく足と泊まるところの確保だけで精一杯で、
ちゃんと調べて行かなかったんです。
そしたら老若男女いっぱいいて、人気のお山なんだな~って(・∀・)

仰る通り、山頂で海鮮わっぱ広げたら、「豪華ね~!」って数人に声かけられました(笑)

姫神山伝説、面白いですね。
なるほど、晴れないのもそれなら納得?
美しいものにはトゲがある、そっか(*´∀`*)
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Unknown (ゆき)
2016-09-29 14:10:46
山の伝説って面白いですね。
近くに山が三つあると、たいてい三角関係。
ここの伝説は三山が同時には晴れないって、
地元では知られていることもちゃんと説明しちゃうとはね。

さて、cyu2さん、また頑張ってお仕事しましょ。


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ゆきさん (cyu2)
2016-09-29 20:43:20
本当にいろんな言い伝えがありますね~
普段はなかなかそこまで調べないのですが、
今回はちょっと気になって調べました。
なので私やダンナが持っていた知識ではないのです、ゴメンナサイ。
自分の備忘記録として書き残しました。

あぁ・・・もう、毎日仕事だらけでぐったりで本当は逃げ出したい気分です。
逃げたら食べていけないから頑張りますけど(汗)
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紅葉 (Makinobayashi)
2016-09-30 23:12:23
あっ! 気が付いていれば三ツ石山ご案内したんですが・・・
ちょうど紅葉が見ごろを迎えていました(●^o^●)

三山伝説。
でも毎年、姫神山、早池峰山、岩手山の順で登っていますよ(^^)v
災厄は気が付かないだけかも?

鞍掛山も私の好きな山です♪
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Makinobayashiさん (cyu2)
2016-10-10 16:20:24
すっかりお返事が遅くなりすいません(^_^;)
夜行バスで岩手入りできたら、三ツ石も考えていたんですよ~
今年は山の紅葉見損なったので残念です・・・

三山伝説、そうなんですか!安心しました(笑)
これで気にせず一年に登れますね、ってチャンスがない・・・(*´ω`)
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