カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

山恋しくて北アルプス 前編

2024-08-13 | ヤマのこと

2004.8.9(金)~8.10(土) 北アルプス・針ノ木岳へ


近頃の夏は暑すぎて山選びも大変だけど、やっぱりひと夏に一度は北アルプスに行きたーい。

我が家の山行はまず登山口への足、電車バスを確保することから始まる
一ヶ月前に夜行バスを予約できたので、当初は白馬へ行くつもりでした
が、大雪渓が結局この夏通行止めになってしまった為別の山を検討することに。

暑いのが大の苦手な私、少しでも涼しく登れそうな山・・・
そうだ、このバスを利用して行ける針ノ木雪渓なら少しは涼しいかも??



以前は扇沢まで夜行バスがあったと思ったのだけど、今は信濃大町駅で乗り換え
観光客も多い中、久しぶりの扇沢駅に着いたのが7時ちょっと前 調べたら11年ぶりだった!
登山届を出していざ、初めての山へ



何度か林道を横切ったり歩いたり
あそこに見えるのがこれから行く稜線かな?・・・当たり前だけど遠い



こんな沢とゴーロも何度かわたりながら



樹林帯は陽射しが遮られるので安心して歩ける
美しいブナ林を通って



”大沢小屋”に着いた
今期も人手不足の為営業していないそうです、ここでもぐもぐタイム



大沢小屋まではウォーミングアップとのうわさ通り
小屋を過ぎると登山道は一変



いよいよ登りにかかるのかな?



沢を高巻く感じで進む
雪渓尻に橋がかけられていました



雪渓尻からはザレやガレ、ガラガラ崩れる道をこれ以上崩さないように足の置き場を考えつつ登っていく
もうこの辺りで既に大汗かくは、夜行バスで眠れない疲れでしんどいは、で
ダンナにおいていかれる(目視できる範囲で)

雪渓の脇はめちゃくちゃ涼しい!左から右へ渡るここでクールダウンしようとひとり休憩
登山道整備の方たちが高巻に登っていくのを見ていたら、ソロのお兄さんがロープを越えて雪渓を登って行った



ハタザオ系?
ここから雪渓歩き?ベンガラもないし取りつきはまだ上かな?
と思いながら秋道を登っていくけど
鎖がかかっていたり、両手を使って登るような段差が大きい岩を越えたりと、なかなか体力削られる



アカバナ?
足元の小さな花が癒してくれる・・・のは一瞬
お花を可愛く撮ろうとか構図をとか構える余裕もなし



だけど私にとって幸いなことに、ガスが上がってきてすっかり日差しを隠してくれた
登りがガスってくれると「ありがとう!」と言いたくなるほど嬉しい~



傾斜は更にきつくなる
あとどのくらいかな・・・と位置を確認したくなる苦しい時間帯
レンゲ沢という文字がみえて



更に登ると”最終水場”の案内板
ここで持っていたボトルに汲んでがぶ飲み・・・冷たくて泣ける!



地図の記憶では確かこの先が最後のジグザグ急傾斜
もう休んだら立ち上がるのが嫌になりそうだから、ここは根性だせ!
とゆっくり歩みを止めず、先に歩いていた人たちもクリアして



小屋見えた!先に着いてるダンナも見えた



着いた~ザック下せる~ビール飲める~♪
眠くて辛かったけどほぼ予定時間で登れた私、痛い膝も大丈夫だった、素直に嬉しい 日帰りで歩く人も多い山ですが(;'∀')
・・・あれ?そういえば雪渓は?

外のベンチで昼食&休憩している時に、たまたま携帯の電波が入って知った情報
「今日から雪渓は通行止めになりました」

えーーー!

途中で会った登山道整備はそのためだったのか・・・
実は出発当日の朝、数年ぶりに出してみた6本爪アイゼンのゴム部分が劣化してバラバラに切れていた、
ふたつとも。
大慌てで買いに行って、重たいの持ってきたのに~~ すごい値上がりしてたから悲しい・笑



まあ涼しかったから良いか。
一休みしてどっちに登ろうか考えていたところ、夕方までは雨は降らなそうな予報
でもガスがあがって来ているので、針ノ木岳は明日にして今日は蓮華岳へ行こうと決めた



こちら方面も初めてエリア
この稜線を歩いていくと裏銀座へ繋がっているんだね



ちょっと登ると山の雰囲気は変わり、広く優しい尾根が広がっていた



コマクサもまだ咲いてる



イワツメグサ



色付き始めたウラシマツツジ



天空の散歩道



ガスっているので周囲の様子はわからないけれど、そのかわり



雷鳥さん天国で、ヒナたちも元気に歩き回っていました







蓮華岳、良いね~
切り立ったところが無い、私の大好きなタイプ♪



まだ咲いてたゴゼンタチバナ


ミヤマホツツジ
チングルマも一杯咲いていたみたい



ゆっくり楽しんで、小屋へと降りて今日の行程は終了

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針ノ木小屋 外のベンチから正面に槍ヶ岳が見える


テント場は二段


こじんまりとした小屋ですが、整理整頓、とてもキレイにされてます


一階は2段ベット、二階は大広間(らしい)
入口の土間が自炊場、左が畳敷きの食堂、右が宿泊場所・乾燥室・トイレ
夕食はサバの味噌煮、シウマイ、高野豆腐の煮物、デザートにゼリー
どれも美味しかったです(朝食は自炊の為写真なし)
水場は無いけど、小屋泊の人には1リットル無料
docomoの携帯は圏外

この針ノ木小屋は途中建て直されたけど創設100年近いそうです。
創設者百瀬慎太郎が詠んだ「山を想えば人恋し、人を想えば山恋し」
という句は一度はきいたことのあるフレーズですね。

快適な小屋で、夕食頂いたらすぐに夢の中~


翌日へ続く






【行程】バスタ新宿23:05-信濃大町駅BS5:02 乗り換え 6:15ー扇沢BS6:55 
【歩行】扇沢7:00⇒大沢小屋8:20⇒最終水場11:10⇒針ノ木峠12:00   針ノ木峠13:00⇒蓮華岳⇒針ノ木峠15:30


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